39 / 74
第3章
殿下とのダンスと護衛たちの呟き
セディは殿下に私を引き渡し、その場を離れていきます。
今まで感じていた温もりが遠ざかってしまうような感覚に、私の目はずっとセディを追ってしまいます。
セディの美しい姿勢が、後ろ姿まで美しいものにしています。
苦笑いが私の耳に届きました。
「踊る相手を見るものではないかい?」
我に返り、殿下を見つめます。
「大変な失礼を致しました」
小声で謝ると、殿下の濃い青の瞳が輝きました。
「目を逸らす隙をなくしてあげよう」
腰に当てられた手に力が加わり、いきなりターンへと入ります。
勢いをつけたターンはドレスの裾が広がるほどです。
思わずよろめきかけた私を抱えるように、殿下が支えて下さいます。
「ふふ、大きくなったね。出会った頃は、子どもの私から見てもとても小さくて愛らしかった」
目を細めて私を見つめていた殿下は、すっと私を抱き寄せ、耳元に囁きます。
「広間が先ほどどよめいた理由を分かっているかい?」
思わず顔を上げると、殿下の顔が息を感じるほど近くにあり、少し体を離そうとしたところ、殿下の手が腰を抑えて引き留めます。
俯いて殿下の顔から逃げることにしました。
ふっと笑う気配が降ってきた後、殿下は再び耳元に囁きます。
「セディは私と同時に舞踏会に出るようになったけれど、今まで一度もダンスをしたことがなかったのだよ」
驚いて顔を上げると、間近に少し意地悪な瞳があります。
「私の天使に見つめてもらうには、セディの話をするしかないようだね」
自分でも顔が赤くなるのを感じて、私はひたすら殿下の襟元を凝視します。
金糸の刺繍がステップに合わせて煌めいています。
「誰かにとって、初めてのダンスの相手はどうしても譲れないものがあったようだね」
艶やかな声が笑いを含んでいます。
嬉しさが身体を駆け巡り、封印石が光りました。
殿下は微かに横を向いて笑いを堪えています。
「全く、私の天使は可愛らしい」と呟いて、その後は曲に合わせてただ穏やかにステップを踏んでいました。
そして、曲が終わり、お互い挨拶のお辞儀を交わしたとき、殿下はすっとそれまでの笑顔を消して、囁きました。
「シルヴィア、もっと時間をあげたかったけれど、そろそろ私の大事な側近を返してもらうことにするよ」
◇
お嬢様が殿下に振り回され、殿下との距離に頬を染めつつ苦労しておられる。
殿下がお相手なのだから、これ以上節度を外されることはないだろう。
私は自分に言い聞かせながら、お嬢様を見守っていた。
しかし、困ったものだ。ブリジット、すまない、目的は果たせそうにない。
私はブリジットの落胆を予想して、溜息が漏れ出てしまった。
お嬢様の御父上、侯爵様と、近衛を務める兄を通じて、私は特別に帯剣を許されてこの広間に警護で立っている。
兄を含めて5人の近衛が配置されていた。この広間の大きさとこの人数なら、仕事とブリジットの頼みの両方をこなすことが出来そうだと思っていたが、甘い予想だった。
『今の若いご令嬢の流行はもちろん、可愛いらしさを極めたドレスか、大人の魅力を魅せるドレスか、どちらが主流かも見てきてください!』
残念ながら、簡単に思われたこの依頼から失敗していた。
今日集った人間は、後ろ盾の弱い殿下が長い年月をかけて増やしてきた人脈だ。
かなりの柔軟な思考の持ち主が多いようで、ドレスも様々なデザインで溢れている。
流行など無視して、自分の好きな、自分を際立たせることを目的としたドレスが選ばれているようだ。
『セドリック様がどのようなドレスに目を留めるのか、しっかり確認してきてください!しっかりと!』
頼まれた時点で難しいと思われたこの要望は、やはり予想を裏切らず、いや、予想を超えて困難なものだった。
セドリック殿は、お嬢様の傍にいる時は片時もお嬢様から目を逸らすことはなく、他のご令嬢のドレスになど目を向けることはなかった。
そしてお嬢様から離れた今は、氷のような美貌を全く動かすことなく、広間に一人佇んでいる。
幾人かのご令嬢が、近寄りたそうに視線をちらちらと向けているが、全く感づいてもいない様子だ。
結界を張っているかのような彼の閉ざされた雰囲気を感じて、結局、ご令嬢たちは遠巻きに眺めているだけになっている。
あの状態が、今の彼の通常の様子なのだろう。
お嬢様に対してだけは、必死に向き合っていてくださったのだ。
お嬢様と零れるように笑顔を交わしあっていた昔を知っているだけに、見ているこちらも辛い。
公爵家でもさぞや気を揉んでいることだろう。
「若さ…、セドリック様は非常に女性にもてる方なのだ」
…?
