205 / 302
第五章 王国編
第204話 記憶の扉②
しおりを挟む
「…………」
俺は思わず絶句した。ここは、元の世界だ。俺が異世界転移する前の日本だ。
俺は自身の体を見渡す。学ランを着ている。
周りを見ると、舗装された道路にブロック塀、連なる電柱、寂れた駄菓子屋と自動販売機。通学路として見慣れた光景だが、景色が少し高い。
これは俺の身長が低いのだ。異世界転移したときの俺は高校生だったが、いまの俺は中学生になっている。
俺はこの景色に見覚えがあるが、それゆえの焦燥感があった。周りに人がいない。このパターンは俺が学校に遅刻しかけているときの光景だ。
時計を見ると、走らなければ間に合わない時刻を示していた。
俺は走った。反射的に走っていた。すべて体が覚えている。俺は時間にルーズなほうで、月に一回はこういう状況になっていた。
しかしルールに対してはルーズではない。俺は全力で走った。
学校が見えはじめた。民家の向こう側に校舎が顔を出す。
しかし、ここに鬼門があった。信号の長い交差点だ。そして、運が悪く赤信号になったばかり。
俺は左右を見て車が来ていないことを確認した。そして横断歩道を渡ろうとしたとき、後ろから走ってきた男に肩を掴まれてグイッと引き倒された。
俺は尻餅をついて男を見上げる。
「おい、なに渡ろうとしてんだよ。法の番人なら信号くらい守れや」
男はそう言って、自分だけ赤信号を渡っていった。
彼は俺の同級生だ。ときどき振り向いて、俺が赤信号を待っていることを確かめてくる。かなり性格が悪い。
しかし力が強くて逆らえない。いや、そうじゃなかった。たとえ相手の力が弱かったとしても、俺は誰にも逆らえなかった。
信号はようやく青に変わった。
俺は急いで走りだすが、先ほどの尻餅で足に痺れが残っていて全力で走れなかった。
校門には緑色のジャージを着た生活指導の先生が立っている。剣道部の顧問もやっていて、竹刀を持って待ち構えている。漫画みたいな先生がいると地域でも噂になっているのだが、その見た目どおり滅茶苦茶厳しい。
俺が校門を通った瞬間、竹刀が俺の太腿に会心の一撃をお見舞いする。
「いっ!!」
俺は前かがみになって太腿を両手で押さえた。
「遅刻! よりにもよって、おまえが遅刻しちゃイカンだろ」
「なんで僕にだけこんなに厳しいんですか! うちの親が裁判官だからですか!?」
俺がキレ気味に怒鳴ると、また竹刀が俺の腕を襲った。
この先生に限った話ではないが、特にこの先生はほかの生徒よりも俺に対して厳しい。
「当然だ! おまえの父親は人を裁く立場の人間だ。当人は当然として、その家族だって人の規範とならなければならん。そうでなければ誰も納得せんだろうが。ルールを守らない人間に裁かれるなんて、こんな理不尽なことがあるか!」
理不尽はこっちの台詞だ。親が裁判官というだけで、なんで俺だけこんなにがんじがらめにルールを守らされるのだ。ルールを守るべきというのは分かるが、だったら俺以外の人間に対しても同様に対応すべきだろう。
この先生が竹刀をぶつけるのは剣道部員と俺だけなのだ。
この先生だけではない。同級生だろうが、ほかの先生だろうが、近所の人だろうが、俺を知る者はみんな俺にだけ厳しい。そして、親も俺に厳しい。
記憶がどんどん蘇ってくる。
中学生のころはひたすら耐えた。同級生に、上級生に、先生に、ひたすらいじめられた。
できるだけ学校にいたくないから家を出る時間はいつもギリギリだった。だからときどき遅刻しそうになるのだ。
周りの人たちの俺への態度は高校になっても同じだったが、高校のときはひたすら人を避けたので少しマシだった。
「遅刻しておいて、なにのんびりしている! 走って教室へ行け!」
竹刀が俺の背中を撃った。足の痛みがひどくてまともに歩くこともできなかったが、先生はおかまいなしに竹刀で攻撃してくる。
ここまでひどい仕打ちは年に二度か三度しかない。特にひどいときの記憶だ。ただ思い出すだけでなく追体験させられている。
そうだ、これは見せられている記憶だ。過去には現実だったが、いまの現実ではない。
俺の脳裏に制裁という言葉がよぎった。
俺は地を這うように前進していたが、振り向いて先生を睨んだ。
空気を操作して先生を……。
「なに睨んでんだ、おい!」
竹刀が俺の全身を乱れ打つ。
魔法が使えなかった。俺の能力もあのころのままだった。
しかし魔法を使えると思って睨んでしまったばかりに、先生の逆鱗に触れてしまった。
「くそっ!」
どうしたら終わるんだ、この記憶の扉ってやつは!
