65 / 74
第3章
親王妃派(殿下)
しおりを挟む
「殿下、マーシー侯爵がお見えです」
護衛に立っていた騎士がドア越しに来客を告げる。
――やはりしびれを切らしたか。
迎えに席を立ったセディに、可能な限りさりげなく用を頼んだ。
「セディ、ついでと言っては何だが、侍従長に当日の式次第をもらってきてほしい」
セディが私を振り返った。
物問いたげな眼差しを向け、説明を求めていたが、私は無視を決め込んだ。
セディは諦めて、ドアを開けた。
セディと同じぐらいの背丈の老年に差し掛かった男が入ってきた。
今日も、離れていても質の良さが伝わる洗練された服に身を包み、歳を感じさせないスッと伸びた背筋は、威厳を生み出している。
親王妃派筆頭ともいえる侯爵へ、セディは慇懃にお辞儀をして、そのまま部屋の外に出た。
二人になった途端、私が椅子を勧める間も与えず、侯爵は切り出した。
「殿下、何故、我々の動きを妨害なさるのです」
私は内心でほくそ笑んだ。
ここまで余裕がないということは、私の動きが上手くいっているということだ。
私はいつものお得意の笑顔を浮かべた。シルヴィはこの笑顔を嫌っているのだが。
「妨害しようとしていたのではない。ただ、陛下にはクロシア国との交易交渉を何よりも優先してもらいたいと思ったまでだ」
貿易で栄えるクロシア国の要人が早い順番で入国したのだ。これを生かさない手はない。
私の婚姻に関する進言など当然後回しにしてしかるべき問題だ。
陛下にはクロシア国以外の国の要人の面子をつぶさないため、他国との交渉にも顔を出して頂いている。
親王妃派は面会できない状態になった。
交渉の重要性は侯爵も理解していたのだろう。
苦虫をかみつぶしたような顔をした。
「魔法使いの棟に、魔法使い以外が立ち入り禁止となったのは、どう説明なさる」
――おや、まだ私に建前の説明を求めるのか。
「もちろん、防衛上の問題だ。魔法使いたちは、今、必死に敵の気配を探っている。慣れない魔力や人の気配は彼らの集中を妨げる」
ハルベリー侯爵が説得に応じる気配は全くなく、それどころかシルヴィがセディへ印をつけたことを広めだしたため、直接、シルヴィを説得しようと動いたらしい。
私がさほど手を出さずとも、棟の護衛、受付は、防衛の理由から頑として彼らをはねつけていた。
そして、私のところにたどり着いた次第だ。
マーシー侯爵は、顔に明らかな苛立ちを浮かべた。
「私としましては、いきなりお披露目の会で婚約を発表する前に、シルヴィア嬢に打診する礼儀を取りたかったのです」
「陛下がご了承なさっていない状態で、一体、誰が婚約をしたというのだい」
相手の苛立ちに巻き込まれそうになるのを、静かに呼吸を深くしてやり過ごす。
どこかで誰かが言った策と同じところが皮肉なものだ。
「諸外国の要人が居並ぶ場では、誰も反対を唱えられないでしょう」
「その場ではそうかもしれない」
「外交上、決まってしまえば、その後も反対は唱えられないでしょう」
静かに再び呼吸を深くした。
そして、シルヴィの嫌がる笑顔を浮かべて彼の目を捕らえた。
「貴方は、今、王都で流行っている歌を知っているのか」
明らかな疑問が彼に浮かんだ。
予想通り彼が知らずにこの話の流れにしたのなら、私に勝ち目がある。
「私によって引き裂かれた、精霊を思わせる美しき乙女と青年の悲恋の歌だ」
アメリア公爵夫人のお気に入りの吟遊詩人が、二人の現状に心を動かされ1日で仕上げた歌は、今や大人気で、劇を作る話まで上がっているほどだ。
息を呑んだ侯爵に、畳みかけた。
「民が反対を唱えるだろう」
「そんなもの、いずれは――」
私は彼を遮った。そして本音をぶつけた。
「二代続けて、世論を無視した相手を選ぶことはしたくないのだ」
彼の目が見開かれた。
私は断固とした意思を乗せて、彼を見据えた。
ここはこの私が譲ることはあり得ない点だ。
彼にも伝わったらしい。
目を伏せて、急にしわがれた声を絞り出した。
「シルヴィア嬢に印を送った今、殿下のお相手を別の方にすることは困難を極めますぞ」
「すまないと思っている。だが、今、世論の流れはシルヴィア嬢を相手とすることはできない。分かってほしい」
彼は疲れた様子で首を振った。
「暗殺の噂は諸外国に流れてしまっています。我が国の体面を保つためにも、慶事を発表することは必要でしょう」
彼の正論からくる頑迷さに、舌打ちしたくなった。
「無理な慶事を作っても、その後の国の施政に響くだろう。堪えて欲しい」
私は彼に心からの真摯な思いをぶつけた。
