59 / 70
伝承時代:冒険者ギルド誕生譚
【冒険者ギルド誕生譚】 第六話:「襲撃の兆し」
しおりを挟む
朝の光が石畳にまだらな影を落とし、都市の空気にはいつもより乾いた緊張が漂っていた。
ギルドを結成した夜から、季節の風はゆっくり温度を変え、日常の奥へと新しい気配が少しずつ根を張っていく。
拠点には、焚き火の焦げ跡や使い慣れた道具の痕が増え、誰かが早朝に衣服を整え、誰かはまだ夢の残り香に包まれていた。
市場のほうからは、遠いざわめきと荷馬車の車輪の音。
朝の光が倉庫の壁に届くたび、影がじわりと伸びる。
その空気のどこかで――わずかに『不穏なざわめき』が息を潜めていた。
私は焚き火跡の灰へそっと手をかざす。
肌に触れる空気は、昨日より少しだけ冷たい。
街の外れから流れてきた、知らない草の匂い。
どこか遠くで吠える犬の声。
低く響く鐘の余韻。
――新しい日々の始まりには、期待と不安が静かに折り重なる。
観察者としての私は、そのわずかな揺らぎを見過ごさなかった。
「なんだか、街の様子が少しずつ変わってきた気がする」
焚き火の向こうから、セレナがぽつりとつぶやく。
グリンは壁の隙間を気にしながら短く言った。
「夜になると、人の足が急に減っとる」
サビーネは縫い物の手を止め、視線を落としたまま小さく息をつく。
焚き火の残り香が揺れるたび、倉庫の空気はどこか落ち着かなく色を変えた。
その奥で――重い足音が床板に響く。
質素な組合服。顎に刻まれた古い傷跡。浅黒い肌。
姿を見た瞬間、バルドが低く声をかけた。
「……ゼスか。こんな朝っぱらから、何の用だ」
ゼスはゆっくりと火のそばへ歩き、私たちの顔を一度だけ無言で見渡すと、短く鼻を鳴らした。
「余計な波風立てるなよ。ギルドなんて、お前らの遊び場にしないでくれよ」
その目に宿っていたのは、警戒、苛立ち――そして街を守る者としての、強い責任感だった。
ゼスは焚き火の横に腰を降ろし、肩をわずかに落とす。
火の温もりに身を預けながらも、誰も簡単には踏み込ませない雰囲気をまとっていた。
バルドは無言で火の揺らぎを見つめ、やがて短く吐息を落とす。
「……俺たちは、俺たちのやり方で進む」
二人のあいだに沈黙が落ちた。
鋭さでも衝突でもなく、互いの歩んできた時間がぶつかるような、重たい沈黙だった。
誰もすぐには口を開かなかった。
――『対立』だけでは片付けられない何かが、この土地の奥深くで息をしている。
私は火の揺らぎを見つめながら、その均衡が崩れないよう静かに耳を澄ませていた。
◇◇◇
ゼスが離れ、倉庫に残ったのは短い余韻と、朝の冷たい空気だけだった。
灰の匂いが、床にわずかな温度を残す。
仲間たちは言葉を交わさないまま、それぞれ席を立ち、外の音へそっと耳を向けた。
市場の戸がひらき始め、荷馬車の音、住人たちの話し声――
街はいつも通りに動き出しているはずなのに、どこかぎこちない空気がまとわりついていた。
薄雲の流れる空に、朝の光がにじむ。
焚き火跡の灰が、かすかに冷たくなっていた。
そのとき、倉庫の扉が控えめに叩かれる。
「なんじゃ、今日はやけに客が来るな」
グリンは短く言った。
扉の隙間から現れた影――
濃紫の髪、青白い肌、下半分を布で覆った異国の姿。
人々が魔人族と呼ぶ種族のひとりだった。
彼女は輪の中へは入らず、静かに私の前へ歩み寄る。
「はじめまして――シャムナと申します」
その声は澄んでいて、どこか冷たさを帯びていた。
「少しだけ……取引の相談があります」
そう言って、彼女は布に包まれた小さな包みを差し出した。
包みの中には、見慣れぬ道具、薬草、そして精緻な印の刻まれた符丁。
「これは、話す前の『前提』です。外の世界で手に入れた品。価値を測るのはあなたたち――等価交換として受け取るかどうか、まずはその判断を知りたい」
私は包みを見下ろし、息を呑む。
「……なぜ私たちに? 何を探っているの」
