2 / 70
創世時代
「未来へ」
しおりを挟む
大地を渡る風は、どこまでも柔らかかった。
大河は朝日にきらめき、森はざわめきと共に四季の歌を響かせる。草原には獣たちの影が走り、山脈の奥からはドワーフたちの鍛冶の音が微かに届いていた。
オリジア世界はまだ幼い。
だが、その幼さは『混沌』ではなく『調和』そのものだった。
私は、その光景を空から静かに見下ろしていた。
六大精霊が作り上げた自然律は、すでに世界を滑らかに満たしている。
樹々の葉陰で揺れる小さな精霊たち、せせらぎの中で跳ねる水の気配、火の粉のように弾む小さな光の粒――彼らは言葉を持たないが、確かに世界と呼吸を合わせていた。
命は育ち、広がり、混じり合っていく。
私は、創造主として手を加える必要がないほどに、すべてが自然に動き出していることを感じていた。
その世界を見守るように、二匹のドラゴンが高空を巡る。
翼を広げるたび、空気の層が揺れ、光が長い帯を引いた。
リュミエル。
ノクスグレア。
光と闇の対を成す二匹は、いまやこの世界の象徴のような存在になりつつあった。空を駆け、地を歩き、命の営みを確かめるように世界中を巡っている。
私は、その姿をどこか誇らしげな気持ちで眺めていた。
人の子らは土を耕し、森のエルフは歌で風を操る。
ドワーフは岩を刻み、獣人たちは群れと共に駆ける。
谷の奥では幻獣たちが静かな光を纏いながら息づいていた。
それぞれの種族が居場所を見つけ、世界はひとつの大きな『祝祭』のように回り始めている。
かつての私は、孤独の果てに世界を創った。
だがいまは、この世界の方が私を支えてくれている気がする。
そんな折、空の向こうからふたつの影がゆっくりと降りてきた。
リュミエルとノクスグレアだ。
世界のどこを巡ってきたのか、ふたりの鱗には風の匂いと草木の気配が宿っていた。
「創造の主よ」
リュミエルが柔らかな声で言う。光の尾がきらりと揺れた。
「あなたに聞きたいことがあります」
ノクスグレアも、深い夜のような落ち着いた声で続けた。
「あなたは私たちに名を授けてくれました。けれど……あなた自身には、まだ名がありません」
私は、一瞬だけ言葉を失った。
名。
それはこの世界で『意味』を持ち、存在を結ぶ大切なもの。
だが私は、名を持たないまま創造主として世界を動かしてきた。
リュミエルとノクスグレアは、私を真っ直ぐに見つめる。
私が創り出した存在であるはずの二匹が、今はまるで私の成長を願うかのようだった。
「私たちは……あなたを名で呼びたい」
「世界の誰よりも、あなたにふさわしい響きを」
私はそっと目を閉じる。
創造主としての『孤独』が一瞬だけ胸を刺すが、次の瞬間、それが温かさへ変わっていくのを感じた。
「ならば……考えてみるがいい」
二匹はしばし沈黙した。
世界の音に耳を澄ませ、大地の鼓動を受け止めるように静かに目を閉じる。
風が吹き抜け、草原が波打ち、遠くの森から鳥の鳴き声が届く。
やがて――。
「あなたは『始まり』だ」
リュミエルが言った。
「そして『問い続ける者』でもある」
ノクスグレアの声が寄り添う。
ふたりは、ひとつの響きを紡いだ。
「――アノン」
世界がその名を受け止めたように、風がわずかに渦を描いた。
胸の奥に、小さな温かさが灯る。
名が与えられるというのは、こんなにも優しいものなのか。
「……アノン、か」
口にすると、不思議と馴染んだ。
それは『創造主』ではなく『物語を見つめる者』としての私に、確かにふさわしい名だった。
その瞬間、遠くの大地がきらりと揺らめいた。
種族たちが笑い合い、精霊たちが歌い、大地は今日も生命を孕んでいる。
世界は、もう私が創った枠の中でだけ生きているのではなく、自分自身の意志で歩き始めようとしている。
創造主として世界を「作る」役目から、世界を『見つめる』役目へ。
世界が自律する気配は、もうすでに始まっている。
名を得たあとも、世界の営みは止まることなく続いていた。
森では風が歌い、川では魚が跳ね、草原では獣人たちが走り抜ける。
人の子は火を囲み、エルフの歌声は枝葉を揺らし、ドワーフの集落からは鉄を打つ音が響いた。
そのどれもが、かつて私が想像しただけの『静かな舞台』とは違っていた。
世界は法則に従いつつも、すでに自分の意思で歩き出している。