「この失態はひとえに私の科だ。私は生涯をかけて国のために尽くす」
掛け値なしの誓いだった。
彼は私の目を見続けた。
そして、深い溜息をこぼし、立ちあがった。
「殿下はお若い。理想だけでは国は回らず、民も付いてきてはくれないこともあるのです。
私の態度は保留とさせていただきます。
会で、諸外国の要人たちの反応を見て、動きを決めます」
彼を完全には落とせなかった。だが、ここが引き際だろう。
最善の結果は得られなかったが、僅かな猶予は確保された。
彼を裏切る形になるが私が会でうまく立ち回れば、シルヴィとセディを結びつける機会はできるはずだ。
彼の近くに護衛を配置して、動きを封じてしまうのもよいかもしれない。
私は近衛の人間と後程相談しようと考えを巡らせながら、彼を見送るために立ち上がり、ドアを開けた。
ドア近くにセディが控えていた。
侯爵は彼に視線をやると、一言投げかけた。
「殿下の想い人からの印を受け取るなど、側近にあるまじき行為ではないかね」
私は怒りで魔力が立ち上るのを感じた。
シルヴィに印をつけてしまったのは私の不覚だ。
混乱したシルヴィから印を受け取ったセディは実質的に不可抗力だった。
責められる謂れは一切ない。
しかしセディから魔力は立ち上らない。
慇懃に頭を下げた。
「おっしゃる通りです。恋に囚われてしまいました。」
欠片も悪いと思っていないことを口調で器用に伝えていた。
そして、アメリア公爵夫人譲りの宰相をたじろがせる艶やかな笑顔を浮かべた。
「ですから、今後、殿下がどのような道を選ばれようと、私は付き従う所存です」
侯爵にはセディの意図が通じたらしい。
一瞬不快な表情を見せ、その後、年の功で覆い隠し歩き去っていった。
部屋に二人で戻ると、会談の内容に質問をさしはさまれないよう、私は要求した。
「さて、式次第を見せておくれ」
セディが冷ややかな眼差しを私に向けた。
ばれてしまったのかとヒヤリとする。
セディは溜息を吐いて、私の机の書類の束から紫紺の上質な紙を引き抜いた。
広げてみると中に式次第が書かれた白く透かしの入った紙が貼り付けられている。
「昼頃、侍従長が持ってこられたのを忘れたのですか?
何を隠していらっしゃるのか知りませんが、次回からはもっとましな用を言いつけて下さい」
痛烈な口ぶりだった。
袖で隠れて見えなかったが、思わず本当にまだ腕輪が光っているのか確かめたい気持ちに囚われたぐらいに。
――確かに、咄嗟にしてもひどかったかもしれない。
私は敗北を認めた。
護衛に立っていた騎士がドア越しに来客を告げる。
――やはりしびれを切らしたか。
迎えに席を立ったセディに、可能な限りさりげなく用を頼んだ。
「セディ、ついでと言っては何だが、侍従長に当日の式次第をもらってきてほしい」
セディが私を振り返った。
物問いたげな眼差しを向け、説明を求めていたが、私は無視を決め込んだ。
セディは諦めて、ドアを開けた。
セディと同じぐらいの背丈の老年に差し掛かった男が入ってきた。
今日も、離れていても質の良さが伝わる洗練された服に身を包み、歳を感じさせないスッと伸びた背筋は、威厳を生み出している。
親王妃派筆頭ともいえる侯爵へ、セディは慇懃にお辞儀をして、そのまま部屋の外に出た。
二人になった途端、私が椅子を勧める間も与えず、侯爵は切り出した。
「殿下、何故、我々の動きを妨害なさるのです」
私は内心でほくそ笑んだ。
ここまで余裕がないということは、私の動きが上手くいっているということだ。
私はいつものお得意の笑顔を浮かべた。シルヴィはこの笑顔を嫌っているのだが。
「妨害しようとしていたのではない。ただ、陛下にはクロシア国との交易交渉を何よりも優先してもらいたいと思ったまでだ」
貿易で栄えるクロシア国の要人が早い順番で入国したのだ。これを生かさない手はない。
私の婚姻に関する進言など当然後回しにしてしかるべき問題だ。
陛下にはクロシア国以外の国の要人の面子をつぶさないため、他国との交渉にも顔を出して頂いている。
親王妃派は面会できない状態になった。
交渉の重要性は侯爵も理解していたのだろう。
苦虫をかみつぶしたような顔をした。
「魔法使いの棟に、魔法使い以外が立ち入り禁止となったのは、どう説明なさる」
――おや、まだ私に建前の説明を求めるのか。
「もちろん、防衛上の問題だ。魔法使いたちは、今、必死に敵の気配を探っている。慣れない魔力や人の気配は彼らの集中を妨げる」
ハルベリー侯爵が説得に応じる気配は全くなく、それどころかシルヴィがセディへ印をつけたことを広めだしたため、直接、シルヴィを説得しようと動いたらしい。
