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ハラッパバッカのコのセカイ
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廟は、幸いにも破壊の手を免れ、以前の姿を保ったままでいた。廟の入り口までやってくると、その入口扉には鉄鎖が何重にも巻き付けられており、何人たりとも立ち入る事ができないようになっていたため、トロンは歴戦の剣を用いて鉄鎖を断ち切ろうとした。ところが、やけに剣の切れ味が鈍く、何度繰り返そうが、鉄鎖に弾き返されるばかりであった。
「やはり廟、もとい遺跡のもたらす自然除けの力が、自然物である歴戦の剣の威力を弱めているようですね。つまり、鋼鉄で隙間なく覆い隠そうが、自然除けの力を阻むには至らない、と」ウェザーは、トロンに手を貸す事もせず、ただじっと傍観しているのみであった。
「こんなにも鎖が巻かれていては、入ろうにも入れません…!」シフォンは手をこまねいていた。
「心配いりませんよ。我々には、これがあるではないですか」ウェザーは懐から原初の海を取り出した。「たとえ自然除けであろうと、原初の力を完全に打ち消す事はできないでしょうから」
「………オッド=アインは何も言わなかったのですか?」シフォンは、いまだにウェザーが原初を持っている事を疑問に思った。
「ええ、何も。彼は、いまや意気消沈しているだけの不甲斐ない男になり果てていますから。自らの手でガゼットを自然に帰せなかった事が余程悔しかったようです。それに……元々この原初はシュラプルの廻仔から奪ったものですし、決して彼だけの物ではないのですよ」
シフォンは、シュラプルでの出来事を思い出したのか、浮かない顔をした。
ウェザーは原初を光り輝かせると、トロンに「下がっていてください!」と注意を促した。トロンが下がったのを確認すると、原初の海は、光線のような水流を放ち、水圧によって鉄鎖をすべて断ち切った。それから、脇目も降らずに入口から中へ入っていった。
ふとトロンは、入口から目を逸らし、街の様子をうかがってみた。よく目を凝らして見ると、小粒のように小さくはあったが、紛れもなく猪、それもスコアとラブ=ラドールを乗せた猪が、建物の上空をバッタのように飛び交っていた。桁並外れた跳躍力を発揮し、降りかかる竜権化の炎を華麗にかわし続けていたのだ。本当に頼りがいのある猪である。
「あの子は、とてもたくましい猪ですから、きっと大丈夫です」シフォンはトロンに優しく声をかけた。「さ、わたしたちも行きましょう、お兄様」
彼らのためにもできる限り早く調査を終わらせねば。トロンは駆け足で廟内に歩を進めた。
廟の中は、息苦しい空気に満ちており、心なしか呼吸が乱れていった。人ひとり通れるほどの狭々しい鋼鉄の通路を原初の光で照らしつつ一列になって進んで行くと、まもなく突き当りに立ち止まった。通路よりもやや広い空間には、鋼鉄の壁が立ち塞がり、三人の進路を阻んでいた。
「行き止まり…」シフォンは、落胆したように言った。「通路が少し続いただけで、何もありませんでしたね。なぜ自然除けなんて力が宿っているのか不思議です」
「まだまだ、ここからですよ」ウェザーは、鋼鉄の壁に向かって原初の海を突き出した。
すると、鋼鉄の壁が、ゆっくりと動き始めた。正しくは、鋼鉄に覆われた岩の壁が動いているのである。表面を覆っていた鋼鉄の膜が皺苦茶になったかと思うと、全面に亀裂が入り、たちどころに粉砕され、本来あるべき岩の壁が姿を現した。そして、壁は観音開きの扉となって開門し、さらなる通路を三人の前に続かせた。
「これはどういう事だ」トロンはウェザーにたずねた。
「最深部へは原初がなければ到達できないのですよ。実は、こういった類の何物は、世界各地に点在していましてね。私は、以前、とある遺跡に足を運んだ際、色々と興味深い話を耳にしたのです。自然物でありながらも自然除けの力を宿す遺物……“めぐりし遺産”についての話をね」
「めぐりし遺産…。アンタは、この場所について何を知っている?」
「実際に見てもらった方が早いでしょう。それに用事は、できるだけ早く済ませた方がいいでしょうし」
三人は通路の奥へと進んで行き、岩壁の間をしばらく歩くと、今度は狭い石室に出た。もぬけの殻であったかに見えたが、正面の岩壁の一部が何やら青白く輝いている。近寄って見てみると、その輝きは、象形文字にも似た未知の記号にも見て取れた。たった一文字、暗い石室の中で孤独に輝きを放ち続けていた。
「これは……なんでしょうか?」シフォンは首を傾げた。
「これが自然除けの力、その正体です」ウェザーは、輝く文字を凝視しつつ答えた。「この文字が何を表しているのか、どういった意味を持つのかなどは、この私にもわかりません。しかし、何らかの大いなる力を宿している事は確かです」
「…誰が書き残したんだ?」トロンは、文字の放つ青白い光に魅入られたのか、食い入るように文字を見つめていた。
「フフ…。誰だと思いますか?」ウェザーは、もったいぶった。
「知らないならいい」トロンは、次第に目に疲労感を覚え始めたため、両目を数秒だけ閉じ、それから「アンタは最初から、この文字が目的でここに来た。だが、これからどうする?」
ウェザーは、本ほどの大きさの石盤を拾い上げると、「これに文字を記録します」と告げたのち、壁面の文字に石盤を押し付けた。少ししたのち、文字から離すと、石盤に文字がそっくりそのまま転写されていた。その焼け跡のような黒い文字からは、わずかな白煙が立ち昇る一方、壁面からは文字が忽然と消えてしまっていた。
「なぜそんなものに記録する?」トロンは、ウェザーの行動を奇妙に思った。
「文明の産物は、自然によって破壊される定めにあるからです。故に、自然物に刻み込めば、恒久に残ります。では……もうここは用済みですので、早く出ましょうか」
「その文字をどうする気だ」
「外で面白いものをお見せしましょう」
三人は踵を返すと通路を引き返し、遺跡の外へ出ると、いまだに猪が竜権化の猛攻をかわし続ける様を目撃した。しかし、流石に疲労の色は隠せず、その動きは、いくらか鈍くなっていた。その様を見たウェザーは、シフォンにこう言った。
「シフォン、猪をここへ」
「ここへ呼んでは竜権化もやってくるのでは…」
「先ほど自然除けの力を手に入れた事をもうお忘れですか?」
「…わかりました」シフォンは、甲高く指笛を鳴らした。すると、猪がシフォンめがけて跳んできた。その背にスコアとラブ=ラドールを乗せながらも、囮の役目を見事に成し遂げたのだ。そんな猪をシフォンは撫でまわしながら「よく頑張ったね」と労いの声をかけた。
スコアとラブ=ラドールは、ずり落ちていくようにして猪から降りた。当然の事ながら、二人とも疲れ切っており、特にスコアは顔面蒼白となって冷や汗を滲ませていた。
「もう!!!遅いよ!!!」スコアは調査組に押し迫った。「危うく死にかけたんだから!!猪がいなかったら、ほんと、ヤバかったんだから!!」
「まぁ、結果的に無事だったのだから、いいではありませんか」ウェザーは、スコアに石盤に写された文字を見せると、「ほら、これが調査の成果です。あなた方のおかげで、何事もなく手に入れる事ができました」
スコアとラブ=ラドールは、文字をまじまじと見つめた。スコアは、いぶかしげに首を傾げたが、なぜかラブ=ラドールは牙を剥き出しにし、文字への敵意を露わにした。
「これがなんだっていうのさ!?」スコアは、ウェザーにたずねたが、その背後からは竜権化の巨躯が目前まで迫りつつあった。
そこで、ウェザーは竜権化の御前に進み出ると、「見よ!!人の威光を!!!」と竜権化に石盤の文字を見せつけた。すると、竜権化は立ち止まり、四肢の動きを一切停止させた。そればかりか、その全身に燃える木々の炎ですらも、まるで時間が止まったかのように動かなくなった。それは、石盤の文字に宿った自然除けによるものであり、竜権化ほどの強大な自然までもが、その効力の前には、まばたき一つすらできない。ガゼット奪取を志す廻仔らにとっては青天の霹靂のような凄まじい光景であった。
「さぁ、逃げるなら今のうちですよ」ウェザーは、呆然と目を剥く廻仔らに言った。「いくら自然除けといっても、竜権化が相手では、あまり長くは持続しないでしょうから。ですので、即断していただきたいですね。逃げるか、それとも戦うか」
トロンは、不可思議な文字に打倒竜権化への光明を見出した。その力を用いれば、ひょっとすると竜権化を退けられるのではないか。まだガゼットに希望は残されているのではないか。あの文字の刻まれた石盤が、喉から手が出るほどに欲しくなったが、今は駄々をこねる暇もなければ余裕もない。このまま戦う事もできたが、出た所勝負に命を懸けられるほど愚かにはなれない。本意ではないが、この場は石盤を諦めるしかない。
トロンは猪にまたがった。散々、囮にしておきながらも、さらに酷使しようとしていた。続いて、トロンを真似するかのようにラブ=ラドールがまたがると、「なんかよくわからないけど、もう権化はこりごりだよ~!!」と弱音を吐きながらスコアも背に乗った。
「…あなたは!?」シフォンは、竜権化に石盤を向け続けるウェザーにたずねた。
「もう私は、誰かに心配されるほど柔な人間ではありませんよ」ウェザーは、シフォンの言葉を鼻で笑った。
「わかりました……どうかご無事で!」シフォンは猪にまたがると、「もう少しだけ、踏ん張って!!」と猪に声援を送り、原っぱに向かって一目散に駆けさせた。
「やはり廟、もとい遺跡のもたらす自然除けの力が、自然物である歴戦の剣の威力を弱めているようですね。つまり、鋼鉄で隙間なく覆い隠そうが、自然除けの力を阻むには至らない、と」ウェザーは、トロンに手を貸す事もせず、ただじっと傍観しているのみであった。
「こんなにも鎖が巻かれていては、入ろうにも入れません…!」シフォンは手をこまねいていた。
「心配いりませんよ。我々には、これがあるではないですか」ウェザーは懐から原初の海を取り出した。「たとえ自然除けであろうと、原初の力を完全に打ち消す事はできないでしょうから」
「………オッド=アインは何も言わなかったのですか?」シフォンは、いまだにウェザーが原初を持っている事を疑問に思った。
「ええ、何も。彼は、いまや意気消沈しているだけの不甲斐ない男になり果てていますから。自らの手でガゼットを自然に帰せなかった事が余程悔しかったようです。それに……元々この原初はシュラプルの廻仔から奪ったものですし、決して彼だけの物ではないのですよ」
シフォンは、シュラプルでの出来事を思い出したのか、浮かない顔をした。
ウェザーは原初を光り輝かせると、トロンに「下がっていてください!」と注意を促した。トロンが下がったのを確認すると、原初の海は、光線のような水流を放ち、水圧によって鉄鎖をすべて断ち切った。それから、脇目も降らずに入口から中へ入っていった。
ふとトロンは、入口から目を逸らし、街の様子をうかがってみた。よく目を凝らして見ると、小粒のように小さくはあったが、紛れもなく猪、それもスコアとラブ=ラドールを乗せた猪が、建物の上空をバッタのように飛び交っていた。桁並外れた跳躍力を発揮し、降りかかる竜権化の炎を華麗にかわし続けていたのだ。本当に頼りがいのある猪である。
「あの子は、とてもたくましい猪ですから、きっと大丈夫です」シフォンはトロンに優しく声をかけた。「さ、わたしたちも行きましょう、お兄様」
彼らのためにもできる限り早く調査を終わらせねば。トロンは駆け足で廟内に歩を進めた。
廟の中は、息苦しい空気に満ちており、心なしか呼吸が乱れていった。人ひとり通れるほどの狭々しい鋼鉄の通路を原初の光で照らしつつ一列になって進んで行くと、まもなく突き当りに立ち止まった。通路よりもやや広い空間には、鋼鉄の壁が立ち塞がり、三人の進路を阻んでいた。
「行き止まり…」シフォンは、落胆したように言った。「通路が少し続いただけで、何もありませんでしたね。なぜ自然除けなんて力が宿っているのか不思議です」
「まだまだ、ここからですよ」ウェザーは、鋼鉄の壁に向かって原初の海を突き出した。
すると、鋼鉄の壁が、ゆっくりと動き始めた。正しくは、鋼鉄に覆われた岩の壁が動いているのである。表面を覆っていた鋼鉄の膜が皺苦茶になったかと思うと、全面に亀裂が入り、たちどころに粉砕され、本来あるべき岩の壁が姿を現した。そして、壁は観音開きの扉となって開門し、さらなる通路を三人の前に続かせた。
「これはどういう事だ」トロンはウェザーにたずねた。
「最深部へは原初がなければ到達できないのですよ。実は、こういった類の何物は、世界各地に点在していましてね。私は、以前、とある遺跡に足を運んだ際、色々と興味深い話を耳にしたのです。自然物でありながらも自然除けの力を宿す遺物……“めぐりし遺産”についての話をね」
「めぐりし遺産…。アンタは、この場所について何を知っている?」
「実際に見てもらった方が早いでしょう。それに用事は、できるだけ早く済ませた方がいいでしょうし」
三人は通路の奥へと進んで行き、岩壁の間をしばらく歩くと、今度は狭い石室に出た。もぬけの殻であったかに見えたが、正面の岩壁の一部が何やら青白く輝いている。近寄って見てみると、その輝きは、象形文字にも似た未知の記号にも見て取れた。たった一文字、暗い石室の中で孤独に輝きを放ち続けていた。
「これは……なんでしょうか?」シフォンは首を傾げた。
「これが自然除けの力、その正体です」ウェザーは、輝く文字を凝視しつつ答えた。「この文字が何を表しているのか、どういった意味を持つのかなどは、この私にもわかりません。しかし、何らかの大いなる力を宿している事は確かです」
「…誰が書き残したんだ?」トロンは、文字の放つ青白い光に魅入られたのか、食い入るように文字を見つめていた。
「フフ…。誰だと思いますか?」ウェザーは、もったいぶった。
「知らないならいい」トロンは、次第に目に疲労感を覚え始めたため、両目を数秒だけ閉じ、それから「アンタは最初から、この文字が目的でここに来た。だが、これからどうする?」
ウェザーは、本ほどの大きさの石盤を拾い上げると、「これに文字を記録します」と告げたのち、壁面の文字に石盤を押し付けた。少ししたのち、文字から離すと、石盤に文字がそっくりそのまま転写されていた。その焼け跡のような黒い文字からは、わずかな白煙が立ち昇る一方、壁面からは文字が忽然と消えてしまっていた。
「なぜそんなものに記録する?」トロンは、ウェザーの行動を奇妙に思った。
「文明の産物は、自然によって破壊される定めにあるからです。故に、自然物に刻み込めば、恒久に残ります。では……もうここは用済みですので、早く出ましょうか」
「その文字をどうする気だ」
「外で面白いものをお見せしましょう」
三人は踵を返すと通路を引き返し、遺跡の外へ出ると、いまだに猪が竜権化の猛攻をかわし続ける様を目撃した。しかし、流石に疲労の色は隠せず、その動きは、いくらか鈍くなっていた。その様を見たウェザーは、シフォンにこう言った。
「シフォン、猪をここへ」
「ここへ呼んでは竜権化もやってくるのでは…」
「先ほど自然除けの力を手に入れた事をもうお忘れですか?」
「…わかりました」シフォンは、甲高く指笛を鳴らした。すると、猪がシフォンめがけて跳んできた。その背にスコアとラブ=ラドールを乗せながらも、囮の役目を見事に成し遂げたのだ。そんな猪をシフォンは撫でまわしながら「よく頑張ったね」と労いの声をかけた。
スコアとラブ=ラドールは、ずり落ちていくようにして猪から降りた。当然の事ながら、二人とも疲れ切っており、特にスコアは顔面蒼白となって冷や汗を滲ませていた。
「もう!!!遅いよ!!!」スコアは調査組に押し迫った。「危うく死にかけたんだから!!猪がいなかったら、ほんと、ヤバかったんだから!!」
「まぁ、結果的に無事だったのだから、いいではありませんか」ウェザーは、スコアに石盤に写された文字を見せると、「ほら、これが調査の成果です。あなた方のおかげで、何事もなく手に入れる事ができました」
スコアとラブ=ラドールは、文字をまじまじと見つめた。スコアは、いぶかしげに首を傾げたが、なぜかラブ=ラドールは牙を剥き出しにし、文字への敵意を露わにした。
「これがなんだっていうのさ!?」スコアは、ウェザーにたずねたが、その背後からは竜権化の巨躯が目前まで迫りつつあった。
そこで、ウェザーは竜権化の御前に進み出ると、「見よ!!人の威光を!!!」と竜権化に石盤の文字を見せつけた。すると、竜権化は立ち止まり、四肢の動きを一切停止させた。そればかりか、その全身に燃える木々の炎ですらも、まるで時間が止まったかのように動かなくなった。それは、石盤の文字に宿った自然除けによるものであり、竜権化ほどの強大な自然までもが、その効力の前には、まばたき一つすらできない。ガゼット奪取を志す廻仔らにとっては青天の霹靂のような凄まじい光景であった。
「さぁ、逃げるなら今のうちですよ」ウェザーは、呆然と目を剥く廻仔らに言った。「いくら自然除けといっても、竜権化が相手では、あまり長くは持続しないでしょうから。ですので、即断していただきたいですね。逃げるか、それとも戦うか」
トロンは、不可思議な文字に打倒竜権化への光明を見出した。その力を用いれば、ひょっとすると竜権化を退けられるのではないか。まだガゼットに希望は残されているのではないか。あの文字の刻まれた石盤が、喉から手が出るほどに欲しくなったが、今は駄々をこねる暇もなければ余裕もない。このまま戦う事もできたが、出た所勝負に命を懸けられるほど愚かにはなれない。本意ではないが、この場は石盤を諦めるしかない。
トロンは猪にまたがった。散々、囮にしておきながらも、さらに酷使しようとしていた。続いて、トロンを真似するかのようにラブ=ラドールがまたがると、「なんかよくわからないけど、もう権化はこりごりだよ~!!」と弱音を吐きながらスコアも背に乗った。
「…あなたは!?」シフォンは、竜権化に石盤を向け続けるウェザーにたずねた。
「もう私は、誰かに心配されるほど柔な人間ではありませんよ」ウェザーは、シフォンの言葉を鼻で笑った。
「わかりました……どうかご無事で!」シフォンは猪にまたがると、「もう少しだけ、踏ん張って!!」と猪に声援を送り、原っぱに向かって一目散に駆けさせた。
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