リュミエルとノクスグレアは、そんな世界を巡りながら時折私のもとに来て、大地で見た景色や、命の鼓動を淡く伝えてくれる。
「草原の群れに、新しい命が生まれていました」
「山の麓では、ドワーフたちが新しい道具を作っていました」
彼らはただ見たものを静かに語るだけで、私に何かを求めることはなかった。
私は、その言葉のひとつひとつを受け取りながら、胸の奥のざわめきを確かめていった。
――この世界は、私の手を離れつつある。
そう感じるたび、どこか寂しさのような、安堵のような、不思議な重なりが胸に落ちた。
私は創造主としてすべてを整えた。
だがいま、この世界は自律し、命はそれぞれの選択を始めている。
大地には季節が巡り、祈りは自然に生まれ、祝福は日々の営みに溶け込んでいく。
この動きは、もう私が手を添えるものではない。
私は、ゆっくりと空を仰いだ。
精霊たちの気配は柔らかく、大精霊たちの存在は遠い地平で静かに揺らめいている。
世界は歩いている。
それはもう、私が導く『創造の歩み』ではない。
――ならば、私はどこに立つべきなのか。
問いは、無意識に生まれたものだった。
創造はすでに成った。
名を授けられ、祈りを受け、命は動き始めた。
その先に、私の役割は残っているのだろうか。
そんなとき、リュミエルとノクスグレアがそっと近づいた。
「アノン様」
リュミエルが小さく光を揺らした。
「あなたが名を授けてくれた大地は、今日も朝を迎えています」
ノクスグレアも静かに言葉を落とす。
「夜の森では、精霊たちが息づいていました」
二匹はただ、世界で起きたことを伝えるだけだった。
けれど、その穏やかな声を聞きながら私は気づく。
――私は、この世界の歩みを知りたいと願っている。
創造主としてではなく、世界そのものを見つめる存在として。
命の営み、祈りの響き、季節の流れ。
そのひとつひとつを、私はただ静かに『見ていたい』と感じていた。
胸の奥で、名を与えられたときの温かな感覚がよみがえる。
名は、選ぶための『始まり』だった。
リュミエルたちが贈った響きは、私にひとつの道を示していたわけではない。
ただ、私が何者かであることを受け止めるための『証』だった。
私は、創造した世界に手を加える必要はない。
その必要がなくなるほどに、世界は自律している。
ならば私は――
世界を見守り、問い、記録する者になればいい。
『観察者』という言葉が、自分の中で静かに形を成した。
創造としての衝動は薄れ、代わりに世界の小さな変化へ耳を澄ませたいと思う気持ちが強くなっていく。
朝霧の中で芽吹く一輪の花。
夕暮れの焚き火を囲む人々の影。
夜に沈む湖面を揺らす精霊のさざめき。
それらのすべてを、私は『物語の種』として感じていた。
世界が自律し、私の想像を超えて歩きだしているからこそ――
私はその歩みを見守りたい。
そう思ったとき、胸の奥のざわめきは静かな灯に変わった。
これが、私の次の役割なのだと。
創造主アノンではなく、世界を旅する観察者アノン。
私は、新たな決意を胸に静かに息を吸い込んだ。
草原では命が生まれ、森では祈りが紡がれ、山では炎が揺らめく。
世界はどこまでも、歩き続けていく。
そして私は、その歩みを観察録として残していく。
かつて無の孤独に立っていた私が、
いまは世界の息づかいを聞きながら、静かな旅を始める。
光が揺れ、風が大地を渡る。
未来へ――。
私は、静かに祈りを送った。
大河は朝日にきらめき、森はざわめきと共に四季の歌を響かせる。草原には獣たちの影が走り、山脈の奥からはドワーフたちの鍛冶の音が微かに届いていた。
オリジア世界はまだ幼い。
だが、その幼さは『混沌』ではなく『調和』そのものだった。
私は、その光景を空から静かに見下ろしていた。
六大精霊が作り上げた自然律は、すでに世界を滑らかに満たしている。
樹々の葉陰で揺れる小さな精霊たち、せせらぎの中で跳ねる水の気配、火の粉のように弾む小さな光の粒――彼らは言葉を持たないが、確かに世界と呼吸を合わせていた。
命は育ち、広がり、混じり合っていく。
私は、創造主として手を加える必要がないほどに、すべてが自然に動き出していることを感じていた。
その世界を見守るように、二匹のドラゴンが高空を巡る。
翼を広げるたび、空気の層が揺れ、光が長い帯を引いた。
リュミエル。
