ゴミスキルでもたくさん集めればチートになるのかもしれない

兎屋亀吉

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40.牢名主

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まえがき
 すみません。また投稿を忘れてしまいました。本日2話投稿します。次話も続けてご覧ください。
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                 以下本編
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 1日の労働が終わり、猫を送還した。
 管理官の部下の筋肉に連れられて僕は他の奴隷達と同じ牢屋に入れられる。
 奴隷商に聞いていた話と違うと軽く抗議してみたりもしたが、聞く耳持ってもらえず。
 特別奴隷といえども個室が用意されていたりはしないようだ。
 一応他の鉱山奴隷達には特別奴隷にちょっかいを出すなという命令が出されているみたいだけど、そんな命令を守れるような人たちなら犯罪奴隷になんてなってないと思うんだ。
 僕はビクビクしながら壁際に座り込む。
 幼女と被害者の会会長も労働が終わってここに入れられたみたいで、近くに座っていた。
 
「おいおい、今度の特別奴隷はずいぶんとカワイコちゃんばかりじゃねえかよ」

 やっぱりというかなんというか。
 僕は筋骨ダルマたち数人に絡まれてしまった。
 僕というか、僕たち3人の特別奴隷全員だけど。
 特別奴隷全員が牢屋に来るのを待ち構えていたのか、その男たちは僕たち3人を取り囲んではやし立てる。

「管理官がどういう考えなのかは知らねえが、こんな男だらけの場所にガキとはいえ女を寄こすってこたあ何しても問題にはならねえってことだよな?」

 ひぇっ、こいつら鬼畜だ。
 このままだとエロ同人みたいなことになってしまう。
 
「お前ら、こんな子に発情して恥ずかしくねえのか!」

 おお、さすが会長。
 こんな強面相手にこんなに強気で話せるなんて。
 やっぱりあんたが会長だ。

「へへへ、おれぁ別にお前でもいいんだぜ?よくみりゃ可愛い顔してんじゃねえか……」

 ひぇっ、こいつら会長の尻も狙ってやがる。
 これはBL本も真っ青な絶望展開になってしまうのか。

「あんた達、あたしとヤリたいの?」

 へ?
 なんか隣の幼女が凄いこと言ってる気がするんだけど。
 幼女の声初めて聞いたけど可愛い声だな。

「さっきからガキだとか言われてカチンときてるんだけど。言っとくけどあたしは今年で19だから」

 ええ、幼女だと思ってたらロリ姉さんだった。
 こんな生物存在していいのか?

「で、あんた達あたしとヤリたいらしいじゃん。力であたしに勝ったらヤラせてあげてもいいよ?」

 何言っちゃってんのこんな筋肉ダルマばかりを相手に。
 幼女改めロリ姉さんの身体は見るからにほっそりとしていて筋肉なんてまるで無さそうに見える。
 こんなゴリマッチョの男達に力で勝つなんてできるのだろうか。
 僕はエロ同人みたいな胸糞展開は見たくないよ。
 いざという時助けることができるようにスキルの準備をしておこう。
 
「へへへっお嬢ちゃん、大口叩くのはいいが手加減なんてしてやらねえぞ?」

「お、おい、子供の言うことだぞ!?さすがに大人気ないんじゃないのか!?」

「うるせえ!!お嬢ちゃんがそう言ってんだからてめえは黙ってろ!!」

 我らが会長はロリ姉さんという存在を信じられないようで筋肉ダルマたちに抗議するものの、ヤリたい盛りのゴリマッチョたちは大人気なく怒鳴る。
 このロリコンとホモの集団め。
 僕も心の中で罵倒しておく。
 
「へっへっへ、いくぜお嬢ちゃん」

 さすがに全員でかかっていくほど男達も腐ってはいないみたいで、リーダー格の男が一人前に出る。
 そしてロリ姉さんに向かって拳を振り上げる。
 リーダー格の男は腹パン一発で黙らせる気なのか、ロリ姉さんの腹目がけて拳を振り下ろした。

「ぐあぁっ!!」

 しかし次の瞬間吹っ飛ばされていたのは男のほうだった。
 男は3メートルほど盛大に吹っ飛ぶと、腹を押さえて悶絶する。

「お、おい、ダリオ……」

 リーダー格ダリオ君は起き上がることができない。
 1分くらい息をするのも辛かったようで涙を流して苦しんでいた。
 ロリ姉さんすごいな。
 あの細い身体のどこにゴリラみたいな男を殴り飛ばすパワーが秘められているんだろうか。
 やっぱりスキルとかなんだろうか。
 それとも種族かな。
 だってロリ姉さんは多分ドワーフだからね。
 ファンタジー世界において、ロリ姉さんで怪力といえばドワーフが最初に思いつく。
 
「だめだったわね。他に挑む人はいる?いないならさっさとどっか行ってくれない?」

「こ、この……」

 数人の男たちがロリ姉さんに襲い掛かる。
 大人げどこに落としてきた。
 僕は髪を伸ばし、竜の尾を作り出して男達をなぎ払う。
 あれから何度呼びかけても火竜王の魂は答えてくれない。
 あれは火事場のバカ力だったのか、それとも僕自身が死にそうだったから冥界の門が僕を受け入れようと開いたということなのか、謎だ。
 仕方が無く僕はあのときの感覚を思い出しながら魔力を髪に流し、竜の尾を真似ているというわけだ。
 あの時のように全てをなぎ倒すような威力はないが、人間の数人くらいはぶっ飛ばせる威力が出る。
 男達はまさか今まで無言だった僕から攻撃を受けるとは思っていなかったようで、目を見開いて吹っ飛んだ。

「て、てめえ、なんだそのスキルは……」

 言うわけないでしょおばかさんめ。
 僕はちらりとロリ姉さんを見る。
 別に助けたつもりはないけど、ロリ姉さんという珍しい人種と仲良くしたいという下心が無かったわけではない。
 予想通りロリ姉さんは余計なことをという顔で僕を見ている。
 これだからコミュニケイションは難しい。
 
「うるっせえぞおめえら、なにやってやがる……」

 倒れた男達を蹴飛ばして、見たこともないような大男が出てきた。
 山のような大男という表現が大げさではない人間を、僕は初めて見た。

「なんだおめえら、新入りか?赤首輪、特別奴隷ってわけか。なるほどな。奴隷商人になんて言われてここに来たのか知らねえけどな、ここじゃ俺がルールだ。ここで人間的な生活を送りたきゃ俺様の足元に頭こすりつけな」

 ええ……。
 牢名主みたいなやつ出てきた。


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