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後宮の悲恋 挿絵有り
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「お前の居場所は此処だけだ。何処へも行かせない。お前は私のものだ」
王の傲慢な言葉に、少年は、でも……、と心の中で反論する。
(僕の想いは貴方には向けない。僕は彼だけが好きなんだ)
「ほら、珠朱、陛下のお言葉にお返事をしなさい」
大嫌いな王の腰巾着が促してくるけど、珠朱は固く唇を結ぶ。泣きたくはないのに、涙が零れる。
彼は無表情でこちらを見ている。彼には何も出来ない。ただ、珠朱が王と腰巾着の玩具にされるのを見ていることしか。
「あまり素っ気ない態度をしないでくれ。私が無体を働いているようで、傷つくではないか?」
王の手が肩に回される。王の腰巾着から、香油の瓶を手渡された。
「さぁ、いつものように準備をなさい。お前の菊座に、陛下のお情けをいただけるように」
屈辱に泣きながらも、珠朱は逆らうことが出来ない。
珠朱は産まれは隣国の第三王子だが、人質としてこの後宮に囚われている。
ただ一人、乳兄弟の彼だけが、世話係としてこの場所に共にいることを許された。
だが、それがどれだけ残酷なことか、王は知っているのだ。
優しい態度を見せながら、、王はどこまでも傲慢で無慈悲だった。
広い寝台の上で、珠朱の香油を纏った手が、おずおずとそこへ延ばされる。
「それではやりづらいだろう。四つん這いになりなさい。仕方がないから私が準備を手伝ってやろう」
腰巾着の無遠慮な指が、固く閉じた菊座をこじ開ける。
「……っっ」
声を出すまいと、珠朱の手が口を抑えた。
王は見ている。
己の侍従の手で珠朱の菊座が開くのを。
珠朱が声を殺し、全身を赤く染め、ただただ耐え忍ぶその様を。
そして、無表情で隠していても、じわりじわりと漏れ出てくる珠朱の世話係の殺気を。
高揚する己の欲望を。
珠朱に対する執着を。
……果たして、囚われているのは珠朱か、それとも私か……
いなぐま様(@iru_tachibana)のイラストにSSを添えさせていただきました。
ありがとうございます!!
王の傲慢な言葉に、少年は、でも……、と心の中で反論する。
(僕の想いは貴方には向けない。僕は彼だけが好きなんだ)
「ほら、珠朱、陛下のお言葉にお返事をしなさい」
大嫌いな王の腰巾着が促してくるけど、珠朱は固く唇を結ぶ。泣きたくはないのに、涙が零れる。
彼は無表情でこちらを見ている。彼には何も出来ない。ただ、珠朱が王と腰巾着の玩具にされるのを見ていることしか。
「あまり素っ気ない態度をしないでくれ。私が無体を働いているようで、傷つくではないか?」
王の手が肩に回される。王の腰巾着から、香油の瓶を手渡された。
「さぁ、いつものように準備をなさい。お前の菊座に、陛下のお情けをいただけるように」
屈辱に泣きながらも、珠朱は逆らうことが出来ない。
珠朱は産まれは隣国の第三王子だが、人質としてこの後宮に囚われている。
ただ一人、乳兄弟の彼だけが、世話係としてこの場所に共にいることを許された。
だが、それがどれだけ残酷なことか、王は知っているのだ。
優しい態度を見せながら、、王はどこまでも傲慢で無慈悲だった。
広い寝台の上で、珠朱の香油を纏った手が、おずおずとそこへ延ばされる。
「それではやりづらいだろう。四つん這いになりなさい。仕方がないから私が準備を手伝ってやろう」
腰巾着の無遠慮な指が、固く閉じた菊座をこじ開ける。
「……っっ」
声を出すまいと、珠朱の手が口を抑えた。
王は見ている。
己の侍従の手で珠朱の菊座が開くのを。
珠朱が声を殺し、全身を赤く染め、ただただ耐え忍ぶその様を。
そして、無表情で隠していても、じわりじわりと漏れ出てくる珠朱の世話係の殺気を。
高揚する己の欲望を。
珠朱に対する執着を。
……果たして、囚われているのは珠朱か、それとも私か……
いなぐま様(@iru_tachibana)のイラストにSSを添えさせていただきました。
ありがとうございます!!
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