こんなの偽物の記憶だ。たしかに俺の脳に記憶として残っているものだが、それはすべて神が創りだしたもので、本物の記憶ではない。だからこんなものを思い出したところで精神的なダメージはない。
こんな記憶、認めない。忘れてやる。自己暗示はオーラの修行のおかげで得意だ。力ずくで忘れてやる!
「ふふふ」
その声もまた、俺の記憶だった。
聞くだけで気が触れそうになる狂気の笑い声。
彼女の言葉が脳裏をよぎる。
「駄目じゃないの。偽物だからって過去を軽視したら」
紅い狂気がそう言って俺に語ったことは、不覚にも俺を納得させてしまった。
俺の過去はいまの俺を形成する土台なのだ。たとえそれが偽物であったとしても、本物と変わりなく俺に影響を及ぼす。
俺の日本での記憶はすべて偽物の記憶。そのはずだったが、紅い狂気の言葉で切り捨てることができなくなった。
俺が異世界転移する前の記憶。
そこにはいいことなんて一つもなかった。毎日が窮屈だった。俺に起こるすべてのことが理不尽で不快で苦痛だった。
俺は鬱屈し、成長するにつれてどんどん捻じ曲がっていった。
俺の過去には、大きな事件に巻き込まれたとか、大切な人が死んだとか、そんなドラマチックな悲劇はいっさいない。ただただ生きることが苦痛だった。
聞くだけだと大したことないかもしれないが、これが毎日だとひどく堪える。
自殺という選択肢を考えたこともあったが、それを選ぼうと思ったことは一度もなかった。あまりにも憎くて、絶対にタダでは死にたくないと思った。
俺と関わったすべての人間に復讐したかった。
人間というあまりにも醜い生き物に絶望を振り撒いてやりたかった。
人間社会をぶち壊してやらないと死んでも死にきれないと思った。
俺は本気だった。それを実現するために、まずはさまざまな本を読み漁って知識を身につけようと思った。
ときどき、息抜きとしてライトノベルにも手を出していた。ライトノベルはライトノベルで人間の欲望を垣間見ることができ、人間の愚かさを再認識できるツールとして役に立っていた。
「オラァ!」
竹刀がひときわ強く俺の背中を打った。
魔法が使えなくても一矢報いたい。力が入らなくてもいいから一発だけでも殴ってやりたい。
しかし、俺はもはや起き上がることもできない。
視界が白みがかっていく。
激痛をさんざん味わったせいか、体が麻痺して痛みが消えていく。
そして意識も消えていく。
俺は思わず絶句した。ここは、元の世界だ。俺が異世界転移する前の日本だ。
俺は自身の体を見渡す。学ランを着ている。
周りを見ると、舗装された道路にブロック塀、連なる電柱、寂れた駄菓子屋と自動販売機。通学路として見慣れた光景だが、景色が少し高い。
これは俺の身長が低いのだ。異世界転移したときの俺は高校生だったが、いまの俺は中学生になっている。
俺はこの景色に見覚えがあるが、それゆえの焦燥感があった。周りに人がいない。このパターンは俺が学校に遅刻しかけているときの光景だ。
時計を見ると、走らなければ間に合わない時刻を示していた。
俺は走った。反射的に走っていた。すべて体が覚えている。俺は時間にルーズなほうで、月に一回はこういう状況になっていた。
しかしルールに対してはルーズではない。俺は全力で走った。
学校が見えはじめた。民家の向こう側に校舎が顔を出す。
しかし、ここに鬼門があった。信号の長い交差点だ。そして、運が悪く赤信号になったばかり。
俺は左右を見て車が来ていないことを確認した。そして横断歩道を渡ろうとしたとき、後ろから走ってきた男に肩を掴まれてグイッと引き倒された。
