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神は教えた。
この世界が何時か滅びかけた時、その者は現れる。
「蒼い輝に包まれた神の子」が。
それは神の化身、この世界に輝を与えてくれるだろう。
187年 ティリスニア大陸
この年は「壊滅の年」と呼ばれた。作物がどの国でも上手く実らず、そろそろ金も底を尽きそうになっていた。その時、各国が戦争を起こし他国の財産を目当てに戦った。勿論、どの国でも同じ様な状態なので、勝っても負けても国は壊滅寸前だった。その時、神を信じる者は直ぐに神の化身が現れると信じていた。
だが、その者は現れなかった。
194年 ナタリア王国
ナタリア王国はティリスニア大陸中央で壊滅の年に唯一残った国である。その年、とある貴族に神の化身の証となる蒼い瞳の六女の娘が生まれた。貴族は、何故もっと早く生まれなかったのかと怒り、その子は教会へと預けられた。その事を知った王は教会でその子を次期国王の継承者として引き取った。
王はその子を「エルフィス」と名付けた。
文字数 14,663
最終更新日 2024.01.01
登録日 2023.09.30
この世界には、感情の込められたプリズムが多く存在している。そのプリズム達は人形の様な仮の姿を作り、生きていた。
2千年前
当時は、悪のプリズムに汚染された汚染型プリズムが出現し初め、多くの人々が死に至った。汚染や殺害が広まらない様に、他のプリズム達は人間と共に戦った。プリズムは、キープリズムと言う物を2つ持っており、人間にその1つを授けると、プリズムバディと言う共に戦う証になる。
その人間はプリズムレインと呼ばれた。そして、プリズムと共に強くなるとやがてマスタープリズムレインと呼ばれる。だが、それは強くなれば誰もがなれる訳ではないのだ。
プリズムレインとプリズムが強くなり、涙のプリズムが認めた者にプリズムエンブレムを授ける事で、マスタープリズムレインとなる。
マスタープリズムレインは歴代で3人ずつ選ばれる。涙のプリズム、それは当時、初代マスタープリズムレインのバディだった。涙のプリズムは、プリズムレインと共に汚染を食い止めようとするが、プリズムレインが戦闘中に死亡し、涙のプリズムは最後の力を出し、自らを封印して、汚染を止めた。
現在
汚染型プリズムが出現してしまった。涙のプリズムの力が弱まってきていたのだ。プリズム達は目覚めた。涙に呼び出され。
ルイジュは涙の声を聞いた。
「貴方に、この世を託します。マスタープリズムレイン。」
文字数 3,023
最終更新日 2023.09.22
登録日 2023.09.22
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