シャムナはわずかに首を傾げ、布の奥で笑みを深めた。
「探る? ……強いて言えば、この都市がどう動くのか。それを確かめたいだけですよ。新しい流れには、新しい相手が必要になる。私は『対価を払ってくれる相手』を探しているのです」
「本当に等価なの?」
「ええ。もし信用できないなら断っていただいて構いません。でも……その包みの価値は、遅かれ早かれ分かるはず」
私は彼女の瞳をまっすぐ見返す。
「……信用できる根拠は?」
「信用は、等価交換で積み上げるものです」
皮肉を含んだ微笑みだった。
「あなたたちが受け取らないというなら、それも選択。私は別の交渉相手を探すだけです」
私は仲間たちを見渡す。
サビーネが不安げに目を伏せ、バルドがわずかに身構える。
他の仲間の目には、警戒と興味が揺れていた。
「……分かった。受け取る。でも何かあったら、あなたに直接理由を聞きに行く」
「どうぞ、ご用心を。静かな夜ほど……動くものは多いですから」
そう言って、シャムナは音もなく扉の向こうへ消えた。
倉庫の扉が静かに閉まる。
焚き火の炎がふっと揺れ、わずかな緊張が空気の隅に沈んでいく。
仲間たちは誰もすぐには口を開かなかった。
――この夜の静寂に、私は耳を澄ませる。
魔人族と人のあいだの隔たり、等価交換の裏にある欲望や孤独――
それらが交わるとき、この都市は新たな選択を迫られる。
サビーネがそっと息をつき、私の隣で囁く。
「あの人……本当に魔人族だったの?」
リュミナは帳面を胸に抱き、扉の方に視線を向ける。
グリンは包みの中身を慎重に覗き込み、眉を寄せた。
薬草の乾いた香り、金属とも樹皮ともつかない道具、見たことのない刻印の符丁。
私はその符丁の表面を指でなぞり、胸の奥に沈む不安を抑えようとした。
「受け取ってよかったのかな……」
ハリィの不安げな声が、焚き火に吸い込まれるように揺れる。
「取引で動くやつの考えは読みづらい。だが……魔人族が街に姿を見せるときは、用心して損はない」
バルドが腕を組み、焚き火越しに低く言う。
リュミナは記録帳をめくりながら呟いた。
「都市の記録にも、魔人族との取引はほとんどない。……あれは特別な意味を持つ気がします」
セレナは薬草を指先でつまみ、慎重に香りを確かめた。
「でも、悪いものじゃないと思う。魔人族ってずっと差別されてきたんでしょ。 ……あの人は『等価交換』って言って、ちゃんと正面から向き合おうとしてた。私たちも、怖いけど疑うだけじゃなくて、ちゃんと考えたいな」
その声は、静かだが真っすぐだった。
ハリィも小さく頷き、包みの端をそっと握りしめる。
焚き火の影が揺れ、倉庫の壁に夜の色が深まっていく。
シャムナの残した言葉――『信用』と『等価交換』
その残響が、私の中に静かに波紋を広げていく。
観察者としての私は、このやりとりを眺めながら『信用』という曖昧な価値と『選択』という決断が、今夜この拠点の誰の心にも静かに積もっていくのを見ていた。
◇◇◇
遠くで犬の鳴き声が響く。
続いて、誰かの叫び声。
街の外れで何かが倒れるような鈍い音。
空気がわずかに震え、仲間全員の視線が一斉に外へ向く。
「何か……起きてる?」
サビーネが毛布を握りしめ、声を震わせる。
グリンは工具袋の中身を確かめ、バルドが立ち上がり扉へ歩み出る。
「俺が見てくる。誰か、一緒に来るか?」
私は小さく息を整え、うなずいた。
仲間たちもそれぞれ、道具や武器を手に取る。
外の空気は冷たく、街路の灯りが一つ、また一つと消えていっていた。
扉に手を掛け、夜の空気へ耳を澄ます。
遠くの闇の向こう――赤い影が、火の手のようにわずかに揺れている。
「魔物……? それとも盗賊?」
リュミナが記録帳を握り締め、息を潜める。
バルドは仲間を見回し、短く言った。
「何があっても、俺たちで守る。覚悟はできているな」
私はその言葉にうなずき、仲間の顔を順に見た。