俺は尻餅をついて男を見上げる。
「おい、なに渡ろうとしてんだよ。法の番人なら信号くらい守れや」
男はそう言って、自分だけ赤信号を渡っていった。
彼は俺の同級生だ。ときどき振り向いて、俺が赤信号を待っていることを確かめてくる。かなり性格が悪い。
しかし力が強くて逆らえない。いや、そうじゃなかった。たとえ相手の力が弱かったとしても、俺は誰にも逆らえなかった。
信号はようやく青に変わった。
俺は急いで走りだすが、先ほどの尻餅で足に痺れが残っていて全力で走れなかった。
校門には緑色のジャージを着た生活指導の先生が立っている。剣道部の顧問もやっていて、竹刀を持って待ち構えている。漫画みたいな先生がいると地域でも噂になっているのだが、その見た目どおり滅茶苦茶厳しい。
俺が校門を通った瞬間、竹刀が俺の太腿に会心の一撃をお見舞いする。
「いっ!!」
俺は前かがみになって太腿を両手で押さえた。
「遅刻! よりにもよって、おまえが遅刻しちゃイカンだろ」
「なんで僕にだけこんなに厳しいんですか! うちの親が裁判官だからですか!?」
俺がキレ気味に怒鳴ると、また竹刀が俺の腕を襲った。
この先生に限った話ではないが、特にこの先生はほかの生徒よりも俺に対して厳しい。
「当然だ! おまえの父親は人を裁く立場の人間だ。当人は当然として、その家族だって人の規範とならなければならん。そうでなければ誰も納得せんだろうが。ルールを守らない人間に裁かれるなんて、こんな理不尽なことがあるか!」
理不尽はこっちの台詞だ。親が裁判官というだけで、なんで俺だけこんなにがんじがらめにルールを守らされるのだ。ルールを守るべきというのは分かるが、だったら俺以外の人間に対しても同様に対応すべきだろう。
この先生が竹刀をぶつけるのは剣道部員と俺だけなのだ。
この先生だけではない。同級生だろうが、ほかの先生だろうが、近所の人だろうが、俺を知る者はみんな俺にだけ厳しい。そして、親も俺に厳しい。
記憶がどんどん蘇ってくる。
中学生のころはひたすら耐えた。同級生に、上級生に、先生に、ひたすらいじめられた。
できるだけ学校にいたくないから家を出る時間はいつもギリギリだった。だからときどき遅刻しそうになるのだ。
周りの人たちの俺への態度は高校になっても同じだったが、高校のときはひたすら人を避けたので少しマシだった。
「遅刻しておいて、なにのんびりしている! 走って教室へ行け!」
竹刀が俺の背中を撃った。足の痛みがひどくてまともに歩くこともできなかったが、先生はおかまいなしに竹刀で攻撃してくる。
ここまでひどい仕打ちは年に二度か三度しかない。特にひどいときの記憶だ。ただ思い出すだけでなく追体験させられている。
そうだ、これは見せられている記憶だ。過去には現実だったが、いまの現実ではない。
俺の脳裏に制裁という言葉がよぎった。
俺は地を這うように前進していたが、振り向いて先生を睨んだ。
空気を操作して先生を……。
「なに睨んでんだ、おい!」
竹刀が俺の全身を乱れ打つ。
魔法が使えなかった。俺の能力もあのころのままだった。
しかし魔法を使えると思って睨んでしまったばかりに、先生の逆鱗に触れてしまった。
「くそっ!」
どうしたら終わるんだ、この記憶の扉ってやつは!
こんなの偽物の記憶だ。たしかに俺の脳に記憶として残っているものだが、それはすべて神が創りだしたもので、本物の記憶ではない。だからこんなものを思い出したところで精神的なダメージはない。
こんな記憶、認めない。忘れてやる。自己暗示はオーラの修行のおかげで得意だ。力ずくで忘れてやる!
