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10.善住坊
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「少し用を足してきます。すぐに追いつきますので」
「ああ、急げよ」
空腹を梅干と水で満たしていた俺は、ついに腹を壊した。
腹が減ったからって水を飲みすぎたな。
隊列を離れ、一人茂みの中を駆ける。
用を足して軽く土をかぶせた。
水分と体力をずいぶんと奪われた気分だ。
まだティッシュがあるからどん底まで下がらずに意識を保っていられる。
ご丁寧なことにティッシュは土に還るタイプだ。
戦国時代の環境に配慮されている。
俺は小川で手と顔を洗った。
「おお、冷たい」
5月の水はまだまだ冷たい。
あっという間に手がかじかんでしまう。
「ファイアボール」
俺は大きな石に小さめのファイアボールを3発ほど放つ。
ファイアボールは任意で大きさを変更できる。
本気で放てばバスケットボールくらいの大きさの火球になるが、最小では豆粒大の大きさまで小さくすることも可能だ。
放つには魔力的なエネルギーが必要のようで、なんとなくだが俺の中にあるエネルギーで放てるのは本気の奴10発くらいだと分かる。
小さな火球に本気の魔力を込めて温度を高めるなど、色々と応用が利くみたいで中々に使える。
石に放ったのは野球ボール大の火球で、温度は普通だ。
3発の火球に炙られた石からは陽炎が立ち上り、相当な温度に熱せられていることが分かる。
その立ち上る熱気に手をかざして、かじかんだ指先を温める。
「暖まるなぁ」
俺はその熱気からしばらく離れられなかったが、いつまでもこうしてはいられない。
丸い小さな石を拾い、同じように熱するとTシャツの切れ端を巻きつけて懐に入れる。
温石っていうんだったかな。
少しは温かい。
さきほど熱した石にそっと触れると、もうそこまで熱くない。
火事になると大変だからね。
俺は石が冷めたのをちゃんと確認してから隊列を追った。
「はぁ、結構進んでるな。ちょっとのんびり暖まりすぎた」
織田軍はかなり進んでしまっているようで、街道に出ても見えない。
しょうがなく俺は森の中をショートカットすることにした。
前の俺ならば考えもしなかったかもしれないが、今の俺は違う。
隠術の応用1を身につけた俺には、森の中を平地と同じように進むことができる。
きっと織田軍にもすぐに追いつけるはずだ。
俺は街道が向かう方角目がけて森を走り始める。
「はぁはぁ……」
隠術を習得して走ったり歩いたりするコツは掴んだ俺だったが、別に体力が上がったとかそういうわけではない。
なので普通に息切れする。
体力をつけるというのは、これからの課題だな。
俺はちょうどいい岩場で少し休憩することにする。
眼下にはすでに織田軍の姿が見えていて、本当にあと少しで合流できそうだ。
「はぁはぁ、しんどい」
ふと、隠術で培った気配察知能力で人の気配を感じ取る。
こんな場所に人?
俺と同じようにトイレだろうか。
しかしこんな切り立った岩場に上ってする必要は無いよな。
そういう趣味でもなければ。
俺はさっと隠れ、様子を窺う。
さっさっ、と足音は小さい。
神経を研ぎ澄まして匂いを嗅げば、煙と火薬の匂いが微かに感じられる。
まさか、鉄砲か?
なんか史実にあった気がするな。
織田信長が、銃で撃たれるんだっけ?
やばいじゃん。
俺そんな現場に居てめちゃくちゃヤバイじゃん。
そんな殺し屋みたいな奴の側に居ることもヤバければ、織田軍にはグルだと思われるのもヤバい。
なんとかしなければ。
岩肌に足を引っ掛け、器用に鉄砲を構える中年の男。
よく日焼けした肌に、黒い短髪。
身体は鋼のように鍛えられ、太い腕には大きな古傷。
端的に言って、怖い。
しかし話しかけないことにはなにも始まらない。
俺は勇気を振り絞って声をかけた。
「ちょ、ちょっとあんた。そんなことは、やめるんだ……」
「ぬ、曲者がぁ!」
バーンと放たれる火縄銃。
まるで時が止まっているかのような錯覚に囚われる。
気が付いたら腰の刀を抜いていた。
えげつないほどに鋭い刃が、豆粒のような鉛玉を切り裂いた。
「なっ、なんという剣技じゃ……」
「はぁはぁはぁ……」
危なかった。
居合術を応用1まで習得していて助かった。
鉛玉は正確に俺の心臓目がけて飛んできていた。
あのまま当たっていたら、確実に傷薬では癒えない傷を負っていただろう。
ふと火縄銃を撃った男から視線を感じ、顔を上げる。
なぜか男は滂沱のごとく涙を流していた。
「おみそれした。ぐすっ、ワシを、ぐすんっ、弟子にして欲しい」
「は?」
「ワシは善住坊と呼ばれておる生まれも知らぬ卑しき忍じゃ。お主の剣に惚れ申した。ワシを弟子にしてくだされ」
善住坊か、なんか俺と名前が似てるな。
しかし弟子って、剣を教えて欲しいってことだよね。
無理でしょ。
俺はスマホでタップひとつで剣技を覚えたんだよ。
どう教えればいいと。
「俺は山田善次郎です。剣を教えてほしいとのことだけど、無理だと思う。俺に剣が教えられると思えない」
「構わぬ。見て勝手に盗むゆえ、側においてはもらえぬか」
「それも殿に聞いてみないと。俺は織田軍の山内伊右衛門様の家臣なんだ」
「そうか。では聞いてみるだけ聞いてみてもらえんか」
「まあ聞いてみるだけなら」
なんか面倒なことになった。
俺は善住坊さんを連れて織田の隊列に戻る。
「ん?善次郎。その後ろの御仁は誰じゃ?」
「それが、なんか山で会って、付いてきちゃって」
俺は善住坊さんが織田信長を暗殺しようとしていたことをぼかして殿に事情を伝えた。
俺も一応織田軍の一員なのでそういうことはあまり良くないとは思ったが、まだ撃つ前だったしギリギリセーフかな。
この時代山で修行するお坊さんは普通にいるみたいで、善住坊さんは修行していたお坊さんということにした。
山で剣を振るったところ俺の剣に惚れて仏門を辞め、武士の道に。
なんか胡散臭い話になってしまった。
「ほう、善次郎は剣も使えるのか。そういえば刀を持っておると思ったわ」
「ええ、居合いを少しだけ嗜む程度には」
「ああ、良いぞ。志ある者が集まるのは良いことじゃ。善住坊殿にも長屋を用意しよう」
「ありがとうございます」
「善次郎、今度ワシとも剣の相手をしてくれ」
「わ、わかりました」
マジかぁ。
この時代竹刀とか防具とか無いよね。
時代劇とかで見る限りは、木刀での殴りあいみたいな稽古をしていた。
痛いのは嫌だなぁ。
殿と打ち合うまでに剣術の鍛錬は最後まで終わらせておきたいな。
殿には申し訳ないが、俺は木刀で殴られるのは嫌なんだ。
槍で申し込まれたときのことも考えて槍術とかも暇があったらやっておかないとな。
隠術は使えるから、これもやっておきたいし。
これから忙しくなりそうだ。
「では、これからよろしくお願いします。師匠」
「師匠はちょっと。善次郎と呼んでください。敬語もなしでいいです。どう見ても俺のほうが年下ですから」
「分かった。善次郎殿。よろしく頼む」
こうして俺には、年上の弟子ができた。
「ああ、急げよ」
空腹を梅干と水で満たしていた俺は、ついに腹を壊した。
腹が減ったからって水を飲みすぎたな。
隊列を離れ、一人茂みの中を駆ける。
用を足して軽く土をかぶせた。
水分と体力をずいぶんと奪われた気分だ。
まだティッシュがあるからどん底まで下がらずに意識を保っていられる。
ご丁寧なことにティッシュは土に還るタイプだ。
戦国時代の環境に配慮されている。
俺は小川で手と顔を洗った。
「おお、冷たい」
5月の水はまだまだ冷たい。
あっという間に手がかじかんでしまう。
「ファイアボール」
俺は大きな石に小さめのファイアボールを3発ほど放つ。
ファイアボールは任意で大きさを変更できる。
本気で放てばバスケットボールくらいの大きさの火球になるが、最小では豆粒大の大きさまで小さくすることも可能だ。
放つには魔力的なエネルギーが必要のようで、なんとなくだが俺の中にあるエネルギーで放てるのは本気の奴10発くらいだと分かる。
小さな火球に本気の魔力を込めて温度を高めるなど、色々と応用が利くみたいで中々に使える。
石に放ったのは野球ボール大の火球で、温度は普通だ。
3発の火球に炙られた石からは陽炎が立ち上り、相当な温度に熱せられていることが分かる。
その立ち上る熱気に手をかざして、かじかんだ指先を温める。
「暖まるなぁ」
俺はその熱気からしばらく離れられなかったが、いつまでもこうしてはいられない。
丸い小さな石を拾い、同じように熱するとTシャツの切れ端を巻きつけて懐に入れる。
温石っていうんだったかな。
少しは温かい。
さきほど熱した石にそっと触れると、もうそこまで熱くない。
火事になると大変だからね。
俺は石が冷めたのをちゃんと確認してから隊列を追った。
「はぁ、結構進んでるな。ちょっとのんびり暖まりすぎた」
織田軍はかなり進んでしまっているようで、街道に出ても見えない。
しょうがなく俺は森の中をショートカットすることにした。
前の俺ならば考えもしなかったかもしれないが、今の俺は違う。
隠術の応用1を身につけた俺には、森の中を平地と同じように進むことができる。
きっと織田軍にもすぐに追いつけるはずだ。
俺は街道が向かう方角目がけて森を走り始める。
「はぁはぁ……」
隠術を習得して走ったり歩いたりするコツは掴んだ俺だったが、別に体力が上がったとかそういうわけではない。
なので普通に息切れする。
体力をつけるというのは、これからの課題だな。
俺はちょうどいい岩場で少し休憩することにする。
眼下にはすでに織田軍の姿が見えていて、本当にあと少しで合流できそうだ。
「はぁはぁ、しんどい」
ふと、隠術で培った気配察知能力で人の気配を感じ取る。
こんな場所に人?