ノクスグレア。
光と闇の対を成す二匹は、いまやこの世界の象徴のような存在になりつつあった。空を駆け、地を歩き、命の営みを確かめるように世界中を巡っている。
私は、その姿をどこか誇らしげな気持ちで眺めていた。
人の子らは土を耕し、森のエルフは歌で風を操る。
ドワーフは岩を刻み、獣人たちは群れと共に駆ける。
谷の奥では幻獣たちが静かな光を纏いながら息づいていた。
それぞれの種族が居場所を見つけ、世界はひとつの大きな『祝祭』のように回り始めている。
かつての私は、孤独の果てに世界を創った。
だがいまは、この世界の方が私を支えてくれている気がする。
そんな折、空の向こうからふたつの影がゆっくりと降りてきた。
リュミエルとノクスグレアだ。
世界のどこを巡ってきたのか、ふたりの鱗には風の匂いと草木の気配が宿っていた。
「創造の主よ」
リュミエルが柔らかな声で言う。光の尾がきらりと揺れた。
「あなたに聞きたいことがあります」
ノクスグレアも、深い夜のような落ち着いた声で続けた。
「あなたは私たちに名を授けてくれました。けれど……あなた自身には、まだ名がありません」
私は、一瞬だけ言葉を失った。
名。
それはこの世界で『意味』を持ち、存在を結ぶ大切なもの。
だが私は、名を持たないまま創造主として世界を動かしてきた。
リュミエルとノクスグレアは、私を真っ直ぐに見つめる。
私が創り出した存在であるはずの二匹が、今はまるで私の成長を願うかのようだった。
「私たちは……あなたを名で呼びたい」
「世界の誰よりも、あなたにふさわしい響きを」
私はそっと目を閉じる。
創造主としての『孤独』が一瞬だけ胸を刺すが、次の瞬間、それが温かさへ変わっていくのを感じた。
「ならば……考えてみるがいい」
二匹はしばし沈黙した。
世界の音に耳を澄ませ、大地の鼓動を受け止めるように静かに目を閉じる。
風が吹き抜け、草原が波打ち、遠くの森から鳥の鳴き声が届く。
やがて――。
「あなたは『始まり』だ」
リュミエルが言った。
「そして『問い続ける者』でもある」
ノクスグレアの声が寄り添う。
ふたりは、ひとつの響きを紡いだ。
「――アノン」
世界がその名を受け止めたように、風がわずかに渦を描いた。
胸の奥に、小さな温かさが灯る。
名が与えられるというのは、こんなにも優しいものなのか。
「……アノン、か」
口にすると、不思議と馴染んだ。
それは『創造主』ではなく『物語を見つめる者』としての私に、確かにふさわしい名だった。
その瞬間、遠くの大地がきらりと揺らめいた。
種族たちが笑い合い、精霊たちが歌い、大地は今日も生命を孕んでいる。
世界は、もう私が創った枠の中でだけ生きているのではなく、自分自身の意志で歩き始めようとしている。
創造主として世界を「作る」役目から、世界を『見つめる』役目へ。
世界が自律する気配は、もうすでに始まっている。
名を得たあとも、世界の営みは止まることなく続いていた。
森では風が歌い、川では魚が跳ね、草原では獣人たちが走り抜ける。
人の子は火を囲み、エルフの歌声は枝葉を揺らし、ドワーフの集落からは鉄を打つ音が響いた。
そのどれもが、かつて私が想像しただけの『静かな舞台』とは違っていた。
世界は法則に従いつつも、すでに自分の意思で歩き出している。
リュミエルとノクスグレアは、そんな世界を巡りながら時折私のもとに来て、大地で見た景色や、命の鼓動を淡く伝えてくれる。
「草原の群れに、新しい命が生まれていました」
「山の麓では、ドワーフたちが新しい道具を作っていました」
彼らはただ見たものを静かに語るだけで、私に何かを求めることはなかった。
私は、その言葉のひとつひとつを受け取りながら、胸の奥のざわめきを確かめていった。
――この世界は、私の手を離れつつある。
そう感じるたび、どこか寂しさのような、安堵のような、不思議な重なりが胸に落ちた。
私は創造主としてすべてを整えた。
だがいま、この世界は自律し、命はそれぞれの選択を始めている。
大地には季節が巡り、祈りは自然に生まれ、祝福は日々の営みに溶け込んでいく。
この動きは、もう私が手を添えるものではない。
私は、ゆっくりと空を仰いだ。
精霊たちの気配は柔らかく、大精霊たちの存在は遠い地平で静かに揺らめいている。
世界は歩いている。
