61 / 302
第二章 帝国編
第60話 修練④
しおりを挟む
どうにかスターレの顕現までこぎつけた。
スターレが顕現した瞬間、キーラが条件反射で飛びついたところを俺が空気の壁で妨害した。
「ごめんって。次からは気をつけるから、ほんと」
舌を出して指先で後頭部をかいているところを見るに、まったく反省していない。
「本当だな?」
「本当よ」
「キーラ。俺に嘘を吐いたら極刑だからな」
「えーっ、極刑って何なの? どうなるっていうの?」
「俺とおまえが初めて出会ったときの巨大イーターみたいになる」
あのとき、俺はムカデ型の巨大イーターに空気を詰め込んで内側から破裂させた。そのときに広範囲に体液が飛散する光景は、いま思い出しても気持ちが悪い。
「本気?」
「試してみるか?」
俺がキーラに詰め寄り、薄ら笑いを浮かべながら彼女の瞳を覗き込む。殺意の視線を注ぎ込むと、キーラの瞳が揺れた。
「分かったから。絶対にしないから……」
「ならいい」
俺が離れると、キーラは胸に手を当て安堵の息を吐き出した。
「じゃあ修行を始めるぞ。まずは電気の性質について……」
「ねえ、ちょっと。あたしのときは試しに攻撃してみろって言わないの?」
「あ?」
何を言いだすんだ、こいつは。俺を攻撃したいのか? さっきのいまで、俺が怖くないのか?
「だって、シャイルのときはやってたじゃん。もしかして、あたしの攻撃は防げない? エストの魔法ってば空気だもんね。エストの空気じゃあたしの電気は防げないよねぇ」
手を口に当ててククッと笑っている。完全に人を馬鹿にして舐め腐っている態度だ。
「俺がそんな安い挑発に乗るか」
「えぇーっ、挑発が安かったら乗れないんだぁ。挑発が安いだの何だのと言って精神的なプライドのせいにすることで、実力のほうのプライドを守るんだねぇ」
ああ、いま歯軋りしたら歯がすべて弾け飛びそうだ。こいつ、馬鹿のくせに変なところで頭が回る。どうなっているんだ、こいつの脳みそは。
「分かった。いいだろう。ただし、おまえは俺を侮辱した罪で仕置きされることを覚悟しろよ」
「スターレ!」
「こいつ!」
いちおう許可が下りたと見るや、即座にスターレの体から電気をひっぱりだして俺へと飛ばした。
俺はとっさに空気で地面に衝撃を与えた。迫り来る青白い閃光は、舞い上がった土へと吸い寄せられ、立体的なあみだくじみたいに土塊から土塊へと瞬く間に渡り行く。
俺は空気をロート状に固め、帯電した土を一点へと集める。土がしだいにロートの形を浮き彫りにしていき、ついにはまとった電気をすべて地面に逃がしてしまった。
「ふぅ……」
「あ、ギリギリだった?」
キーラがニヤリと憎たらしい笑みで俺の顔を覗き込んでくる。
「こいつ!」
俺がゲスだということを思い知らせてやる。
俺は空気でキーラの体を包み込み、そして天高くへと放り投げた。五十メートルは上がっただろう。
そこから自由落下が始まる。そして、再び空気で包み、急ブレーキをかけて地面スレスレで止める。
「どうだ?」
「こっわ。これすっごい。すっごい怖い!」
なんか楽しそうだ。ひときわ強い風が駆けぬけ、キーラの髪を持ち上げると、そこにはうっすらと笑みがたたえられていた。
この方法は駄目だ。変えよう。
今度はキーラを包み込んだ空気を上半身と下半身で逆向きに捻る。キーラの上半身が右向きに、下半身が左向きに捻じれていく。
「あいたたたたたた! ごめん、ごめんって! ごめんってば! 痛い痛い痛い痛い! ほんと、ああっ、ごめんなさいっ!!」
「シャーッ!」
意外にもスターレが威嚇してきた。
いや、よくよく考えると意外でもない。契約者が死ねば契約精霊も困る。主人のピンチに攻撃者を威嚇するのは当然だ。