俺と同じようにトイレだろうか。
しかしこんな切り立った岩場に上ってする必要は無いよな。
そういう趣味でもなければ。
俺はさっと隠れ、様子を窺う。
さっさっ、と足音は小さい。
神経を研ぎ澄まして匂いを嗅げば、煙と火薬の匂いが微かに感じられる。
まさか、鉄砲か?
なんか史実にあった気がするな。
織田信長が、銃で撃たれるんだっけ?
やばいじゃん。
俺そんな現場に居てめちゃくちゃヤバイじゃん。
そんな殺し屋みたいな奴の側に居ることもヤバければ、織田軍にはグルだと思われるのもヤバい。
なんとかしなければ。
岩肌に足を引っ掛け、器用に鉄砲を構える中年の男。
よく日焼けした肌に、黒い短髪。
身体は鋼のように鍛えられ、太い腕には大きな古傷。
端的に言って、怖い。
しかし話しかけないことにはなにも始まらない。
俺は勇気を振り絞って声をかけた。
「ちょ、ちょっとあんた。そんなことは、やめるんだ……」
「ぬ、曲者がぁ!」
バーンと放たれる火縄銃。
まるで時が止まっているかのような錯覚に囚われる。
気が付いたら腰の刀を抜いていた。
えげつないほどに鋭い刃が、豆粒のような鉛玉を切り裂いた。
「なっ、なんという剣技じゃ……」
「はぁはぁはぁ……」
危なかった。
居合術を応用1まで習得していて助かった。
鉛玉は正確に俺の心臓目がけて飛んできていた。
あのまま当たっていたら、確実に傷薬では癒えない傷を負っていただろう。
ふと火縄銃を撃った男から視線を感じ、顔を上げる。
なぜか男は滂沱のごとく涙を流していた。
「おみそれした。ぐすっ、ワシを、ぐすんっ、弟子にして欲しい」
「は?」
「ワシは善住坊と呼ばれておる生まれも知らぬ卑しき忍じゃ。お主の剣に惚れ申した。ワシを弟子にしてくだされ」
善住坊か、なんか俺と名前が似てるな。
しかし弟子って、剣を教えて欲しいってことだよね。
無理でしょ。
俺はスマホでタップひとつで剣技を覚えたんだよ。
どう教えればいいと。
「俺は山田善次郎です。剣を教えてほしいとのことだけど、無理だと思う。俺に剣が教えられると思えない」
「構わぬ。見て勝手に盗むゆえ、側においてはもらえぬか」
「それも殿に聞いてみないと。俺は織田軍の山内伊右衛門様の家臣なんだ」
「そうか。では聞いてみるだけ聞いてみてもらえんか」
「まあ聞いてみるだけなら」
なんか面倒なことになった。
俺は善住坊さんを連れて織田の隊列に戻る。
「ん?善次郎。その後ろの御仁は誰じゃ?」
「それが、なんか山で会って、付いてきちゃって」
俺は善住坊さんが織田信長を暗殺しようとしていたことをぼかして殿に事情を伝えた。
俺も一応織田軍の一員なのでそういうことはあまり良くないとは思ったが、まだ撃つ前だったしギリギリセーフかな。
この時代山で修行するお坊さんは普通にいるみたいで、善住坊さんは修行していたお坊さんということにした。
山で剣を振るったところ俺の剣に惚れて仏門を辞め、武士の道に。
なんか胡散臭い話になってしまった。
「ほう、善次郎は剣も使えるのか。そういえば刀を持っておると思ったわ」
「ええ、居合いを少しだけ嗜む程度には」
「ああ、良いぞ。志ある者が集まるのは良いことじゃ。善住坊殿にも長屋を用意しよう」
「ありがとうございます」
「善次郎、今度ワシとも剣の相手をしてくれ」
「わ、わかりました」
マジかぁ。
この時代竹刀とか防具とか無いよね。
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痛いのは嫌だなぁ。
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殿には申し訳ないが、俺は木刀で殴られるのは嫌なんだ。
槍で申し込まれたときのことも考えて槍術とかも暇があったらやっておかないとな。
隠術は使えるから、これもやっておきたいし。
これから忙しくなりそうだ。
「では、これからよろしくお願いします。師匠」
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