それはもう、私が導く『創造の歩み』ではない。
――ならば、私はどこに立つべきなのか。
問いは、無意識に生まれたものだった。
創造はすでに成った。
名を授けられ、祈りを受け、命は動き始めた。
その先に、私の役割は残っているのだろうか。
そんなとき、リュミエルとノクスグレアがそっと近づいた。
「アノン様」
リュミエルが小さく光を揺らした。
「あなたが名を授けてくれた大地は、今日も朝を迎えています」
ノクスグレアも静かに言葉を落とす。
「夜の森では、精霊たちが息づいていました」
二匹はただ、世界で起きたことを伝えるだけだった。
けれど、その穏やかな声を聞きながら私は気づく。
――私は、この世界の歩みを知りたいと願っている。
創造主としてではなく、世界そのものを見つめる存在として。
命の営み、祈りの響き、季節の流れ。
そのひとつひとつを、私はただ静かに『見ていたい』と感じていた。
胸の奥で、名を与えられたときの温かな感覚がよみがえる。
名は、選ぶための『始まり』だった。
リュミエルたちが贈った響きは、私にひとつの道を示していたわけではない。
ただ、私が何者かであることを受け止めるための『証』だった。
私は、創造した世界に手を加える必要はない。
その必要がなくなるほどに、世界は自律している。
ならば私は――
世界を見守り、問い、記録する者になればいい。
『観察者』という言葉が、自分の中で静かに形を成した。
創造としての衝動は薄れ、代わりに世界の小さな変化へ耳を澄ませたいと思う気持ちが強くなっていく。
朝霧の中で芽吹く一輪の花。
夕暮れの焚き火を囲む人々の影。
夜に沈む湖面を揺らす精霊のさざめき。
それらのすべてを、私は『物語の種』として感じていた。
世界が自律し、私の想像を超えて歩きだしているからこそ――
私はその歩みを見守りたい。
そう思ったとき、胸の奥のざわめきは静かな灯に変わった。
これが、私の次の役割なのだと。
創造主アノンではなく、世界を旅する観察者アノン。
私は、新たな決意を胸に静かに息を吸い込んだ。
草原では命が生まれ、森では祈りが紡がれ、山では炎が揺らめく。
世界はどこまでも、歩き続けていく。
そして私は、その歩みを観察録として残していく。
かつて無の孤独に立っていた私が、
いまは世界の息づかいを聞きながら、静かな旅を始める。
光が揺れ、風が大地を渡る。
未来へ――。
私は、静かに祈りを送った。
10
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
看病しに行ったら、当主の“眠り”になってしまった
星乃和花
恋愛
⭐︎完結済ー全36話⭐︎
倒れた当主を看病する役目を振られた使用人リィナは、彼の部屋へ通うことになる。
栄養、灯り、静かな時間、話し相手――“眠れる夜”を整えていく。そして、回復していく当主アレクシス。けれど彼は、ある夜そっと手を握り返し、低い声で囁く。
「責任、取って?」
噂が燃える屋敷で、ふたりが守るのは“枠(ルール)”。
手だけ、時間だけ、理由にしない――鍵はリィナが握ったまま。
けれど、守ろうとするほど情は育ち、合図の灯りはいつしか「帰る」ではなく「眠る」へ変わっていく。
看病から始まった優しい夜は、静かな執着に捕まっていく。
それでも、捕獲の鍵は彼ではなく――彼女の手にある。
没落港の整備士男爵 ~「構造解析」スキルで古代設備を修理(レストア)したら、大陸一の物流拠点になり、王家も公爵家も頭が上がらなくなった件~
namisan
ファンタジー
大陸の南西端に位置するベルナ子爵領。
かつては貿易で栄えたこの港町も、今は見る影もない。
海底には土砂が堆積して大型船は入港できず、倉庫街は老朽化し、特産品もない。借金まみれの父と、諦めきった家臣たち。そこにあるのは、緩やかな「死」だけだった。
そんな没落寸前の領地の嫡男、アレン(16歳)に転生した主人公には、前世の記憶があった。
それは、日本で港湾管理者兼エンジニアとして働き、現場で散った「整備士」としての知識。
そして、彼にはもう一つ、この世界で目覚めた特異な能力があった。
対象の構造や欠陥、魔力の流れが設計図のように視えるスキル――【構造解析】。
「壊れているなら、直せばいい。詰まっているなら、通せばいい」