隣で同じく帯剣を許され、護衛にたつチャーリーがぽつりと零す。
セドリック殿の剣の師匠であり、セドリック殿の剣の腕を見る限り、相当な手練れだと常々思っている人物だ。
一度手合わせしたいものだ。
「選り取り見取りといいって良いほどだ」
あの美貌、公爵家の嫡男、加えて王太子の信も厚い若者なら、さもありなんといったところだろうが、私としては棘を感じる発言だ。
「シルヴィア様も、男性にもてる方と思われます」
学園にいた間はもちろん、今日も広間に入った瞬間、男性の視線はお嬢様に集まっていた。お嬢様は気づかれていないようだったが。
「そういうことを言いたかった訳ではないのだ。」
もどかしげな声が隣から放たれる。
「セドリック様は、それでもシルヴィア嬢以外を見たことがないのだ」
「それが不満だと?」
この男、剣だけでは無理でも魔力を使えば叩きのめせるだろうか。
足技も使えば、確実に倒せるかもしれない。
私の殺気に気が付いたのか、溜息をついて彼は話し続ける。
「違うのだ。言いたかったことは、それだけセドリック様にはシルヴィア嬢が全てなのだということなのだ」
彼の話したい先が見えず、私は彼に向き直った。彼もこちらを向く。
「あなたが帯剣しなければいけないほど、シルヴィア嬢は危ない状態なのか?」
押し殺した声で彼は尋ねた。
この人数の中で聞くとは、なんと短慮な。
「セドリック様のためにも、シルヴィア嬢をしっかり守ってもらいたいのだ」
苦しそうな表情と、一段と押し殺した声が私を捕らえる。
「シルヴィア嬢にこれ以上何かあれば、…あの方は完全に壊れてしまう」
彼の拳は握られていた。
ふむ、足技は使わずに手合わせをしよう
お身体を守る自信はあっても、心までは守れない。そして心の傷の方が深くて治りにくい。
彼も私と同様に恐れと無力を感じているようだ。
私は僅かに彼への殺気を減らし、隠すことなく溜息をついた。
「もう、お嬢様がセドリック殿を押し倒してしまえばよいのではないだろうか」
「は…?」
チャーリーが私から半身引いた。
「あれだけ思いあっておられるのだ。
セドリック殿が心を閉ざされているとはいえ、お二人して何をぐずぐずしているのだと思わぬか?」
彼は口を開いたまま閉じられないようだ。
目を見開き、のけ反りながら、声を絞り出した。
「いや…、待ってくれ、話についていけないものが…」
「肌を合わせれば、セドリック殿もシルヴィア様が生きていると実感できると思わないか?
そなたから見て、セドリック殿は、あの状態では感じら」
私の口を押え、あちこちに目を向けながら真っ赤な顔をした彼は押し殺した声で唸る。
「こんな大人数の前で何を言うのだ! 周りに聞かれたらどうする!」
何と失礼な。
大人数の前でお嬢様に危険が迫っていないか尋ねるよりは、問題ない質問ではないか。
そもそも、チャーリーが質問した時点で防音の結界を張っている。
憤然と睨み上げると、まだ顔を赤くしたまま彼は疲れたように言った。
「ともかく、シルヴィア嬢を守ってほしい」
私の答えは決まっている。彼を見つめ真摯に返した。
「言われるまでもなく、この身に代えてでも」
今まで感じていた温もりが遠ざかってしまうような感覚に、私の目はずっとセディを追ってしまいます。
セディの美しい姿勢が、後ろ姿まで美しいものにしています。
苦笑いが私の耳に届きました。
「踊る相手を見るものではないかい?」
我に返り、殿下を見つめます。
「大変な失礼を致しました」
小声で謝ると、殿下の濃い青の瞳が輝きました。
「目を逸らす隙をなくしてあげよう」
腰に当てられた手に力が加わり、いきなりターンへと入ります。
勢いをつけたターンはドレスの裾が広がるほどです。
思わずよろめきかけた私を抱えるように、殿下が支えて下さいます。