「誰かが『等価交換』って言ってたよね。 ……なら、ここで生きるのも、誰かに頼るだけじゃなくて、自分たち決めていきたい」
セレナがそっと私の手を握り返す。
サビーネは深く息を吸い、グリンはハンマーを握りしめた。
ハリィも小さく背筋を伸ばしてうなずく。
外では、さらに遠い灯りが揺れ続けていた。
都市の奥底で、何かが静かに目を覚まし始めている。
私はシャムナの包みをしっかりと握りしめ、胸の中で静かに誓う。
――この『夜明け前』の揺らぎも、観察者である私の目に焼きついている。
選択の積み重ねが、やがてどんな運命を生むのか――
今はまだ、その答えは闇の中。
誰かを疑うことも、誰かに手を伸ばすことも――
そのすべてが、ここで暮らす私たちの『選択』であり『誓い』になるのだと。
都市の空に、淡い光がにじむ。
拠点の焚き火は細く、静かに。
来るべき朝のために、その灯りを守り続けていた。
ギルドを結成した夜から、季節の風はゆっくり温度を変え、日常の奥へと新しい気配が少しずつ根を張っていく。
拠点には、焚き火の焦げ跡や使い慣れた道具の痕が増え、誰かが早朝に衣服を整え、誰かはまだ夢の残り香に包まれていた。
市場のほうからは、遠いざわめきと荷馬車の車輪の音。
朝の光が倉庫の壁に届くたび、影がじわりと伸びる。
その空気のどこかで――わずかに『不穏なざわめき』が息を潜めていた。
私は焚き火跡の灰へそっと手をかざす。
肌に触れる空気は、昨日より少しだけ冷たい。
街の外れから流れてきた、知らない草の匂い。
どこか遠くで吠える犬の声。
低く響く鐘の余韻。
――新しい日々の始まりには、期待と不安が静かに折り重なる。
観察者としての私は、そのわずかな揺らぎを見過ごさなかった。
「なんだか、街の様子が少しずつ変わってきた気がする」
焚き火の向こうから、セレナがぽつりとつぶやく。
グリンは壁の隙間を気にしながら短く言った。
「夜になると、人の足が急に減っとる」
サビーネは縫い物の手を止め、視線を落としたまま小さく息をつく。
焚き火の残り香が揺れるたび、倉庫の空気はどこか落ち着かなく色を変えた。
その奥で――重い足音が床板に響く。
質素な組合服。顎に刻まれた古い傷跡。浅黒い肌。
姿を見た瞬間、バルドが低く声をかけた。
「……ゼスか。こんな朝っぱらから、何の用だ」
ゼスはゆっくりと火のそばへ歩き、私たちの顔を一度だけ無言で見渡すと、短く鼻を鳴らした。
「余計な波風立てるなよ。ギルドなんて、お前らの遊び場にしないでくれよ」
その目に宿っていたのは、警戒、苛立ち――そして街を守る者としての、強い責任感だった。
ゼスは焚き火の横に腰を降ろし、肩をわずかに落とす。
火の温もりに身を預けながらも、誰も簡単には踏み込ませない雰囲気をまとっていた。
バルドは無言で火の揺らぎを見つめ、やがて短く吐息を落とす。
「……俺たちは、俺たちのやり方で進む」
二人のあいだに沈黙が落ちた。
鋭さでも衝突でもなく、互いの歩んできた時間がぶつかるような、重たい沈黙だった。
誰もすぐには口を開かなかった。
――『対立』だけでは片付けられない何かが、この土地の奥深くで息をしている。
私は火の揺らぎを見つめながら、その均衡が崩れないよう静かに耳を澄ませていた。
◇◇◇
ゼスが離れ、倉庫に残ったのは短い余韻と、朝の冷たい空気だけだった。
灰の匂いが、床にわずかな温度を残す。
仲間たちは言葉を交わさないまま、それぞれ席を立ち、外の音へそっと耳を向けた。
市場の戸がひらき始め、荷馬車の音、住人たちの話し声――
街はいつも通りに動き出しているはずなのに、どこかぎこちない空気がまとわりついていた。
薄雲の流れる空に、朝の光がにじむ。
焚き火跡の灰が、かすかに冷たくなっていた。
そのとき、倉庫の扉が控えめに叩かれる。
「なんじゃ、今日はやけに客が来るな」
グリンは短く言った。
扉の隙間から現れた影――
