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19.準備
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船は高度を下げ、島の南側のほうへと向かった。
おそらく岩石地帯の沿岸に着水したのだろう。
あの船は水の上を航行するときに安定するように船底が尖っている。
あの船底では陸には直接下りることはできないだろう。
海に下りるならば確かに岩石地帯である島の南側のほうが適している。
あちら側のほうが海底が深い。
砂浜が広がるこちら側は遠浅なので大きな船は船底が海底に着いてしまう。
地形が湾曲していて天然の港のようになっている部分もあるのでそこならば波の影響も受け難く、船を着けるには最適だ。
直に海の家の前の砂浜に降りてくるわけではないと少しほっとしたが、今度はいつここまでやって来るのか分からないことで少しそわそわする。
空は暗く大雨まで降っているので見通しは悪いが、空から見たらさぞ目立つであろう青いガルバリウム張りの海の家を見逃すとは思えない。
先住民族の住居だと判断して真っ先に接触してくることだろう。
向こうからしてみたら先住民が俺一人なわけだから、俺を殺せばここは先住民がいない優良入植地だ。
他に先住民がいないことを確認した後に攻撃してくる可能性も十分ある。
そんな野蛮な感じの開拓者だった場合、島は諦めよう。
すぐにダンジョンにテレポートしてそのまま引きこもる。
島は人間たちに好き勝手されてしまうだろうけれどダンジョンでポイントを溜めていつか取り戻せばいい。
ダンジョンの中にはポイントをかければ様々な環境を用意できる。
海なんてダンジョンの中に造ればいいんだ。
気分によって波を変えることができるなんてサーファーにとって理想の海じゃないか。
「はぁ……」
頑張って自分を鼓舞してみたけれどやっぱりテンションはダダ下がりだ。
気分によって波を変えられる海なんて邪道だ。
波は自然。
サーフィンは自然と一体になるスポーツなのだ。
波を変えられる海なんてプールと一緒じゃないか。
海はやっぱり本物じゃないとダメなんだ。
「友好的な関係が築ければいいんだけどな」
島を独り占めしたいという独占欲を抜きにすれば、俺の望みはこの海の家と砂浜に集約される。
最悪海の家の所有権と砂浜の使用権だけあればあとはどうでもいい。
ダンジョンは主張しなくても俺のものだし、俺以外には意味の無いものだ。
宝箱も置いてない鬼難しいだけの迷路なんて誰も価値を見出せないだろう。
あの船の乗組員たちがどんな判断を下すのかは分からないが、相手をイラつかせない範囲で主張だけはしておかなければな。
世の中声が大きい奴の意見が通るようになっているのだ。
声が大きすぎると人の感情を逆なでしてしまうが、そこは元日本人らしく謙虚に、それでいてはっきりと自分の要求を伝えるべきだ。
「とはいえ殺されたらたまらない。とりあえずやれることを全部やっておくか」
備えあれば憂い無し。
俺は余っていたダンジョンポイントを有効活用するべく、武器やアイテムを物色する。
おそらく岩石地帯の沿岸に着水したのだろう。
あの船は水の上を航行するときに安定するように船底が尖っている。
あの船底では陸には直接下りることはできないだろう。
海に下りるならば確かに岩石地帯である島の南側のほうが適している。
あちら側のほうが海底が深い。
砂浜が広がるこちら側は遠浅なので大きな船は船底が海底に着いてしまう。
地形が湾曲していて天然の港のようになっている部分もあるのでそこならば波の影響も受け難く、船を着けるには最適だ。
直に海の家の前の砂浜に降りてくるわけではないと少しほっとしたが、今度はいつここまでやって来るのか分からないことで少しそわそわする。
空は暗く大雨まで降っているので見通しは悪いが、空から見たらさぞ目立つであろう青いガルバリウム張りの海の家を見逃すとは思えない。
先住民族の住居だと判断して真っ先に接触してくることだろう。
向こうからしてみたら先住民が俺一人なわけだから、俺を殺せばここは先住民がいない優良入植地だ。
他に先住民がいないことを確認した後に攻撃してくる可能性も十分ある。
そんな野蛮な感じの開拓者だった場合、島は諦めよう。
すぐにダンジョンにテレポートしてそのまま引きこもる。
島は人間たちに好き勝手されてしまうだろうけれどダンジョンでポイントを溜めていつか取り戻せばいい。
ダンジョンの中にはポイントをかければ様々な環境を用意できる。
海なんてダンジョンの中に造ればいいんだ。
気分によって波を変えることができるなんてサーファーにとって理想の海じゃないか。
「はぁ……」
頑張って自分を鼓舞してみたけれどやっぱりテンションはダダ下がりだ。
気分によって波を変えられる海なんて邪道だ。
波は自然。
サーフィンは自然と一体になるスポーツなのだ。
波を変えられる海なんてプールと一緒じゃないか。
海はやっぱり本物じゃないとダメなんだ。
「友好的な関係が築ければいいんだけどな」
島を独り占めしたいという独占欲を抜きにすれば、俺の望みはこの海の家と砂浜に集約される。
最悪海の家の所有権と砂浜の使用権だけあればあとはどうでもいい。
ダンジョンは主張しなくても俺のものだし、俺以外には意味の無いものだ。
宝箱も置いてない鬼難しいだけの迷路なんて誰も価値を見出せないだろう。
あの船の乗組員たちがどんな判断を下すのかは分からないが、相手をイラつかせない範囲で主張だけはしておかなければな。
世の中声が大きい奴の意見が通るようになっているのだ。
声が大きすぎると人の感情を逆なでしてしまうが、そこは元日本人らしく謙虚に、それでいてはっきりと自分の要求を伝えるべきだ。
「とはいえ殺されたらたまらない。とりあえずやれることを全部やっておくか」
備えあれば憂い無し。
俺は余っていたダンジョンポイントを有効活用するべく、武器やアイテムを物色する。
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