アレンは錆びついた古代の「浚渫(しゅんせつ)ゴーレム」を修理して港を深く掘り直し、魔導冷却庫を「熱交換の最適化」で復活させて、腐るだけだった魚を「最高級の輸出品」へと変えていく。
ドケチな家令ガルシアと予算を巡って戦い、荒くれ者の港湾長ゲンと共に泥にまみれ、没落商会の女主人メリッサと手を組んで販路を開拓する。
やがてその港には、陸・海・空の物流革命が巻き起こる。
揺れない「サスペンション馬車」が貴族の移動を変え、「鮮度抜群の魚介グルメ」が王族の胃袋を掴み、気性の荒いワイバーンを手懐けた「空輸便」が世界を結ぶ。
【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~
石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。
ありがとうございます
主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。
転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。
ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。
『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。
ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする
「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
MP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
真祖竜に転生したけど、怠け者の世界最強種とか性に合わないんで、人間のふりして旅に出ます
難波一
ファンタジー
"『第18回ファンタジー小説大賞【奨励賞】受賞!』"
ブラック企業勤めのサラリーマン、橘隆也(たちばな・りゅうや)、28歳。
社畜生活に疲れ果て、ある日ついに階段から足を滑らせてあっさりゲームオーバー……
……と思いきや、目覚めたらなんと、伝説の存在・“真祖竜”として異世界に転生していた!?
ところがその竜社会、価値観がヤバすぎた。
「努力は未熟の証、夢は竜の尊厳を損なう」
「強者たるもの怠惰であれ」がスローガンの“七大怠惰戒律”を掲げる、まさかのぐうたら最強種族!
「何それ意味わかんない。強く生まれたからこそ、努力してもっと強くなるのが楽しいんじゃん。」
かくして、生まれながらにして世界最強クラスのポテンシャルを持つ幼竜・アルドラクスは、
竜社会の常識をぶっちぎりで踏み倒し、独学で魔法と技術を学び、人間の姿へと変身。
「世界を見たい。自分の力がどこまで通じるか、試してみたい——」
人間のふりをして旅に出た彼は、貴族の令嬢や竜の少女、巨大な犬といった仲間たちと出会い、
やがて“魔王”と呼ばれる世界級の脅威や、世界の秘密に巻き込まれていくことになる。
——これは、“怠惰が美徳”な最強種族に生まれてしまった元社畜が、
「自分らしく、全力で生きる」ことを選んだ物語。
世界を知り、仲間と出会い、規格外の強さで冒険と成長を繰り広げる、
最強幼竜の“成り上がり×異端×ほのぼの冒険ファンタジー”開幕!
※小説家になろう様にも掲載しています。
半竜皇女〜父は竜人族の皇帝でした!?〜
侑子
恋愛
小さな村のはずれにあるボロ小屋で、母と二人、貧しく暮らすキアラ。
父がいなくても以前はそこそこ幸せに暮らしていたのだが、横暴な領主から愛人になれと迫られた美しい母がそれを拒否したため、仕事をクビになり、家も追い出されてしまったのだ。
まだ九歳だけれど、人一倍力持ちで頑丈なキアラは、体の弱い母を支えるために森で狩りや採集に励む中、不思議で可愛い魔獣に出会う。
クロと名付けてともに暮らしを良くするために奮闘するが、まるで言葉がわかるかのような行動を見せるクロには、なんだか秘密があるようだ。
その上キアラ自身にも、なにやら出生に秘密があったようで……?
※二章からは、十四歳になった皇女キアラのお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる