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第一章 学院編
第40話 マーリン・マーミン
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俺はマーリンを連れて黄昏寮へ戻っていた。
半壊して廃墟も同然となった黄昏寮に人の気配はない。みんな別の寮へと移っていったのだ。
だが俺はいまのここを気に入っている。この荒廃した雰囲気が好きだ。建物を一つ独占できるというのも悪くない。
何より今日は大きな収穫があって、俺の機嫌はすこぶる良好だった。
ローグ学園の連中の狙いはやはり俺だった。
マジックイーターの一員であるあの理事長は、マジックイーターの邪魔になる俺を消したくて、ローグ学園の教諭と、教諭を通じて生徒にも俺を誘き出して消すよう指示を出していたようだ。
「マーリン、もう少し教えてくれ。ローグ学園の理事長と教員のほかにもマジックイーターはいるよな?」
「そー」
俺はマジックイーターどものターゲットリストに載せられていることだろう。
敵が増えることは俺にとっては喜ばしいことなのだが、相手が対魔法に特化した魔術師の集団である点は厄介だ。
――ん?
そのとき、ふいに廊下に足音が聞こえた。そしてドアノブがガチャガチャと音を立てる。その後にノックの音がした。
「エストさん、中におりますの?」
俺は立ち上がり、部屋の扉に向かって歩いていき、鍵を開けた。
「おい、最初に無断で部屋に入ろうとするなよ」
そう言ってから、いまさらな指摘だと思った。順番が逆でもノックをしただけマシだ。
「だって、ここにはもういないと思っていましたもの」
足音の主はリーズだった。横にはシャイルもいる。
二人ともあまり元気がなさそうだ。長時間にわたって、はりつけにされていたのだから無理もない。今日は疲れているだろう。
「エスト君、あのね、ありがとう。聞いたよ。エスト君がみんなを助けてくれたって」
シャイルは疲れた表情の奥から笑顔をどうにかひっぱりだした。
「あ、ありがとう、ですわ」
リーズが視線を逸らしながら、ボソッとつぶやいた。
「わざわざ礼を言いに来たのか? べつに俺はおまえらを助けに行ったわけじゃねえ。愚か者どもを処断しに行っただけだ」
こんな状況でもブレない俺に、二人は無言の苦笑を返した。
それを見かねたのか、突然エアが姿を現した。
「感謝の気持ち、代わりに私が受け取る。安心していい」
何を安心するんだか。そんなことを考えながら部屋の奥へ引っ込もうとしたとき、シャイルとリーズの間からキーラが顔を出して声をあげた。
「あ、その子、なに⁉ かわいい!」
後ろに隠れていたキーラがリーズとシャイルの間を割るように通り抜け、まっすぐマーリンの元へと駆け寄った。
「あなた、名前は何ていうの?」
その質問にマーリンは答えられない。マーリンはイエスかノーで答えられる質問にしか答えられないのだ。
「この子の名前はマーリン・マーミン」
エアがいつもながらの抑揚のない声でボソリとつぶやいた。
「へー。あなた、マーリンっていうのね?」
「そー」
「おい、待て。エア、なぜおまえがこいつのフルネームを知っている?」
しまった。うっかりこいつらの前でエアの名前を口にしてしまった。
まあいい。こいつらの頭ではエアの名前から俺の能力を推測することなんてできないだろう。
バレてしまったとしてもアドバンテージが一つ減るだけのことだ。
「へえ、あなたはエアっていう名前でしたのね」
「そー」
エアがマーリンの口調を真似て答えた。
何だこいつ。感情学習中のくせに、いっぱしのジョークが言えるのか?
たしかに見た目はもはや人間の少女そのものといっていいくらいになっている。
はっきりと見開かれた目蓋の下には、ちゃんと潤いのある青い瞳が納まっている。サクランボのように赤みを帯びてぷっくりと膨らんだ唇と、少女然とした柔らかそうな頬、それから主張の小さい形の整った鼻、艶のある白銀の髪、眉毛、まつ毛。
「おまえ、まさか、もう魔術師に……」
「人成はしてない。まだまだ、ぜんぜん。それと、私はたいていのことは知っている。知る機会に恵まれている」
なるほど、空気だからな。
エアは世界中のどこにでもいるといっても過言ではない存在なのだ。
「だったら、マーリンが何の精霊と契約しているか知っているのか?」
「知らない。でも推測はできる」
「へー。なになに⁉」
キーラが目を輝かせてエアを見つめる。キーラはパンダを抱くマーリンを後ろから抱きしめていた。
「マーリンの契約精霊はおそらく人魚。人魚と契約すると呪いで喋れなくなる」
「なるほど。人魚姫の物語では人魚が声を失うくだりがあるしな。とはいえ、なぜ契約者が呪われるんだ?」
「人魚は真実という概念を司る精霊。真実という書庫にアクセスすることは神の所業。ヒトの身にはありあまる力だから」
「概念……。そうか、人魚は幻獣種になるよな。たしか、おまえは幻獣種には俺でも勝てないだろうって言っていたな。いくらなんでも俺がマーリンより弱いなんてことはないだろ」
「概念種の魔法は特殊なものが多い。戦闘に向かない魔法もある。その中でも特に貴重な魔法を得るには、代償が必要な場合が多い」
「そうか」
エアは場合という言葉を多用して一般論を述べているが、いま話した内容はすべてマーリンについて言ったものだ。
マーリンが戦闘なんかできないことは、言われるまでもなく分かる。
ただ俺は、早く概念種の魔法を使う魔導師と戦ってみたかった。
「ところでエストさん、この子をどうするつもりですの? あなた、ロリコンだそうではありませんか。こんな幼い少女をあなたのような野蛮人と同じ部屋に寝泊りさせるわけにはまいりませんわ」
「おまえ、相変わらず失礼な奴だな。俺の機嫌が悪かったら極刑に処していたところだぞ」
「エスト君、マーリンちゃんは私が預かるよ。エスト君は他人がずっと近くにいたら不安になるでしょう?」
シャイルがマーリンに微笑みかけながらそう言った。
だがシャイルは、キーラのようにマーリンに対して特段の興味を示している様子ではない。さっきの進言も面倒事を引き受ける心づもりで出たものに違いなかった。
「駄目だ。マーリンは俺の傍に置いておく」
「ロリコン! やっぱりロリコンだわ!」
キーラが俺に向かってビシッと指を伸ばし、そう喚いた。
これも俺の機嫌が悪ければ極刑ものの無礼だ。
「マーリンは特殊な魔法を持つ。ゆえにその身柄は狙われやすい。だから世話役は絶対的な強者でなければならない。残念ながらおまえらの中に適任はいない。おまえら弱っちいからな。まあ、そうだな。毎朝マーリンと俺に朝食を作ってくれるってんなら、俺の部屋に入室することを許可してやるぞ」
マーリンに頬ずりしていたキーラが、頬を膨らませてブーブーと豚みたいに唸った。
シャイルはいかんとも形容し難い奇妙な表情をしていた。それは真顔とでも言えばいいのか、無表情に近く、その心が推し量れない。
だがいちばん理解できないのはリーズだった。照れたように伏した目を右に左に揺らし、頬に垂れた髪を耳の後ろにかけ直し、言った。
「し、仕方ありませんわ。そこまで言うのなら、わたくしが御飯を作りに来てさしあげますわよ。あ、勘違いしないでくださる? あくまであなたがマーリンちゃんに悪さをしていないか監視するために、その条件を呑むと言っていましてよ」
リーズは俺のことをいちばん嫌っていそうなのに、どこか嬉しそうに見える。
もしかして、こいつ……。
まあ、どうでもいいや。
「おい、キーラ。便乗は認めないぞ」
マーリンに頬ずりを続けるキーラの表情が変化したのを俺は見逃さない。擬態語で表すならば、ニヤリといったところだろう。
そもそも、こいつは何を企てているのだ。なぜ俺の部屋に入りたがるのだ。何か悪戯をするつもりに違いない。
「シャイル、安心しろ。俺はゲスだが、ロリコンだからといって異常な愛情表現に及ぶようなことはない」
「う、うん……」
シャイルの表情に変化はない。放っておこう。
半壊して廃墟も同然となった黄昏寮に人の気配はない。みんな別の寮へと移っていったのだ。
だが俺はいまのここを気に入っている。この荒廃した雰囲気が好きだ。建物を一つ独占できるというのも悪くない。
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ローグ学園の連中の狙いはやはり俺だった。
マジックイーターの一員であるあの理事長は、マジックイーターの邪魔になる俺を消したくて、ローグ学園の教諭と、教諭を通じて生徒にも俺を誘き出して消すよう指示を出していたようだ。
「マーリン、もう少し教えてくれ。ローグ学園の理事長と教員のほかにもマジックイーターはいるよな?」
「そー」
俺はマジックイーターどものターゲットリストに載せられていることだろう。
敵が増えることは俺にとっては喜ばしいことなのだが、相手が対魔法に特化した魔術師の集団である点は厄介だ。
――ん?
そのとき、ふいに廊下に足音が聞こえた。そしてドアノブがガチャガチャと音を立てる。その後にノックの音がした。
「エストさん、中におりますの?」
俺は立ち上がり、部屋の扉に向かって歩いていき、鍵を開けた。
「おい、最初に無断で部屋に入ろうとするなよ」
そう言ってから、いまさらな指摘だと思った。順番が逆でもノックをしただけマシだ。
「だって、ここにはもういないと思っていましたもの」
足音の主はリーズだった。横にはシャイルもいる。
二人ともあまり元気がなさそうだ。長時間にわたって、はりつけにされていたのだから無理もない。今日は疲れているだろう。
「エスト君、あのね、ありがとう。聞いたよ。エスト君がみんなを助けてくれたって」
シャイルは疲れた表情の奥から笑顔をどうにかひっぱりだした。
「あ、ありがとう、ですわ」
リーズが視線を逸らしながら、ボソッとつぶやいた。
「わざわざ礼を言いに来たのか? べつに俺はおまえらを助けに行ったわけじゃねえ。愚か者どもを処断しに行っただけだ」
こんな状況でもブレない俺に、二人は無言の苦笑を返した。
それを見かねたのか、突然エアが姿を現した。
「感謝の気持ち、代わりに私が受け取る。安心していい」
何を安心するんだか。そんなことを考えながら部屋の奥へ引っ込もうとしたとき、シャイルとリーズの間からキーラが顔を出して声をあげた。
「あ、その子、なに⁉ かわいい!」
後ろに隠れていたキーラがリーズとシャイルの間を割るように通り抜け、まっすぐマーリンの元へと駆け寄った。
「あなた、名前は何ていうの?」
その質問にマーリンは答えられない。マーリンはイエスかノーで答えられる質問にしか答えられないのだ。
「この子の名前はマーリン・マーミン」
エアがいつもながらの抑揚のない声でボソリとつぶやいた。
「へー。あなた、マーリンっていうのね?」
「そー」
「おい、待て。エア、なぜおまえがこいつのフルネームを知っている?」
しまった。うっかりこいつらの前でエアの名前を口にしてしまった。
まあいい。こいつらの頭ではエアの名前から俺の能力を推測することなんてできないだろう。
バレてしまったとしてもアドバンテージが一つ減るだけのことだ。
「へえ、あなたはエアっていう名前でしたのね」
「そー」
エアがマーリンの口調を真似て答えた。
何だこいつ。感情学習中のくせに、いっぱしのジョークが言えるのか?
たしかに見た目はもはや人間の少女そのものといっていいくらいになっている。
はっきりと見開かれた目蓋の下には、ちゃんと潤いのある青い瞳が納まっている。サクランボのように赤みを帯びてぷっくりと膨らんだ唇と、少女然とした柔らかそうな頬、それから主張の小さい形の整った鼻、艶のある白銀の髪、眉毛、まつ毛。
「おまえ、まさか、もう魔術師に……」
「人成はしてない。まだまだ、ぜんぜん。それと、私はたいていのことは知っている。知る機会に恵まれている」
なるほど、空気だからな。
エアは世界中のどこにでもいるといっても過言ではない存在なのだ。
「だったら、マーリンが何の精霊と契約しているか知っているのか?」
「知らない。でも推測はできる」
「へー。なになに⁉」
キーラが目を輝かせてエアを見つめる。キーラはパンダを抱くマーリンを後ろから抱きしめていた。
「マーリンの契約精霊はおそらく人魚。人魚と契約すると呪いで喋れなくなる」
「なるほど。人魚姫の物語では人魚が声を失うくだりがあるしな。とはいえ、なぜ契約者が呪われるんだ?」
「人魚は真実という概念を司る精霊。真実という書庫にアクセスすることは神の所業。ヒトの身にはありあまる力だから」
「概念……。そうか、人魚は幻獣種になるよな。たしか、おまえは幻獣種には俺でも勝てないだろうって言っていたな。いくらなんでも俺がマーリンより弱いなんてことはないだろ」
「概念種の魔法は特殊なものが多い。戦闘に向かない魔法もある。その中でも特に貴重な魔法を得るには、代償が必要な場合が多い」
「そうか」
エアは場合という言葉を多用して一般論を述べているが、いま話した内容はすべてマーリンについて言ったものだ。
マーリンが戦闘なんかできないことは、言われるまでもなく分かる。
ただ俺は、早く概念種の魔法を使う魔導師と戦ってみたかった。
「ところでエストさん、この子をどうするつもりですの? あなた、ロリコンだそうではありませんか。こんな幼い少女をあなたのような野蛮人と同じ部屋に寝泊りさせるわけにはまいりませんわ」
「おまえ、相変わらず失礼な奴だな。俺の機嫌が悪かったら極刑に処していたところだぞ」
「エスト君、マーリンちゃんは私が預かるよ。エスト君は他人がずっと近くにいたら不安になるでしょう?」
シャイルがマーリンに微笑みかけながらそう言った。
だがシャイルは、キーラのようにマーリンに対して特段の興味を示している様子ではない。さっきの進言も面倒事を引き受ける心づもりで出たものに違いなかった。
「駄目だ。マーリンは俺の傍に置いておく」
「ロリコン! やっぱりロリコンだわ!」
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これも俺の機嫌が悪ければ極刑ものの無礼だ。
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シャイルはいかんとも形容し難い奇妙な表情をしていた。それは真顔とでも言えばいいのか、無表情に近く、その心が推し量れない。
だがいちばん理解できないのはリーズだった。照れたように伏した目を右に左に揺らし、頬に垂れた髪を耳の後ろにかけ直し、言った。
「し、仕方ありませんわ。そこまで言うのなら、わたくしが御飯を作りに来てさしあげますわよ。あ、勘違いしないでくださる? あくまであなたがマーリンちゃんに悪さをしていないか監視するために、その条件を呑むと言っていましてよ」
リーズは俺のことをいちばん嫌っていそうなのに、どこか嬉しそうに見える。
もしかして、こいつ……。
まあ、どうでもいいや。
「おい、キーラ。便乗は認めないぞ」
マーリンに頬ずりを続けるキーラの表情が変化したのを俺は見逃さない。擬態語で表すならば、ニヤリといったところだろう。
そもそも、こいつは何を企てているのだ。なぜ俺の部屋に入りたがるのだ。何か悪戯をするつもりに違いない。
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