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12.御三家のカリスマ
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運動部はもういいや。
どいつもこいつもボールころころしやがって。
俺もボールころころされたいわ。
『坊ちゃまのボールに私以外がころころすると死ぬ呪いをかけました』
メイドがやりやがった。
いつかやると思ってました。
『カッとなってやった。後悔はしていない』
うるさいよ。
どうしてくれんだこれ。
メイドが責任持ってころころしてくれんのか!?
『坊ちゃまにはまだ早いです』
悪魔かこいつは。
悪魔だった。
さっさと文化部行こうか。
俺達は雪村の希望により家庭科部に向かう。
雪村は食べることが好きなので自分でも料理がしてみたいそうだ。
大丈夫かな。
雪村のカロリー収支が気になる。
意外と筋肉量が多いのかな。
家庭科部が部の活動を行っているのは学園の第3調理室だ。
この学園には7つの調理室があるが、この第3調理室はそのなかでも1番広く、設備が整った調理室だ。
そんな部屋がなぜ家庭科部の活動に使われているのかといえば、それだけ家庭科部の人数が多いということもあるが、もう一つ理由が存在している。
真四角御三家真四角銀行頭取、加藤六郎の娘加藤沙織。
彼女は中等部のときからこの家庭科部に所属していた。
中等部の校舎の調理室よりも高等部の校舎の調理室のほうが設備が新しいため、高等部と中等部の家庭科部は合同で活動しているのだ。
その部員数は高等部だけで400人を超えている。
そしてその9割が女子生徒だ。
よし、この部にしよう。
「俺この部に入部する」
「え?もう決めたの?」
「恵理香も連れてくることってできるかな…」
右を見ても女子、左を見ても女子。
こんなにいい部があるか?
そりゃ少しは女子が多い部もあるかもしれないが、こんなに部員数が多い部は他にはない。
この部員数の原因は間違いなく御三家の加藤沙織のカリスマだ。
それを証明するように、中等部の部員だけでなく高等部の先輩方までもがあんなにしおらしく見学者にお茶やお菓子を出して回っている。
あの先輩達も皆、放っておくと好き勝手する良家の子女ばかりだ。
それがこの部では皆一様におもてなし精神を発揮して見学者を接客している。
一般家庭出身の中村にすら全く傲慢さや上から目線な気配を感じさせることなく接している。
これは加藤沙織がこの部を部員ひとりひとりに至るまで掌握し、御し辛い良家の子女が皆ひとつの意思の元に纏まっているという証明。
やはり御三家はあなどれない。
先輩方が差し出してくれるお菓子は、どれも非常に良くできていてこの部のレベルの高さがうかがえる。
雪村は純粋にお菓子を美味しそうに食べているし、中村はあの幼馴染メイドにお菓子作りをマスターして欲しがっている。
まさかあの幼馴染メイド、料理が下手とかいうベタな属性がついているのか?
すでに幼馴染なうえにメイドなのに。
欲張りすぎだろ。
ここらで料理下手の属性を外しておくことをおすすめする。
いざという時、属性が重くて逃げ遅れるぞ。
ま、その時死ぬのは中村だけどな。
「あら、雪村君に四宮君、それと中村君だったかしら」
圧倒的ラスボス感。
割れた人波の中から現れたのは、そんな言葉でしか言い表せない少女、加藤沙織だった。
さらさらの黒髪を腰のあたりまで伸ばした絶世の美少女。
その手にはキラキラの扇子。
小道具が凝ってるな。
まさしくお嬢様の中のお嬢様。
それに入学式で多少目立った俺はともかく中村の名前まで知っているとは。
いや、俺達がVIP席に通されてから加藤沙織が出てくるまでに多少の時間があった。
さては必死に調べてから、さもなんでもお見通しみたいな雰囲気を醸し出しながら出てきたな。
「こんにちは、加藤さん」
親しげに声をかけたのは雪村だ。
同じ御三家で中等部でも一緒だった雪村は加藤さんと面識があるらしい。
元々真四角グループは横のつながりを大事にする傾向がある。
案外小さい頃からの付き合いなのかもしれない。
「今日は見学に?それともお菓子を食べに来ただけかしら」
字面で表すと結構きつめだが、その言葉にはどこか雪村をからかうような気安さがある。
もしかしたら前から雪村はお菓子を食べに家庭科部に遊びにいったりしていたのかな。
「今日は見学だよ。僕も料理に興味があって」
「雪村君は食べることが大好きだものね。そちらの2人は?」
「俺はこの部に入部すると決めた」
「そうなの。私部長の加藤沙織です。同じ学年よね、これからよろしくね」
「よろしく」
すでに俺の心は決まっているんだ。
あとまごまごしているのは中村だけだ。
「あの、俺はメイドに料理を覚えてほしいんだけど」
「うん、そういう人も大歓迎よ。入部するのはあなたになるけど、メイドさんを連れてきてくれれば一緒に活動できます」
「そうなんだ。じゃあ俺も入部します」
ということで俺達3人は家庭科部に入部することにした。
別に女の子がいっぱいだからという理由だけで入部したわけじゃない。
この部に雪村が入部すればこの部には御三家が2人在籍することになる。
なんかもう怖いものなんてない気がしない?
俺は篠原雅也に目をつけられている。
防波堤はいくつあっても困ることはないだろう。
それもこのラスボス美少女、加藤沙織の逆鱗に触れなければなんだけど。
逆鱗をパステルカラーに塗装しておいて欲しい。
どいつもこいつもボールころころしやがって。
俺もボールころころされたいわ。
『坊ちゃまのボールに私以外がころころすると死ぬ呪いをかけました』
メイドがやりやがった。
いつかやると思ってました。
『カッとなってやった。後悔はしていない』
うるさいよ。
どうしてくれんだこれ。
メイドが責任持ってころころしてくれんのか!?
『坊ちゃまにはまだ早いです』
悪魔かこいつは。
悪魔だった。
さっさと文化部行こうか。
俺達は雪村の希望により家庭科部に向かう。
雪村は食べることが好きなので自分でも料理がしてみたいそうだ。
大丈夫かな。
雪村のカロリー収支が気になる。
意外と筋肉量が多いのかな。
家庭科部が部の活動を行っているのは学園の第3調理室だ。
この学園には7つの調理室があるが、この第3調理室はそのなかでも1番広く、設備が整った調理室だ。
そんな部屋がなぜ家庭科部の活動に使われているのかといえば、それだけ家庭科部の人数が多いということもあるが、もう一つ理由が存在している。
真四角御三家真四角銀行頭取、加藤六郎の娘加藤沙織。
彼女は中等部のときからこの家庭科部に所属していた。
中等部の校舎の調理室よりも高等部の校舎の調理室のほうが設備が新しいため、高等部と中等部の家庭科部は合同で活動しているのだ。
その部員数は高等部だけで400人を超えている。
そしてその9割が女子生徒だ。
よし、この部にしよう。
「俺この部に入部する」
「え?もう決めたの?」
「恵理香も連れてくることってできるかな…」
右を見ても女子、左を見ても女子。
こんなにいい部があるか?
そりゃ少しは女子が多い部もあるかもしれないが、こんなに部員数が多い部は他にはない。
この部員数の原因は間違いなく御三家の加藤沙織のカリスマだ。
それを証明するように、中等部の部員だけでなく高等部の先輩方までもがあんなにしおらしく見学者にお茶やお菓子を出して回っている。
あの先輩達も皆、放っておくと好き勝手する良家の子女ばかりだ。
それがこの部では皆一様におもてなし精神を発揮して見学者を接客している。
一般家庭出身の中村にすら全く傲慢さや上から目線な気配を感じさせることなく接している。
これは加藤沙織がこの部を部員ひとりひとりに至るまで掌握し、御し辛い良家の子女が皆ひとつの意思の元に纏まっているという証明。
やはり御三家はあなどれない。
先輩方が差し出してくれるお菓子は、どれも非常に良くできていてこの部のレベルの高さがうかがえる。
雪村は純粋にお菓子を美味しそうに食べているし、中村はあの幼馴染メイドにお菓子作りをマスターして欲しがっている。
まさかあの幼馴染メイド、料理が下手とかいうベタな属性がついているのか?
すでに幼馴染なうえにメイドなのに。
欲張りすぎだろ。
ここらで料理下手の属性を外しておくことをおすすめする。
いざという時、属性が重くて逃げ遅れるぞ。
ま、その時死ぬのは中村だけどな。
「あら、雪村君に四宮君、それと中村君だったかしら」
圧倒的ラスボス感。
割れた人波の中から現れたのは、そんな言葉でしか言い表せない少女、加藤沙織だった。
さらさらの黒髪を腰のあたりまで伸ばした絶世の美少女。
その手にはキラキラの扇子。
小道具が凝ってるな。
まさしくお嬢様の中のお嬢様。
それに入学式で多少目立った俺はともかく中村の名前まで知っているとは。
いや、俺達がVIP席に通されてから加藤沙織が出てくるまでに多少の時間があった。
さては必死に調べてから、さもなんでもお見通しみたいな雰囲気を醸し出しながら出てきたな。
「こんにちは、加藤さん」
親しげに声をかけたのは雪村だ。
同じ御三家で中等部でも一緒だった雪村は加藤さんと面識があるらしい。
元々真四角グループは横のつながりを大事にする傾向がある。
案外小さい頃からの付き合いなのかもしれない。
「今日は見学に?それともお菓子を食べに来ただけかしら」
字面で表すと結構きつめだが、その言葉にはどこか雪村をからかうような気安さがある。
もしかしたら前から雪村はお菓子を食べに家庭科部に遊びにいったりしていたのかな。
「今日は見学だよ。僕も料理に興味があって」
「雪村君は食べることが大好きだものね。そちらの2人は?」
「俺はこの部に入部すると決めた」
「そうなの。私部長の加藤沙織です。同じ学年よね、これからよろしくね」
「よろしく」
すでに俺の心は決まっているんだ。
あとまごまごしているのは中村だけだ。
「あの、俺はメイドに料理を覚えてほしいんだけど」
「うん、そういう人も大歓迎よ。入部するのはあなたになるけど、メイドさんを連れてきてくれれば一緒に活動できます」
「そうなんだ。じゃあ俺も入部します」
ということで俺達3人は家庭科部に入部することにした。
別に女の子がいっぱいだからという理由だけで入部したわけじゃない。
この部に雪村が入部すればこの部には御三家が2人在籍することになる。
なんかもう怖いものなんてない気がしない?
俺は篠原雅也に目をつけられている。
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