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120.襲撃
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「こ、これは……」
「戦車が、こんなにたくさん……」
「入り口を塞ぐように並べられている……」
「これはいったどこから建物に入るんだ?」
いい質問です。
僕は皆に後ろを向いているように指示して、戦車の一台に浮遊スキルを発動してどかす。
「もういいですよ?」
「なっ!!」
「い、いったいどうやって……」
「全然音もしなかったけど……」
「秘密です」
スキルの力だと言っても信じてもらえないだろう。
こちらの世界にもスキルを持った人がいるということはジャーハルやリーという軍人を見て分かるのだが、その扱いがいまいち良く分からないんだよな。
ジャーハルもリーも若いのに結構出世していたから、スキルを持っている人物が所属している国にとって重要な存在であることは分かる。
だけどスキル自体の情報は不思議なほど出回っていない。
超能力者とかテレビで出ても全部インチキなんだもんな。
スキルではない本物の超能力者だったら知らないけど、少なくともスキルは持っていなかった。
お嬢様と将軍の会話からも分かるように、国の上層部や一部の有力者などは知っているみたいだけどな。
帰ったらお嬢様に聞いてみようかな。
「ささ、こちらへどうぞ」
僕はショッピングモールへと日本人社員たちを案内する。
人数は50人ほどか。
ほとんどがお嬢様の会社の社員さんだけれど、数人だけ現地の協力者の人が混じっている。
この人たちはどうしたらいいのだろうか。
一応一回だけ鑑定しておくか。
ふむふむ、まあ当然だけどスキルなんか持っていたり……。
ん?
なんか、ひとりおかしなのがいる。
固有名:ジョセフ・オコチャ
種族:人間
スキル:【完全記憶】【詐術lv6】
産業スパイだろか?
まあいい。
今は産業スパイなんてどうでもいいと思うんだ。
お嬢様には後で報告しておこう。
僕はもう一度後ろを向いていてもらってバリケードを閉じた。
ショッピングモールの中には、お嬢様から預かってきた救援物資が運び込んである。
ヘリはお嬢様と将軍が必死で集めてくれているはずだ。
たぶん明日くらいには迎えに来てくれるかな。
それまではここで身体を休めてもらうとするか。
僕も疲れたので少し休む。
僕はゴブ之進を召喚し、ゴブ次郎と一緒に周囲の警戒を頼んだ。
はぁ、アフリカは暑くて疲れるねぇ。
「グギャギャギャ(起きてください)」
ゴブ次郎の声で目が覚める。
何かあったのだろうか。
「なにかあったの?」
「グギャグギャ(敵の襲撃です)」
「わかった。敵は戦車?」
「グギャグギャグギャグギャグギャギャギャ(戦車4、ヘリ2、あと爆撃機も近くを飛んでいるようです)」
「ええ、爆撃機?どこの国のかなぁ。ちょっと情勢が混乱しすぎて僕では予想もできないよ」
とにかく現場へ向かうこととする。
ゴブ次郎は火魔法を、ゴブ之進は雷魔法を買い与えてあるが、両方とも守りには向かない魔法スキルだ。
僕はちょっと人選ミスをしてしまったらしい。
急いでショッピングモールの屋上に向かった。
そこには2機のヘリに向かって雷を降らせるゴブ之進がいた。
しかしヘリも操縦士はそれなりにベテランなのか、うまいこと低空飛行して雷を周りの建物に擦り付けている。
そしてガトリング砲が掃射される。
ゴブ之進は姿勢を低くしてやり過ごす。
なかなか苦戦しているな。
僕はガトリング砲の弾を反転魔法で跳ね返す。
数発の弾がヘリに当たり、1機を見事撃墜する。
しかしなんでこんなにたくさんで僕たちのいるショッピングモールを狙ってきたんだろう。
やっぱりあの戦車が原因だろうか。
良く考えたらあんなこれ見よがしに戦車を並べたら、戦車を撃破した人物がここにいると喧伝してしまっているような気が今になってしてきた。
まずったね。
僕は知らず知らずのうちに、ピリピリしている敵の神経を逆なでしてしまったようだ。
4機の戦車から、戦車砲が発射される。
2発は建物に、もう2発は僕に直撃コース。
僕に向かって撃たれた2発は反転魔法で跳ね返す。
しかしもう2発は建物に直撃する。
ズンという横揺れ。
幸いにも倒壊するようなことはなかったけれど、これ以上撃たせたらまずいな。
僕は4機の戦車に向かって指を向ける。
戦車はもういっぱいあるので、これ以上は必要ない。
僕はビームスキルを発動する。
指先に光が集まり、4つの光球が発生する。
狙いをつけ、すべて発射した。
無音で飛んでいく4発の光線。
莫大な熱量を秘めたその光線は戦車の鋼鉄の装甲を貫き、内部でその熱量を爆発させた。
4機の戦車は溶鉱炉で熔かされたように赤熱したドロドロの金属塊になった。
当然中に乗っていた人は生きては居まい。
うーん、慣れない。
人の命を奪うということは、何度経験しても慣れるないな。
慣れてしまっても危ういのだろうけど。
その惨状を目にしたヘリは高度を上げて逃げていった。
ああ、ヘリが欲しかったのに。
「グギャグギャ(爆撃機来ます)」
「ええ?もう、忙しいな」
今度は上空に爆撃機が飛んでくる。
ヘリも戦車もダメだったから最終手段っていうわけか。
爆弾が直撃すればさすがに建物がもたない。
僕は視力強化で強化された視力によって、爆撃機を見据える。
ハッチが開き、爆弾が投下される。
今だ。
僕は空中の爆弾に向けてビームを放った。
空中で大爆発が起こる。
花火のようにきれいな爆発だったらいいのだけれど。
これは言わざるを得ない。
汚い花火だ。
「戦車が、こんなにたくさん……」
「入り口を塞ぐように並べられている……」
「これはいったどこから建物に入るんだ?」
いい質問です。
僕は皆に後ろを向いているように指示して、戦車の一台に浮遊スキルを発動してどかす。
「もういいですよ?」
「なっ!!」
「い、いったいどうやって……」
「全然音もしなかったけど……」
「秘密です」
スキルの力だと言っても信じてもらえないだろう。
こちらの世界にもスキルを持った人がいるということはジャーハルやリーという軍人を見て分かるのだが、その扱いがいまいち良く分からないんだよな。
ジャーハルもリーも若いのに結構出世していたから、スキルを持っている人物が所属している国にとって重要な存在であることは分かる。
だけどスキル自体の情報は不思議なほど出回っていない。
超能力者とかテレビで出ても全部インチキなんだもんな。
スキルではない本物の超能力者だったら知らないけど、少なくともスキルは持っていなかった。
お嬢様と将軍の会話からも分かるように、国の上層部や一部の有力者などは知っているみたいだけどな。
帰ったらお嬢様に聞いてみようかな。
「ささ、こちらへどうぞ」
僕はショッピングモールへと日本人社員たちを案内する。
人数は50人ほどか。
ほとんどがお嬢様の会社の社員さんだけれど、数人だけ現地の協力者の人が混じっている。
この人たちはどうしたらいいのだろうか。
一応一回だけ鑑定しておくか。
ふむふむ、まあ当然だけどスキルなんか持っていたり……。
ん?
なんか、ひとりおかしなのがいる。
固有名:ジョセフ・オコチャ
種族:人間
スキル:【完全記憶】【詐術lv6】
産業スパイだろか?
まあいい。
今は産業スパイなんてどうでもいいと思うんだ。
お嬢様には後で報告しておこう。
僕はもう一度後ろを向いていてもらってバリケードを閉じた。
ショッピングモールの中には、お嬢様から預かってきた救援物資が運び込んである。
ヘリはお嬢様と将軍が必死で集めてくれているはずだ。
たぶん明日くらいには迎えに来てくれるかな。
それまではここで身体を休めてもらうとするか。
僕も疲れたので少し休む。
僕はゴブ之進を召喚し、ゴブ次郎と一緒に周囲の警戒を頼んだ。
はぁ、アフリカは暑くて疲れるねぇ。
「グギャギャギャ(起きてください)」
ゴブ次郎の声で目が覚める。
何かあったのだろうか。
「なにかあったの?」
「グギャグギャ(敵の襲撃です)」
「わかった。敵は戦車?」
「グギャグギャグギャグギャグギャギャギャ(戦車4、ヘリ2、あと爆撃機も近くを飛んでいるようです)」
「ええ、爆撃機?どこの国のかなぁ。ちょっと情勢が混乱しすぎて僕では予想もできないよ」
とにかく現場へ向かうこととする。
ゴブ次郎は火魔法を、ゴブ之進は雷魔法を買い与えてあるが、両方とも守りには向かない魔法スキルだ。
僕はちょっと人選ミスをしてしまったらしい。
急いでショッピングモールの屋上に向かった。
そこには2機のヘリに向かって雷を降らせるゴブ之進がいた。
しかしヘリも操縦士はそれなりにベテランなのか、うまいこと低空飛行して雷を周りの建物に擦り付けている。
そしてガトリング砲が掃射される。
ゴブ之進は姿勢を低くしてやり過ごす。
なかなか苦戦しているな。
僕はガトリング砲の弾を反転魔法で跳ね返す。
数発の弾がヘリに当たり、1機を見事撃墜する。
しかしなんでこんなにたくさんで僕たちのいるショッピングモールを狙ってきたんだろう。
やっぱりあの戦車が原因だろうか。
良く考えたらあんなこれ見よがしに戦車を並べたら、戦車を撃破した人物がここにいると喧伝してしまっているような気が今になってしてきた。
まずったね。
僕は知らず知らずのうちに、ピリピリしている敵の神経を逆なでしてしまったようだ。
4機の戦車から、戦車砲が発射される。
2発は建物に、もう2発は僕に直撃コース。
僕に向かって撃たれた2発は反転魔法で跳ね返す。
しかしもう2発は建物に直撃する。
ズンという横揺れ。
幸いにも倒壊するようなことはなかったけれど、これ以上撃たせたらまずいな。
僕は4機の戦車に向かって指を向ける。
戦車はもういっぱいあるので、これ以上は必要ない。
僕はビームスキルを発動する。
指先に光が集まり、4つの光球が発生する。
狙いをつけ、すべて発射した。
無音で飛んでいく4発の光線。
莫大な熱量を秘めたその光線は戦車の鋼鉄の装甲を貫き、内部でその熱量を爆発させた。
4機の戦車は溶鉱炉で熔かされたように赤熱したドロドロの金属塊になった。
当然中に乗っていた人は生きては居まい。
うーん、慣れない。
人の命を奪うということは、何度経験しても慣れるないな。
慣れてしまっても危ういのだろうけど。
その惨状を目にしたヘリは高度を上げて逃げていった。
ああ、ヘリが欲しかったのに。
「グギャグギャ(爆撃機来ます)」
「ええ?もう、忙しいな」
今度は上空に爆撃機が飛んでくる。
ヘリも戦車もダメだったから最終手段っていうわけか。
爆弾が直撃すればさすがに建物がもたない。
僕は視力強化で強化された視力によって、爆撃機を見据える。
ハッチが開き、爆弾が投下される。
今だ。
僕は空中の爆弾に向けてビームを放った。
空中で大爆発が起こる。
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これは言わざるを得ない。
汚い花火だ。
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