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40.アースウォール
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Sランク
なし
Aランク
・スクロール(アースウォール)
Bランク
なし
Cランク
・マヨネーズ×10
・冷凍ピラフ×10
・里芋×10
・にんじん×10
Dランク
・カレー皿
・茶封筒
・たわし
・トートバック
・コーヒーカップ
出た。
やっとだ。
やっと島を拡張できそうな魔法のスクロールが出た。
季節は梅雨。
沖ノ鳥島の建造を始めてからすでに半年以上の時間が経過していた。
殿と違って横山城の城主という重要な仕事をもらった絶好調の秀吉に毎日祈りを捧げ続けて、やっと出たスクロールだ。
万感の想いがある。
これまで出たAランクは手榴弾×1000と105mmキャニスター弾×100、スクロール(プロミネンスブラスト)、スクロール(リアリティクラウド)の4つだ。
オスマン帝国でも潰しに行くのかというような内容だ。
そういうのはいいんだよ、俺は。
ちなみにプロミネンスブラストは灼熱のビームで色々焼き払っちゃう魔法だし、リアリティクラウドは雲みたいなモクモクした謎物質を操作する魔法だ。
どちらも発動に結構魔力を食う魔法だったので魔力がかなり増えた。
この増えた魔力で島を拡張しまくろう。
アースウォールは思ったとおりの魔法だ。
名前の通り地面から壁を生じさせる魔法だが、その大きさや形にはかなりの自由度がある。
これを使えば島を面白い形にすることができそうだ。
ただ、素潜りがきつい。
アースウォールは地面に触れないと使えないから、海に出てない部分を隆起させようと思ったら潜るしかない。
水泳術のおかげで水深30メートルくらいまではいけそうな気はするけど、それ以上はきついな。
スマホの強制息止め訓練によって普通に泳ぐだけなら10分くらいまでは息を止めていられるけれど、普通に泳ぐのと深く潜るのはまた別の技術だからね。
たぶん6分くらいが限界だろう。
水中で呼吸ができるようになる魔法とかアイテムとかあったら出て欲しいな。
また近江の秀吉のほうを向いて拝んでみるか。
今度は何ヶ月で出るかな。
無い物ねだりをして駄々をこねていてもしょうがないか。
台風対策もしなければならないし、今はやれるところだけやっておこう。
俺はいつものように海パン1丁になって海に飛び込んだ。
この島は気候が暖かいから海に入るのに躊躇しなくて済むのはいいよね。
さすがに少し前まではウェットスーツを着ていたけど。
今は汗ばむような気温なので海の水が気持ちいい。
水中メガネをして息を吸い込み、ゆっくりと海に潜っていく。
今日はよく晴れていて海水の透明度もなかなか。
たくさんの魚が泳いでいてちょっとだけ心が躍った。
でも魚と遊んでいる時間は残念ながら無い。
つい先日この島を襲った台風は、元野伏せりのみんなが半年かけて築き上げてきたものを根こそぎ吹き飛ばしていった。
みんなこの世の終わりみたいな顔をしていたから、少しでも安心させてあげたい。
俺は30メートルの深さまで潜った。
息には少し余裕があるが、しばらく海底で作業をすることを考えるとやっぱりこのあたりが限界だ。
海底に手をつき、心の中でアースウォールと唱える。
何度も何度もアースウォールを唱える。
アースウォールはどこからともなく壁が生じる魔法ではない。
壁としてせり上がった前か後ろは必ず陥没するようになっている。
つまり、地面を材料に壁を作る魔法なんだ。
島がある方向を材料にするわけにはいかないので、島の外側を陥没させるようにして壁を築き上げていく。
2分ほど作業をしたが、息が苦しくなってきたので一度浮上する。
あまり一気に浮上しすぎると減圧症っていうのになるって聞いたことがあるのでゆっくりだ。
薄暗い海底から光が降り注ぐ海面に向かって浮上していくのはなんだか神秘的で、柄にもなく感動してしまったりする。
まあこれから何百回と同じ光景を目にすれば感動なんて吹っ飛ぶんだろうけど。
アースウォールを手に入れてから1週間。
俺は毎日海に潜って海底から壁を生やし続けた。
そして今日、一部だがついに海面に壁が届いた。
海からちょんと顔を覗かせ白波を砕くその壁が、俺と元野伏せりのみんなの心を奮い立てる。
気がついたら叫んでいた。
「うぉぉぉぉぉっ!!」
「「「うぉぉぉぉぉぉっ!!!」」」
全員で涙を流しながら肩を叩き合って喜びを噛み締める。
客観的に見たら壁がちょこっと海面から顔を出しただけなのだが、俺達にはそれで十分だった。
みんな台風で全部吹っ飛ばされて、めちゃくちゃへこんでいたからね。
その反動でちょっと嬉しいことがあると泣くほど嬉しい。
実を言うと俺もめちゃくちゃへこんでいた。
これから台風がたくさん来る季節になるし、焦りもあったから余計に嬉しいな。
だけど作業はまだまだだ。
これから高波にも強風にも耐えられる壁を作らないといけないのだから。
俺は収納の指輪から岩を取り出して、壁の上に置く。
アースウォールには更なる応用技があった。
俺は左手で岩に触れ、右手を壁につける。
そしてアースウォールを発動。
壁の上から壁が生える。
壁がせり上がるにつれ岩が小さくなり、やがて消えてしまった。
アースウォールは左手で触れた物を材料にして壁を作ることが可能だったのだ。
これにより、これ以上島の海底を削ることなく壁を作ることができるようになった。
どんどん本土を削って島にくっつけていこう。
そのうち、ゆきまるの散歩がてら海外の石材も削りに行くのも楽しいかもしれない。
「旦那、そろそろ休憩したらどうですか?顔色が悪いですよ」
「ああ、そうだね」
気がつけば昼過ぎだ。
そろそろ魔力が底を尽きそうで気分が悪い。
少し眠らないと岐阜までテレポートするための魔力が戻らないな。
お昼寝でもするとしよう。
なし
Aランク
・スクロール(アースウォール)
Bランク
なし
Cランク
・マヨネーズ×10
・冷凍ピラフ×10
・里芋×10
・にんじん×10
Dランク
・カレー皿
・茶封筒
・たわし
・トートバック
・コーヒーカップ
出た。
やっとだ。
やっと島を拡張できそうな魔法のスクロールが出た。
季節は梅雨。
沖ノ鳥島の建造を始めてからすでに半年以上の時間が経過していた。
殿と違って横山城の城主という重要な仕事をもらった絶好調の秀吉に毎日祈りを捧げ続けて、やっと出たスクロールだ。
万感の想いがある。
これまで出たAランクは手榴弾×1000と105mmキャニスター弾×100、スクロール(プロミネンスブラスト)、スクロール(リアリティクラウド)の4つだ。
オスマン帝国でも潰しに行くのかというような内容だ。
そういうのはいいんだよ、俺は。
ちなみにプロミネンスブラストは灼熱のビームで色々焼き払っちゃう魔法だし、リアリティクラウドは雲みたいなモクモクした謎物質を操作する魔法だ。
どちらも発動に結構魔力を食う魔法だったので魔力がかなり増えた。
この増えた魔力で島を拡張しまくろう。
アースウォールは思ったとおりの魔法だ。
名前の通り地面から壁を生じさせる魔法だが、その大きさや形にはかなりの自由度がある。
これを使えば島を面白い形にすることができそうだ。
ただ、素潜りがきつい。
アースウォールは地面に触れないと使えないから、海に出てない部分を隆起させようと思ったら潜るしかない。
水泳術のおかげで水深30メートルくらいまではいけそうな気はするけど、それ以上はきついな。
スマホの強制息止め訓練によって普通に泳ぐだけなら10分くらいまでは息を止めていられるけれど、普通に泳ぐのと深く潜るのはまた別の技術だからね。
たぶん6分くらいが限界だろう。
水中で呼吸ができるようになる魔法とかアイテムとかあったら出て欲しいな。
また近江の秀吉のほうを向いて拝んでみるか。
今度は何ヶ月で出るかな。
無い物ねだりをして駄々をこねていてもしょうがないか。
台風対策もしなければならないし、今はやれるところだけやっておこう。
俺はいつものように海パン1丁になって海に飛び込んだ。
この島は気候が暖かいから海に入るのに躊躇しなくて済むのはいいよね。
さすがに少し前まではウェットスーツを着ていたけど。
今は汗ばむような気温なので海の水が気持ちいい。
水中メガネをして息を吸い込み、ゆっくりと海に潜っていく。
今日はよく晴れていて海水の透明度もなかなか。
たくさんの魚が泳いでいてちょっとだけ心が躍った。
でも魚と遊んでいる時間は残念ながら無い。
つい先日この島を襲った台風は、元野伏せりのみんなが半年かけて築き上げてきたものを根こそぎ吹き飛ばしていった。
みんなこの世の終わりみたいな顔をしていたから、少しでも安心させてあげたい。
俺は30メートルの深さまで潜った。
息には少し余裕があるが、しばらく海底で作業をすることを考えるとやっぱりこのあたりが限界だ。
海底に手をつき、心の中でアースウォールと唱える。
何度も何度もアースウォールを唱える。
アースウォールはどこからともなく壁が生じる魔法ではない。
壁としてせり上がった前か後ろは必ず陥没するようになっている。
つまり、地面を材料に壁を作る魔法なんだ。
島がある方向を材料にするわけにはいかないので、島の外側を陥没させるようにして壁を築き上げていく。
2分ほど作業をしたが、息が苦しくなってきたので一度浮上する。
あまり一気に浮上しすぎると減圧症っていうのになるって聞いたことがあるのでゆっくりだ。
薄暗い海底から光が降り注ぐ海面に向かって浮上していくのはなんだか神秘的で、柄にもなく感動してしまったりする。
まあこれから何百回と同じ光景を目にすれば感動なんて吹っ飛ぶんだろうけど。
アースウォールを手に入れてから1週間。
俺は毎日海に潜って海底から壁を生やし続けた。
そして今日、一部だがついに海面に壁が届いた。
海からちょんと顔を覗かせ白波を砕くその壁が、俺と元野伏せりのみんなの心を奮い立てる。
気がついたら叫んでいた。
「うぉぉぉぉぉっ!!」
「「「うぉぉぉぉぉぉっ!!!」」」
全員で涙を流しながら肩を叩き合って喜びを噛み締める。
客観的に見たら壁がちょこっと海面から顔を出しただけなのだが、俺達にはそれで十分だった。
みんな台風で全部吹っ飛ばされて、めちゃくちゃへこんでいたからね。
その反動でちょっと嬉しいことがあると泣くほど嬉しい。
実を言うと俺もめちゃくちゃへこんでいた。
これから台風がたくさん来る季節になるし、焦りもあったから余計に嬉しいな。
だけど作業はまだまだだ。
これから高波にも強風にも耐えられる壁を作らないといけないのだから。
俺は収納の指輪から岩を取り出して、壁の上に置く。
アースウォールには更なる応用技があった。
俺は左手で岩に触れ、右手を壁につける。
そしてアースウォールを発動。
壁の上から壁が生える。
壁がせり上がるにつれ岩が小さくなり、やがて消えてしまった。
アースウォールは左手で触れた物を材料にして壁を作ることが可能だったのだ。
これにより、これ以上島の海底を削ることなく壁を作ることができるようになった。
どんどん本土を削って島にくっつけていこう。
そのうち、ゆきまるの散歩がてら海外の石材も削りに行くのも楽しいかもしれない。
「旦那、そろそろ休憩したらどうですか?顔色が悪いですよ」
「ああ、そうだね」
気がつけば昼過ぎだ。
そろそろ魔力が底を尽きそうで気分が悪い。
少し眠らないと岐阜までテレポートするための魔力が戻らないな。
お昼寝でもするとしよう。
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