濃紫の髪、青白い肌、下半分を布で覆った異国の姿。
人々が魔人族と呼ぶ種族のひとりだった。
彼女は輪の中へは入らず、静かに私の前へ歩み寄る。
「はじめまして――シャムナと申します」
その声は澄んでいて、どこか冷たさを帯びていた。
「少しだけ……取引の相談があります」
そう言って、彼女は布に包まれた小さな包みを差し出した。
包みの中には、見慣れぬ道具、薬草、そして精緻な印の刻まれた符丁。
「これは、話す前の『前提』です。外の世界で手に入れた品。価値を測るのはあなたたち――等価交換として受け取るかどうか、まずはその判断を知りたい」
私は包みを見下ろし、息を呑む。
「……なぜ私たちに? 何を探っているの」
シャムナはわずかに首を傾げ、布の奥で笑みを深めた。
「探る? ……強いて言えば、この都市がどう動くのか。それを確かめたいだけですよ。新しい流れには、新しい相手が必要になる。私は『対価を払ってくれる相手』を探しているのです」
「本当に等価なの?」
「ええ。もし信用できないなら断っていただいて構いません。でも……その包みの価値は、遅かれ早かれ分かるはず」
私は彼女の瞳をまっすぐ見返す。
「……信用できる根拠は?」
「信用は、等価交換で積み上げるものです」
皮肉を含んだ微笑みだった。
「あなたたちが受け取らないというなら、それも選択。私は別の交渉相手を探すだけです」
私は仲間たちを見渡す。
サビーネが不安げに目を伏せ、バルドがわずかに身構える。
他の仲間の目には、警戒と興味が揺れていた。
「……分かった。受け取る。でも何かあったら、あなたに直接理由を聞きに行く」
「どうぞ、ご用心を。静かな夜ほど……動くものは多いですから」
そう言って、シャムナは音もなく扉の向こうへ消えた。
倉庫の扉が静かに閉まる。
焚き火の炎がふっと揺れ、わずかな緊張が空気の隅に沈んでいく。
仲間たちは誰もすぐには口を開かなかった。
――この夜の静寂に、私は耳を澄ませる。
魔人族と人のあいだの隔たり、等価交換の裏にある欲望や孤独――
それらが交わるとき、この都市は新たな選択を迫られる。
サビーネがそっと息をつき、私の隣で囁く。
「あの人……本当に魔人族だったの?」
リュミナは帳面を胸に抱き、扉の方に視線を向ける。
グリンは包みの中身を慎重に覗き込み、眉を寄せた。
薬草の乾いた香り、金属とも樹皮ともつかない道具、見たことのない刻印の符丁。
私はその符丁の表面を指でなぞり、胸の奥に沈む不安を抑えようとした。
「受け取ってよかったのかな……」
ハリィの不安げな声が、焚き火に吸い込まれるように揺れる。
「取引で動くやつの考えは読みづらい。だが……魔人族が街に姿を見せるときは、用心して損はない」
バルドが腕を組み、焚き火越しに低く言う。
リュミナは記録帳をめくりながら呟いた。
「都市の記録にも、魔人族との取引はほとんどない。……あれは特別な意味を持つ気がします」
セレナは薬草を指先でつまみ、慎重に香りを確かめた。
「でも、悪いものじゃないと思う。魔人族ってずっと差別されてきたんでしょ。 ……あの人は『等価交換』って言って、ちゃんと正面から向き合おうとしてた。私たちも、怖いけど疑うだけじゃなくて、ちゃんと考えたいな」
その声は、静かだが真っすぐだった。
ハリィも小さく頷き、包みの端をそっと握りしめる。
焚き火の影が揺れ、倉庫の壁に夜の色が深まっていく。
シャムナの残した言葉――『信用』と『等価交換』
その残響が、私の中に静かに波紋を広げていく。
観察者としての私は、このやりとりを眺めながら『信用』という曖昧な価値と『選択』という決断が、今夜この拠点の誰の心にも静かに積もっていくのを見ていた。
◇◇◇
遠くで犬の鳴き声が響く。
続いて、誰かの叫び声。
街の外れで何かが倒れるような鈍い音。
空気がわずかに震え、仲間全員の視線が一斉に外へ向く。
「何か……起きてる?」
サビーネが毛布を握りしめ、声を震わせる。
