公爵家を乗っ取った男爵一家は、家系図から消えました 〜偽公爵令嬢は王太子妃を夢見たようですが、本物の私は公爵として並び立ちます

幼くして両親を亡くし、グランディア公爵家の当主となったエレノア。

そんな彼女のもとへ、後見人を名乗る叔父一家が入り込んでくる。

叔父は男爵でありながら、公爵家の上座に座り、公爵代理を名乗り始める。
叔母は公爵夫人のように振る舞い、従妹セシリアは“公爵令嬢”として社交界へ出ようとする。

エレノアは何度も告げた。

「叔父様は男爵です」
「セシリアは男爵令嬢です」
「公爵家の名は、貸し借りするものではありません」

しかし叔父一家は聞く耳を持たない。

公爵家の家紋を使い、財産を浪費し、ついには王宮舞踏会でセシリアが王太子の前に立つ。

「セシリア・フォン・グランディアでございます」

その偽りの名乗りが、すべての終わりの始まりだった。

エレノアは泣かない。
怒鳴らない。
感情で裁かない。

ただ、すべてを記録していた。

親族会議で暴かれる偽り。
家系図から消される名。
王宮で確定する王家欺瞞。
全財産没収、貴族籍剥奪、そして救済なき末路。

奪われかけた公爵家を取り戻したエレノアは、やがて王太子から婚約を申し込まれる。

けれど彼女は、ただ選ばれる令嬢ではない。

「私は、王太子妃候補として選ばれるのではありません。グランディア公爵として、王家と並び立つために婚約します」

偽物は消え、本物だけが残る。

これは、公爵家の名を奪おうとした男爵一家を、記録と証拠で徹底的に叩き潰す、強ザマァ恋愛譚。
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