「ふふ、大きくなったね。出会った頃は、子どもの私から見てもとても小さくて愛らしかった」
目を細めて私を見つめていた殿下は、すっと私を抱き寄せ、耳元に囁きます。
「広間が先ほどどよめいた理由を分かっているかい?」
思わず顔を上げると、殿下の顔が息を感じるほど近くにあり、少し体を離そうとしたところ、殿下の手が腰を抑えて引き留めます。
俯いて殿下の顔から逃げることにしました。
ふっと笑う気配が降ってきた後、殿下は再び耳元に囁きます。
「セディは私と同時に舞踏会に出るようになったけれど、今まで一度もダンスをしたことがなかったのだよ」
驚いて顔を上げると、間近に少し意地悪な瞳があります。
「私の天使に見つめてもらうには、セディの話をするしかないようだね」
自分でも顔が赤くなるのを感じて、私はひたすら殿下の襟元を凝視します。
金糸の刺繍がステップに合わせて煌めいています。
「誰かにとって、初めてのダンスの相手はどうしても譲れないものがあったようだね」
艶やかな声が笑いを含んでいます。
嬉しさが身体を駆け巡り、封印石が光りました。
殿下は微かに横を向いて笑いを堪えています。
「全く、私の天使は可愛らしい」と呟いて、その後は曲に合わせてただ穏やかにステップを踏んでいました。
そして、曲が終わり、お互い挨拶のお辞儀を交わしたとき、殿下はすっとそれまでの笑顔を消して、囁きました。
「シルヴィア、もっと時間をあげたかったけれど、そろそろ私の大事な側近を返してもらうことにするよ」
◇
お嬢様が殿下に振り回され、殿下との距離に頬を染めつつ苦労しておられる。
殿下がお相手なのだから、これ以上節度を外されることはないだろう。
私は自分に言い聞かせながら、お嬢様を見守っていた。
しかし、困ったものだ。ブリジット、すまない、目的は果たせそうにない。
私はブリジットの落胆を予想して、溜息が漏れ出てしまった。
お嬢様の御父上、侯爵様と、近衛を務める兄を通じて、私は特別に帯剣を許されてこの広間に警護で立っている。
兄を含めて5人の近衛が配置されていた。この広間の大きさとこの人数なら、仕事とブリジットの頼みの両方をこなすことが出来そうだと思っていたが、甘い予想だった。
『今の若いご令嬢の流行はもちろん、可愛いらしさを極めたドレスか、大人の魅力を魅せるドレスか、どちらが主流かも見てきてください!』
残念ながら、簡単に思われたこの依頼から失敗していた。
今日集った人間は、後ろ盾の弱い殿下が長い年月をかけて増やしてきた人脈だ。
かなりの柔軟な思考の持ち主が多いようで、ドレスも様々なデザインで溢れている。
流行など無視して、自分の好きな、自分を際立たせることを目的としたドレスが選ばれているようだ。
『セドリック様がどのようなドレスに目を留めるのか、しっかり確認してきてください!しっかりと!』
頼まれた時点で難しいと思われたこの要望は、やはり予想を裏切らず、いや、予想を超えて困難なものだった。
セドリック殿は、お嬢様の傍にいる時は片時もお嬢様から目を逸らすことはなく、他のご令嬢のドレスになど目を向けることはなかった。
そしてお嬢様から離れた今は、氷のような美貌を全く動かすことなく、広間に一人佇んでいる。
幾人かのご令嬢が、近寄りたそうに視線をちらちらと向けているが、全く感づいてもいない様子だ。
結界を張っているかのような彼の閉ざされた雰囲気を感じて、結局、ご令嬢たちは遠巻きに眺めているだけになっている。
あの状態が、今の彼の通常の様子なのだろう。
お嬢様に対してだけは、必死に向き合っていてくださったのだ。
お嬢様と零れるように笑顔を交わしあっていた昔を知っているだけに、見ているこちらも辛い。
公爵家でもさぞや気を揉んでいることだろう。
「若さ…、セドリック様は非常に女性にもてる方なのだ」
…?
