モナリザの君

michael

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 時は、さかのぼる。
    いまでこそ『モナリザの君』と称せられる理沙であったが、抹茶の水女学園に入学した頃は『モナリザの君』どころかモナリザに似ていると言われることすらなかった。それは理沙がモナリザと似ないように、伊達メガネと大きめのマスクを常に装備していたからであった。
  しかし、その姿は理沙の身長の高さも相まって、クラスメイトから『くちさけ眼鏡八尺様』と陰で言われるくらい異様で、誰からも話しかけられることがなく、入学早々ぼっちの道に入り込んでいたのだが、モナリザに似ていると思われないことを目標としていた理沙にとってはどうということでもなく、おおむね満足していた。
    そんな理沙の学園生活が約1ヶ月続いた五月一日。綺麗な満月が出ていた晩のことである。満月に影響されたのか、近所の犬たちの遠吠えが街に響いていた。
  その声に誘われたように、アトリエという名の巣穴にこもりきりだった自称画家の理沙の父──最上もがみ一直いっちょくが、久方ぶりにそこからはい出てきた。
  冬眠から覚めた熊のように腹を空かせていた彼は、理沙に夕食を所望した。
 珍しい、いつもは料理ができるまでの時間を惜しがって作り置きばかり食べるのに、明日は晴れ時々雪か槍か豚だろうか、と思いながら理沙は手早く唐揚げ定食を作った。
  理沙も夕食はまだだったので二人分。スピードを優先したわりには上手くできたとひそかに満足した。
  理沙の料理の手際はさすがに慣れたものであった。
  理沙の家庭は父子家庭であり、幼稚園の頃から芸術的な料理しか作れない一直に代わって、理沙がずっと台所に立っていたのだ。
 何気に理沙の自信作であったが、いただきますも何も言わずに一直は食事を始めた。
    終始無言。食器とお箸が合わさる音だけがカチャカチャ響いている。
    これがいつもの食事風景だった。
  普段だったらこのまま一直は食事を終え、再びアトリエという自分の巣穴に何日もこもる。
 だが、この日は違った。
  一直が食事中に口を開いたのだ。
    
「理沙、喜べ。パリに留学できるぞ」
「……親父様。いきなりなんですか?」    
「理沙は抹茶の水女学園に入学してまもない。まだ学園に慣れてないだろうし友達もいないだろう。うむ、都合いいじゃないか」
    
 モグモグと唐揚げを食べながら、こともなげに話している。
 また始まった、と理沙はため息をついた。
    一直は少し人と変わったところがあるのだ。
    前後の脈絡なく、自分の言いたいことだけを話すのもそうだが、それだけではない。
 まず、一直は見かけからして変わっている。
 四十過ぎなのに三十代に見える彫りが深い外見に透明感のある瞳。整えられた口髭なども相まってナイスダンディー。姿かたちはインディージョーンズ。ここまではいい。
    だが、騙されてはいけない。
  よく見てほしい。
  口髭に唐揚げのカスをユーモラスにつけているが、そこじゃない。
  服装をちゃんと見てほしい。
  上半身はビシッとしたカッターシャツだが、下半身はトランクス一丁。これが一直クオリティー。
  一直曰く「自画像に下半身はいらない」とのことだ。
    一直の価値、行動基準は、絵画に必要かそうでないかで決められているのだ。
    昔からそうなので、理沙も一直の服装に関してはもう何も言わない。どうせアトリエにこもったら、来客があっても出てこないのもあり誰に見られるでもないのだ。
  
「野菜も食べないと、将来、体を壊して苦しみますよ?」

 一直が急に変なことを言い出してはすぐに取り止めるのはいつものことなので、理沙はスルーして忠告をした。
 最上家の食事は大皿にオカズをどてんとおいて、それを各自が自由に取る方式なので好きな物だけを食べられるのである。
 一直の食事の時間は不定期であり食べない時すら多いので、一直用の皿を用意していてもほったらかされて、料理を腐らせてしまうことがあったのだ。そのため最上家の食事は大皿形式になっていた。

「いいか、理沙。欲望と芸術は正比例するのだ。欲望を押さえていては芸術は花開かん。体を壊す?  芸術のためなら、それも本望。ほら、理沙も好きに食べるがいい。誰に遠慮することもない。今は親子二人きりなのだからな」

 理沙の口からため息が漏れる。
 いつものことだが、一直は聞く耳を持っていなかった。
  母がいたら違ったのだろうか、とつい理沙は考えてしまう。
  理沙が物心ついた時から母はいなかった。
  それどころか、家には母の私物や写真の一つもなかった。
   
──なんで私には母がいないのだろう?   
   
 子供なら誰だって疑問に思うだろう。
    理沙も例にもれなかった。
 それで理沙はうんと小さい頃に、一直に聞いたのだ。

「なんで私には母さんがいないの?」
     
 その時の一直は、

「彼女は……星になったのだ……」

 涙を浮かべながら答えた。
   
  ああ、母は亡くなっていたのか、と当時の理沙は思った。
  思い出すら辛くなった親父様が、母の私物や写真も処分したのだろう。可哀想な親父様だ。私が側にいます。親父様、私と一緒に強く生きていきましょう、とも思った。
 だが、それは甘かった。
 炭酸の抜けきったコーラより甘かった。
  今の理沙が当時の自分に会ったらこっぴどく叱りつけるだろう。
 甘すぎるは小童め! と。
  今の理沙は確信を持っていた。
  一直は母にのだと。
    
 売れない画家、兼そこそこ売れている小説家。それが一直の職業である。
  もともとは画家一本でやっていたのだが、それでは食べていけずにやむなく小説を書き始めたら売れてしまったのだ。
 なので、小説はあくまで食べていくための手段で、本業は画家、いや芸術家だと常日頃から一直は言い張っていた。
 そして芸術のためなら何をしてもいいと思っているのが一直だった。
  率直に表現して、一直は奇人変人のたぐいだった。
  迷惑を迷惑と感じていない人種で、まともに付き合っていたら心を病むこと間違いなしだと小さい頃から理沙は感じていた。
  そしてある時、理沙は思い至ったのだ。
  育てられた娘である自分がそう感じるのだから、母も同じ思いを感じていたではないか、と。
  つまり、母は一直との生活が辛抱できなくなって、のではないか、と。
 その考えに理沙が至ったのには、もちろん理由がある。
  ヒントは身近にあったのだ。
  それは一直の書いている小説だ。
  彼の小説の題名はこうだった。

『My wife is Mona Lisa(妻はモナリザ)』

 酷い題名だった。
  題名が酷すぎて、理沙はあらすじしか読めなかった。
  あらすじによると、たまたまレオナルド・ダ・ヴィンチの絵のモデルをすることになった花売りの女性が、現代にタイムスリップして一人の画家と恋におちるという話だった。
  理沙は直観的に理解した。
   この本、フィクションとしてはいるが、実はただの私小説だ。一直は実際にあったことを微妙に変えて小説を書いただけなのだ。
  母も私と同じでモナリザに似ていた。そしてモナリザ扱いされるのも、また私と同じで嫌いだったのだろう。だから、一直に愛想が尽きたのだ。
 己の意志で出て行ったのなら、もしかしたら母からの手紙がどこかに隠されているかもしれない。
  そう理沙は思い直し、家中をくまなく調べ尽くした。
  そして、とうとう理沙は天井裏に隠されていた母の手紙を見つけだした。
 理沙宛の手紙には、簡潔にこう書かれていた。


──理沙、強く生きなさい。

──私は、もう嫌や。

                                                             ──母より


 初めてこの手紙を見たとき、理沙は思わず合掌した。
 ちなみに一直の小説は英語小説であり、売れている国はアメリカであった。
  なので日本と市場規模が違い、ヒットしている作品が一シリーズにも拘わらず結構な収入を得ていた。
  今住んでいる家もアトリエ付きの一軒家であることや、理沙がお嬢様学校に通えることからして、そのすごさはわかってもらえるだろう。
 これがあるから、性格に難しかない一直を理沙がと『様』付けをして呼ぶのである。
  もっとも、他の意味もある。
  理沙は一直を祟り神のようなものと思っているのだ。祟り神を一種の天災と言い換えてもいい。
 どんなに傍若無人、傲岸不遜、大人の姿をした幼稚園児、であったとしても、同じ人類と思わなければ腹も立たない。
  長年の共同生活で理沙が身につけた知恵であった。
    
「理沙、準備をしておきなさい。来月にはパリデビューだ」

 大皿の唐揚げに断りなくレモンをかけながら一直が言った。
  一直はくるくる言うことが変わるので、たいていのことならスルーしていいのだが、今回は話が続いているのでどうやら本気らしい。
 ほっとくと大惨事になるパターンだ。
     
「ちょっと待って下さい。パリに留学?  どうして、そんな話になっているのですか?」
「うむ、実はとうとうワシの芸術を理解する人が現れたのだ。その人はパリ在住なのだが、ワシもパリに住むべきだと薦めてきてな。パリはいいぞう、芸術の都だ。私のような芸術家が山のようにいるのだ。そんな人たちと一緒に過ごせば、私の芸術も更に爆発するというものだ」    

 スイッチが入り、鼻息も荒く天井を見詰める一直。
  その瞳にはもうパリの街並みが映っているのだろうか。キラキラ、いやギラギラと輝いている。
 理沙の額から汗が伝わり、食卓に落ちた。
  ヤバイ。
  本気の目だ。
  本気でパリに移住する気だ。
  別に親父様が個人でパリに移住するならかまわない。
  だけど、モナリザ似のこんな顔でも私は生粋の日本人なのだ。
  和食が好きだし、外国語も高校生レベルの英語しか話せない。国外なんてまっぴらごめんだ。

「私はフランス語なんてわかりませんよ?」
「安心しろ。ワシもさっぱりわからん」
「……若い頃、パリに行っていたと言っていませんでしたか?」
「ああ、一年ほどな」
「その間はどうしていたのですか?」
「ジェスチャーで全て済んだぞ。最初に冷たくあしらう人であっても、根気と熱意があれば通じるものだぞ」
「それは最終的にあきらめらていただけでは?」
「そんなことはない。いいか、理沙。よく聞きなさい」

 一直がテーブルごしに理沙の方に身を乗り出す。
  近い。鼻が触れ合わんばかりだ。
  話に夢中で何も見えていない。
  ここで理沙が後ろに下がっても、一直までもが一緒についてくるという状況になるのは経験上知っていたから、理沙は至近距離のにらめっこを我慢した。
 
「いいか理沙、よく聞きなさい。言葉というものには真実を伝える力などない。言葉を使えば使うほど、真実に近づいた気がするが、実は逆に離れていっているものだ。わかりやすく言い換えようか?  ズバリ言葉とはザルなのだ。言葉を重ねることはザルの目が細かくなるだけ。どんなに目が細かくなってもザルはザル。穴が空いている。ザルに入れた瞬間は、確かにそこに真実が入っているように見える。だが、それは時間と共にこぼれ落ちているのだ。経験があるだろう?  話を聞いた時は、ああなるほどと納得していても、後々考えると自分がなぜ納得したのかわからない経験が。つまり、言葉では真実を伝えることができない。なのに、どうして真実を伝えることができないのに、言葉を使う必要があるのだ?  こんなものは使わない方がいいのだ。言葉はわかっていないのに、わかった気になってしまうという、誤解製造装置なのだ。こんなものがあるから争いもおきるというもの。その点、絵画は真実の塊である。なにせ絵画には魂そのものを込めることができるのだから。しかし世の中にはそれがわからん馬鹿者ばかりだ。先週もワシの絵を見て名画の模倣などと言う不届き者が──」
「長い」
 
    理沙は近づいていた一直の頭に、自身の頭を打ち付けた。
    ゴツンッ!  と派手な音がなり、一直は食卓から崩れ落ちた。

「うおおっ!  頭が割れるように痛い!」

    頭を押さえながら床をのたうちまわる一直。
 いけない、ついムカムカして頭突きをかましてしまった、と一直がのたうち回っているのを見ながら、理沙は反省した。
  しかし、反省といってもほんのちょっとだけだ。
  なにしろ、自分の顔中が唾だらけになっている。
  今まで同じ話を何度も聞かされている。
  最終的には自分の絵画が世の中になぜ認められないんだ、と永遠に愚痴るだけ。
  理沙も四六時中良い子ではいられないのだ。
   顔をタオルで吹きながら言う。

「親父様が独りでパリに移住すればいいではないですか?」

  別々に暮らしても、金銭面で問題がないのを理沙は把握していた。
  一直の収入は雇っている専門のエージェントと理沙で管理しているのだ。
  ちなみに、専門のエージェントを雇っているのは、未成年の理沙では税金の申告までは行えないからである。
    
「ダメだ。年頃の娘を独り暮らしさせるなぞ、心配で仕方ないじゃないか」

 頭を押さえながら、しおらしい台詞を言う一直。
  理沙はハッとして顔を伏せた。
  心配で仕方ないという一直の気持ちが痛いほどよくわかったのだ。
  もし一直が独り暮らしをしたら、周囲の人にどんな迷惑をかけるかわかったもんじゃない。周囲の人のことが心配で仕方ない。

「それにパリの芸術家連中にもう言ってあるのだ。とそちらに移住すると。みんな大喜びなんだぞ?  お前をモデルとしたデッサンの申し込みなんか山ほどきて……」
     
 ズビシッ!

「あううっ!  お尻が割れるように痛い!」

 聞き捨てならない台詞があって、つい理沙は回し蹴りをかましてしまった。
  お尻を押さえながら、一直は床に這いつくばっている。
  トランクス一丁の下半身が実に汚らわしい。
    
「親父様。私がモデルになるのが大っっっっ嫌いなのは、知ってますよね?」
「も、もちろん知っている!」
「じゃあ、なんでそんなことになっているのですか!」

 絵のモデル。それは理沙が一番嫌いなこと。
 思い起こせば小学校の頃に絵のモデルになったことが『恐怖のモナリザ』と呼ばれるようになった原因なのだ。

「実は『My wife is Mona Lisa(妻はモナリザ)』がフランス語訳されて、それが好調でな。フランスからのファンレターもきて返事を書いているうちにそうなった」
「答えになってません! もしかして、親父様が言っていた自分の芸術を理解する人ってそのファンレターの人ですか!」
「おお、よくわかったな」
「……はぁぁ」

 理沙にはよくわかった。
  そのファンレターの人は一直の小説からノンフィクションの匂いを感じ取り、実際にモナリザ、もしくはモナリザにそっくりな女性がいることを推測したのだ。
  そして実在するモナリザをモデルに絵を描こうと画策した。
  理沙を絵のモデルにしたいと頼んでくる自称芸術家は日本にもいたから、この推測はおおむね当たっているだろう。
  これが芸術家気質なのか、モナリザをモデルにして絵を描くというレオナルド・ダ・ヴィンチ気分を味わいたいだけなのかわからなかったが。

「私はパリになんか行きませんから!」

 日本でも絵のモデルを断るのに四苦八苦しているのだから、パリなどのアウェーではなおさら苦労することは目に見えていた。
  しかも、相手は一直にパリへの移住を勧めるなどかなりのやり手。
  なし崩しにモデルをさせられるかもしれない。
  そうなったらアウトだ。
  一度でもモデルをしてしまったら、アイツにはモデルになったのに、オレのモデルにはなれないのか、と言い出す人が出てくるに決まっている。
  そうなったら止められない。
  ……破滅だ。
   しかし、そんな理沙の思いをよそに、ぷるぷると椅子にすがって立ち上がりながら一直が断言した。

「ダメだ。わがまま言うな、理沙」

 ……わがままはどっちやねん。
  そう理沙はツッコミたかった。
  が、一直は本気も本気で言っているのだ。指摘するだけ無駄なことはわかっているから固く口を閉ざした。
  しかしマズい。
  一直が話を聞く気がないのは明白だった。
 なんだかんだ言っても一直は保護者で、理沙は被保護者なのだ。
  イザとなったら強引に押し切られてしまう。
  ……考えるんだ。
  ……何か、逃れられる理由はないか?
    黙って考え込んでしまった理沙に、「何がそんなに不服なんだ」とでも言わんばかりの口調でいい放つ一直。

「理沙、お前はパリの芸術家たちにんだぞ。光栄じゃないか」

 これだ!
 理沙の目に、一筋の光明が見えた。

「親父様、私はパリの芸術家たちよりものです。やっぱり行けません」
「なに? 抹茶の水女学園に求められている? どういうことだ?」
「実は生徒会長に推薦されているのです。推薦してくれた子たちの期待を裏切って、パリになんていけません。それは描きかけの絵画を放置していくようなものです」

 推薦なんて真っ赤な嘘だが理沙は言い切った。
  しかし、こうでも言わないと聞く耳すら持ってくれないのだ。
  さりげなく絵画の話を混ぜ込むのも策略だ。
    一直にとって絵画こそが理屈であり、世の中のマナーだとか常識や道理などの方が屁理屈なのだ。

「ううむ、確かに描きかけの絵画は放置できない。それなら……いや、待ちなさい。いま推薦と言ったな? なら、まだ生徒会長でもないわけだ。絵画で言うなら絵を描きだす前のモチーフを考えている段階ではないのか?」
「もう、モチーフは決まっているのです。いわば今は、下絵を描いている期間です」
「なるほど。では実際に描きだす、生徒会長が決まるのはいつだ?」
「……選挙期間が一ヶ月なので、来月の頭になります」
「一ヶ月か、早くていいじゃないか。……よし、それではその日まで待ってやろう。生徒会長になれたなら抹茶の水女学園で存分に描けばいい。ただし、なれなかった即パリデビューだ。画家たるもの下絵だけならいっそ捨て去る覚悟も必要不可欠だからな。わかったな、理沙?」
「……はい」

 親父様相手ならこれが精いっぱいの譲歩だろう、と理沙はここで引き下がった。
  これ以上ごねると逆効果になるのは経験上知っていたから。

「それでは、そうことで話を進めておく」

 一直が頭とお尻を押さえながら部屋を出ていった。
  残されたのは、理沙とサラダだけの唐揚げ定食。

「……大変なことになったわ」

 理沙は頭を抱えた。
  勢いで言ってしまったが、自分が生徒会長の器とかまったく思わない。
  今まで学級委員長どころか、クラスのグループ分けで班長になったことさえないのだ。
  ハッキリ言って途方に暮れてしまった。

「……志摩ちゃんに相談しようかな」

 台所を預かるものとして、途方にくれていても残しものは許せない。
   食卓に残っていたサラダを食べながら、理沙は決めた。
  とりあえず、全部食べ終わったら志摩に電話しようと。
  普段はトラブルメーカーだが、イザとなったらこの幼馴染は頼りになるのだ。
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