しかし精霊は魔導師の補助はできても自発的な攻撃はしない。
「安心しろ。殺しはしない。お仕置きをしただけだ」
スターレはキーラの元へと駆け寄った。
キーラは四つん這いになって腰をさすっている。風が強く、ゴムで留めた髪がパタパタと煽られている。
「いったたたた……。普通、あそこまでする?」
「言っておくが、もしも俺が五護臣だったら、おまえはあのまま捻じ切られていたぞ。時間を無駄にした。さっさと修行を開始するぞ」
「う、うん……。そだね……」
ようやくキーラがやる気になってくれたところで、俺はリーズの方を確認した。
どうせまた紅茶でも飲んでいるのだろうと思っていたが、そんなことはなかった。それどころか、なんとリーズの精霊らしきものが顕現しているではないか。
風が渦巻いて形作っているのは、小型の馬、ポニーだった。
たしか名前は、ウィンド、とリーズが呼んでいたはずだ。
「おい、リーズ、召喚できたのか?」
エアが親密度を高めるにはもっと時間がかかるはずだから、精霊が顕現しているということは、リーズが自力で召喚したはずなのだ。
そう思っていたが、実際には違った。
「いえ、それが……」
困惑するリーズの顔から精霊の顕現が彼女の自力によらないことはすぐに分かった。
彼女の視線の先には、俺をも困惑させる光景があった。透けた体を持つポニーの背後で砂塵が舞い、巨大な虎を造形している。その頭は二階建ての建物ほどの高さにあった。
その虎が挙げた爪を振り下ろす。三つの巨大な風の刃がエアめがけて飛んだ。
「おい!」
「大丈夫」
エアが手を前に掲げ、俺がいつもやるみたいに空気の壁を作り出した。風の刃は弾かれてあっけなく消失した。
砂塵の虎が後ろ足で立ち上がり、右手を振り下ろさんと構えた。
「おい!」
俺は砂塵の虎に向かって手を掲げた。虎を包み込むように気圧を下げると、砂塵が霧散して虎は消え去った。
「すごい。いまのはエストさんがやりましたの?」
「ああ。あの虎はおまえが?」
「い、いえ。わたくしにはあんなことは……」
「ま、そうだろうな」
リーズに訝しみを込めた視線を送っていると、エアがヒタヒタと近寄ってきて袖を引いた。
どうやらエアが説明してくれるらしい。
「親密度を高めるために会話をしていた。その過程で風の操作型魔法は空気の操作型魔法の下位互換だと言ったら、ウィンドがものすごく怒って戦いになった」
「そりゃ怒るだろ。小さくても馬型の精霊だ。プライドは高いだろうよ。だが待てよ。おまえらいま、普通に魔法を使っていたよな? 精霊は契約者のサポートしかできないんじゃないのか?」
「精霊は契約者と志が異なるために自発的に魔法を使わないだけ。精霊の目的は契約者から感情を学び人成することだけ。基本的に精霊が契約者と志を同じくすることはない」
「じゃあ、なにか? 自分のためならいくらでも魔法を使うってことか?」
「そう。でも基本的に精霊が人間を攻撃することはない。精霊同士の喧嘩なら稀にある」
ウィンドはプライドが傷つけられてエアを攻撃したということになるが、だとしたら、すでに感情の経験量が多いことを意味する。
なんだか負けた気分になるが、よく考えてみれば、俺が最も精霊との契約期間が短いのだ。エアがいちばん人成とは遠いはずなのだ。ウィンドのプライドを配慮しない発言をしてしまうのも、そのせいだろう。
「まあ、なるべくしてなったって感じだよねぇ。プライドの高いリーズと、ゲスなエストから、それぞれ感情を学習しているんだもの」
そう言ってキーラはククッと笑った。
「じゃあスターレがキーラに似ていないことを考えると、おまえはぜんぜんスターレに感情を学ばせられていないってことだな」
「えぇーっ、そうくる?」
「そうくる? じゃねーよ。おまえがいちばん感情豊かに見えて、実は内心、何も感じてないんだろ」