私がさほど手を出さずとも、棟の護衛、受付は、防衛の理由から頑として彼らをはねつけていた。
そして、私のところにたどり着いた次第だ。
マーシー侯爵は、顔に明らかな苛立ちを浮かべた。
「私としましては、いきなりお披露目の会で婚約を発表する前に、シルヴィア嬢に打診する礼儀を取りたかったのです」
「陛下がご了承なさっていない状態で、一体、誰が婚約をしたというのだい」
相手の苛立ちに巻き込まれそうになるのを、静かに呼吸を深くしてやり過ごす。
どこかで誰かが言った策と同じところが皮肉なものだ。
「諸外国の要人が居並ぶ場では、誰も反対を唱えられないでしょう」
「その場ではそうかもしれない」
「外交上、決まってしまえば、その後も反対は唱えられないでしょう」
静かに再び呼吸を深くした。
そして、シルヴィの嫌がる笑顔を浮かべて彼の目を捕らえた。
「貴方は、今、王都で流行っている歌を知っているのか」
明らかな疑問が彼に浮かんだ。
予想通り彼が知らずにこの話の流れにしたのなら、私に勝ち目がある。
「私によって引き裂かれた、精霊を思わせる美しき乙女と青年の悲恋の歌だ」
アメリア公爵夫人のお気に入りの吟遊詩人が、二人の現状に心を動かされ1日で仕上げた歌は、今や大人気で、劇を作る話まで上がっているほどだ。
息を呑んだ侯爵に、畳みかけた。
「民が反対を唱えるだろう」
「そんなもの、いずれは――」
私は彼を遮った。そして本音をぶつけた。
「二代続けて、世論を無視した相手を選ぶことはしたくないのだ」
彼の目が見開かれた。
私は断固とした意思を乗せて、彼を見据えた。
ここはこの私が譲ることはあり得ない点だ。
彼にも伝わったらしい。
目を伏せて、急にしわがれた声を絞り出した。
「シルヴィア嬢に印を送った今、殿下のお相手を別の方にすることは困難を極めますぞ」
「すまないと思っている。だが、今、世論の流れはシルヴィア嬢を相手とすることはできない。分かってほしい」
彼は疲れた様子で首を振った。
「暗殺の噂は諸外国に流れてしまっています。我が国の体面を保つためにも、慶事を発表することは必要でしょう」
彼の正論からくる頑迷さに、舌打ちしたくなった。
「無理な慶事を作っても、その後の国の施政に響くだろう。堪えて欲しい」
私は彼に心からの真摯な思いをぶつけた。
「この失態はひとえに私の科だ。私は生涯をかけて国のために尽くす」
掛け値なしの誓いだった。
彼は私の目を見続けた。
そして、深い溜息をこぼし、立ちあがった。
「殿下はお若い。理想だけでは国は回らず、民も付いてきてはくれないこともあるのです。
私の態度は保留とさせていただきます。
会で、諸外国の要人たちの反応を見て、動きを決めます」
彼を完全には落とせなかった。だが、ここが引き際だろう。
最善の結果は得られなかったが、僅かな猶予は確保された。
彼を裏切る形になるが私が会でうまく立ち回れば、シルヴィとセディを結びつける機会はできるはずだ。
彼の近くに護衛を配置して、動きを封じてしまうのもよいかもしれない。
私は近衛の人間と後程相談しようと考えを巡らせながら、彼を見送るために立ち上がり、ドアを開けた。
ドア近くにセディが控えていた。
侯爵は彼に視線をやると、一言投げかけた。
「殿下の想い人からの印を受け取るなど、側近にあるまじき行為ではないかね」
私は怒りで魔力が立ち上るのを感じた。
シルヴィに印をつけてしまったのは私の不覚だ。
混乱したシルヴィから印を受け取ったセディは実質的に不可抗力だった。
責められる謂れは一切ない。
しかしセディから魔力は立ち上らない。
慇懃に頭を下げた。
「おっしゃる通りです。恋に囚われてしまいました。」
欠片も悪いと思っていないことを口調で器用に伝えていた。
そして、アメリア公爵夫人譲りの宰相をたじろがせる艶やかな笑顔を浮かべた。
「ですから、今後、殿下がどのような道を選ばれようと、私は付き従う所存です」
侯爵にはセディの意図が通じたらしい。
一瞬不快な表情を見せ、その後、年の功で覆い隠し歩き去っていった。
部屋に二人で戻ると、会談の内容に質問をさしはさまれないよう、私は要求した。
「さて、式次第を見せておくれ」
セディが冷ややかな眼差しを私に向けた。
ばれてしまったのかとヒヤリとする。
セディは溜息を吐いて、私の机の書類の束から紫紺の上質な紙を引き抜いた。
広げてみると中に式次第が書かれた白く透かしの入った紙が貼り付けられている。
「昼頃、侍従長が持ってこられたのを忘れたのですか?
何を隠していらっしゃるのか知りませんが、次回からはもっとましな用を言いつけて下さい」
痛烈な口ぶりだった。
袖で隠れて見えなかったが、思わず本当にまだ腕輪が光っているのか確かめたい気持ちに囚われたぐらいに。
――確かに、咄嗟にしてもひどかったかもしれない。
私は敗北を認めた。
0
あなたにおすすめの小説
これ以上私の心をかき乱さないで下さい
Karamimi
恋愛
伯爵令嬢のユーリは、幼馴染のアレックスの事が、子供の頃から大好きだった。アレックスに振り向いてもらえるよう、日々努力を重ねているが、中々うまく行かない。
そんな中、アレックスが伯爵令嬢のセレナと、楽しそうにお茶をしている姿を目撃したユーリ。既に5度も婚約の申し込みを断られているユーリは、もう一度真剣にアレックスに気持ちを伝え、断られたら諦めよう。
そう決意し、アレックスに気持ちを伝えるが、いつも通りはぐらかされてしまった。それでも諦めきれないユーリは、アレックスに詰め寄るが
“君を令嬢として受け入れられない、この気持ちは一生変わらない”
そうはっきりと言われてしまう。アレックスの本心を聞き、酷く傷ついたユーリは、半期休みを利用し、兄夫婦が暮らす領地に向かう事にしたのだが。
そこでユーリを待っていたのは…
【完結】優しいあなたに、さようなら。二人目の婚約者は、私を殺そうとしている冷血公爵様でした
ゆきのひ
恋愛
伯爵令嬢であるディアの婚約者は、整った容姿と優しい性格で評判だった。だが、いつからか彼は、婚約者であるディアを差し置き、最近知り合った男爵令嬢を優先するようになっていく。
彼と男爵令嬢の一線を越えた振る舞いに耐え切れなくなったディアは、婚約破棄を申し出る。
そして婚約破棄が成った後、新たな婚約者として紹介されたのは、魔物を残酷に狩ることで知られる冷血公爵。その名に恐れをなして何人もの令嬢が婚約を断ったと聞いたディアだが、ある理由からその婚約を承諾する。
しかし、公爵にもディアにも秘密があった。
その秘密のせいで、ディアは命の危機を感じることになったのだ……。
※本作は「小説家になろう」さん、カクヨムさんにも投稿しています
※表紙画像はAIで作成したものです
寵愛のいる旦那様との結婚生活が終わる。もし、次があるのなら緩やかに、優しい人と恋がしたい。
にのまえ
恋愛
リルガルド国。公爵令嬢リイーヤ・ロイアルは令嬢ながら、剣に明け暮れていた。
父に頼まれて参加をした王女のデビュタントの舞踏会で、伯爵家コール・デトロイトと知り合い恋に落ちる。
恋に浮かれて、剣を捨た。
コールと結婚をして初夜を迎えた。
リイーヤはナイトドレスを身に付け、鼓動を高鳴らせて旦那様を待っていた。しかし寝室に訪れた旦那から出た言葉は「私は君を抱くことはない」「私には心から愛する人がいる」だった。
ショックを受けて、旦那には愛してもられないと知る。しかし離縁したくてもリルガルド国では離縁は許されない。しかしリイーヤは二年待ち子供がいなければ離縁できると知る。
結婚二周年の食事の席で、旦那は義理両親にリイーヤに子供ができたと言い出した。それに反論して自分は生娘だと医師の診断書を見せる。
混乱した食堂を後にして、リイーヤは馬に乗り伯爵家から出て行き国境を越え違う国へと向かう。
もし、次があるのなら優しい人と恋がしたいと……
お読みいただき、ありがとうございます。
エブリスタで四月に『完結』した話に差し替えいたいと思っております。内容はさほど、変わっておりません。
それにあたり、栞を挟んでいただいている方、すみません。
殿下、毒殺はお断りいたします
石里 唯
恋愛
公爵令嬢エリザベスは、王太子エドワードから幼いころから熱烈に求婚され続けているが、頑なに断り続けている。
彼女には、前世、心から愛した相手と結ばれ、毒殺された記憶があり、今生の目標は、ただ穏やかな結婚と人生を全うすることなのだ。
容姿端麗、文武両道、加えて王太子という立場で国中の令嬢たちの憧れであるエドワードと結婚するなどとんでもない選択なのだ。
彼女の拒絶を全く意に介しない王太子、彼女を溺愛し生涯手元に置くと公言する兄を振り切って彼女は人生の目標を達成できるのだろうか。
「小説家になろう」サイトで完結済みです。大まかな流れに変更はありません。
「小説家になろう」サイトで番外編を投稿しています。
婚約破棄から始まる物語【完】
mako
恋愛
メープル王国王太子であるアレクセイの婚約者である公爵令嬢のステファニーは生まれた時から王太子妃になるべく育てられた淑女の中の淑女。
公爵家の一人娘であるステファニーが生まれた後は子どもができぬまま母親は亡くなってしまう。バーナディン公爵はすぐさま再婚をし新たな母親はルシャードという息子を連れて公爵家に入った。
このルシャードは非常に優秀であり文武両道で背の高い美男子でもあったが妹になったステファニーと関わる事はなかった。
バーナディン公爵家は、今ではメープル王国のエリート一家である。
そんな中王太子より、ステファニーへの婚約破棄が言い渡される事になった。
笑顔の花は孤高の断崖にこそ咲き誇る
はんぺん千代丸
恋愛
私は侯爵家の令嬢リリエッタ。
皆様からは笑顔が素敵な『花の令嬢』リリエッタと呼ばれています。
私の笑顔は、婚約者である王太子サミュエル様に捧げるためのものです。
『貴族の娘はすべからく笑って男に付き従う『花』であるべし』
お父様のその教えのもと、私は『花の令嬢』として笑顔を磨き続けてきました。
でも、殿下が選んだ婚約者は、私ではなく妹のシルティアでした。
しかも、私を厳しく躾けてきたお父様も手のひらを返して、私を見捨てたのです。
全てを失った私は、第二王子のもとに嫁ぐよう命じられました。
第二王子ラングリフ様は、生来一度も笑ったことがないといわれる孤高の御方。
決して人を寄せ付けない雰囲気から、彼は『断崖の君』と呼ばれていました。
実は、彼には笑うことができない、とある理由があったのです。
作られた『笑顔』しか知らない令嬢が、笑顔なき王子と出会い、本当の愛を知る。
白詰草は一途に恋を秘め、朝露に濡れる
瀬月 ゆな
恋愛
ロゼリエッタは三歳年上の婚約者クロードに恋をしている。
だけど、その恋は決して叶わないものだと知っていた。
異性に対する愛情じゃないのだとしても、妹のような存在に対する感情なのだとしても、いつかは結婚して幸せな家庭を築ける。それだけを心の支えにしていたある日、クロードから一方的に婚約の解消を告げられてしまう。
失意に沈むロゼリエッタに、クロードが隣国で行方知れずになったと兄が告げる。
けれど賓客として訪れた隣国の王太子に付き従う仮面の騎士は過去も姿形も捨てて、別人として振る舞うクロードだった。
愛していると言えなかった騎士と、愛してくれているのか聞けなかった令嬢の、すれ違う初恋の物語。
他サイト様でも公開しております。
イラスト 灰梅 由雪(https://twitter.com/haiumeyoshiyuki)様
【完結】あなたのいない世界、うふふ。
やまぐちこはる
恋愛
17歳のヨヌク子爵家令嬢アニエラは栗毛に栗色の瞳の穏やかな令嬢だった。近衛騎士で伯爵家三男、かつ騎士爵を賜るトーソルド・ロイリーと幼少から婚約しており、成人とともに政略的な結婚をした。
しかしトーソルドには恋人がおり、結婚式のあと、初夜を迎える前に出たまま戻ることもなく、一人ロイリー騎士爵家を切り盛りするはめになる。
とはいえ、アニエラにはさほどの不満はない。結婚前だって殆ど会うこともなかったのだから。
===========
感想は一件づつ個別のお返事ができなくなっておりますが、有り難く拝読しております。
4万文字ほどの作品で、最終話まで予約投稿済です。お楽しみいただけましたら幸いでございます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる