ユークロニア 〜ルリア・バーベルタの紅い瞳〜

雨宮濛

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ルリア・バーベルタの宿命

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 お兄ちゃん、私は本当に幸せになれるのかな?

 私は母と兄と私の3人で街の中に潜んで暮らしています。
 兄と私の父親は違う人物で、兄は完全に悪魔の血が流れています。一方私の父親は人間で、珍しいハーフです。

 兄の父は悪魔で、狩人に殺されました。傍にいた母は直ぐに駆け寄りました。ですが、父は致命傷を負っていました。手遅れでした。

 狩人はサキュバスの母を捕え、自分の欲望を母にぶつけました。そして、生まれたのが私です。
 私は悪魔の血は流れていますが、人間の血の方がかなり多いです。なので、ほとんどは人間と同じ様なものです。

 母は私を殺さず、優しく育ててくれました。母は言いました。

「ルリア、貴方も私の血が流れてる。どう生まれたって私の娘に変わりは無いもの。だから、幸せになりなさい。」

 いつも、抱きしめてくれました。母の温もりに包まれながら。
 私はずっと、「殺してほしい。」と思っていました。

 何故ならば、私の友人が「悪魔は恐ろしいんだよ。だから人間は皆悪魔を嫌うの。」と言いました。

 人間は悪魔を嫌う。その言葉が胸が刺さりました。
 私は、その日から、母と兄は危険な存在と知り、死にたくなりました。でも2人は愛してくれました。
 とても複雑な気持ちで、私の結末は2つのルートに別れました。
 私は、悪魔として生きるか、人間として生きるか。

 私の宿命は、母と同様にサバトに仕える事。

「私は、人間として生きたい。」

 母と兄にそう言いました。私が決めた人生だから。私は宿命なんて果たしたくない。

 私は、幸せになりたい。

「お前が望む道を進めばいい。」
『あなたが望む道を進めばいいわ。』

 2人はそう言って、私を優しく抱きしめてくれました。
 この時、2人は全く悪魔ではなく、人間の心を持っていると思いました。
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