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第3章
変化
ドアがノックされた。
私は顔を跳ね上げた。
そしてドア越しでもよく透る声が耳に入った。
「殿下、入ります」
今、一番顔を合わせたくない、同時に、今、最も顔を見たい者が入ってきた。
夜中になっても明かりを増やすことを忘れていたため、顔が見えない。
私は唾を飲み込んだ。
何から言えばいいのか、何を言えばいいのか分からない。
セディは淡々と私に声をかける。
「ハリーは、殿下が気落ちしていると言っていました。
明かりを落としたままでは、気が滅入るばかりでしょう」
ハリーの腹立たしい発言については今は脇に置いた。
鼓動がセディにまで聞こえるのではないかと思うほど大きい。
セディは鮮やかな魔法で明かりを増やしていった。
部屋は薄っすらと明るくなった。
ようやくセディの顔が見えた。
怒っているようには見えない。
私はセディの顔を正しく読めているか自信がなかった。
セディの顔は、表情が乏しいものの、長年の経験では明るく穏やかな、満ち足りたものに見える。
私が乾いた口を何とか開いたとき、セディが眉をひそめた。
身体が竦んだ。
「せっかく明かりを付けましたが、ハリーが緊急の会議だと呼んでいます。
行きましょう」
一瞬にして部屋の明かりが消された。
暗闇の中、セディの腕輪だけが光り、まるで光が浮いているようだった。
「行きましょう。ハリーが不機嫌になりつつあります」
セディが小さな火の玉を浮かび上がらせ、私の足元を照らし先導を始めた。
後ろを歩いていた私は、不意に足が止まった。
――腕輪「だけ」が見えた。
「殿下?どうしました?」
「ああ、すまない、今、行く」
私の声は滑らかに出て、待っているセディの傍まで足取りも軽く追いついた。
――治癒の光が弱まったからだ。
今までは、腕輪の光はセディを包むように光っていた。
シルヴィアの治癒の力が衰えることはあり得ない。
つまり、それは――、
私は希望が芽生えるのをはっきりと感じた。
私は顔を跳ね上げた。
そしてドア越しでもよく透る声が耳に入った。
「殿下、入ります」
今、一番顔を合わせたくない、同時に、今、最も顔を見たい者が入ってきた。
夜中になっても明かりを増やすことを忘れていたため、顔が見えない。
私は唾を飲み込んだ。
何から言えばいいのか、何を言えばいいのか分からない。
セディは淡々と私に声をかける。
「ハリーは、殿下が気落ちしていると言っていました。
明かりを落としたままでは、気が滅入るばかりでしょう」
ハリーの腹立たしい発言については今は脇に置いた。
鼓動がセディにまで聞こえるのではないかと思うほど大きい。
セディは鮮やかな魔法で明かりを増やしていった。
部屋は薄っすらと明るくなった。
ようやくセディの顔が見えた。
怒っているようには見えない。
私はセディの顔を正しく読めているか自信がなかった。
セディの顔は、表情が乏しいものの、長年の経験では明るく穏やかな、満ち足りたものに見える。
私が乾いた口を何とか開いたとき、セディが眉をひそめた。
身体が竦んだ。
「せっかく明かりを付けましたが、ハリーが緊急の会議だと呼んでいます。
行きましょう」
一瞬にして部屋の明かりが消された。
暗闇の中、セディの腕輪だけが光り、まるで光が浮いているようだった。
「行きましょう。ハリーが不機嫌になりつつあります」
セディが小さな火の玉を浮かび上がらせ、私の足元を照らし先導を始めた。
後ろを歩いていた私は、不意に足が止まった。
――腕輪「だけ」が見えた。
「殿下?どうしました?」
「ああ、すまない、今、行く」
私の声は滑らかに出て、待っているセディの傍まで足取りも軽く追いついた。
――治癒の光が弱まったからだ。
今までは、腕輪の光はセディを包むように光っていた。
シルヴィアの治癒の力が衰えることはあり得ない。
つまり、それは――、
私は希望が芽生えるのをはっきりと感じた。
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