グリンは工具袋の中身を確かめ、バルドが立ち上がり扉へ歩み出る。
「俺が見てくる。誰か、一緒に来るか?」
私は小さく息を整え、うなずいた。
仲間たちもそれぞれ、道具や武器を手に取る。
外の空気は冷たく、街路の灯りが一つ、また一つと消えていっていた。
扉に手を掛け、夜の空気へ耳を澄ます。
遠くの闇の向こう――赤い影が、火の手のようにわずかに揺れている。
「魔物……? それとも盗賊?」
リュミナが記録帳を握り締め、息を潜める。
バルドは仲間を見回し、短く言った。
「何があっても、俺たちで守る。覚悟はできているな」
私はその言葉にうなずき、仲間の顔を順に見た。
「誰かが『等価交換』って言ってたよね。 ……なら、ここで生きるのも、誰かに頼るだけじゃなくて、自分たち決めていきたい」
セレナがそっと私の手を握り返す。
サビーネは深く息を吸い、グリンはハンマーを握りしめた。
ハリィも小さく背筋を伸ばしてうなずく。
外では、さらに遠い灯りが揺れ続けていた。
都市の奥底で、何かが静かに目を覚まし始めている。
私はシャムナの包みをしっかりと握りしめ、胸の中で静かに誓う。
――この『夜明け前』の揺らぎも、観察者である私の目に焼きついている。
選択の積み重ねが、やがてどんな運命を生むのか――
今はまだ、その答えは闇の中。
誰かを疑うことも、誰かに手を伸ばすことも――
そのすべてが、ここで暮らす私たちの『選択』であり『誓い』になるのだと。
都市の空に、淡い光がにじむ。
拠点の焚き火は細く、静かに。
来るべき朝のために、その灯りを守り続けていた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
看病しに行ったら、当主の“眠り”になってしまった
星乃和花
恋愛
⭐︎完結済ー全36話⭐︎
倒れた当主を看病する役目を振られた使用人リィナは、彼の部屋へ通うことになる。
栄養、灯り、静かな時間、話し相手――“眠れる夜”を整えていく。そして、回復していく当主アレクシス。けれど彼は、ある夜そっと手を握り返し、低い声で囁く。
「責任、取って?」
噂が燃える屋敷で、ふたりが守るのは“枠(ルール)”。
手だけ、時間だけ、理由にしない――鍵はリィナが握ったまま。
けれど、守ろうとするほど情は育ち、合図の灯りはいつしか「帰る」ではなく「眠る」へ変わっていく。
看病から始まった優しい夜は、静かな執着に捕まっていく。
それでも、捕獲の鍵は彼ではなく――彼女の手にある。
没落港の整備士男爵 ~「構造解析」スキルで古代設備を修理(レストア)したら、大陸一の物流拠点になり、王家も公爵家も頭が上がらなくなった件~
namisan
ファンタジー
大陸の南西端に位置するベルナ子爵領。
かつては貿易で栄えたこの港町も、今は見る影もない。
海底には土砂が堆積して大型船は入港できず、倉庫街は老朽化し、特産品もない。借金まみれの父と、諦めきった家臣たち。そこにあるのは、緩やかな「死」だけだった。
そんな没落寸前の領地の嫡男、アレン(16歳)に転生した主人公には、前世の記憶があった。
それは、日本で港湾管理者兼エンジニアとして働き、現場で散った「整備士」としての知識。
そして、彼にはもう一つ、この世界で目覚めた特異な能力があった。
対象の構造や欠陥、魔力の流れが設計図のように視えるスキル――【構造解析】。
「壊れているなら、直せばいい。詰まっているなら、通せばいい」
アレンは錆びついた古代の「浚渫(しゅんせつ)ゴーレム」を修理して港を深く掘り直し、魔導冷却庫を「熱交換の最適化」で復活させて、腐るだけだった魚を「最高級の輸出品」へと変えていく。
ドケチな家令ガルシアと予算を巡って戦い、荒くれ者の港湾長ゲンと共に泥にまみれ、没落商会の女主人メリッサと手を組んで販路を開拓する。
やがてその港には、陸・海・空の物流革命が巻き起こる。