「ふふふ」
その声もまた、俺の記憶だった。
聞くだけで気が触れそうになる狂気の笑い声。
彼女の言葉が脳裏をよぎる。
「駄目じゃないの。偽物だからって過去を軽視したら」
紅い狂気がそう言って俺に語ったことは、不覚にも俺を納得させてしまった。
俺の過去はいまの俺を形成する土台なのだ。たとえそれが偽物であったとしても、本物と変わりなく俺に影響を及ぼす。
俺の日本での記憶はすべて偽物の記憶。そのはずだったが、紅い狂気の言葉で切り捨てることができなくなった。
俺が異世界転移する前の記憶。
そこにはいいことなんて一つもなかった。毎日が窮屈だった。俺に起こるすべてのことが理不尽で不快で苦痛だった。
俺は鬱屈し、成長するにつれてどんどん捻じ曲がっていった。
俺の過去には、大きな事件に巻き込まれたとか、大切な人が死んだとか、そんなドラマチックな悲劇はいっさいない。ただただ生きることが苦痛だった。
聞くだけだと大したことないかもしれないが、これが毎日だとひどく堪える。
自殺という選択肢を考えたこともあったが、それを選ぼうと思ったことは一度もなかった。あまりにも憎くて、絶対にタダでは死にたくないと思った。
俺と関わったすべての人間に復讐したかった。
人間というあまりにも醜い生き物に絶望を振り撒いてやりたかった。
人間社会をぶち壊してやらないと死んでも死にきれないと思った。
俺は本気だった。それを実現するために、まずはさまざまな本を読み漁って知識を身につけようと思った。
ときどき、息抜きとしてライトノベルにも手を出していた。ライトノベルはライトノベルで人間の欲望を垣間見ることができ、人間の愚かさを再認識できるツールとして役に立っていた。
「オラァ!」
竹刀がひときわ強く俺の背中を打った。
魔法が使えなくても一矢報いたい。力が入らなくてもいいから一発だけでも殴ってやりたい。
しかし、俺はもはや起き上がることもできない。
視界が白みがかっていく。
激痛をさんざん味わったせいか、体が麻痺して痛みが消えていく。
そして意識も消えていく。
0
あなたにおすすめの小説
異世界転移「スキル無!」~授かったユニークスキルは「なし」ではなく触れたモノを「無」に帰す最強スキルだったようです~
夢・風魔
ファンタジー
林間学校の最中に召喚(誘拐?)された鈴村翔は「スキルが無い役立たずはいらない」と金髪縦ロール女に言われ、その場に取り残された。
しかしそのスキル鑑定は間違っていた。スキルが無いのではなく、転移特典で授かったのは『無』というスキルだったのだ。
とにかく生き残るために行動を起こした翔は、モンスターに襲われていた双子のエルフ姉妹を助ける。
エルフの里へと案内された翔は、林間学校で用意したキャンプ用品一式を使って彼らの食生活を改革することに。
スキル『無』で時々無双。双子の美少女エルフや木に宿る幼女精霊に囲まれ、翔の異世界生活冒険譚は始まった。
*小説家になろう・カクヨムでも投稿しております(完結済み
アイテムボックスの最も冴えた使い方~チュートリアル1億回で最強になったが、実力隠してアイテムボックス内でスローライフしつつ駄竜とたわむれる~
うみ
ファンタジー
「アイテムボックス発動 収納 自分自身!」
これしかないと思った!