隣で同じく帯剣を許され、護衛にたつチャーリーがぽつりと零す。
セドリック殿の剣の師匠であり、セドリック殿の剣の腕を見る限り、相当な手練れだと常々思っている人物だ。
一度手合わせしたいものだ。
「選り取り見取りといいって良いほどだ」
あの美貌、公爵家の嫡男、加えて王太子の信も厚い若者なら、さもありなんといったところだろうが、私としては棘を感じる発言だ。
「シルヴィア様も、男性にもてる方と思われます」
学園にいた間はもちろん、今日も広間に入った瞬間、男性の視線はお嬢様に集まっていた。お嬢様は気づかれていないようだったが。
「そういうことを言いたかった訳ではないのだ。」
もどかしげな声が隣から放たれる。
「セドリック様は、それでもシルヴィア嬢以外を見たことがないのだ」
「それが不満だと?」
この男、剣だけでは無理でも魔力を使えば叩きのめせるだろうか。
足技も使えば、確実に倒せるかもしれない。
私の殺気に気が付いたのか、溜息をついて彼は話し続ける。
「違うのだ。言いたかったことは、それだけセドリック様にはシルヴィア嬢が全てなのだということなのだ」
彼の話したい先が見えず、私は彼に向き直った。彼もこちらを向く。
「あなたが帯剣しなければいけないほど、シルヴィア嬢は危ない状態なのか?」
押し殺した声で彼は尋ねた。
この人数の中で聞くとは、なんと短慮な。
「セドリック様のためにも、シルヴィア嬢をしっかり守ってもらいたいのだ」
苦しそうな表情と、一段と押し殺した声が私を捕らえる。
「シルヴィア嬢にこれ以上何かあれば、…あの方は完全に壊れてしまう」
彼の拳は握られていた。
ふむ、足技は使わずに手合わせをしよう
お身体を守る自信はあっても、心までは守れない。そして心の傷の方が深くて治りにくい。
彼も私と同様に恐れと無力を感じているようだ。
私は僅かに彼への殺気を減らし、隠すことなく溜息をついた。
「もう、お嬢様がセドリック殿を押し倒してしまえばよいのではないだろうか」
「は…?」
チャーリーが私から半身引いた。
「あれだけ思いあっておられるのだ。
セドリック殿が心を閉ざされているとはいえ、お二人して何をぐずぐずしているのだと思わぬか?」
彼は口を開いたまま閉じられないようだ。
目を見開き、のけ反りながら、声を絞り出した。
「いや…、待ってくれ、話についていけないものが…」
「肌を合わせれば、セドリック殿もシルヴィア様が生きていると実感できると思わないか?
そなたから見て、セドリック殿は、あの状態では感じら」
私の口を押え、あちこちに目を向けながら真っ赤な顔をした彼は押し殺した声で唸る。
「こんな大人数の前で何を言うのだ! 周りに聞かれたらどうする!」
何と失礼な。
大人数の前でお嬢様に危険が迫っていないか尋ねるよりは、問題ない質問ではないか。
そもそも、チャーリーが質問した時点で防音の結界を張っている。
憤然と睨み上げると、まだ顔を赤くしたまま彼は疲れたように言った。
「ともかく、シルヴィア嬢を守ってほしい」
私の答えは決まっている。彼を見つめ真摯に返した。
「言われるまでもなく、この身に代えてでも」
あなたにおすすめの小説
これ以上私の心をかき乱さないで下さい
Karamimi
恋愛
伯爵令嬢のユーリは、幼馴染のアレックスの事が、子供の頃から大好きだった。アレックスに振り向いてもらえるよう、日々努力を重ねているが、中々うまく行かない。
そんな中、アレックスが伯爵令嬢のセレナと、楽しそうにお茶をしている姿を目撃したユーリ。既に5度も婚約の申し込みを断られているユーリは、もう一度真剣にアレックスに気持ちを伝え、断られたら諦めよう。
そう決意し、アレックスに気持ちを伝えるが、いつも通りはぐらかされてしまった。それでも諦めきれないユーリは、アレックスに詰め寄るが
“君を令嬢として受け入れられない、この気持ちは一生変わらない”
そうはっきりと言われてしまう。アレックスの本心を聞き、酷く傷ついたユーリは、半期休みを利用し、兄夫婦が暮らす領地に向かう事にしたのだが。
そこでユーリを待っていたのは…
【完結】王子妃候補をクビになった公爵令嬢は、拗らせた初恋の思い出だけで生きていく
たまこ
恋愛
10年の間、王子妃教育を受けてきた公爵令嬢シャーロットは、政治的な背景から王子妃候補をクビになってしまう。
多額の慰謝料を貰ったものの、婚約者を見つけることは絶望的な状況であり、シャーロットは結婚は諦めて公爵家の仕事に打ち込む。
もう会えないであろう初恋の相手のことだけを想って、生涯を終えるのだと覚悟していたのだが…。
辺境伯夫人は領地を紡ぐ
やまだごんた
恋愛
王命によりヴァルデン辺境伯に嫁ぐことになった、前ベルンシュタイン公爵令嬢のマルグリット。
しかし、彼女を待っていたのは60年にも及ぶ戦争で荒廃し、冬を越す薪すら足りない現実だった。
物資も人手も足りない中、マルグリットは領地の立て直しに乗り出す。
戦しか知らなかったと自省する夫と向き合いながら、少しずつ築かれていく夫婦の距離。
これは、1人の女性が領地を紡ぎ、夫と共に未来を作る「内政×溺愛」の物語です。
全50話の予定です
※表紙はイメージです
※アルファポリス先行公開(なろうにも転載予定です)
【完結】愛してるなんて言うから
空原海
恋愛
「メアリー、俺はこの婚約を破棄したい」
婚約が決まって、三年が経とうかという頃に切り出された婚約破棄。
婚約の理由は、アラン様のお父様とわたしのお母様が、昔恋人同士だったから。
――なんだそれ。ふざけてんのか。
わたし達は婚約解消を前提とした婚約を、互いに了承し合った。
第1部が恋物語。
第2部は裏事情の暴露大会。親世代の愛憎確執バトル、スタートッ!
※ 一話のみ挿絵があります。サブタイトルに(※挿絵あり)と表記しております。
苦手な方、ごめんなさい。挿絵の箇所は、するーっと流してくださると幸いです。
挙式後すぐに離婚届を手渡された私は、この結婚は予め捨てられることが確定していた事実を知らされました
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
【結婚した日に、「君にこれを預けておく」と離婚届を手渡されました】
今日、私は子供の頃からずっと大好きだった人と結婚した。しかし、式の後に絶望的な事を彼に言われた。
「ごめん、本当は君とは結婚したくなかったんだ。これを預けておくから、その気になったら提出してくれ」
そう言って手渡されたのは何と離婚届けだった。
そしてどこまでも冷たい態度の夫の行動に傷つけられていく私。
けれどその裏には私の知らない、ある深い事情が隠されていた。
その真意を知った時、私は―。
※暫く鬱展開が続きます
※他サイトでも投稿中
悪女役らしく離婚を迫ろうとしたのに、夫の反応がおかしい
廻り
恋愛
第18回恋愛小説大賞にて奨励賞をいただきました。応援してくださりありがとうございました!
レジーナブックス様から書籍が4月下旬に発売されます!
王太子妃シャルロット20歳は、前世の記憶が蘇る。
ここは小説の世界で、シャルロットは王太子とヒロインの恋路を邪魔する『悪女役』。
『断罪される運命』から逃れたいが、夫は離婚に応じる気がない。
ならばと、シャルロットは別居を始める。
『夫が離婚に応じたくなる計画』を思いついたシャルロットは、それを実行することに。
夫がヒロインと出会うまで、タイムリミットは一年。
それまでに離婚に応じさせたいシャルロットと、なぜか様子がおかしい夫の話。
酔っぱらい令嬢の英雄譚 ~チョコレートを食べていたら、いつの間にか第三王子を救っていたようです!~
ゆずこしょう
恋愛
婚約者と共に参加するはずだった、
夜会当日──
婚約者は「馬車の予約ができなかった」という理由で、
迎えに来ることはなかった。
そして王宮で彼女が目にしたのは、
婚約者と、見知らぬ女性が寄り添う姿。
領地存続のために婿が必要だったエヴァンジェリンは、
感情に流されることもなく、
淡々と婚約破棄の算段を立て始める。
目の前にあった美味しいチョコレートをつまみながら、
頭の中で、今後の算段を考えていると
別の修羅場が始まって──!?
その夜、ほんの少しお酒を口にしたことで、
エヴァンジェリンの評価と人生は、
思いもよらぬ方向へ転がり始める──
2月11日 第一章完結
2月15日 第二章スタート予定
一途な皇帝は心を閉ざした令嬢を望む
浅海 景
恋愛
幼い頃からの婚約者であった王太子より婚約解消を告げられたシャーロット。傷心の最中に心無い言葉を聞き、信じていたものが全て偽りだったと思い込み、絶望のあまり心を閉ざしてしまう。そんな中、帝国から皇帝との縁談がもたらされ、侯爵令嬢としての責任を果たすべく承諾する。
「もう誰も信じない。私はただ責務を果たすだけ」
一方、皇帝はシャーロットを愛していると告げると、言葉通りに溺愛してきてシャーロットの心を揺らす。
傷つくことに怯えて心を閉ざす令嬢と一途に想い続ける青年皇帝の物語