24 / 25
24.むかつくギルド
しおりを挟む
オークの集落殲滅の依頼を見事にやり遂げたおじさん2人は、胸を張ってギルドに報告に向かう。
オークの素材をたんまりとアイテムボックスに収納して。
残念なのはドラゴンブレスの性能を試せなかったことだ。
ていうかどこで試すのあれ。
正直町を焼き払うとかにしか使えなさそうだけど。
ギルドに入ると、またガチムチ兄やんが絡んでくるが無視して受付に報告する。
「は?」
「だから、オークの集落を殲滅した。住居も全て破壊済みだ」
「あ、あなたたちだけでですか?」
「そうだ」
「ちなみに討伐証明部位はどちらに?」
ギルド職員が嘘ついてもすぐにばれますよみたいな顔をして聞いてくるので、俺は少しカチンときて血が滴るオークキングの首を出してやる。
「ひぃっ」
「証明部位だ」
オークやゴブリンなど人型のモンスターの討伐証明部位はすべて右耳と決まっているが、アイテムボックスがある俺達はまるごと持ってきている。
全部で84匹。
内上位種が7匹、キングが1匹。
オークの群れとしては中規模くらいだが、CランクとFランクのおっさん冒険者2人で狩れるものではない。
ギルド職員は上司を呼びにいった。
ギルド職員というのはあまり自由裁量が与えられているわけではないらしい。
ほどなくして、先日俺の喧嘩に割って入ったギルド長が出てくる。
「おまえら2人か。そのオークの首はどうした」
「オークの集落殲滅の依頼を受けて、それを達成したと先ほどから説明している」
「とてもではないが信じられない。こちらで調査させてもらう。調査の結果、不正が発覚したらそれなりの処罰が下るから覚悟しておけ」
「不正なんて無い。どうとでも好きにすればいい」
いちいち腹が立つギルドだ。
せっかくランサーと二人、キメ顔で凱旋したというのにこの後の打上が白けたらギルドのせいにするからな。
もうこの街は嫌いだ。
ギルドの調査が終わったら出て行こう。
俺はこのギルドでオークの素材を売るのも癪なので、討伐証明部位だけを提出してギルドを後にした。
今日はしこたま呑んでやるぞ。
俺達2人は適当な酒場に入り、とりあえずパワードスーツの完成だけでも祝うことにした。
「カンパーイ!」
「あのギルドマジ腹立つよね」
「さすがにあそこまで疑わなくてもな」
初めは多少テンションが低くて愚痴ばかり言っていた俺達だったが、アルコールが回るにつれてそんなことはどうでもよくなり、パワードスーツに盛り込みたい機能についての話になると大盛り上がりした。
「あとな、これ絶対付けたいんだけどぉ、肩からミサイルが出るようにしたい」
酒が回り俺の言動も怪しい。
「みさいる?なんらそれわぁぁ」
ランサーはもっと酔っている。
「敵目がけて飛んでいって爆発する兵器だ」
「すっげーなそれ!じぇーったい、着けよう!!」
終始こんな調子で俺達は朝まで少年のように語り明かした。
「あー、頭痛いな」
「昨日のことが全然思い出せん。昨日どんな話をしたんだ?」
2人とも顔色が紙のようだ。
ランサーは記憶が飛ぶタイプらしく、何も憶えていないらしい。
結構有意義な話もあったんだけどな。
「パワードスーツに搭載したい兵装のこととか盛り上がったな」
「そうか、後でどんなものが出たか文章に起こしてくれ」
「わかった。それと、この街を出てカーティスを拠点にしたいんだがいいか?」
「構わん。名を上げるならここだろうとこの街に来たが、別にこれといってしがらみがあるわけじゃない」
ちなみにランサーは独身だ。
そのため非常に身軽である。
ランサーの同意も得られたので俺はギルドに向かうとする。
あと半日くらい寝ていたいところだが、いやな事は早めに終わらせておいたほうがいい。
俺は下級万能薬を飲み干し、もう1本をランサーに放り投げてランサーの部屋を出た。
入り浸っている家賃代わりのつもりだ。
ランサーが行動可能になれば、旅の準備をつつがなく進めておいてくれるはずだ。
ランサーはお金持ちだからもしかしたら馬車とかで移動できるかもしれない。
異世界で馬車の旅とかめちゃくちゃ楽しみだ。
めんどうなギルドの用事はすぐに終わらせて、俺も旅の準備に混ざりたい。
昨日の今日だが、オークの集落後まで行って見てくるだけなんだからもう終わっているだろう。
俺はそんな期待を込めてギルドのドアをくぐった。
ギルドの中に入ると聞こえてくる喧騒。
いつも荒くれ者共の声でうるさいギルドだが、なんだかいつにも増してうるさい気がする。
なにが原因かと見回すと、なにやら一部に人だかりができている場所を発見する。
誰かが喧嘩でもしているのかもしれない。
関わり合いになりたくはないが、受付に向かうためにはあのあたりを通らなくてはならない。
俺は重い足を動かして人だかりに近づいていった。
近づくにつれ、聞こえてくる男達の罵声、怒声。
汚いBGMに顔を顰めつつ、俺はその横を通り過ぎようとする。
「や、やめてくれ!!もう死んじまう!!助けてくれ!!」
「うるせぇんだよ。ゴブリンを狩ることしかできねえクズが!!」
近くを通るとどうしても詳細な内容が聞こえてしまう。
どうやらこれは喧嘩ではなく、一方的なリンチらしい。
40から50くらいに見えるおっさん冒険者に、若者が暴力を振るっている。
一瞬止めようとも思ったが、言葉で言って止まるものかと悩む。
そして俺は先日、ギルド長がギルド内での喧嘩を止めていたのを思い出し、ギルドを見回す。
ギルド長はカウンターの内側からこのリンチを暢気に眺めていた。
俺は咄嗟に、ギルド長に詰め寄る。
「なぜ止めない」
「は?冒険者同士の喧嘩だ。ギルドじゃ日常茶飯事だ」
「あんなものが喧嘩なわけあるか」
「喧嘩さ。刃物持ち出さねえうちは俺は手を出さねえ」
なんなんだ、このギルドも、ギルド長も、冒険者も。
頭に血が上って、ごうごうと音がしているような気がする。
深呼吸を一つしたあと、喧騒の中心に向かう。
俺は今、どんな顔をしているだろうか。
オークの素材をたんまりとアイテムボックスに収納して。
残念なのはドラゴンブレスの性能を試せなかったことだ。
ていうかどこで試すのあれ。
正直町を焼き払うとかにしか使えなさそうだけど。
ギルドに入ると、またガチムチ兄やんが絡んでくるが無視して受付に報告する。
「は?」
「だから、オークの集落を殲滅した。住居も全て破壊済みだ」
「あ、あなたたちだけでですか?」
「そうだ」
「ちなみに討伐証明部位はどちらに?」
ギルド職員が嘘ついてもすぐにばれますよみたいな顔をして聞いてくるので、俺は少しカチンときて血が滴るオークキングの首を出してやる。
「ひぃっ」
「証明部位だ」
オークやゴブリンなど人型のモンスターの討伐証明部位はすべて右耳と決まっているが、アイテムボックスがある俺達はまるごと持ってきている。
全部で84匹。
内上位種が7匹、キングが1匹。
オークの群れとしては中規模くらいだが、CランクとFランクのおっさん冒険者2人で狩れるものではない。
ギルド職員は上司を呼びにいった。
ギルド職員というのはあまり自由裁量が与えられているわけではないらしい。
ほどなくして、先日俺の喧嘩に割って入ったギルド長が出てくる。
「おまえら2人か。そのオークの首はどうした」
「オークの集落殲滅の依頼を受けて、それを達成したと先ほどから説明している」
「とてもではないが信じられない。こちらで調査させてもらう。調査の結果、不正が発覚したらそれなりの処罰が下るから覚悟しておけ」
「不正なんて無い。どうとでも好きにすればいい」
いちいち腹が立つギルドだ。
せっかくランサーと二人、キメ顔で凱旋したというのにこの後の打上が白けたらギルドのせいにするからな。
もうこの街は嫌いだ。
ギルドの調査が終わったら出て行こう。
俺はこのギルドでオークの素材を売るのも癪なので、討伐証明部位だけを提出してギルドを後にした。
今日はしこたま呑んでやるぞ。
俺達2人は適当な酒場に入り、とりあえずパワードスーツの完成だけでも祝うことにした。
「カンパーイ!」
「あのギルドマジ腹立つよね」
「さすがにあそこまで疑わなくてもな」
初めは多少テンションが低くて愚痴ばかり言っていた俺達だったが、アルコールが回るにつれてそんなことはどうでもよくなり、パワードスーツに盛り込みたい機能についての話になると大盛り上がりした。
「あとな、これ絶対付けたいんだけどぉ、肩からミサイルが出るようにしたい」
酒が回り俺の言動も怪しい。
「みさいる?なんらそれわぁぁ」
ランサーはもっと酔っている。
「敵目がけて飛んでいって爆発する兵器だ」
「すっげーなそれ!じぇーったい、着けよう!!」
終始こんな調子で俺達は朝まで少年のように語り明かした。
「あー、頭痛いな」
「昨日のことが全然思い出せん。昨日どんな話をしたんだ?」
2人とも顔色が紙のようだ。
ランサーは記憶が飛ぶタイプらしく、何も憶えていないらしい。
結構有意義な話もあったんだけどな。
「パワードスーツに搭載したい兵装のこととか盛り上がったな」
「そうか、後でどんなものが出たか文章に起こしてくれ」
「わかった。それと、この街を出てカーティスを拠点にしたいんだがいいか?」
「構わん。名を上げるならここだろうとこの街に来たが、別にこれといってしがらみがあるわけじゃない」
ちなみにランサーは独身だ。
そのため非常に身軽である。
ランサーの同意も得られたので俺はギルドに向かうとする。
あと半日くらい寝ていたいところだが、いやな事は早めに終わらせておいたほうがいい。
俺は下級万能薬を飲み干し、もう1本をランサーに放り投げてランサーの部屋を出た。
入り浸っている家賃代わりのつもりだ。
ランサーが行動可能になれば、旅の準備をつつがなく進めておいてくれるはずだ。
ランサーはお金持ちだからもしかしたら馬車とかで移動できるかもしれない。
異世界で馬車の旅とかめちゃくちゃ楽しみだ。
めんどうなギルドの用事はすぐに終わらせて、俺も旅の準備に混ざりたい。
昨日の今日だが、オークの集落後まで行って見てくるだけなんだからもう終わっているだろう。
俺はそんな期待を込めてギルドのドアをくぐった。
ギルドの中に入ると聞こえてくる喧騒。
いつも荒くれ者共の声でうるさいギルドだが、なんだかいつにも増してうるさい気がする。
なにが原因かと見回すと、なにやら一部に人だかりができている場所を発見する。
誰かが喧嘩でもしているのかもしれない。
関わり合いになりたくはないが、受付に向かうためにはあのあたりを通らなくてはならない。
俺は重い足を動かして人だかりに近づいていった。
近づくにつれ、聞こえてくる男達の罵声、怒声。
汚いBGMに顔を顰めつつ、俺はその横を通り過ぎようとする。
「や、やめてくれ!!もう死んじまう!!助けてくれ!!」
「うるせぇんだよ。ゴブリンを狩ることしかできねえクズが!!」
近くを通るとどうしても詳細な内容が聞こえてしまう。
どうやらこれは喧嘩ではなく、一方的なリンチらしい。
40から50くらいに見えるおっさん冒険者に、若者が暴力を振るっている。
一瞬止めようとも思ったが、言葉で言って止まるものかと悩む。
そして俺は先日、ギルド長がギルド内での喧嘩を止めていたのを思い出し、ギルドを見回す。
ギルド長はカウンターの内側からこのリンチを暢気に眺めていた。
俺は咄嗟に、ギルド長に詰め寄る。
「なぜ止めない」
「は?冒険者同士の喧嘩だ。ギルドじゃ日常茶飯事だ」
「あんなものが喧嘩なわけあるか」
「喧嘩さ。刃物持ち出さねえうちは俺は手を出さねえ」
なんなんだ、このギルドも、ギルド長も、冒険者も。
頭に血が上って、ごうごうと音がしているような気がする。
深呼吸を一つしたあと、喧騒の中心に向かう。
俺は今、どんな顔をしているだろうか。
10
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
あっとさん
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
異世界に召喚されて2日目です。クズは要らないと追放され、激レアユニークスキルで危機回避したはずが、トラブル続きで泣きそうです。
もにゃむ
ファンタジー
父親に教師になる人生を強要され、父親が死ぬまで自分の望む人生を歩むことはできないと、人生を諦め淡々とした日々を送る清泉だったが、夏休みの補習中、突然4人の生徒と共に光に包まれ異世界に召喚されてしまう。
異世界召喚という非現実的な状況に、教師1年目の清泉が状況把握に努めていると、ステータスを確認したい召喚者と1人の生徒の間にトラブル発生。
ステータスではなく職業だけを鑑定することで落ち着くも、清泉と女子生徒の1人は職業がクズだから要らないと、王都追放を言い渡されてしまう。
残留組の2人の生徒にはクズな職業だと蔑みの目を向けられ、
同時に追放を言い渡された女子生徒は問題行動が多すぎて退学させるための監視対象で、
追加で追放を言い渡された男子生徒は言動に違和感ありまくりで、
清泉は1人で自由に生きるために、問題児たちからさっさと離れたいと思うのだが……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる