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55.織田と武田とロミジュリと
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身の丈を越える長い木の棒を持ち、同じく木の棒を構えた勝三君と対峙する。
勝三君は最近めっぽう背が伸びた。
成長期に肉や魚、豆類をよく食べると育ちが良くなると俺が言ったからだろうか。
勝三君はよく食べ、よく鍛え、よく寝た。
その結果勝三君の身長はすでに俺を越え、まだまだ成長中だ。
この調子で成長すれば最終的には慶次くらいの大男になるかもしれない。
毎日武術の鍛錬をしているので身長だけでなくガタイも並ではない。
ムッキムッキだ。
長槍を片手で振り回すほどの膂力はお父さんゆずりだろうか。
剣術の稽古もほどほどにしているが、最近では稽古時間のほとんどを槍の鍛錬に費やしている。
その甲斐もあってずいぶんと強くなった。
もう自分に自信が持てなくて家の重圧に涙を流していた少年の顔はどこにもなかった。
「1本お願いします」
「こちらこそお願いします」
そろそろ先生と生徒の関係は終わりだ。
これからは、一人の武士として接する。
もう教えるばかりじゃないんだ。
俺もまた、勝三君から学ぶべきことも多い。
まだまだ槍術では俺が勝っているだろうが、膂力では全く敵わなくなってしまった。
筋力トレーニングのこととか教えて欲しい。
いやでもこの時代の人は無茶なトレーニングしていそうだな。
教わっても俺が実践できない可能性のほうが高い。
大人しく腹筋背筋腕立てスクワットしておくか。
勝三君は棒をグルンと回して遠心力を乗せた棒先で俺の胴をなぎ払いに来る。
「はぁぁっ!」
「やぁぁっ!!」
勝三君の槍は戦を意識しており、まるで馬上からの攻撃のようだった。
対して俺は完全に平地での戦いを意識した槍遣い。
まるで馬から落ちた武将と足軽の戦いのようだ。
案外武将というのは馬から落ちると弱いものだ。
勝三君も例外ではなく、俺の足軽槍の素早い突きを脇と足に食らってよろめく。
その隙に俺は棒を捨てて勝三君の懐に入り、いつだか北畠さんに食らわせた体当たりで勝三君を吹っ飛ばす。
俺よりも幾分か体格のいい勝三君だが、よろめいたところに全体重をかけた体当たりを食らって踏ん張ることが出来ず尻餅を付いた。
「はい、勝負あり。俺の勝ちだね」
「参りました。まさか槍を捨てるとは……」
「足軽はなんでもありだからね。多分同じような状況になったら同じことをしてくる敵もいるよ。脇差とか懐刀とか、短い得物に持ち替えて槍の懐に入ってくる奴がいるはずだ」
「はい」
「あとは足捌きだね。さっきのは完全に馬上槍の動きだったから、足が全然動いてないんだよ。機動力を馬に任せている馬上だったらもう少し戦えたかもしれないけれど、馬から落ちたら自分の足をもっと動かさなきゃ」
「はい」
あまり説教臭くしても機嫌を損ねてしまうかもしれないので指摘はここまでにしておく。
織田家家臣の森家といえば本来俺のような身分の定かではない者が気安く話しかけることのできない家なのだ。
指摘すべき部分は指摘するが、基本的に気持ちよく木槍や木刀を振るってもらうことをコンセプトにティーチングを行っている。
敗北の経験だけでは脳に良くないので、たまに森家の家臣の人や奇妙丸君の取り巻きの人に稽古に混ざってもらって勝利の経験というのもさせてみたりね。
お武家様の武術指南はなかなか大変だよ。
とりあえず今日の稽古は終わりでいいかな。
勝三君と打ち合う前に奇妙丸君の取り巻き連中に絡まれて散々稽古に付き合わされたばかりなんだよ。
もう腕がプルプルしている。
筋肉乳酸だらけ。
俺は殿の屋敷の縁側に腰かけ、竹筒に入った水をぐいっと飲み干す。
季節はそろそろ冬に差し掛かる。
汗が冷えて風邪を引いてしまいそうだ。
手ぬぐいを取り出し汗を拭き、すぐに綿入り半纏を羽織った。
雪さんが縫ってくれた半纏だ、色々な意味でとても暖かい。
勝三君はこの寒い中全裸になって井戸水を被っている。
すごいな、色々と。
もう勝三君と呼ぶのはやめよう。
勝三さんだ。
「善次郎、少しいいか?」
勝三さんのゾウさんに驚愕していた俺の背に、まだまだ子供の面影を残した高めの声がかかる。
奇妙丸君だ。
そういえば今日はなんだか元気が無かった。
一度も試合を挑んでこなかったし、いつも取り巻き連中が無残に負けるのを大笑いして見ていたのに今日は全く笑っていなかった気がする。
どうしたのだろうか。
奇妙丸君が促すままに、殿の家の蔵に入る。
奇妙丸君も俺も、勝手知ったる殿の家だな。
蔵は冷え込んできた今の季節にあって、なおひんやりとした空気を蓄えていた。
貧乏武士の家といえども、金目の物は結構ある。
戦で使う武具や俺が南蛮人から奪ってきた火縄銃や硝石、そして何より食料。
たくさんの物が置かれた蔵だが、おそらく奇妙丸君の目当てはそういう物ではないだろう。
たぶんこの空間。
誰にも話を聞かれないこの空間を求めていたのだ。
これからするのは、誰にも聞かれたくない話ということだ。
「頼みがある」
「俺にできることなら報酬次第です。できないことはできません」
「お主ならできると思う」
頭の良い奇妙丸君ならそれほど無体なことは言わないとは思うが、微妙に緊張する。
なにせあの織田信長の息子の頼みだ。
何でも家臣に命令できる奇妙丸君が、俺に頼まなければできないこと。
ちょっと怖いな。
しかし誰でもなく、俺を頼ってくれたのは少し嬉しくもある。
できるなら聞いてあげたい。
「一応概要だけお聞きしてもいいですか?」
「武田が徳川を攻めるようなのだ。徳川と同盟を組んでいる織田は徳川方に加勢することとなった」
「なるほどわかりました。松姫様のことですね」
「知っておったのか……」
まあ未来じゃあ有名な話だ。
戦国のロミオとジュリエット、織田信忠と武田の松姫の話は『漫画で分かる日本の歴史』の中で俺が号泣した場面でもある。
そのせいで少々現実の奇妙丸君に優しくなっている部分も否定できない。
「織田家に生まれた者として、武田と戦うのならば勝たねばならない。だが、織田が勝つということは武田は負けるということ。もし、そうなったら……」
松姫にも危険が及ぶかもしれない。
武士が武家の女子供を斬るということは基本的に無いが、全く無いわけではない。
明確なルールなんて存在していない戦国時代には、悪逆非道なんでもござれなのだ。
戦で武田家が滅亡すれば落ち武者狩りなどもあるだろうし、そうなればタダでは済まないだろう。
「もし松姫に危険が及びそうになったら、攫ってくれぬか?」
「それは、俺にできることでしょうか」
「できる、と私は思っておる。なにせお主の妻は……いや、これは言わぬ約束だったな」
「はぁ、やるしか無いってことですか」
また姫攫いの依頼を承ってしまった。
しかし弱みを握られている木っ端侍は受けざるを得ない。
まあ俺としても戦国のロミジュリには悲劇を乗り越えてハッピーエンドを迎えて欲しい。
史実の通りだと、結局信忠と松姫は一度も会うことなく本能寺を迎えてしまうんだ。
武田家は滅亡したけれど、松姫は生き残った。
そして松姫が生きているということを知った信忠は今度こそ妻にと、迎えを出そうとする。
しかしあと少しで松姫と会えるというところで本能寺の変が起こるんだ。
あのときは勇者ミツヒデに殺意を覚えたね。
信忠の死後、松姫は生涯独身を貫く。
出家して尼さんとなった松姫の戒名は信松尼。
もうその名前を見ただけで涙が止まらなかった。
絶対こんな最後は回避してやる。
勝三君は最近めっぽう背が伸びた。
成長期に肉や魚、豆類をよく食べると育ちが良くなると俺が言ったからだろうか。
勝三君はよく食べ、よく鍛え、よく寝た。
その結果勝三君の身長はすでに俺を越え、まだまだ成長中だ。
この調子で成長すれば最終的には慶次くらいの大男になるかもしれない。
毎日武術の鍛錬をしているので身長だけでなくガタイも並ではない。
ムッキムッキだ。
長槍を片手で振り回すほどの膂力はお父さんゆずりだろうか。
剣術の稽古もほどほどにしているが、最近では稽古時間のほとんどを槍の鍛錬に費やしている。
その甲斐もあってずいぶんと強くなった。
もう自分に自信が持てなくて家の重圧に涙を流していた少年の顔はどこにもなかった。
「1本お願いします」
「こちらこそお願いします」
そろそろ先生と生徒の関係は終わりだ。
これからは、一人の武士として接する。
もう教えるばかりじゃないんだ。
俺もまた、勝三君から学ぶべきことも多い。
まだまだ槍術では俺が勝っているだろうが、膂力では全く敵わなくなってしまった。
筋力トレーニングのこととか教えて欲しい。
いやでもこの時代の人は無茶なトレーニングしていそうだな。
教わっても俺が実践できない可能性のほうが高い。
大人しく腹筋背筋腕立てスクワットしておくか。
勝三君は棒をグルンと回して遠心力を乗せた棒先で俺の胴をなぎ払いに来る。
「はぁぁっ!」
「やぁぁっ!!」
勝三君の槍は戦を意識しており、まるで馬上からの攻撃のようだった。
対して俺は完全に平地での戦いを意識した槍遣い。
まるで馬から落ちた武将と足軽の戦いのようだ。
案外武将というのは馬から落ちると弱いものだ。
勝三君も例外ではなく、俺の足軽槍の素早い突きを脇と足に食らってよろめく。
その隙に俺は棒を捨てて勝三君の懐に入り、いつだか北畠さんに食らわせた体当たりで勝三君を吹っ飛ばす。
俺よりも幾分か体格のいい勝三君だが、よろめいたところに全体重をかけた体当たりを食らって踏ん張ることが出来ず尻餅を付いた。
「はい、勝負あり。俺の勝ちだね」
「参りました。まさか槍を捨てるとは……」
「足軽はなんでもありだからね。多分同じような状況になったら同じことをしてくる敵もいるよ。脇差とか懐刀とか、短い得物に持ち替えて槍の懐に入ってくる奴がいるはずだ」
「はい」
「あとは足捌きだね。さっきのは完全に馬上槍の動きだったから、足が全然動いてないんだよ。機動力を馬に任せている馬上だったらもう少し戦えたかもしれないけれど、馬から落ちたら自分の足をもっと動かさなきゃ」
「はい」
あまり説教臭くしても機嫌を損ねてしまうかもしれないので指摘はここまでにしておく。
織田家家臣の森家といえば本来俺のような身分の定かではない者が気安く話しかけることのできない家なのだ。
指摘すべき部分は指摘するが、基本的に気持ちよく木槍や木刀を振るってもらうことをコンセプトにティーチングを行っている。
敗北の経験だけでは脳に良くないので、たまに森家の家臣の人や奇妙丸君の取り巻きの人に稽古に混ざってもらって勝利の経験というのもさせてみたりね。
お武家様の武術指南はなかなか大変だよ。
とりあえず今日の稽古は終わりでいいかな。
勝三君と打ち合う前に奇妙丸君の取り巻き連中に絡まれて散々稽古に付き合わされたばかりなんだよ。
もう腕がプルプルしている。
筋肉乳酸だらけ。
俺は殿の屋敷の縁側に腰かけ、竹筒に入った水をぐいっと飲み干す。
季節はそろそろ冬に差し掛かる。
