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7月21日SS
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今日は七月二十一日、火曜日だ。平日だ。明日が休みっていうわけでもない。それなのに、課長が妙に上機嫌で、「仕事が終わったらデートしような」などと囁いてくる。
俺は不思議に思いつつも「はい」と答えた。
小さな賃貸専門の不動産屋さんの営業をしている俺は、真田昭利、二十七歳だ。課長の七森幸也さんは、俺の上司で、最愛の恋人です。
その日の業務が終わって、課長の車で連れられて来たのはちょっとお洒落なラブホテル。課長とラブホテルを利用するのは初めてだ。
「あき、ルームサービス、いろいろ充実してるらしいから、晩飯、それでいいか?」
課長は二人の時は、俺のことをあきと呼ぶ。俺も、課長じゃなくて幸也さんって呼んでいる。
ルームサービスでビールとピザとサラダを頼んで食べた。
シックな内装で、部屋も明るく、ベッドがキングサイズなのを除けば、普通のシティホテルのようだ。
「幸也さん、何か企んでますよね?」
いつもなら一緒にお風呂に入るのに、先に入れって言われて、特に異論もなく素直に入って体を隅々まで洗った。交代で、課長が入って、バスローブ姿の幸也さんに、俺はベッドの上に腰かけて尋ねた。
「七月二十一日ってさ、なんか気付かない?」
「……別に、普通の日じゃないんですか?」
「うん、普通の日だけどさ、ネットでオナニーの日だって見かけてさ、あきのが見たくなった」
「……」
俺はちょっと言葉を失う。わざわざラブホテルに連れてきたのが俺のオナニーを見るためだとか、課長も物好きだと思う。
「別に幸也さんの部屋でも、俺の部屋でもよかったんじゃないですか?」
「うん。それはさ、佐々木さんが最近のラブホはお洒落で悪くないですよって言っていたから、一度来てみたかったんだ」
「確かに、お洒落ですね」
課長がベッドに乗り上げてきた。俺の唇にちゅっと口付けて、二ッと笑う。
「ほら、あき、見せて」
俺はバスローブの裾を寛げて、まだくったりとしている分身に手を添えた。
「あき、普段、一人ですることってある?」
俺は課長の名前を呼びながら、だんだんと硬くなって、濡れてきたそれを扱いている。
「っ、はぁ、ゆきやさん……俺は、最近は一人でしてないです」
「そう、一人でするときは前しか触らないの?」
「……」
俺は、羞恥で赤くなるのを自覚しながら、そっと、窄まりに指を這わせた。
「あき、ほら、ローション」
俺が手を差し出すと、そこに課長がローションを垂らしてきた。
「っん、はぁ、あぁ……」
中に差し込んだ指を、いつも課長がしてくれているようにゆるゆると動かして、前立腺を優しく撫でた。
前と後ろ、両方を刺激しながら、俺はじっと課長の目を見つめた。
課長の目が、「お前を食いたい」って、そんな風に言っている気がする。
「ほら、もっと奥まで入れないと、あき」
俺は、甘い喘ぎを零しながら、ちょっと考える。このままイってしまおうか? それとも、ギブアップして、課長にイかせてもらおうか?
「……ゆきやさん、おれ、一人でするのやだぁ……ゆきやさんので、いきたい」
甘えた声でお願いしたら、課長の唇が笑みを作る。
「あきはおねだり上手だな。俺も、もう、あきの中に入りたい」
そこからは、ただただ優しく、激しく、甘やかされて何度もイかされた。
たまにはこんな平日の夜も悪くないですねって、俺は課長の腕の中で囁いた。
俺は不思議に思いつつも「はい」と答えた。
小さな賃貸専門の不動産屋さんの営業をしている俺は、真田昭利、二十七歳だ。課長の七森幸也さんは、俺の上司で、最愛の恋人です。
その日の業務が終わって、課長の車で連れられて来たのはちょっとお洒落なラブホテル。課長とラブホテルを利用するのは初めてだ。
「あき、ルームサービス、いろいろ充実してるらしいから、晩飯、それでいいか?」
課長は二人の時は、俺のことをあきと呼ぶ。俺も、課長じゃなくて幸也さんって呼んでいる。
ルームサービスでビールとピザとサラダを頼んで食べた。
シックな内装で、部屋も明るく、ベッドがキングサイズなのを除けば、普通のシティホテルのようだ。
「幸也さん、何か企んでますよね?」
いつもなら一緒にお風呂に入るのに、先に入れって言われて、特に異論もなく素直に入って体を隅々まで洗った。交代で、課長が入って、バスローブ姿の幸也さんに、俺はベッドの上に腰かけて尋ねた。
「七月二十一日ってさ、なんか気付かない?」
「……別に、普通の日じゃないんですか?」
「うん、普通の日だけどさ、ネットでオナニーの日だって見かけてさ、あきのが見たくなった」
「……」
俺はちょっと言葉を失う。わざわざラブホテルに連れてきたのが俺のオナニーを見るためだとか、課長も物好きだと思う。
「別に幸也さんの部屋でも、俺の部屋でもよかったんじゃないですか?」
「うん。それはさ、佐々木さんが最近のラブホはお洒落で悪くないですよって言っていたから、一度来てみたかったんだ」
「確かに、お洒落ですね」
課長がベッドに乗り上げてきた。俺の唇にちゅっと口付けて、二ッと笑う。
「ほら、あき、見せて」
俺はバスローブの裾を寛げて、まだくったりとしている分身に手を添えた。
「あき、普段、一人ですることってある?」
俺は課長の名前を呼びながら、だんだんと硬くなって、濡れてきたそれを扱いている。
「っ、はぁ、ゆきやさん……俺は、最近は一人でしてないです」
「そう、一人でするときは前しか触らないの?」
「……」
俺は、羞恥で赤くなるのを自覚しながら、そっと、窄まりに指を這わせた。
「あき、ほら、ローション」
俺が手を差し出すと、そこに課長がローションを垂らしてきた。
「っん、はぁ、あぁ……」
中に差し込んだ指を、いつも課長がしてくれているようにゆるゆると動かして、前立腺を優しく撫でた。
前と後ろ、両方を刺激しながら、俺はじっと課長の目を見つめた。
課長の目が、「お前を食いたい」って、そんな風に言っている気がする。
「ほら、もっと奥まで入れないと、あき」
俺は、甘い喘ぎを零しながら、ちょっと考える。このままイってしまおうか? それとも、ギブアップして、課長にイかせてもらおうか?
「……ゆきやさん、おれ、一人でするのやだぁ……ゆきやさんので、いきたい」
甘えた声でお願いしたら、課長の唇が笑みを作る。
「あきはおねだり上手だな。俺も、もう、あきの中に入りたい」
そこからは、ただただ優しく、激しく、甘やかされて何度もイかされた。
たまにはこんな平日の夜も悪くないですねって、俺は課長の腕の中で囁いた。
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