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9.女将の病気を治そう
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翌朝、久しぶりにちゃんとしたベッドで寝られたため疲れは取れ、頭はすっきりしているが俺の気分は優れない。
当然あの娘の母親のことだ。
どうしたらいいんだろうか。
あの子の母親を助けて、それが近所にばれて、俺の元に助けを求めるひとがたくさん集まる。
それをみんな助けていくのか?
もし助けを求める人の中にむさくるしい男がいたらどうする?
俺は元々助けを求める人を助けたいと思うような善性の人格ではない。
そんなことはガラじゃないんだよ。
俺がそんなことをうじうじ考えていると、頭の中にピロリロリンと電子音が鳴る。
もちろん俺の脳内に電子チップなどが埋め込まれているわけではないので、おっぱいポイント関連だろう。
おっぱいディスプレイを開くと、メールを受信しましたというお知らせが。
おっぱいディスプレイにメール機能なんてあったのか。
開くと案の定神様からのメールだった。
”もっと好き勝手に行動しちゃってもいいんじゃないかな”
神様のメールにはそれだけ書かれていた。
好き勝手か。
確かにな。
あの子の母親を助けて、おっぱいのひとつでも要求してやろう。
なんだ、こんな簡単なことだったんじゃないか。
俺の思考は冬の寒空のように澄み渡っていた。
神様、ありがとうございます。
「俺は少し医学をかじったことがある。君のお母さんを診せてくれないか?」
嘘だ。
本当は君のお母さんをチート能力で治して見返りにおっぱいを揉ませてもらおうとしています。
「本当ですか!?お母さんを助けて下さい!!」
少女は必死の形相で俺に縋りついて来る。
これはさすがに心が痛むね。
さっきまで治したお礼にどこまで要求しようか悩んでいた俺のピンク色の脳細胞がさぁっとブルーに変わる。
娘さんに案内されて厨房の奥から宿の隣に併設された住居スペースに向かう。
道すがらお母さんの症状を聞く。
発熱に下痢、血便、嘔吐。
娘さんも同じものを食べているので食中毒ではない。
血便が出ているのが気になるな。
重大な内臓疾患の場合、治せるだろうか。
いや、治せるだろうな。
おっぱいポイントにその程度のことは簡単だ。
だとすれば問題なのはポイントがどのくらいかかるのかということだな。
住居スペースはそれほど広くなく、すぐに母親が寝ているという部屋に着く。
ドアを開けたとたんにふんわりと汚物の匂いが漂ってくる。
病人にはあまりよくない環境に思える。
ベッドには娘とよく似た亜麻色の髪の美女が寝ており、俺達が入ってきたのに気付きうっすら目を開ける。
娘は母親のもとに駆けよるが、俺は入り口に立ったまま匂いの原因を探すために不躾にも部屋を見回す。
ベッドの横に汚物の入った桶が置いてあり、どうやらそれが匂いの原因らしい。
動くのが辛いのかそれをトイレ代わりにしているようだ。
美人の排泄物に相棒がピクリと反応してしまう。
こんなときばかりは守備範囲の広い自分の性癖に嫌気がさす。
言い訳をするわけではないけれど、ゲロはだめなんだ。
「お母さん、体調はどう?」
「ミリア、少しはよくなったわ」
母親の顔色と力の無い声からそれが嘘だというのが分かる。
娘にもそれが分かったのか、縋るような顔で俺を見る。
俺は娘を安心させるようにひとつ頷く。
「お母さん、病気に詳しそうな人を連れてきたの。診てもらおう」
「そうなの。でもその人に払うためのお金がうちにはないじゃない」
「それは病気が治ってから考えればいいよ」
「その人はそれでいいと言っていたの?」
娘はまた俺の方を振り返り、泣きそうな顔をする。
そんな顔しないでくれよ。
俺はもう一度頷く。
「大丈夫だって。お母さん、診てもらおう」
「そうね。わかったわ」
向こうの話がついたみたいなので俺はベッドに近づく。
「初めまして。病気に少し詳しいだけの旅人で悪いんだけどなんとかなるか試してみるよ」
「いえ、よろしくおねがいします。こんな格好で申し訳ありませんが、もうろくに動けないんです」
「なるほど。少し失礼しますね」
そう言って俺は布団をめくる。
おお、なんと、素晴らしい。
ぺったんこだ。
そんな、彼女はもう30代前半くらいのはず。
稀に、大人になろうが子供ができようが胸の膨らまない女の人がいると聞いたことがあるが、彼女がそれなのか?
大人なのに、美人なのに、未亡人なのに、胸がぺったんこ。
素晴らしいとしかいいようが無い。
1周回って妖艶。
美しい。
おっと、あまり病人のふとんをめくったままにするのも悪いな。
俺はなるほど、ほうほう、などと言いながら胸に耳をあて、心音を聞くふりをしておっぱいに頬ずりする。
彼女の胸はまったくないように見えて、うっすらと皮下脂肪がついていて、柔らかい。
薄い寝巻き越しに俺の頬に小さな突起があたる。
素晴らしい、が、自分のあまりの外道さにちょっと自分でも軽く引くのですぐにやめる。
続きは病気を治してからしてもらうとしよう。
俺は母親の口を開けさせて、喉の状態を確認していますみたいなふりをして鑑定を発動する。
鑑定はいつでも俺の知りたいことを教えてくれる。
名前:ラーナ
年齢:33歳
状態:病気(細菌性赤痢)
性癖:ほぼノーマル。軽度のM
なるほど。
ちょっと鑑定結果に俺の欲望が汲み取られてしまったようだが、知りたいことは分かった。
しかし赤痢か。
たしか日本でも終戦直後の頃にはかなりの死者を出した感染症だよな。
最近の日本ではあまり聞かないけれど、これってどうやったら治るんだろうか。
当然あの娘の母親のことだ。
どうしたらいいんだろうか。
あの子の母親を助けて、それが近所にばれて、俺の元に助けを求めるひとがたくさん集まる。
それをみんな助けていくのか?
もし助けを求める人の中にむさくるしい男がいたらどうする?
俺は元々助けを求める人を助けたいと思うような善性の人格ではない。
そんなことはガラじゃないんだよ。
俺がそんなことをうじうじ考えていると、頭の中にピロリロリンと電子音が鳴る。
もちろん俺の脳内に電子チップなどが埋め込まれているわけではないので、おっぱいポイント関連だろう。
おっぱいディスプレイを開くと、メールを受信しましたというお知らせが。
おっぱいディスプレイにメール機能なんてあったのか。
開くと案の定神様からのメールだった。
”もっと好き勝手に行動しちゃってもいいんじゃないかな”
神様のメールにはそれだけ書かれていた。
好き勝手か。
確かにな。
あの子の母親を助けて、おっぱいのひとつでも要求してやろう。
なんだ、こんな簡単なことだったんじゃないか。
俺の思考は冬の寒空のように澄み渡っていた。
神様、ありがとうございます。
「俺は少し医学をかじったことがある。君のお母さんを診せてくれないか?」
嘘だ。
本当は君のお母さんをチート能力で治して見返りにおっぱいを揉ませてもらおうとしています。
「本当ですか!?お母さんを助けて下さい!!」
少女は必死の形相で俺に縋りついて来る。
これはさすがに心が痛むね。
さっきまで治したお礼にどこまで要求しようか悩んでいた俺のピンク色の脳細胞がさぁっとブルーに変わる。
娘さんに案内されて厨房の奥から宿の隣に併設された住居スペースに向かう。
道すがらお母さんの症状を聞く。
発熱に下痢、血便、嘔吐。
娘さんも同じものを食べているので食中毒ではない。
血便が出ているのが気になるな。
重大な内臓疾患の場合、治せるだろうか。
いや、治せるだろうな。
おっぱいポイントにその程度のことは簡単だ。
だとすれば問題なのはポイントがどのくらいかかるのかということだな。
住居スペースはそれほど広くなく、すぐに母親が寝ているという部屋に着く。
ドアを開けたとたんにふんわりと汚物の匂いが漂ってくる。
病人にはあまりよくない環境に思える。
ベッドには娘とよく似た亜麻色の髪の美女が寝ており、俺達が入ってきたのに気付きうっすら目を開ける。
娘は母親のもとに駆けよるが、俺は入り口に立ったまま匂いの原因を探すために不躾にも部屋を見回す。
ベッドの横に汚物の入った桶が置いてあり、どうやらそれが匂いの原因らしい。
動くのが辛いのかそれをトイレ代わりにしているようだ。
美人の排泄物に相棒がピクリと反応してしまう。
こんなときばかりは守備範囲の広い自分の性癖に嫌気がさす。
言い訳をするわけではないけれど、ゲロはだめなんだ。
「お母さん、体調はどう?」
「ミリア、少しはよくなったわ」
母親の顔色と力の無い声からそれが嘘だというのが分かる。
娘にもそれが分かったのか、縋るような顔で俺を見る。
俺は娘を安心させるようにひとつ頷く。
「お母さん、病気に詳しそうな人を連れてきたの。診てもらおう」
「そうなの。でもその人に払うためのお金がうちにはないじゃない」
「それは病気が治ってから考えればいいよ」
「その人はそれでいいと言っていたの?」
娘はまた俺の方を振り返り、泣きそうな顔をする。
そんな顔しないでくれよ。
俺はもう一度頷く。
「大丈夫だって。お母さん、診てもらおう」
「そうね。わかったわ」
向こうの話がついたみたいなので俺はベッドに近づく。
「初めまして。病気に少し詳しいだけの旅人で悪いんだけどなんとかなるか試してみるよ」
「いえ、よろしくおねがいします。こんな格好で申し訳ありませんが、もうろくに動けないんです」
「なるほど。少し失礼しますね」
そう言って俺は布団をめくる。
おお、なんと、素晴らしい。
ぺったんこだ。
そんな、彼女はもう30代前半くらいのはず。
稀に、大人になろうが子供ができようが胸の膨らまない女の人がいると聞いたことがあるが、彼女がそれなのか?
大人なのに、美人なのに、未亡人なのに、胸がぺったんこ。
素晴らしいとしかいいようが無い。
1周回って妖艶。
美しい。
おっと、あまり病人のふとんをめくったままにするのも悪いな。
俺はなるほど、ほうほう、などと言いながら胸に耳をあて、心音を聞くふりをしておっぱいに頬ずりする。
彼女の胸はまったくないように見えて、うっすらと皮下脂肪がついていて、柔らかい。
薄い寝巻き越しに俺の頬に小さな突起があたる。
素晴らしい、が、自分のあまりの外道さにちょっと自分でも軽く引くのですぐにやめる。
続きは病気を治してからしてもらうとしよう。
俺は母親の口を開けさせて、喉の状態を確認していますみたいなふりをして鑑定を発動する。
鑑定はいつでも俺の知りたいことを教えてくれる。
名前:ラーナ
年齢:33歳
状態:病気(細菌性赤痢)
性癖:ほぼノーマル。軽度のM
なるほど。
ちょっと鑑定結果に俺の欲望が汲み取られてしまったようだが、知りたいことは分かった。
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たしか日本でも終戦直後の頃にはかなりの死者を出した感染症だよな。
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