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ハラッパバッカのコのセカイ
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ラブ=ラドールの先導に従い、しばらく森を進むと、実にあっさりと草原に出られた。見知らぬ土地ではあったが、かなり遠くの方に、掘ル岩族王と出会った岩山が小さく見える。あれを頼りに進めば、ガゼットに戻る事ができる。それにしても、ラブ=ラドールには感心させられた。正直に道案内をしてくれるとは、見た目によらず情に厚い性格なのかもしれない。
「出られた~!!…のはいいけどさ、ここどこ?」スコアは、しきりに周囲を見回した。
「オレも知らないが、またコイツに案内してもらえばいいだろ」シンバルはラブ=ラドールの肩に手を乗せた。どうやらラブ=ラドールに対する、わだかまりは解けたようである。
ラブ=ラドールも、まんざらではなさそうであった。すたすたと歩きだすと、また三人を先導し始めた。
相当の距離を歩きはしたが、何事もなくガゼットへ戻ると、おたずね者であるトロンに合わせ、人目をはばかりながら内部に忍び込んだ。街に大きな変化は見られなかったが、なぜか放送局が見当たらない。ガゼットの中で最も高い建物である鉄塔が忽然と消えていたのだ。近寄って確かめたかったが、とりあえず今はトロンの安全を優先し、建物に身を隠しつつアースガル基地へ急いだ。たどり着くと、地下室へ駆け込み、一旦、気を落ち着けた。
「やっと戻れた~!」スコアは歩き疲れたからか、椅子に腰かけ、両足を投げ出した。「でもさ、なんか知らず知らずのうちに、この人まで連れてきちゃったね」
ラブ=ラドールは、成り行きのままに地下室にいた。連れてくるつもりはなかったのだが、自分の意思で、ついてきたのだから仕方がない。床に片膝をついて座り込むと、彼もまた疲れているのか、のんきにうたた寝を始めた。
「本当に犬みたいなヤツだな…!」シンバルは、勝手気ままなラブ=ラドールに苦笑した。「まぁいい。森で世話になったしな。それよりも、今はガゼットだ!オレが様子を確認しに行くから、その間はじっとしてろ!行くぞ、スコア!」
シンバルは、トロンとラブ=ラドールを残し、スコアと共に地下室を出て行った。どうせならラブ=ラドールも連れて行ってくれ、とトロンは切実に思った。よく知りもしない人間と部屋に二人きりなど、居心地が悪い事この上ない。ラブ=ラドールも大概であり、シンバルについて行けばいいものの、なぜか部屋に留まり、いびきをかいて眠っている。おかげで、こちらは気も休まらず、思考に耽る事すらままならない。シンバルが帰ってくるまでは、耳を塞ぎ、うつむいたまま待っていよう。そのまま二時間近くが経過し、居心地の悪さにも慣れてきた頃、シンバルとスコアが威勢よく部屋に飛び込んできた。ノックもなしに騒々しく扉を開けたせいで、トロンとラブ=ラドールは飛び起きたが、驚き入る二人をよそにシンバルは一方的に話を切り出した。
「これから概要を説明するから、よく聞け!!この作戦がうまく進めば、オッド=アインをガゼットから退けられるかもしれないからな!いいか、今回の作戦は、オッド=アインから原初を奪い取る、ただそれだけだ!!一つでも原初を奪えれば、オッド=アインと互角に渡り合う事ができるはず!!しかし、奪うと言っても、一筋縄ではいかないだろうから、不意打ちを仕掛ける!オレがヤツと一対一で戦い、その注意を引くから、隙を見計らって背後から原初をかすめ取るんだ!そのために、オマエら二人には重要な役どころを与える!」
その作戦、“痛恨の黄昏作戦”の内容は、割と単純なものであった。まず、オッド=アインをガゼットに誘い出す。彼と自然の中で戦う事は、こちらにとって確実に不利であるからして、自然を排したガゼット内で戦う方が多少は有利に働くからである。オッド=アインを誘い出すには、ガゼットが徹底抗戦の姿勢を見せればよい。住人も一切退避させず、絶え間ない襲撃を仕掛けてくるであろう動物たちを苦戦させる事に徹してやれば、業を煮やしたオッド=アインがガゼットに赴いてくるであろう。彼は、住人に三日間の猶予を与えるという慈悲の姿勢を見せたが、それに真っ向から抗い、全力で泥を塗ってやるのだ。次に、オッド=アインを製鉄工場に追いやる。今回使用する製鉄工場は、ガゼットの東、禁止区域の近くにある。狭く、遮蔽物が多い故、不意打ちをするには最適であると思われる。現在は諸事情により稼働していないため、戦いの舞台としては問題なく利用可能である。しかし、オッド=アインが素直に製鉄工場へ入ってくれるはずはないので、シンバル、及びラブ=ラドールが決死の猛攻で追いやらなければならない。この作戦において最も危険な役どころであり、下手をすれば命を失いかねないが、廻仔に太刀打ちできるのは同じ廻仔のみ、他に選択の余地はない。スコアは、荷が重いというシンバルの独断により不参加である。最後は、あらかじめ製鉄工場で待ち伏せしていたトロンが、戦いの隙を見計らって原初を奪うのである。シンバルとラブ=ラドールの猛攻に気を取られているうちに、不意打ちを仕掛け、見事原初を奪い取ってこそ、初めて作戦は成功と言える。つまり、作戦の肝はトロンであり、他の全員はその御膳立てに過ぎないのである。
トロンはシンバルの話をよくよく聞いていたが、ラブ=ラドールは居眠りをしており、話にまるで無関心であった。
そんなラブ=ラドールにスコアが駆け寄ると、その両肩を揺さぶった。「起きてって!大事な話をしてるんだから!」
ラブ=ラドールは目覚めると、眠たげな眼をこすりながらスコアを凝視した。それから、右手のひらを差し出し、餌を要求した。
「あげられるものは何もないって!!」スコアは、への字口で憤慨すると、差し出された右手のひらを下げさせた。
「ところで、作戦の前にオマエたちにしてほしい事がある」シンバルはトロンとラブ=ラドールに対し、改まった口調で言った。「オッド=アインを苛立たせるために、ガゼットを襲った動物どもは、できる限り徹底的に追い返したい。でも、アースガルだけだと正直言って不安だ。そこで、無茶を承知で頼むが、掘ル岩族に助けを借りられないか?」
トロンは一瞬、聞き違えたかと思った。しかし、シンバルが掘ル岩族と言ったのを確かに聞いた。「…あの連中に期待するだけ無駄だ」
「そうかもしれないな…。でもよ、もしかしたら、万が一、万が一にも助けてくれる可能性があるなら、ダメ元でも頼んでみるべきじゃないか?アイツら、オマエとまともに話をしてくれたんだろ?結局、ごたごたはしたが、一度は協力できたんだから、またできるんじゃないか?前回は人間が自然を助けたんだから、今回はオレたちが助けられる番だろ?」
無理難題とは、まさにこの事だろう。自然の一部たる掘ル岩族が、人間に手を貸すわけがない。ましてや、真に自然な自然の仔たるオッド=アインの野望を阻止するなど、それこそ瓢箪から駒が出るようなものである。掘ル岩族王が、人間を自然に帰す事を望んでいる事は明らかであり、そうでなければ、あのような証明を課す事もなかっただろうし、ウェザーを介してオッド=アインに原初を渡す事もなかったはずである。族王は、オッド=アインを支持しているのだ。ならば、その彼に歯向かうような事は断じてしないはずであり、いくら自分が頼み込んだとて、首を縦に振りはしないだろう。
「とても正気とは思えない。だが、行くだけ行ってやる」トロンは、シンバルの頼みを快く引き受けた。それはシンバルの頼みに納得したわけでもなければ、報酬目当てでもない。二度も助けてくれた恩返しのため、理屈を抜きにして動く事にしたのである。
「そうか!!悪いな、無茶言って!!」シンバルは喜び勇んだ。「じゃあ、時間もないし、早速向かってくれ!!……とは言っても、アイツら、まだ岩山にいるのか?オレが行った時には誰もいなかったが」
「たぶん岩山に埋まってるんじゃない?」スコアは、ラブ=ラドールのざんばら髪を出来るだけ綺麗に整えてやっていた。「それにさ、このラブ=ラドールって人、洞窟に住んでるんでしょ?だったら、掘ル岩族と顔見知りなんじゃない?だって、洞窟は岩でできてるし」
「じゃあ、ソイツも連れていけ!!何かの役に立つかもしれない!!」
「出られた~!!…のはいいけどさ、ここどこ?」スコアは、しきりに周囲を見回した。
「オレも知らないが、またコイツに案内してもらえばいいだろ」シンバルはラブ=ラドールの肩に手を乗せた。どうやらラブ=ラドールに対する、わだかまりは解けたようである。
ラブ=ラドールも、まんざらではなさそうであった。すたすたと歩きだすと、また三人を先導し始めた。
相当の距離を歩きはしたが、何事もなくガゼットへ戻ると、おたずね者であるトロンに合わせ、人目をはばかりながら内部に忍び込んだ。街に大きな変化は見られなかったが、なぜか放送局が見当たらない。ガゼットの中で最も高い建物である鉄塔が忽然と消えていたのだ。近寄って確かめたかったが、とりあえず今はトロンの安全を優先し、建物に身を隠しつつアースガル基地へ急いだ。たどり着くと、地下室へ駆け込み、一旦、気を落ち着けた。
「やっと戻れた~!」スコアは歩き疲れたからか、椅子に腰かけ、両足を投げ出した。「でもさ、なんか知らず知らずのうちに、この人まで連れてきちゃったね」
ラブ=ラドールは、成り行きのままに地下室にいた。連れてくるつもりはなかったのだが、自分の意思で、ついてきたのだから仕方がない。床に片膝をついて座り込むと、彼もまた疲れているのか、のんきにうたた寝を始めた。
「本当に犬みたいなヤツだな…!」シンバルは、勝手気ままなラブ=ラドールに苦笑した。「まぁいい。森で世話になったしな。それよりも、今はガゼットだ!オレが様子を確認しに行くから、その間はじっとしてろ!行くぞ、スコア!」
シンバルは、トロンとラブ=ラドールを残し、スコアと共に地下室を出て行った。どうせならラブ=ラドールも連れて行ってくれ、とトロンは切実に思った。よく知りもしない人間と部屋に二人きりなど、居心地が悪い事この上ない。ラブ=ラドールも大概であり、シンバルについて行けばいいものの、なぜか部屋に留まり、いびきをかいて眠っている。おかげで、こちらは気も休まらず、思考に耽る事すらままならない。シンバルが帰ってくるまでは、耳を塞ぎ、うつむいたまま待っていよう。そのまま二時間近くが経過し、居心地の悪さにも慣れてきた頃、シンバルとスコアが威勢よく部屋に飛び込んできた。ノックもなしに騒々しく扉を開けたせいで、トロンとラブ=ラドールは飛び起きたが、驚き入る二人をよそにシンバルは一方的に話を切り出した。
「これから概要を説明するから、よく聞け!!この作戦がうまく進めば、オッド=アインをガゼットから退けられるかもしれないからな!いいか、今回の作戦は、オッド=アインから原初を奪い取る、ただそれだけだ!!一つでも原初を奪えれば、オッド=アインと互角に渡り合う事ができるはず!!しかし、奪うと言っても、一筋縄ではいかないだろうから、不意打ちを仕掛ける!オレがヤツと一対一で戦い、その注意を引くから、隙を見計らって背後から原初をかすめ取るんだ!そのために、オマエら二人には重要な役どころを与える!」
その作戦、“痛恨の黄昏作戦”の内容は、割と単純なものであった。まず、オッド=アインをガゼットに誘い出す。彼と自然の中で戦う事は、こちらにとって確実に不利であるからして、自然を排したガゼット内で戦う方が多少は有利に働くからである。オッド=アインを誘い出すには、ガゼットが徹底抗戦の姿勢を見せればよい。住人も一切退避させず、絶え間ない襲撃を仕掛けてくるであろう動物たちを苦戦させる事に徹してやれば、業を煮やしたオッド=アインがガゼットに赴いてくるであろう。彼は、住人に三日間の猶予を与えるという慈悲の姿勢を見せたが、それに真っ向から抗い、全力で泥を塗ってやるのだ。次に、オッド=アインを製鉄工場に追いやる。今回使用する製鉄工場は、ガゼットの東、禁止区域の近くにある。狭く、遮蔽物が多い故、不意打ちをするには最適であると思われる。現在は諸事情により稼働していないため、戦いの舞台としては問題なく利用可能である。しかし、オッド=アインが素直に製鉄工場へ入ってくれるはずはないので、シンバル、及びラブ=ラドールが決死の猛攻で追いやらなければならない。この作戦において最も危険な役どころであり、下手をすれば命を失いかねないが、廻仔に太刀打ちできるのは同じ廻仔のみ、他に選択の余地はない。スコアは、荷が重いというシンバルの独断により不参加である。最後は、あらかじめ製鉄工場で待ち伏せしていたトロンが、戦いの隙を見計らって原初を奪うのである。シンバルとラブ=ラドールの猛攻に気を取られているうちに、不意打ちを仕掛け、見事原初を奪い取ってこそ、初めて作戦は成功と言える。つまり、作戦の肝はトロンであり、他の全員はその御膳立てに過ぎないのである。
トロンはシンバルの話をよくよく聞いていたが、ラブ=ラドールは居眠りをしており、話にまるで無関心であった。
そんなラブ=ラドールにスコアが駆け寄ると、その両肩を揺さぶった。「起きてって!大事な話をしてるんだから!」
ラブ=ラドールは目覚めると、眠たげな眼をこすりながらスコアを凝視した。それから、右手のひらを差し出し、餌を要求した。
「あげられるものは何もないって!!」スコアは、への字口で憤慨すると、差し出された右手のひらを下げさせた。
「ところで、作戦の前にオマエたちにしてほしい事がある」シンバルはトロンとラブ=ラドールに対し、改まった口調で言った。「オッド=アインを苛立たせるために、ガゼットを襲った動物どもは、できる限り徹底的に追い返したい。でも、アースガルだけだと正直言って不安だ。そこで、無茶を承知で頼むが、掘ル岩族に助けを借りられないか?」
トロンは一瞬、聞き違えたかと思った。しかし、シンバルが掘ル岩族と言ったのを確かに聞いた。「…あの連中に期待するだけ無駄だ」
「そうかもしれないな…。でもよ、もしかしたら、万が一、万が一にも助けてくれる可能性があるなら、ダメ元でも頼んでみるべきじゃないか?アイツら、オマエとまともに話をしてくれたんだろ?結局、ごたごたはしたが、一度は協力できたんだから、またできるんじゃないか?前回は人間が自然を助けたんだから、今回はオレたちが助けられる番だろ?」
無理難題とは、まさにこの事だろう。自然の一部たる掘ル岩族が、人間に手を貸すわけがない。ましてや、真に自然な自然の仔たるオッド=アインの野望を阻止するなど、それこそ瓢箪から駒が出るようなものである。掘ル岩族王が、人間を自然に帰す事を望んでいる事は明らかであり、そうでなければ、あのような証明を課す事もなかっただろうし、ウェザーを介してオッド=アインに原初を渡す事もなかったはずである。族王は、オッド=アインを支持しているのだ。ならば、その彼に歯向かうような事は断じてしないはずであり、いくら自分が頼み込んだとて、首を縦に振りはしないだろう。
「とても正気とは思えない。だが、行くだけ行ってやる」トロンは、シンバルの頼みを快く引き受けた。それはシンバルの頼みに納得したわけでもなければ、報酬目当てでもない。二度も助けてくれた恩返しのため、理屈を抜きにして動く事にしたのである。
「そうか!!悪いな、無茶言って!!」シンバルは喜び勇んだ。「じゃあ、時間もないし、早速向かってくれ!!……とは言っても、アイツら、まだ岩山にいるのか?オレが行った時には誰もいなかったが」
「たぶん岩山に埋まってるんじゃない?」スコアは、ラブ=ラドールのざんばら髪を出来るだけ綺麗に整えてやっていた。「それにさ、このラブ=ラドールって人、洞窟に住んでるんでしょ?だったら、掘ル岩族と顔見知りなんじゃない?だって、洞窟は岩でできてるし」
「じゃあ、ソイツも連れていけ!!何かの役に立つかもしれない!!」
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