「そんなことないよ! 精霊は必ずしも契約者に似るわけじゃないもん。精霊はある程度、モデルとなる動物の性質を持っているものだよ。あたしのは猫だから自由なだけ」
「ふーん、なるほど。つまり、自由だからおまえの影響なんか受けないぞってことか。で、ウィンドはサラブレッド気取りでプライドが高いわけか。リーズの契約遂行が順調だったわけではないってことだな」
俺とキーラの口論には我関せずの構えで傍観していたリーズが、目を剥いて食いかかってきた。後頭部のお団子が爆発しそうな勢いだ。
「なんでそうなりますの! ちょっとキーラさん、あなたが保身のためにテキトーなことを言うから、エストさんの矛先がわたくしに向いてしまったではありませんか!」
「そうね。テキトウはテキトウでも、いいかげんのテキトーじゃなくて適切って意味の適当よね。それで矛先があんたに向いたんなら、あんたが悪いんじゃないの?」
ヘラヘラと笑い、キーラがリーズの鼻頭に指を立てた。
リーズはすかさずそれを叩き落とす。
「ぐぬぬ、きぃいいいっ! ああいえばこういう、ですわ」
「こういえばそういう、なんだから」
「そういえば腹が減ったな。じゃねーんだよ! いつまで経っても進まねえだろ。口喧嘩は終わりだ。とにかくおまえらの修行を開始する」
スターレが顕現した瞬間、キーラが条件反射で飛びついたところを俺が空気の壁で妨害した。
「ごめんって。次からは気をつけるから、ほんと」
舌を出して指先で後頭部をかいているところを見るに、まったく反省していない。
「本当だな?」
「本当よ」
「キーラ。俺に嘘を吐いたら極刑だからな」
「えーっ、極刑って何なの? どうなるっていうの?」
「俺とおまえが初めて出会ったときの巨大イーターみたいになる」
あのとき、俺はムカデ型の巨大イーターに空気を詰め込んで内側から破裂させた。そのときに広範囲に体液が飛散する光景は、いま思い出しても気持ちが悪い。
「本気?」
「試してみるか?」
俺がキーラに詰め寄り、薄ら笑いを浮かべながら彼女の瞳を覗き込む。殺意の視線を注ぎ込むと、キーラの瞳が揺れた。
「分かったから。絶対にしないから……」
「ならいい」
俺が離れると、キーラは胸に手を当て安堵の息を吐き出した。
「じゃあ修行を始めるぞ。まずは電気の性質について……」
「ねえ、ちょっと。あたしのときは試しに攻撃してみろって言わないの?」
「あ?」
何を言いだすんだ、こいつは。俺を攻撃したいのか? さっきのいまで、俺が怖くないのか?
「だって、シャイルのときはやってたじゃん。もしかして、あたしの攻撃は防げない? エストの魔法ってば空気だもんね。エストの空気じゃあたしの電気は防げないよねぇ」
手を口に当ててククッと笑っている。完全に人を馬鹿にして舐め腐っている態度だ。
「俺がそんな安い挑発に乗るか」
「えぇーっ、挑発が安かったら乗れないんだぁ。挑発が安いだの何だのと言って精神的なプライドのせいにすることで、実力のほうのプライドを守るんだねぇ」
ああ、いま歯軋りしたら歯がすべて弾け飛びそうだ。こいつ、馬鹿のくせに変なところで頭が回る。どうなっているんだ、こいつの脳みそは。
「分かった。いいだろう。ただし、おまえは俺を侮辱した罪で仕置きされることを覚悟しろよ」
「スターレ!」
「こいつ!」
いちおう許可が下りたと見るや、即座にスターレの体から電気をひっぱりだして俺へと飛ばした。
俺はとっさに空気で地面に衝撃を与えた。迫り来る青白い閃光は、舞い上がった土へと吸い寄せられ、立体的なあみだくじみたいに土塊から土塊へと瞬く間に渡り行く。
俺は空気をロート状に固め、帯電した土を一点へと集める。土がしだいにロートの形を浮き彫りにしていき、ついにはまとった電気をすべて地面に逃がしてしまった。
「ふぅ……」
「あ、ギリギリだった?」
キーラがニヤリと憎たらしい笑みで俺の顔を覗き込んでくる。
「こいつ!」
俺がゲスだということを思い知らせてやる。
俺は空気でキーラの体を包み込み、そして天高くへと放り投げた。五十メートルは上がっただろう。
そこから自由落下が始まる。そして、再び空気で包み、急ブレーキをかけて地面スレスレで止める。
「どうだ?」
「こっわ。これすっごい。すっごい怖い!」
なんか楽しそうだ。ひときわ強い風が駆けぬけ、キーラの髪を持ち上げると、そこにはうっすらと笑みがたたえられていた。
この方法は駄目だ。変えよう。
今度はキーラを包み込んだ空気を上半身と下半身で逆向きに捻る。キーラの上半身が右向きに、下半身が左向きに捻じれていく。
「あいたたたたたた! ごめん、ごめんって! ごめんってば! 痛い痛い痛い痛い! ほんと、ああっ、ごめんなさいっ!!」
「シャーッ!」
意外にもスターレが威嚇してきた。
いや、よくよく考えると意外でもない。契約者が死ねば契約精霊も困る。主人のピンチに攻撃者を威嚇するのは当然だ。
しかし精霊は魔導師の補助はできても自発的な攻撃はしない。
「安心しろ。殺しはしない。お仕置きをしただけだ」
スターレはキーラの元へと駆け寄った。
キーラは四つん這いになって腰をさすっている。風が強く、ゴムで留めた髪がパタパタと煽られている。
「いったたたた……。普通、あそこまでする?」
「言っておくが、もしも俺が五護臣だったら、おまえはあのまま捻じ切られていたぞ。時間を無駄にした。さっさと修行を開始するぞ」
「う、うん……。そだね……」
ようやくキーラがやる気になってくれたところで、俺はリーズの方を確認した。
どうせまた紅茶でも飲んでいるのだろうと思っていたが、そんなことはなかった。それどころか、なんとリーズの精霊らしきものが顕現しているではないか。
風が渦巻いて形作っているのは、小型の馬、ポニーだった。
たしか名前は、ウィンド、とリーズが呼んでいたはずだ。
「おい、リーズ、召喚できたのか?」
エアが親密度を高めるにはもっと時間がかかるはずだから、精霊が顕現しているということは、リーズが自力で召喚したはずなのだ。
そう思っていたが、実際には違った。
「いえ、それが……」
困惑するリーズの顔から精霊の顕現が彼女の自力によらないことはすぐに分かった。
彼女の視線の先には、俺をも困惑させる光景があった。透けた体を持つポニーの背後で砂塵が舞い、巨大な虎を造形している。その頭は二階建ての建物ほどの高さにあった。
その虎が挙げた爪を振り下ろす。三つの巨大な風の刃がエアめがけて飛んだ。
「おい!」
「大丈夫」
エアが手を前に掲げ、俺がいつもやるみたいに空気の壁を作り出した。風の刃は弾かれてあっけなく消失した。
砂塵の虎が後ろ足で立ち上がり、右手を振り下ろさんと構えた。
「おい!」
俺は砂塵の虎に向かって手を掲げた。虎を包み込むように気圧を下げると、砂塵が霧散して虎は消え去った。
「すごい。いまのはエストさんがやりましたの?」
「ああ。あの虎はおまえが?」
「い、いえ。わたくしにはあんなことは……」
「ま、そうだろうな」
リーズに訝しみを込めた視線を送っていると、エアがヒタヒタと近寄ってきて袖を引いた。
どうやらエアが説明してくれるらしい。
「親密度を高めるために会話をしていた。その過程で風の操作型魔法は空気の操作型魔法の下位互換だと言ったら、ウィンドがものすごく怒って戦いになった」
「そりゃ怒るだろ。小さくても馬型の精霊だ。プライドは高いだろうよ。だが待てよ。おまえらいま、普通に魔法を使っていたよな? 精霊は契約者のサポートしかできないんじゃないのか?」