揺れない「サスペンション馬車」が貴族の移動を変え、「鮮度抜群の魚介グルメ」が王族の胃袋を掴み、気性の荒いワイバーンを手懐けた「空輸便」が世界を結ぶ。
【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~
石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。
ありがとうございます
主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。
転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。
ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。
『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。
ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする
「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
MP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
真祖竜に転生したけど、怠け者の世界最強種とか性に合わないんで、人間のふりして旅に出ます
難波一
ファンタジー
"『第18回ファンタジー小説大賞【奨励賞】受賞!』"
ブラック企業勤めのサラリーマン、橘隆也(たちばな・りゅうや)、28歳。
社畜生活に疲れ果て、ある日ついに階段から足を滑らせてあっさりゲームオーバー……
……と思いきや、目覚めたらなんと、伝説の存在・“真祖竜”として異世界に転生していた!?
ところがその竜社会、価値観がヤバすぎた。
「努力は未熟の証、夢は竜の尊厳を損なう」
「強者たるもの怠惰であれ」がスローガンの“七大怠惰戒律”を掲げる、まさかのぐうたら最強種族!
「何それ意味わかんない。強く生まれたからこそ、努力してもっと強くなるのが楽しいんじゃん。」
かくして、生まれながらにして世界最強クラスのポテンシャルを持つ幼竜・アルドラクスは、
竜社会の常識をぶっちぎりで踏み倒し、独学で魔法と技術を学び、人間の姿へと変身。
「世界を見たい。自分の力がどこまで通じるか、試してみたい——」
人間のふりをして旅に出た彼は、貴族の令嬢や竜の少女、巨大な犬といった仲間たちと出会い、
やがて“魔王”と呼ばれる世界級の脅威や、世界の秘密に巻き込まれていくことになる。
——これは、“怠惰が美徳”な最強種族に生まれてしまった元社畜が、
「自分らしく、全力で生きる」ことを選んだ物語。
世界を知り、仲間と出会い、規格外の強さで冒険と成長を繰り広げる、
最強幼竜の“成り上がり×異端×ほのぼの冒険ファンタジー”開幕!
※小説家になろう様にも掲載しています。
半竜皇女〜父は竜人族の皇帝でした!?〜
侑子
恋愛
小さな村のはずれにあるボロ小屋で、母と二人、貧しく暮らすキアラ。
父がいなくても以前はそこそこ幸せに暮らしていたのだが、横暴な領主から愛人になれと迫られた美しい母がそれを拒否したため、仕事をクビになり、家も追い出されてしまったのだ。
まだ九歳だけれど、人一倍力持ちで頑丈なキアラは、体の弱い母を支えるために森で狩りや採集に励む中、不思議で可愛い魔獣に出会う。
クロと名付けてともに暮らしを良くするために奮闘するが、まるで言葉がわかるかのような行動を見せるクロには、なんだか秘密があるようだ。
その上キアラ自身にも、なにやら出生に秘密があったようで……?
※二章からは、十四歳になった皇女キアラのお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる