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6.魔道具
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武器屋の次は服屋に向かう。
僕の服とザックスの服を買わなければならない。
こういうの女の子の奴隷だったらなんでこんなに女の子の買い物は長いんだやれやれとか言って優越感全開のドヤ顔を浮かべることができるのにな。
なんで男の買い物ってこんなに雑なんだろうやれやれ。
僕とザックスの服選びは5分程度で終わった。
男二人であれやこれやと着せ替え遊びも気持ち悪いからね。
機能性重視のおまかせ注文だ。
店員の返しも一言、そこの山から選べ、とだけ。
この世界にお洒落なアパレルショップがあるわけがない。
服屋といえば仕立て屋か古着屋だ。
一から仕立てるのはお金も時間も無駄なので当然向かったのは一山いくらの古着屋だ。
服はワゴンセールよりも雑に店内に山となっていた。
その山の中から目算で適当に自分のサイズに合うものを選んで終了だ。
服屋での用は終了。
次は魔道具屋へ向かう。
魔道具というのは神様の言っていた魔法を使うことのできるアイテムや、物を収納できるアイテムボックスの劣化版のようなアイテムの総称だ。
魔法の道具だから魔道具。
その専門店に向かう。
本当はもっと早くに行っておきたかったのだけれど、魔道具屋は宿から遠い。
護衛なしでは怖くて行けなかったのだ。
ザックスのおかげでようやく魔道具を買いに行くことができる。
きっととても高いだろうけど、資金はまだある。
奴隷と武器と服で金貨が30枚ほど飛んでいったけれどまだ10枚ほどが残っている。
少し心もとないけれど日本円にしたら約1500万円だ。
たかが道具がそんなにするわけがない。
きっと僕にも買えるものがあるはずだ。
「魔道具はそんなに安くねえと思うがな。物によっちゃあ奴隷より高いぜ?」
魔道具がそんなに高いとは。
白物家電くらいかと思ってた。
見るだけ見て、買えるものが無かったら諦めて出直そう。
僕には時間さえあればお金はどうとでもなるからね。
僕はザックスの案内で魔道具屋に向かった。
魔道具屋は奴隷商と同じように少し金持ち向けの敷居の高そうな感じのする店構えだった。
しかし何も恥じることのない僕は堂々と入っていく。
「いらっしゃいませ」
店内に入ると愛想のいい女の店員さんが出迎えてくれる。
店員が何をするわけでもなく笑顔でうろうろしている店は見張られているみたいであまり好きじゃないんだけど、魔道具という高い商品を扱っているお店なのだから仕方がないよね。
僕は店員さんをあまり意識しないようにして店内を見回る。
店内には様々な道具が陳列棚に綺麗に陳列されていた。
しかし値札とかはない。
時価じゃないよね。
僕は適当な魔道具の用途と値段を店員さんに聞いてみる。
なんか使い古して短くなった鉛筆にゴタゴタした装飾を付けたみたいなやつだ。
「こちらは火を起こすための魔道具ですね。こちらにクズ魔石を粉末にしてセットしていただきまして、この部分を捻るとこの棒の先に種火が灯ります。お値段は金貨1枚となっております」
まさかの金貨。
こんなライターみたいな魔道具が日本円で147万円もするなんてな。
日本なら100円で買える。
なんならタバコを1カートン買えば付いてくる。
僕は隣のこれまた短い鉛筆みたいな魔道具の用途と値段も聞いてみる。
「こちらは水が出てくる魔道具ですね。こちらにクズ魔石をセットしていただきまして、この部分を捻るとこの棒の先から水が出ます。お値段は金貨2枚となっております」
水のほうが高かった。
おそらく水の魔道具のほうが便利だからだろう。
火は別に魔道具を使わなくても火花や摩擦熱で起こすことも可能だ。
しかし水は水場の近くでなければ汲むことができない。
人間には水が絶対に必要だけれど、水というのは嵩張る。
この魔道具があれば大量の水を持って移動する必要がなくなる。
これは確かに日本円で194万円の価値があると思う。
これ1個で浄水場から家の蛇口までのすべての役割が賄えると考えれば数億から数十億してもおかしくないかもしれない。
これは買いだな。
僕は店員さんにこの魔道具を購入すると伝え、次の魔道具の説明をしてもらう。
攻撃用の魔道具、医療用の魔道具、アイテムボックスの劣化版みたいな魔道具と様々な魔道具を紹介してもらったけれど、結局最初に聞いた火と水の魔道具以外は今の僕に買える値段ではなかった。
仕方がないのでついでに火の魔道具も買った。
ちょっと割高感は否めないけれど、火起こしは大変だしね。
これから街を出てお外でキャンプしなければならないこともあるかもしれないし、買っておけば安心だ。
「うーん、でもせっかく来たのに買ったのがこれだけってのは寂しいな。他には金貨数枚で買えるような魔道具はないんですか?」
「そうですね、魔道具ですとその金額では厳しいかと。ご予算が限られているのでしたら、魔導印はいかがでしょうか」
「魔導印?」
「はい、こちらの商品です。この印を身体のどこかに貼り付けることで簡単なものではありますが魔法が使えるようになるという商品です。お値段はどの魔導印も金貨1枚から2枚と大変お値打ちとなっております」
店員さんが持ってきたのは幾何学模様の描かれたシールのようなものだった。
身体に貼り付けるだけで魔法が使えるなんて、すごい商品じゃないか。
僕はそういうのを求めていたんだよ。
「坊ちゃんやめときな。魔導印なんて本当に小規模の魔法しか使えないぜ。金をドブに捨てるようなものだ」
「ええ、そうなの?」
「そうかもしれませんね。例えば、先ほどお客様が購入された火の魔道具と同じようなことは魔導印でも可能でございます。ですが水の魔道具のように多くの水を出すようなことはできません。出ても一口くらいですかね。ですが本当に喉が渇いた時にはその一口が何にも勝ることもあります」
一口の水を出すのが精一杯って、ちょっとしょぼいな。
確かに魔法と呼ぶには少し小規模すぎるような気もする。
だけど使いようによっては使えないわけではないな。
何よりタトゥシールみたいでかっこいい。
「それじゃあ、さっき見せてもらったような物を収納することのできる魔法が使える魔導印ってありますか?」
「え、収納の魔導印ですか?ありますけど、本当にコインが1枚入る程度の収納量になってしまいますよ?もちろん異空間内の時間経過も外と全く変わりません」
「コインが1枚入れば十分です。それを貰います」
「あ、ありがとうございます。金貨2枚です」
これが金貨2枚で手に入るのなら安いものだ。
これを使えばコインが消えるマジックやり放題だな。
まあそれは冗談だけど、この魔導印が有用であるのは確かだ。
結構散財してしまったけれど、僕はホクホク顔で魔道具屋を後にした。
僕の服とザックスの服を買わなければならない。
こういうの女の子の奴隷だったらなんでこんなに女の子の買い物は長いんだやれやれとか言って優越感全開のドヤ顔を浮かべることができるのにな。
なんで男の買い物ってこんなに雑なんだろうやれやれ。
僕とザックスの服選びは5分程度で終わった。
男二人であれやこれやと着せ替え遊びも気持ち悪いからね。
機能性重視のおまかせ注文だ。
店員の返しも一言、そこの山から選べ、とだけ。
この世界にお洒落なアパレルショップがあるわけがない。
服屋といえば仕立て屋か古着屋だ。
一から仕立てるのはお金も時間も無駄なので当然向かったのは一山いくらの古着屋だ。
服はワゴンセールよりも雑に店内に山となっていた。
その山の中から目算で適当に自分のサイズに合うものを選んで終了だ。
服屋での用は終了。
次は魔道具屋へ向かう。
魔道具というのは神様の言っていた魔法を使うことのできるアイテムや、物を収納できるアイテムボックスの劣化版のようなアイテムの総称だ。
魔法の道具だから魔道具。
その専門店に向かう。
本当はもっと早くに行っておきたかったのだけれど、魔道具屋は宿から遠い。
護衛なしでは怖くて行けなかったのだ。
ザックスのおかげでようやく魔道具を買いに行くことができる。
きっととても高いだろうけど、資金はまだある。
奴隷と武器と服で金貨が30枚ほど飛んでいったけれどまだ10枚ほどが残っている。
少し心もとないけれど日本円にしたら約1500万円だ。
たかが道具がそんなにするわけがない。
きっと僕にも買えるものがあるはずだ。
「魔道具はそんなに安くねえと思うがな。物によっちゃあ奴隷より高いぜ?」
魔道具がそんなに高いとは。
白物家電くらいかと思ってた。
見るだけ見て、買えるものが無かったら諦めて出直そう。
僕には時間さえあればお金はどうとでもなるからね。
僕はザックスの案内で魔道具屋に向かった。
魔道具屋は奴隷商と同じように少し金持ち向けの敷居の高そうな感じのする店構えだった。
しかし何も恥じることのない僕は堂々と入っていく。
「いらっしゃいませ」
店内に入ると愛想のいい女の店員さんが出迎えてくれる。
店員が何をするわけでもなく笑顔でうろうろしている店は見張られているみたいであまり好きじゃないんだけど、魔道具という高い商品を扱っているお店なのだから仕方がないよね。
僕は店員さんをあまり意識しないようにして店内を見回る。
店内には様々な道具が陳列棚に綺麗に陳列されていた。
しかし値札とかはない。
時価じゃないよね。
僕は適当な魔道具の用途と値段を店員さんに聞いてみる。
なんか使い古して短くなった鉛筆にゴタゴタした装飾を付けたみたいなやつだ。
「こちらは火を起こすための魔道具ですね。こちらにクズ魔石を粉末にしてセットしていただきまして、この部分を捻るとこの棒の先に種火が灯ります。お値段は金貨1枚となっております」
まさかの金貨。
こんなライターみたいな魔道具が日本円で147万円もするなんてな。
日本なら100円で買える。
なんならタバコを1カートン買えば付いてくる。
僕は隣のこれまた短い鉛筆みたいな魔道具の用途と値段も聞いてみる。
「こちらは水が出てくる魔道具ですね。こちらにクズ魔石をセットしていただきまして、この部分を捻るとこの棒の先から水が出ます。お値段は金貨2枚となっております」
水のほうが高かった。
おそらく水の魔道具のほうが便利だからだろう。
火は別に魔道具を使わなくても火花や摩擦熱で起こすことも可能だ。
しかし水は水場の近くでなければ汲むことができない。
人間には水が絶対に必要だけれど、水というのは嵩張る。
この魔道具があれば大量の水を持って移動する必要がなくなる。
これは確かに日本円で194万円の価値があると思う。
これ1個で浄水場から家の蛇口までのすべての役割が賄えると考えれば数億から数十億してもおかしくないかもしれない。
これは買いだな。
僕は店員さんにこの魔道具を購入すると伝え、次の魔道具の説明をしてもらう。
攻撃用の魔道具、医療用の魔道具、アイテムボックスの劣化版みたいな魔道具と様々な魔道具を紹介してもらったけれど、結局最初に聞いた火と水の魔道具以外は今の僕に買える値段ではなかった。
仕方がないのでついでに火の魔道具も買った。
ちょっと割高感は否めないけれど、火起こしは大変だしね。
これから街を出てお外でキャンプしなければならないこともあるかもしれないし、買っておけば安心だ。
「うーん、でもせっかく来たのに買ったのがこれだけってのは寂しいな。他には金貨数枚で買えるような魔道具はないんですか?」
「そうですね、魔道具ですとその金額では厳しいかと。ご予算が限られているのでしたら、魔導印はいかがでしょうか」
「魔導印?」
「はい、こちらの商品です。この印を身体のどこかに貼り付けることで簡単なものではありますが魔法が使えるようになるという商品です。お値段はどの魔導印も金貨1枚から2枚と大変お値打ちとなっております」
店員さんが持ってきたのは幾何学模様の描かれたシールのようなものだった。
身体に貼り付けるだけで魔法が使えるなんて、すごい商品じゃないか。
僕はそういうのを求めていたんだよ。
「坊ちゃんやめときな。魔導印なんて本当に小規模の魔法しか使えないぜ。金をドブに捨てるようなものだ」
「ええ、そうなの?」
「そうかもしれませんね。例えば、先ほどお客様が購入された火の魔道具と同じようなことは魔導印でも可能でございます。ですが水の魔道具のように多くの水を出すようなことはできません。出ても一口くらいですかね。ですが本当に喉が渇いた時にはその一口が何にも勝ることもあります」
一口の水を出すのが精一杯って、ちょっとしょぼいな。
確かに魔法と呼ぶには少し小規模すぎるような気もする。
だけど使いようによっては使えないわけではないな。
何よりタトゥシールみたいでかっこいい。
「それじゃあ、さっき見せてもらったような物を収納することのできる魔法が使える魔導印ってありますか?」
「え、収納の魔導印ですか?ありますけど、本当にコインが1枚入る程度の収納量になってしまいますよ?もちろん異空間内の時間経過も外と全く変わりません」
「コインが1枚入れば十分です。それを貰います」
「あ、ありがとうございます。金貨2枚です」
これが金貨2枚で手に入るのなら安いものだ。
これを使えばコインが消えるマジックやり放題だな。
まあそれは冗談だけど、この魔導印が有用であるのは確かだ。
結構散財してしまったけれど、僕はホクホク顔で魔道具屋を後にした。
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