汗が冷えて風邪を引いてしまいそうだ。
手ぬぐいを取り出し汗を拭き、すぐに綿入り半纏を羽織った。
雪さんが縫ってくれた半纏だ、色々な意味でとても暖かい。
勝三君はこの寒い中全裸になって井戸水を被っている。
すごいな、色々と。
もう勝三君と呼ぶのはやめよう。
勝三さんだ。
「善次郎、少しいいか?」
勝三さんのゾウさんに驚愕していた俺の背に、まだまだ子供の面影を残した高めの声がかかる。
奇妙丸君だ。
そういえば今日はなんだか元気が無かった。
一度も試合を挑んでこなかったし、いつも取り巻き連中が無残に負けるのを大笑いして見ていたのに今日は全く笑っていなかった気がする。
どうしたのだろうか。
奇妙丸君が促すままに、殿の家の蔵に入る。
奇妙丸君も俺も、勝手知ったる殿の家だな。
蔵は冷え込んできた今の季節にあって、なおひんやりとした空気を蓄えていた。
貧乏武士の家といえども、金目の物は結構ある。
戦で使う武具や俺が南蛮人から奪ってきた火縄銃や硝石、そして何より食料。
たくさんの物が置かれた蔵だが、おそらく奇妙丸君の目当てはそういう物ではないだろう。
たぶんこの空間。
誰にも話を聞かれないこの空間を求めていたのだ。
これからするのは、誰にも聞かれたくない話ということだ。
「頼みがある」
「俺にできることなら報酬次第です。できないことはできません」
「お主ならできると思う」
頭の良い奇妙丸君ならそれほど無体なことは言わないとは思うが、微妙に緊張する。
なにせあの織田信長の息子の頼みだ。
何でも家臣に命令できる奇妙丸君が、俺に頼まなければできないこと。
ちょっと怖いな。
しかし誰でもなく、俺を頼ってくれたのは少し嬉しくもある。
できるなら聞いてあげたい。
「一応概要だけお聞きしてもいいですか?」
「武田が徳川を攻めるようなのだ。徳川と同盟を組んでいる織田は徳川方に加勢することとなった」
「なるほどわかりました。松姫様のことですね」
「知っておったのか……」
まあ未来じゃあ有名な話だ。
戦国のロミオとジュリエット、織田信忠と武田の松姫の話は『漫画で分かる日本の歴史』の中で俺が号泣した場面でもある。
そのせいで少々現実の奇妙丸君に優しくなっている部分も否定できない。
「織田家に生まれた者として、武田と戦うのならば勝たねばならない。だが、織田が勝つということは武田は負けるということ。もし、そうなったら……」
松姫にも危険が及ぶかもしれない。
武士が武家の女子供を斬るということは基本的に無いが、全く無いわけではない。
明確なルールなんて存在していない戦国時代には、悪逆非道なんでもござれなのだ。
戦で武田家が滅亡すれば落ち武者狩りなどもあるだろうし、そうなればタダでは済まないだろう。
「もし松姫に危険が及びそうになったら、攫ってくれぬか?」
「それは、俺にできることでしょうか」
「できる、と私は思っておる。なにせお主の妻は……いや、これは言わぬ約束だったな」
「はぁ、やるしか無いってことですか」
また姫攫いの依頼を承ってしまった。
しかし弱みを握られている木っ端侍は受けざるを得ない。
まあ俺としても戦国のロミジュリには悲劇を乗り越えてハッピーエンドを迎えて欲しい。
史実の通りだと、結局信忠と松姫は一度も会うことなく本能寺を迎えてしまうんだ。
武田家は滅亡したけれど、松姫は生き残った。
そして松姫が生きているということを知った信忠は今度こそ妻にと、迎えを出そうとする。
しかしあと少しで松姫と会えるというところで本能寺の変が起こるんだ。
あのときは勇者ミツヒデに殺意を覚えたね。
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