RAY OF LIGHT~約束の日~

結城朔夜

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その後、また自転車で移動し、今度は町の総合公園に寄った。
初夏の昼過ぎと言うこともあってか、遊戯場では何人かの小さな子連れがきていて、子供達が歓喜の声を上げながら遊んでいた。
少し移動し、一際斜面に傾いた状態で建てられた『ビックリハウス』と呼ばれる建物に入ると、斜面の角度を生かした錯覚での遊戯に、子供達がまた楽しそうに遊んでいた。

そして出口には水路が設置されていて、傾いた状態で見ると、水が登っていくように見えるのだ。

「面白いよね、ここ」
「斜面に抵抗すると普通に見えるんだけど、それがまた面白いんだよね」
「でも、本当にかなり角度あるよね………」
「感覚になれないと、気分悪くなる人もいるみたいだからね。でも、楽しむなら、楽しんだ者勝ちじゃない?」
「それもそうだな」

そう言いながらも、圭以外は徐々に感覚酔いしてしまい、離脱することに。
流石に圭は長年ここに住んでいるためか、何ともないのが気にくわないのか、敦也は「今度またリベンジしてやる……」と呟いていた。

それから、公園入り口に立てられたログハウスの休憩所で休んで、気付けば夕方になっていた。
そろそろお開きにしようかと考えているものの、名残惜しくて誰も解散を言わない。
そんな中、圭はふと「明日から期末テストか…」と呟いていた。

「そう言えば、明日からテストだけど………。前日にこんな遊んでて良いのかな?」
「赤点さえ取らなきゃ大丈夫………とは言え、あまり遅くまではいられないよな。そろそろ帰って試験対策にする?」
「そうだね。流石に何もしないで試験に挑むのはちょっときついかも。じゃあ今日はコレにて解散………って事で良い?」
「なんでそこで疑問系になるんだよ」
「でも充分楽しんだから、今度は勉強に励まなきゃね」
「それじゃあ、皆、また明日」
「ああ、また明日な」

そう言って、それぞれが帰り仕度をしていると、俊が彩希に声を掛けた。

「水瀬ごめん、ちょっと良い?」
「架山君?どうしたの?」
「これ、渡すタイミング無かったから………」
「え?何?………これ………もらって良いの?」
「うん。温泉施設の売店に売ってたの見て、似合うかなと思って………。良かったら付けてみて」

俊が渡したのは、星形のチャームのついた髪飾りだった。
いつの間に買っていたのだろう?
そう思いながらも、彩希は自身の髪に髪飾りを付け、「どうかな?」と聞いた。

「うん、やっぱり似合ってる」
「えへへ………。ありがとう、架山君。何か、返せるものがあればいいんだけど………」
「無理にとは言わないけど、いつでも良いよ。とりあえず、明日からの試験、頑張ろうね」
「うん、頑張ろうね」

そして2人は顔を見合わせて微笑むと、圭と敦也は無言でにやついていた。

「………何見てるの?」
「いやぁ、若いって良いなあと………」
「そうそう、青春してるなぁと………」
「だから、そう言う発言が若年寄りだって言うんだよ……」
「あはは。確かに!」

そんなやりとりをして、「それじゃあ今度は本当に解散!」と声を掛け、皆が帰路についたのだった。


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