自宅で休んでいたら突然異世界に拉致され、邪蒼竜と名乗る強大なドラゴンを前にして絶対絶命のピンチに陥っていたのだから。
奴に言われるがままステータスと叫んだら、アイテムボックスというスキルを持っていることが分かった。
得た能力を使って何とかピンチを逃れようとし、思いついたアイデアを咄嗟に実行に移したんだ。
直後、俺の体はアイテムボックスの中に入り、難を逃れることができた。
このまま戻っても捻りつぶされるだけだ。
そこで、アイテムボックスの中は時間が流れないことを利用し、チュートリアルバトルを繰り返すこと1億回。ついにレベルがカンストする。
アイテムボックスの外に出た俺はドラゴンの角を折り、危機を脱する。
助けた竜の巫女と共に彼女の村へ向かうことになった俺だったが――。
学校ごと異世界に召喚された俺、拾ったスキルが強すぎたので無双します
名無し
ファンタジー
毎日のようにいじめを受けていた主人公の如月優斗は、ある日自分の学校が異世界へ転移したことを知る。召喚主によれば、生徒たちの中から救世主を探しているそうで、スマホを通してスキルをタダで配るのだという。それがきっかけで神スキルを得た如月は、あっという間に最強の男へと進化していく。
無能な勇者はいらないと辺境へ追放されたのでチートアイテム【ミストルティン】を使って辺境をゆるりと開拓しようと思います
長尾 隆生
ファンタジー
仕事帰りに怪しげな占い師に『この先不幸に見舞われるが、これを持っていれば幸せになれる』と、小枝を500円で押し売りされた直後、異世界へ召喚されてしまうリュウジ。
しかし勇者として召喚されたのに、彼にはチート能力も何もないことが鑑定によって判明する。
途端に手のひらを返され『無能勇者』というレッテルを貼られずさんな扱いを受けた上に、一方的にリュウジは凶悪な魔物が住む地へ追放されてしまう。
しかしリュウジは知る。あの胡散臭い占い師に押し売りされた小枝が【ミストルティン】という様々なアイテムを吸収し、その力を自由自在に振るうことが可能で、更に経験を積めばレベルアップしてさらなる強力な能力を手に入れることが出来るチートアイテムだったことに。
「ミストルティン。アブソープション!」
『了解しましたマスター。レベルアップして新しいスキルを覚えました』
「やった! これでまた便利になるな」
これはワンコインで押し売りされた小枝を手に異世界へ突然召喚され無能とレッテルを貼られた男が幸せを掴む物語。
~ワンコインで買った万能アイテムで幸せな人生を目指します~
スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~
きょろ
ファンタジー
この世界では5歳になる全ての者に『スキル』が与えられる――。
洗礼の儀によってスキル『片手剣』を手にしたグリム・レオハートは、王国で最も有名な名家の長男。
レオハート家は代々、女神様より剣の才能を与えられる事が多い剣聖一族であり、グリムの父は王国最強と謳われる程の剣聖であった。
しかし、そんなレオハート家の長男にも関わらずグリムは全く剣の才能が伸びなかった。
スキルを手にしてから早5年――。
「貴様は一族の恥だ。最早息子でも何でもない」
突如そう父に告げられたグリムは、家族からも王国からも追放され、人が寄り付かない辺境の森へと飛ばされてしまった。
森のモンスターに襲われ絶対絶命の危機に陥ったグリム。ふと辺りを見ると、そこには過去に辺境の森に飛ばされたであろう者達の骨が沢山散らばっていた。
それを見つけたグリムは全てを諦め、最後に潔く己の墓を建てたのだった。
「どうせならこの森で1番派手にしようか――」
そこから更に8年――。
18歳になったグリムは何故か辺境の森で最強の『双剣士』となっていた。
「やべ、また力込め過ぎた……。双剣じゃやっぱ強すぎるな。こりゃ1本は飾りで十分だ」
最強となったグリムの所へ、ある日1体の珍しいモンスターが現れた。
そして、このモンスターとの出会いがグレイの運命を大きく動かす事となる――。
「キヅイセ。」 ~気づいたら異世界にいた。おまけに目の前にはATMがあった。異世界転移、通算一万人目の冒険者~
あめの みかな
ファンタジー
秋月レンジ。高校2年生。
彼は気づいたら異世界にいた。
その世界は、彼が元いた世界とのゲート開通から100周年を迎え、彼は通算一万人目の冒険者だった。
科学ではなく魔法が発達した、もうひとつの地球を舞台に、秋月レンジとふたりの巫女ステラ・リヴァイアサンとピノア・カーバンクルの冒険が今始まる。
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
俺は善人にはなれない
気衒い
ファンタジー
とある過去を持つ青年が異世界へ。しかし、神様が転生させてくれた訳でも誰かが王城に召喚した訳でもない。気が付いたら、森の中にいたという状況だった。その後、青年は優秀なステータスと珍しい固有スキルを武器に異世界を渡り歩いていく。そして、道中で沢山の者と出会い、様々な経験をした青年の周りにはいつしか多くの仲間達が集っていた。これはそんな青年が異世界で誰も成し得なかった偉業を達成する物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる