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第三十一話 選ぶ側の婚約
第三十一話 選ぶ側の婚約
グランディア公爵家の名が正式に整理されてから、王都の空気は明らかに変わった。
社交界の噂は早い。
少し前まで人々の口に上っていたのは、偽公爵令嬢事件だった。
王太子殿下の前で身分を偽った娘。
公爵夫人を名乗った女。
公爵代理を称した男。
だが今、その話題は過去のものになりつつある。
代わりに語られ始めたのは、別のことだった。
「グランディア公爵エレノア様は、実に毅然としていらした」
「若くして、あれほど家を立て直すとは」
「王家も、今後はグランディア公爵家を無視できまい」
公爵邸にも、以前とは違う種類の手紙が届くようになった。
謝罪状。
取引再開の申し入れ。
そして、縁談。
ルークは銀盆に封書を載せ、執務室へ入ってきた。
「本日届いた分でございます」
エレノアは書類から顔を上げた。
「また増えましたか」
「はい。侯爵家が二通、伯爵家が五通。それから、南部大公家からも正式な打診が届いております」
「そうですか」
エレノアは淡々と封書を確認する。
どれも文面は丁寧だった。
公爵家の未来のために。
両家の繁栄のために。
王国の安定のために。
綺麗な言葉が並んでいる。
だが、要するにこういうことだ。
グランディア公爵家の当主であるエレノアと婚姻を結びたい。
以前なら、叔父一家が勝手に利用しようとした公爵家の名。
今は、誰もが正式に頭を下げて求めている。
ルークが静かに言った。
「お断りいたしますか」
「すぐには」
「検討なさいますか」
「検討はします」
エレノアは封書を机に置いた。
「ですが、公爵家を守るための婚姻です。急ぐ必要はありません」
そのとき、扉が叩かれた。
入ってきた従僕が、深く頭を下げる。
「公爵様。王宮より使者がお見えです」
ルークの目がわずかに動いた。
エレノアは少しだけ間を置いてから頷く。
「お通しして」
やがて応接室に現れたのは、王太子付きの侍従だった。
彼は丁寧に一礼し、白い封筒を差し出した。
「王太子殿下より、グランディア公爵様へ」
エレノアは封を受け取る。
王家の封蝋。
だが、今回は命令書ではなかった。
文面は簡潔で、丁寧だった。
――近日中に、私的にお話しする機会をいただきたい。
エレノアは一読し、静かに封を閉じた。
「承知いたしました。日時は王宮側のご都合に合わせます」
侍従は頭を下げる。
「殿下より、できれば公爵様のご都合を優先したいとのことでございます」
その言葉に、ルークが少しだけ眉を上げた。
王太子が公爵家の都合を優先する。
それは、以前なら考えにくいことだった。
エレノアは微笑む。
「では、明後日の午後に」
「かしこまりました」
使者が去ったあと、ルークが小声で言った。
「縁談でしょうな」
「おそらく」
「お受けに?」
エレノアは窓の外を見る。
庭では白い薔薇が咲いている。
「お話を聞いてからです」
明後日。
エレノアは王宮へ向かった。
以前、叔父一家が裁かれた審問室ではない。
案内されたのは、庭園に面した小さな応接室だった。
窓から午後の光が差し込み、白い花が揺れている。
そこに、王太子がいた。
「来てくれて感謝する、公爵エレノア」
「お招き、ありがとうございます」
エレノアは礼を取る。
王太子は椅子を勧めた。
「今日は、命令ではない。私からの願いだ」
「願い、でございますか」
「あなたとの婚約を、正式に申し込みたい」
部屋の空気が静かになった。
エレノアは驚かなかった。
だが、軽く受け流すこともしない。
王太子は続ける。
「偽りの事件で、王家は公爵家に迷惑をかけた。だが、あなたは感情で動かず、記録を揃え、家を守った。私はそれを見た」
エレノアは黙って聞いている。
「あなたは、ただの令嬢ではない。グランディア公爵家の当主だ」
「はい」
「だからこそ、王家の隣に立ってほしい」
静かな声だった。
以前、セシリアが夢見たような甘い言葉ではない。
王太子妃という飾りを与える言葉でもない。
国と家を背負う者としての申し出だった。
エレノアは少しだけ目を伏せた。
「殿下」
「何だ」
「私は、誰かの庇護に入るために婚約するつもりはありません」
王太子の表情は変わらない。
「分かっている」
「私は、グランディア公爵です」
「それも分かっている」
「婚約後も、公爵家の領地、財産、家臣団の管理権は私が持ちます」
控えていた侍従が小さく息を呑んだ。
王太子は、少しだけ笑った。
「最初から条件を出すのだな」
「必要な確認です」
「当然だ」
王太子は背筋を伸ばす。
「あなたが公爵であることを、王家は尊重する。婚約は、あなたから公爵家を取り上げるためのものではない」
エレノアは王太子を見た。
「言葉だけでは足りません」
「では、書面にしよう」
王太子の返答は早かった。
「王家とグランディア公爵家の間で、婚約後の権限と財産管理について正式な覚書を作成する」
エレノアは一瞬、黙った。
それは、彼が本気である証だった。
王太子は続ける。
「私も学んだ。曖昧な言葉は、後で禍根になる」
代理。
代表。
同然。
ようなもの。
かつて叔父一家が使った曖昧な言葉が、エレノアの頭をよぎる。
エレノアは静かに頷いた。
「その覚書が整うなら、婚約のお話を前向きに受け止めます」
王太子の目がわずかに和らぐ。
「ありがとう」
「ただし」
エレノアは言葉を重ねた。
「私は、王太子妃候補として選ばれるのではありません」
「では、何として?」
「グランディア公爵として、王家と並び立つために婚約します」
はっきりとした声だった。
王太子はしばらく彼女を見つめた。
そして、ゆっくりと頷く。
「その方が、あなたらしい」
「可愛げがないと、よく言われました」
エレノアがそう言うと、王太子は少し笑った。
「公爵に必要なのは、可愛げではないのだろう?」
エレノアは一瞬だけ目を瞬かせた。
それから、静かに微笑む。
「責任です」
「ならば、私も覚えておく」
その日の会談は、穏やかに終わった。
王宮を出るころには、夕陽が白い回廊を赤く染めていた。
馬車の中で、ルークが尋ねる。
「いかがでしたか」
「条件付きで、前向きに」
「つまり、婚約なさるのですね」
「覚書次第です」
ルークは小さく笑った。
「公爵様らしいお答えでございます」
エレノアは窓の外を見る。
王都の街並みが、夕暮れに沈んでいく。
かつてセシリアが夢見た王太子妃の座。
だが、エレノアが選ぶ未来は、それとは違う。
誰かに選ばれて飾られるのではない。
自分で条件を示し、自分で選び取る。
公爵として。
公爵邸へ戻ると、机の上にはまだ縁談の封書が残っていた。
エレノアはそれらを一つずつ整理する。
断るもの。
保留するもの。
礼を述べるもの。
そして、王家との覚書を待つもの。
ルークが言う。
「本当に、すべてが変わりましたな」
「変えたのです」
エレノアは静かに答えた。
屋敷を奪われかけた少女は、もういない。
今ここにいるのは、家を守り、名を取り戻し、未来を選ぶ公爵だった。
窓の外で、白い薔薇が風に揺れている。
エレノアはその花を見つめ、静かに呟いた。
「私は、選ばれる側ではありません」
彼女はペンを取る。
新しい書類の一枚目に、はっきりと署名した。
エレノア・フォン・グランディア。
公爵として、未来を選ぶために。
グランディア公爵家の名が正式に整理されてから、王都の空気は明らかに変わった。
社交界の噂は早い。
少し前まで人々の口に上っていたのは、偽公爵令嬢事件だった。
王太子殿下の前で身分を偽った娘。
公爵夫人を名乗った女。
公爵代理を称した男。
だが今、その話題は過去のものになりつつある。
代わりに語られ始めたのは、別のことだった。
「グランディア公爵エレノア様は、実に毅然としていらした」
「若くして、あれほど家を立て直すとは」
「王家も、今後はグランディア公爵家を無視できまい」
公爵邸にも、以前とは違う種類の手紙が届くようになった。
謝罪状。
取引再開の申し入れ。
そして、縁談。
ルークは銀盆に封書を載せ、執務室へ入ってきた。
「本日届いた分でございます」
エレノアは書類から顔を上げた。
「また増えましたか」
「はい。侯爵家が二通、伯爵家が五通。それから、南部大公家からも正式な打診が届いております」
「そうですか」
エレノアは淡々と封書を確認する。
どれも文面は丁寧だった。
公爵家の未来のために。
両家の繁栄のために。
王国の安定のために。
綺麗な言葉が並んでいる。
だが、要するにこういうことだ。
グランディア公爵家の当主であるエレノアと婚姻を結びたい。
以前なら、叔父一家が勝手に利用しようとした公爵家の名。
今は、誰もが正式に頭を下げて求めている。
ルークが静かに言った。
「お断りいたしますか」
「すぐには」
「検討なさいますか」
「検討はします」
エレノアは封書を机に置いた。
「ですが、公爵家を守るための婚姻です。急ぐ必要はありません」
そのとき、扉が叩かれた。
入ってきた従僕が、深く頭を下げる。
「公爵様。王宮より使者がお見えです」
ルークの目がわずかに動いた。
エレノアは少しだけ間を置いてから頷く。
「お通しして」
やがて応接室に現れたのは、王太子付きの侍従だった。
彼は丁寧に一礼し、白い封筒を差し出した。
「王太子殿下より、グランディア公爵様へ」
エレノアは封を受け取る。
王家の封蝋。
だが、今回は命令書ではなかった。
文面は簡潔で、丁寧だった。
――近日中に、私的にお話しする機会をいただきたい。
エレノアは一読し、静かに封を閉じた。
「承知いたしました。日時は王宮側のご都合に合わせます」
侍従は頭を下げる。
「殿下より、できれば公爵様のご都合を優先したいとのことでございます」
その言葉に、ルークが少しだけ眉を上げた。
王太子が公爵家の都合を優先する。
それは、以前なら考えにくいことだった。
エレノアは微笑む。
「では、明後日の午後に」
「かしこまりました」
使者が去ったあと、ルークが小声で言った。
「縁談でしょうな」
「おそらく」
「お受けに?」
エレノアは窓の外を見る。
庭では白い薔薇が咲いている。
「お話を聞いてからです」
明後日。
エレノアは王宮へ向かった。
以前、叔父一家が裁かれた審問室ではない。
案内されたのは、庭園に面した小さな応接室だった。
窓から午後の光が差し込み、白い花が揺れている。
そこに、王太子がいた。
「来てくれて感謝する、公爵エレノア」
「お招き、ありがとうございます」
エレノアは礼を取る。
王太子は椅子を勧めた。
「今日は、命令ではない。私からの願いだ」
「願い、でございますか」
「あなたとの婚約を、正式に申し込みたい」
部屋の空気が静かになった。
エレノアは驚かなかった。
だが、軽く受け流すこともしない。
王太子は続ける。
「偽りの事件で、王家は公爵家に迷惑をかけた。だが、あなたは感情で動かず、記録を揃え、家を守った。私はそれを見た」
エレノアは黙って聞いている。
「あなたは、ただの令嬢ではない。グランディア公爵家の当主だ」
「はい」
「だからこそ、王家の隣に立ってほしい」
静かな声だった。
以前、セシリアが夢見たような甘い言葉ではない。
王太子妃という飾りを与える言葉でもない。
国と家を背負う者としての申し出だった。
エレノアは少しだけ目を伏せた。
「殿下」
「何だ」
「私は、誰かの庇護に入るために婚約するつもりはありません」
王太子の表情は変わらない。
「分かっている」
「私は、グランディア公爵です」
「それも分かっている」
「婚約後も、公爵家の領地、財産、家臣団の管理権は私が持ちます」
控えていた侍従が小さく息を呑んだ。
王太子は、少しだけ笑った。
「最初から条件を出すのだな」
「必要な確認です」
「当然だ」
王太子は背筋を伸ばす。
「あなたが公爵であることを、王家は尊重する。婚約は、あなたから公爵家を取り上げるためのものではない」
エレノアは王太子を見た。
「言葉だけでは足りません」
「では、書面にしよう」
王太子の返答は早かった。
「王家とグランディア公爵家の間で、婚約後の権限と財産管理について正式な覚書を作成する」
エレノアは一瞬、黙った。
それは、彼が本気である証だった。
王太子は続ける。
「私も学んだ。曖昧な言葉は、後で禍根になる」
代理。
代表。
同然。
ようなもの。
かつて叔父一家が使った曖昧な言葉が、エレノアの頭をよぎる。
エレノアは静かに頷いた。
「その覚書が整うなら、婚約のお話を前向きに受け止めます」
王太子の目がわずかに和らぐ。
「ありがとう」
「ただし」
エレノアは言葉を重ねた。
「私は、王太子妃候補として選ばれるのではありません」
「では、何として?」
「グランディア公爵として、王家と並び立つために婚約します」
はっきりとした声だった。
王太子はしばらく彼女を見つめた。
そして、ゆっくりと頷く。
「その方が、あなたらしい」
「可愛げがないと、よく言われました」
エレノアがそう言うと、王太子は少し笑った。
「公爵に必要なのは、可愛げではないのだろう?」
エレノアは一瞬だけ目を瞬かせた。
それから、静かに微笑む。
「責任です」
「ならば、私も覚えておく」
その日の会談は、穏やかに終わった。
王宮を出るころには、夕陽が白い回廊を赤く染めていた。
馬車の中で、ルークが尋ねる。
「いかがでしたか」
「条件付きで、前向きに」
「つまり、婚約なさるのですね」
「覚書次第です」
ルークは小さく笑った。
「公爵様らしいお答えでございます」
エレノアは窓の外を見る。
王都の街並みが、夕暮れに沈んでいく。
かつてセシリアが夢見た王太子妃の座。
だが、エレノアが選ぶ未来は、それとは違う。
誰かに選ばれて飾られるのではない。
自分で条件を示し、自分で選び取る。
公爵として。
公爵邸へ戻ると、机の上にはまだ縁談の封書が残っていた。
エレノアはそれらを一つずつ整理する。
断るもの。
保留するもの。
礼を述べるもの。
そして、王家との覚書を待つもの。
ルークが言う。
「本当に、すべてが変わりましたな」
「変えたのです」
エレノアは静かに答えた。
屋敷を奪われかけた少女は、もういない。
今ここにいるのは、家を守り、名を取り戻し、未来を選ぶ公爵だった。
窓の外で、白い薔薇が風に揺れている。
エレノアはその花を見つめ、静かに呟いた。
「私は、選ばれる側ではありません」
彼女はペンを取る。
新しい書類の一枚目に、はっきりと署名した。
エレノア・フォン・グランディア。
公爵として、未来を選ぶために。
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