「精霊は契約者と志が異なるために自発的に魔法を使わないだけ。精霊の目的は契約者から感情を学び人成することだけ。基本的に精霊が契約者と志を同じくすることはない」
「じゃあ、なにか? 自分のためならいくらでも魔法を使うってことか?」
「そう。でも基本的に精霊が人間を攻撃することはない。精霊同士の喧嘩なら稀にある」
ウィンドはプライドが傷つけられてエアを攻撃したということになるが、だとしたら、すでに感情の経験量が多いことを意味する。
なんだか負けた気分になるが、よく考えてみれば、俺が最も精霊との契約期間が短いのだ。エアがいちばん人成とは遠いはずなのだ。ウィンドのプライドを配慮しない発言をしてしまうのも、そのせいだろう。
「まあ、なるべくしてなったって感じだよねぇ。プライドの高いリーズと、ゲスなエストから、それぞれ感情を学習しているんだもの」
そう言ってキーラはククッと笑った。
「じゃあスターレがキーラに似ていないことを考えると、おまえはぜんぜんスターレに感情を学ばせられていないってことだな」
「えぇーっ、そうくる?」
「そうくる? じゃねーよ。おまえがいちばん感情豊かに見えて、実は内心、何も感じてないんだろ」
「そんなことないよ! 精霊は必ずしも契約者に似るわけじゃないもん。精霊はある程度、モデルとなる動物の性質を持っているものだよ。あたしのは猫だから自由なだけ」
「ふーん、なるほど。つまり、自由だからおまえの影響なんか受けないぞってことか。で、ウィンドはサラブレッド気取りでプライドが高いわけか。リーズの契約遂行が順調だったわけではないってことだな」
俺とキーラの口論には我関せずの構えで傍観していたリーズが、目を剥いて食いかかってきた。後頭部のお団子が爆発しそうな勢いだ。
「なんでそうなりますの! ちょっとキーラさん、あなたが保身のためにテキトーなことを言うから、エストさんの矛先がわたくしに向いてしまったではありませんか!」
「そうね。テキトウはテキトウでも、いいかげんのテキトーじゃなくて適切って意味の適当よね。それで矛先があんたに向いたんなら、あんたが悪いんじゃないの?」
ヘラヘラと笑い、キーラがリーズの鼻頭に指を立てた。
リーズはすかさずそれを叩き落とす。
「ぐぬぬ、きぃいいいっ! ああいえばこういう、ですわ」
「こういえばそういう、なんだから」
「そういえば腹が減ったな。じゃねーんだよ! いつまで経っても進まねえだろ。口喧嘩は終わりだ。とにかくおまえらの修行を開始する」
0
あなたにおすすめの小説
異世界転移「スキル無!」~授かったユニークスキルは「なし」ではなく触れたモノを「無」に帰す最強スキルだったようです~
夢・風魔
ファンタジー
林間学校の最中に召喚(誘拐?)された鈴村翔は「スキルが無い役立たずはいらない」と金髪縦ロール女に言われ、その場に取り残された。
しかしそのスキル鑑定は間違っていた。スキルが無いのではなく、転移特典で授かったのは『無』というスキルだったのだ。
とにかく生き残るために行動を起こした翔は、モンスターに襲われていた双子のエルフ姉妹を助ける。
エルフの里へと案内された翔は、林間学校で用意したキャンプ用品一式を使って彼らの食生活を改革することに。
スキル『無』で時々無双。双子の美少女エルフや木に宿る幼女精霊に囲まれ、翔の異世界生活冒険譚は始まった。
*小説家になろう・カクヨムでも投稿しております(完結済み
アイテムボックスの最も冴えた使い方~チュートリアル1億回で最強になったが、実力隠してアイテムボックス内でスローライフしつつ駄竜とたわむれる~
うみ
ファンタジー
「アイテムボックス発動 収納 自分自身!」
これしかないと思った!
自宅で休んでいたら突然異世界に拉致され、邪蒼竜と名乗る強大なドラゴンを前にして絶対絶命のピンチに陥っていたのだから。
奴に言われるがままステータスと叫んだら、アイテムボックスというスキルを持っていることが分かった。
得た能力を使って何とかピンチを逃れようとし、思いついたアイデアを咄嗟に実行に移したんだ。
直後、俺の体はアイテムボックスの中に入り、難を逃れることができた。
このまま戻っても捻りつぶされるだけだ。
そこで、アイテムボックスの中は時間が流れないことを利用し、チュートリアルバトルを繰り返すこと1億回。ついにレベルがカンストする。
アイテムボックスの外に出た俺はドラゴンの角を折り、危機を脱する。
助けた竜の巫女と共に彼女の村へ向かうことになった俺だったが――。
学校ごと異世界に召喚された俺、拾ったスキルが強すぎたので無双します
名無し
ファンタジー
毎日のようにいじめを受けていた主人公の如月優斗は、ある日自分の学校が異世界へ転移したことを知る。召喚主によれば、生徒たちの中から救世主を探しているそうで、スマホを通してスキルをタダで配るのだという。それがきっかけで神スキルを得た如月は、あっという間に最強の男へと進化していく。
無能な勇者はいらないと辺境へ追放されたのでチートアイテム【ミストルティン】を使って辺境をゆるりと開拓しようと思います
長尾 隆生
ファンタジー
仕事帰りに怪しげな占い師に『この先不幸に見舞われるが、これを持っていれば幸せになれる』と、小枝を500円で押し売りされた直後、異世界へ召喚されてしまうリュウジ。
しかし勇者として召喚されたのに、彼にはチート能力も何もないことが鑑定によって判明する。
途端に手のひらを返され『無能勇者』というレッテルを貼られずさんな扱いを受けた上に、一方的にリュウジは凶悪な魔物が住む地へ追放されてしまう。
しかしリュウジは知る。あの胡散臭い占い師に押し売りされた小枝が【ミストルティン】という様々なアイテムを吸収し、その力を自由自在に振るうことが可能で、更に経験を積めばレベルアップしてさらなる強力な能力を手に入れることが出来るチートアイテムだったことに。
「ミストルティン。アブソープション!」
『了解しましたマスター。レベルアップして新しいスキルを覚えました』
「やった! これでまた便利になるな」
これはワンコインで押し売りされた小枝を手に異世界へ突然召喚され無能とレッテルを貼られた男が幸せを掴む物語。
~ワンコインで買った万能アイテムで幸せな人生を目指します~
スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~
きょろ
ファンタジー
この世界では5歳になる全ての者に『スキル』が与えられる――。
洗礼の儀によってスキル『片手剣』を手にしたグリム・レオハートは、王国で最も有名な名家の長男。
レオハート家は代々、女神様より剣の才能を与えられる事が多い剣聖一族であり、グリムの父は王国最強と謳われる程の剣聖であった。
しかし、そんなレオハート家の長男にも関わらずグリムは全く剣の才能が伸びなかった。
スキルを手にしてから早5年――。
「貴様は一族の恥だ。最早息子でも何でもない」
突如そう父に告げられたグリムは、家族からも王国からも追放され、人が寄り付かない辺境の森へと飛ばされてしまった。
森のモンスターに襲われ絶対絶命の危機に陥ったグリム。ふと辺りを見ると、そこには過去に辺境の森に飛ばされたであろう者達の骨が沢山散らばっていた。
それを見つけたグリムは全てを諦め、最後に潔く己の墓を建てたのだった。
「どうせならこの森で1番派手にしようか――」
そこから更に8年――。
18歳になったグリムは何故か辺境の森で最強の『双剣士』となっていた。
「やべ、また力込め過ぎた……。双剣じゃやっぱ強すぎるな。こりゃ1本は飾りで十分だ」
最強となったグリムの所へ、ある日1体の珍しいモンスターが現れた。
そして、このモンスターとの出会いがグレイの運命を大きく動かす事となる――。
「キヅイセ。」 ~気づいたら異世界にいた。おまけに目の前にはATMがあった。異世界転移、通算一万人目の冒険者~
あめの みかな
ファンタジー
秋月レンジ。高校2年生。
彼は気づいたら異世界にいた。
その世界は、彼が元いた世界とのゲート開通から100周年を迎え、彼は通算一万人目の冒険者だった。
科学ではなく魔法が発達した、もうひとつの地球を舞台に、秋月レンジとふたりの巫女ステラ・リヴァイアサンとピノア・カーバンクルの冒険が今始まる。
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
俺は善人にはなれない
気衒い
ファンタジー
とある過去を持つ青年が異世界へ。しかし、神様が転生させてくれた訳でも誰かが王城に召喚した訳でもない。気が付いたら、森の中にいたという状況だった。その後、青年は優秀なステータスと珍しい固有スキルを武器に異世界を渡り歩いていく。そして、道中で沢山の者と出会い、様々な経験をした青年の周りにはいつしか多くの仲間達が集っていた。これはそんな青年が異世界で誰も成し得なかった偉業を達成する物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる