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第十四話 公爵を名乗った証拠
第十四話 公爵を名乗った証拠
血統石の光が消えても、大広間の空気は戻らなかった。
セシリアは椅子に座り込んだまま、青ざめた顔で俯いている。
叔母は娘の肩を抱いていたが、その手も震えていた。
叔父――アルベルト男爵だけが、まだ何とか威厳を保とうとしている。
「血統石は確認した。だが、これはあくまで直系の確認だ」
彼は低い声で言った。
「私が後見人である事実は変わらない」
「その通りだ」
老侯爵ガルディスは頷いた。
「後見人であることは否定しておらぬ」
叔父の表情がわずかに明るくなる。
だが、次の言葉でそれは消えた。
「問題は、後見人でしかない者が、公爵のように振る舞ったことだ」
子爵が別の書類束を机に置いた。
厚い封筒。
招待状の写し。
商会との契約書。
王宮外務局へ提出された申請書。
それらが一枚ずつ広げられる。
「まず、これだ」
老侯爵が指先で示したのは、商会との取引契約書だった。
署名欄には、はっきりと書かれている。
――グランディア公爵代理、アルベルト。
伯爵が読み上げる。
「公爵代理」
その声は冷たい。
「アルベルト。誰がこの肩書きを許した」
叔父は唇を引き結ぶ。
「便宜上だ」
「便宜上?」
「商会との取引を円滑に進めるためだ。私は後見人として、公爵家を代表する必要があった」
エレノアは黙って聞いていた。
老侯爵は短く問う。
「エレノア。許可したか」
「しておりません」
即答だった。
「後見人に署名補佐はお願いしましたが、公爵代理の肩書きも、公爵家財産を担保にする権限も与えておりません」
子爵が記録へ目を落とす。
「王宮登録上も、アルベルト男爵に公爵代理資格はない」
叔父が声を荒げる。
「だが、私は実務を担っていた!」
「実務を担うことと、爵位を装うことは違う」
伯爵の言葉が鋭く落ちる。
叔父は言い返せない。
次に広げられたのは、王宮外務局への書状だった。
老侯爵が読み上げる。
「グランディア公爵家後見人として、令嬢セシリアの王宮舞踏会出席許可を願う」
そこまでは、まだよかった。
だが、次の一文。
「セシリアは、グランディア公爵家を代表する令嬢である」
セシリアの肩がびくりと跳ねた。
老侯爵は彼女を見る。
「代表する令嬢、か」
セシリアはか細い声で言った。
「お父様が……そう書けばよいと……」
叔父が娘を睨む。
「セシリア!」
「だって、本当のことですわ!」
セシリアは泣きそうな顔で叫んだ。
「お父様も、お母様も、私に言いました! 私が公爵令嬢として社交界に立てば、グランディア家のためになるって!」
広間が静まり返る。
叔母が慌てて娘の口を塞ごうとした。
「セシリア、黙りなさい!」
だが、もう遅い。
老侯爵の目が細くなる。
「アルベルト」
叔父は顔を強張らせた。
「娘に公爵令嬢を名乗らせたのは、お前の指示か」
「違う。私はただ……」
「ただ?」
「公爵家のために、社交上分かりやすくしただけだ」
「つまり、認めるのだな」
叔父が言葉を詰まらせる。
伯爵が別の証言書を取り上げた。
「侯爵家夜会受付記録。セシリア・フォン・グランディアを自称」
さらに一枚。
「王宮舞踏会受付記録。王宮側はアルベルト男爵家令嬢と記録。しかし本人は、王太子殿下の前でセシリア・フォン・グランディアと名乗る」
セシリアの顔が真っ白になる。
あの日、王太子と踊ったことを彼女は勝利だと思っていた。
だが今、それは証拠として読み上げられている。
「踊っていただけですわ……」
震える声。
「王太子殿下は、私を認めてくださったのでは……」
老侯爵は冷たく告げた。
「社交辞令を爵位の証と勘違いするな」
セシリアは唇を震わせた。
叔母が耐えきれず声を上げる。
「この子は悪くありません! ただ少し夢を見ただけです!」
「その夢に、公爵家の名を使った」
伯爵が言う。
「それが問題だ」
叔母は言葉を失った。
子爵が次の書類を示す。
「さらに、男爵夫人の発言記録」
叔母の顔が引きつる。
「そんなものまで……」
「玄関ホールにて、二度、自身を公爵夫人と発言。証人八名」
老侯爵は叔母へ視線を向けた。
「そなたは、公爵夫人なのか」
叔母は唇を噛む。
「……違います」
「では、なぜ名乗った」
「興奮していただけですわ」
「興奮すれば、身分を偽ってよいのか」
また沈黙。
何度も繰り返された逃げ道が、ひとつずつ塞がれていく。
叔父が立ち上がった。
「もう十分でしょう!」
声が広間に響く。
「たしかに行き過ぎた表現はあった。しかし、公爵家に実害はない!」
その言葉に、エレノアは初めて叔父を見た。
「実害はない、ですか」
静かな声。
それまで黙っていた彼女が口を開いたことで、全員の視線が集まる。
「叔父様」
エレノアはゆっくりと立ち上がった。
「公爵家の名で宝飾品を注文されました」
叔父の顔がこわばる。
「公爵家財産を担保にした契約書を作られました」
叔母が視線を逸らす。
「王宮へ、セシリアを公爵家代表令嬢として申請されました」
セシリアが震える。
「そして、王太子殿下の前で偽の名乗りが行われました」
エレノアは声を荒げない。
ただ、事実を並べる。
「これを実害がないとおっしゃるのなら、叔父様にとって公爵家の名はずいぶん軽いものなのですね」
その一言は、怒号よりも重かった。
叔父は何も言えなかった。
老侯爵が深く息を吐く。
「名は、飾りではない」
大広間に響く低い声。
「爵位は、王から預かった責務だ。それを勝手に名乗るとは、王権と一族の双方を軽んじる行為である」
叔母が小さく震えた。
セシリアは涙をこぼしている。
だが誰も慰めない。
ここは慰めの場ではない。
確認の場だ。
老侯爵は子爵へ頷いた。
子爵は新しい帳簿を机の上に置いた。
分厚い革表紙の帳簿。
公爵家の支出記録。
その表紙を見た瞬間、叔父の顔色がさらに変わった。
老侯爵が告げる。
「名乗りの件は確認した」
そして、静かに続ける。
「次は金だ」
広間の空気が、さらに重くなる。
叔母が小さく呟いた。
「お金のことまで……」
伯爵が冷たく返す。
「公爵家の名を使ったなら、公爵家の金も問われる。当然だ」
エレノアは席へ戻った。
背筋は伸びたまま。
泣かない。
怒鳴らない。
ただ、見届ける。
偽りの名は暴かれた。
次に暴かれるのは、使い込まれた金。
叔父一家の足元は、もう崩れ始めていた。
血統石の光が消えても、大広間の空気は戻らなかった。
セシリアは椅子に座り込んだまま、青ざめた顔で俯いている。
叔母は娘の肩を抱いていたが、その手も震えていた。
叔父――アルベルト男爵だけが、まだ何とか威厳を保とうとしている。
「血統石は確認した。だが、これはあくまで直系の確認だ」
彼は低い声で言った。
「私が後見人である事実は変わらない」
「その通りだ」
老侯爵ガルディスは頷いた。
「後見人であることは否定しておらぬ」
叔父の表情がわずかに明るくなる。
だが、次の言葉でそれは消えた。
「問題は、後見人でしかない者が、公爵のように振る舞ったことだ」
子爵が別の書類束を机に置いた。
厚い封筒。
招待状の写し。
商会との契約書。
王宮外務局へ提出された申請書。
それらが一枚ずつ広げられる。
「まず、これだ」
老侯爵が指先で示したのは、商会との取引契約書だった。
署名欄には、はっきりと書かれている。
――グランディア公爵代理、アルベルト。
伯爵が読み上げる。
「公爵代理」
その声は冷たい。
「アルベルト。誰がこの肩書きを許した」
叔父は唇を引き結ぶ。
「便宜上だ」
「便宜上?」
「商会との取引を円滑に進めるためだ。私は後見人として、公爵家を代表する必要があった」
エレノアは黙って聞いていた。
老侯爵は短く問う。
「エレノア。許可したか」
「しておりません」
即答だった。
「後見人に署名補佐はお願いしましたが、公爵代理の肩書きも、公爵家財産を担保にする権限も与えておりません」
子爵が記録へ目を落とす。
「王宮登録上も、アルベルト男爵に公爵代理資格はない」
叔父が声を荒げる。
「だが、私は実務を担っていた!」
「実務を担うことと、爵位を装うことは違う」
伯爵の言葉が鋭く落ちる。
叔父は言い返せない。
次に広げられたのは、王宮外務局への書状だった。
老侯爵が読み上げる。
「グランディア公爵家後見人として、令嬢セシリアの王宮舞踏会出席許可を願う」
そこまでは、まだよかった。
だが、次の一文。
「セシリアは、グランディア公爵家を代表する令嬢である」
セシリアの肩がびくりと跳ねた。
老侯爵は彼女を見る。
「代表する令嬢、か」
セシリアはか細い声で言った。
「お父様が……そう書けばよいと……」
叔父が娘を睨む。
「セシリア!」
「だって、本当のことですわ!」
セシリアは泣きそうな顔で叫んだ。
「お父様も、お母様も、私に言いました! 私が公爵令嬢として社交界に立てば、グランディア家のためになるって!」
広間が静まり返る。
叔母が慌てて娘の口を塞ごうとした。
「セシリア、黙りなさい!」
だが、もう遅い。
老侯爵の目が細くなる。
「アルベルト」
叔父は顔を強張らせた。
「娘に公爵令嬢を名乗らせたのは、お前の指示か」
「違う。私はただ……」
「ただ?」
「公爵家のために、社交上分かりやすくしただけだ」
「つまり、認めるのだな」
叔父が言葉を詰まらせる。
伯爵が別の証言書を取り上げた。
「侯爵家夜会受付記録。セシリア・フォン・グランディアを自称」
さらに一枚。
「王宮舞踏会受付記録。王宮側はアルベルト男爵家令嬢と記録。しかし本人は、王太子殿下の前でセシリア・フォン・グランディアと名乗る」
セシリアの顔が真っ白になる。
あの日、王太子と踊ったことを彼女は勝利だと思っていた。
だが今、それは証拠として読み上げられている。
「踊っていただけですわ……」
震える声。
「王太子殿下は、私を認めてくださったのでは……」
老侯爵は冷たく告げた。
「社交辞令を爵位の証と勘違いするな」
セシリアは唇を震わせた。
叔母が耐えきれず声を上げる。
「この子は悪くありません! ただ少し夢を見ただけです!」
「その夢に、公爵家の名を使った」
伯爵が言う。
「それが問題だ」
叔母は言葉を失った。
子爵が次の書類を示す。
「さらに、男爵夫人の発言記録」
叔母の顔が引きつる。
「そんなものまで……」
「玄関ホールにて、二度、自身を公爵夫人と発言。証人八名」
老侯爵は叔母へ視線を向けた。
「そなたは、公爵夫人なのか」
叔母は唇を噛む。
「……違います」
「では、なぜ名乗った」
「興奮していただけですわ」
「興奮すれば、身分を偽ってよいのか」
また沈黙。
何度も繰り返された逃げ道が、ひとつずつ塞がれていく。
叔父が立ち上がった。
「もう十分でしょう!」
声が広間に響く。
「たしかに行き過ぎた表現はあった。しかし、公爵家に実害はない!」
その言葉に、エレノアは初めて叔父を見た。
「実害はない、ですか」
静かな声。
それまで黙っていた彼女が口を開いたことで、全員の視線が集まる。
「叔父様」
エレノアはゆっくりと立ち上がった。
「公爵家の名で宝飾品を注文されました」
叔父の顔がこわばる。
「公爵家財産を担保にした契約書を作られました」
叔母が視線を逸らす。
「王宮へ、セシリアを公爵家代表令嬢として申請されました」
セシリアが震える。
「そして、王太子殿下の前で偽の名乗りが行われました」
エレノアは声を荒げない。
ただ、事実を並べる。
「これを実害がないとおっしゃるのなら、叔父様にとって公爵家の名はずいぶん軽いものなのですね」
その一言は、怒号よりも重かった。
叔父は何も言えなかった。
老侯爵が深く息を吐く。
「名は、飾りではない」
大広間に響く低い声。
「爵位は、王から預かった責務だ。それを勝手に名乗るとは、王権と一族の双方を軽んじる行為である」
叔母が小さく震えた。
セシリアは涙をこぼしている。
だが誰も慰めない。
ここは慰めの場ではない。
確認の場だ。
老侯爵は子爵へ頷いた。
子爵は新しい帳簿を机の上に置いた。
分厚い革表紙の帳簿。
公爵家の支出記録。
その表紙を見た瞬間、叔父の顔色がさらに変わった。
老侯爵が告げる。
「名乗りの件は確認した」
そして、静かに続ける。
「次は金だ」
広間の空気が、さらに重くなる。
叔母が小さく呟いた。
「お金のことまで……」
伯爵が冷たく返す。
「公爵家の名を使ったなら、公爵家の金も問われる。当然だ」
エレノアは席へ戻った。
背筋は伸びたまま。
泣かない。
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