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15.身体強化
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ジルタを連れて宿屋に戻ると、女将に薄汚い物でも見るかのような顔で見られた。
俺が町で娼婦でも拾ってきたと思っているのだろう。
女将は無言で手を差し出す。
「追加料金」
俺は2人部屋を2人分の料金を払って借りている。
1人増えたからといって追加料金を払ういわれは無いが、宿屋の料金は女将の裁量だ。
たとえ汚い部屋に金貨を払えといわれても違法ではない。
客はその料金が気に食わなければ出て行けばいい。
俺は宿屋を変えることも視野に入れつつ追加料金を支払った。
「行くぞ」
「すみません、僕が家無しなばかりに」
「いや、追加料金を取られたのは女将が強欲なせいで君のせいじゃない」
ジルタには家が無かった。
なぜ無いのか、今までどこで何をしてきたのか。
色々と聞きたい気もする。
俺の泊まっている宿に泊めてやる以上は多少の事情くらいは聞く権利はあるのかもしれない。
だが、やはり俺は聞かなかった。
俺も異世界人であることまでは明かすつもりが無かったからだ。
この国は異世界人に甘い。
勇者に頼りきっているせいなのか、勇者でなくとも同じ世界から来た異世界人というだけで誰もが俺をもてはやすだろう。
たかが称号に異世界人と書いてあるだけなのにな。
それがなんとなく気持ち悪くて俺は異世界人であることを隠している。
ジルタの事情と比べれば鼻くそみたいなちっぽけな理由だろうがな。
「入れ」
「はい、今日からお世話になります」
さすがにジルタがこの部屋に泊まるのに追加料金を取られては俺ばかりが払いすぎて対等な契約とはいえないので、ジルタには日々の雑用でも頼むとしよう。
こうして、俺達の奇妙な共同生活が始まった。
「俺も対人戦闘を人に習ったわけじゃない。だから教え方が分からないんだけど、とりあえず見て覚えてくれ」
俺の対人戦闘術は動画サイトでプロの動きを見て我流で覚えたものだ。
この世界に来る前はほとんど素人がかじっただけのものだったといえる。
だが固有スキルというものを得て自分の分身を相手に実践練習を積むうちに洗練されてそこそこ戦えるようになった。
だから先生というものがいない。
教えてもらってないから、どう教えていいかわからない。
結局は俺の動きを見て自分で覚えてもらうしかない。
「わかりました。お願いします」
俺は分身を出す。
ジルタのステータスを見てしまった罪滅ぼしではないが、俺も固有スキルを明かす。
「え、イズミさんが2人?」
「これは俺の固有スキルだ。これのおかげで俺は対人戦闘を自分相手に練習ができるんだ」
驚いているジルタを横目に、俺は分身と組み手を始める。
分身が消えてしまわないようにスン止めのゆっくりとした組み手だ。
先ほどまでは驚いていたジルタも真剣な表情で俺の動きをトレースする。
一通り見せたあとは、俺の分身と組み手をさせてみる。
俺も向こうの世界で自己練習していただけではそれほど身についた感じはなかった。
それでもスキルという形で俺のステータスには現れてくれた。
そのスキルを育て、分身と稽古を積んだからこそここまで対人戦闘術が上達したのだ。
分身という本気でやっても怪我を負ったり死んだりしない練習相手がいたというのは大きい。
ジルタは生まれつき格闘術のスキルを持っているし、分身と訓練すればすぐに上達するだろう。
俺も負けずに身体強化スキルを身につけなくては。
ジルタの相手を分身で行いながら、本体は身体強化スキル習得の訓練をする。
ジルタの話では身体強化とは魔力を消費して身体能力を一段階上げるスキルらしい。
この世界の生き物は皆魔力で動いている。
身体の構造はあちらの世界と同じなのでおそらく魔力が無いと死ぬというわけではないのだろうが、俺自身魔力値12のときを思い出してみるとまるで水の中で暮らしているように思えてくる。
あのときの俺は今から考えると全く身体が動かせていなかったようなものだ。
魔力値12のときから今、これと同じことが魔力値を増やさなくてもできるのが身体強化スキルなのだろうな。
どうやってやるのかは全く見当もつかないが。
そういえば、光属性の魔法に身体能力を強化するものがあったような気がする。
俺は王城で書き写してきた魔法についての本の写本を取り出す。
光属性と闇属性は左利き程度には珍しいのか、他の四属性よりも書かれている事柄が少ない。
光魔法も数個の回復魔法と身体能力や五感を強化する魔法しか記されていなかった。
様々な魔道具が開発されているこの時代に、原始的な魔法を好む魔法使いという職業は偏屈だったり秘密主義だったりと聞く。
これだけの魔法が載っているだけでもありがたいと思うべきか。
きっとこの魔法を知るだけでも、普通の人間には難しいことなのだろうから。
俺は光魔法の記述の中から、身体能力や五感を強化する魔法の魔法陣をメモしていく。
一応回復魔法も。
回復はそれなりに値段の張る魔道具を買っているためそれほど必要ないかもしれないが、一応だ。
メモした魔法陣を触媒である魔獣の皮紙に描き写す。
『運動能力を20パーセントアップ』
詠唱の感じも他の四属性の魔法とは違っている。
この魔法は詠唱のとおり肉体の運動能力を20パーセントアップさせる魔法のようだ。
20パーセントのところをいじってみたくなるが、たぶんこの魔法を考えた人もなんの理由もなく20パーセントに定めたわけではないだろう。
運動能力を無理矢理上げている魔法なだけに、効果終了後になんらかのフィードバックが来るのが怖い。
20パーセントでも大丈夫なのかと思ってしまうくらいだ。
俺はビビッてあまり動かないまま10分ほどの時間が経ち、魔法の効果が切れた。
効果時間は10分ほどか。
特に倦怠感もないし筋肉が引きつるとかもない。
俺が動いてないからかもしれないが、なんとなく激しく動いてもそれほど身体には負担がかからないだろうと思った。
この魔法は筋肉や脳に干渉して身体に無理をさせている類の魔法ではないだろう。
人間の身体に内包されている魔力というのは、全てが身体能力を強化することに使われているわけではない。
全く余剰の魔力が無いのならば魔法なんて使えないからな。
おそらく身体能力の強化に使われている魔力というのはほんの少しなのだ。
この魔法はそれを無理矢理増やすという魔法なのではないだろうか。
光属性の魔法は、人体の魔力に干渉することのできる魔法なのかもしれない。
だが、身体強化スキルというのは光属性の魔力を持っていなければ身につけることができないものではないようだ。
ということは、身体能力のための魔力を増やすことは本来自分の身体であれば魔法を使わずともできることなのかもしれない。
そしてそれを極めた先が身体強化スキル。
なるほど、大体どうすれば身体強化スキルを習得できるのか分かってきたな。
俺が町で娼婦でも拾ってきたと思っているのだろう。
女将は無言で手を差し出す。
「追加料金」
俺は2人部屋を2人分の料金を払って借りている。
1人増えたからといって追加料金を払ういわれは無いが、宿屋の料金は女将の裁量だ。
たとえ汚い部屋に金貨を払えといわれても違法ではない。
客はその料金が気に食わなければ出て行けばいい。
俺は宿屋を変えることも視野に入れつつ追加料金を支払った。
「行くぞ」
「すみません、僕が家無しなばかりに」
「いや、追加料金を取られたのは女将が強欲なせいで君のせいじゃない」
ジルタには家が無かった。
なぜ無いのか、今までどこで何をしてきたのか。
色々と聞きたい気もする。
俺の泊まっている宿に泊めてやる以上は多少の事情くらいは聞く権利はあるのかもしれない。
だが、やはり俺は聞かなかった。
俺も異世界人であることまでは明かすつもりが無かったからだ。
この国は異世界人に甘い。
勇者に頼りきっているせいなのか、勇者でなくとも同じ世界から来た異世界人というだけで誰もが俺をもてはやすだろう。
たかが称号に異世界人と書いてあるだけなのにな。
それがなんとなく気持ち悪くて俺は異世界人であることを隠している。
ジルタの事情と比べれば鼻くそみたいなちっぽけな理由だろうがな。
「入れ」
「はい、今日からお世話になります」
さすがにジルタがこの部屋に泊まるのに追加料金を取られては俺ばかりが払いすぎて対等な契約とはいえないので、ジルタには日々の雑用でも頼むとしよう。
こうして、俺達の奇妙な共同生活が始まった。
「俺も対人戦闘を人に習ったわけじゃない。だから教え方が分からないんだけど、とりあえず見て覚えてくれ」
俺の対人戦闘術は動画サイトでプロの動きを見て我流で覚えたものだ。
この世界に来る前はほとんど素人がかじっただけのものだったといえる。
だが固有スキルというものを得て自分の分身を相手に実践練習を積むうちに洗練されてそこそこ戦えるようになった。
だから先生というものがいない。
教えてもらってないから、どう教えていいかわからない。
結局は俺の動きを見て自分で覚えてもらうしかない。
「わかりました。お願いします」
俺は分身を出す。
ジルタのステータスを見てしまった罪滅ぼしではないが、俺も固有スキルを明かす。
「え、イズミさんが2人?」
「これは俺の固有スキルだ。これのおかげで俺は対人戦闘を自分相手に練習ができるんだ」
驚いているジルタを横目に、俺は分身と組み手を始める。
分身が消えてしまわないようにスン止めのゆっくりとした組み手だ。
先ほどまでは驚いていたジルタも真剣な表情で俺の動きをトレースする。
一通り見せたあとは、俺の分身と組み手をさせてみる。
俺も向こうの世界で自己練習していただけではそれほど身についた感じはなかった。
それでもスキルという形で俺のステータスには現れてくれた。
そのスキルを育て、分身と稽古を積んだからこそここまで対人戦闘術が上達したのだ。
分身という本気でやっても怪我を負ったり死んだりしない練習相手がいたというのは大きい。
ジルタは生まれつき格闘術のスキルを持っているし、分身と訓練すればすぐに上達するだろう。
俺も負けずに身体強化スキルを身につけなくては。
ジルタの相手を分身で行いながら、本体は身体強化スキル習得の訓練をする。
ジルタの話では身体強化とは魔力を消費して身体能力を一段階上げるスキルらしい。
この世界の生き物は皆魔力で動いている。
身体の構造はあちらの世界と同じなのでおそらく魔力が無いと死ぬというわけではないのだろうが、俺自身魔力値12のときを思い出してみるとまるで水の中で暮らしているように思えてくる。
あのときの俺は今から考えると全く身体が動かせていなかったようなものだ。
魔力値12のときから今、これと同じことが魔力値を増やさなくてもできるのが身体強化スキルなのだろうな。
どうやってやるのかは全く見当もつかないが。
そういえば、光属性の魔法に身体能力を強化するものがあったような気がする。
俺は王城で書き写してきた魔法についての本の写本を取り出す。
光属性と闇属性は左利き程度には珍しいのか、他の四属性よりも書かれている事柄が少ない。
光魔法も数個の回復魔法と身体能力や五感を強化する魔法しか記されていなかった。
様々な魔道具が開発されているこの時代に、原始的な魔法を好む魔法使いという職業は偏屈だったり秘密主義だったりと聞く。
これだけの魔法が載っているだけでもありがたいと思うべきか。
きっとこの魔法を知るだけでも、普通の人間には難しいことなのだろうから。
俺は光魔法の記述の中から、身体能力や五感を強化する魔法の魔法陣をメモしていく。
一応回復魔法も。
回復はそれなりに値段の張る魔道具を買っているためそれほど必要ないかもしれないが、一応だ。
メモした魔法陣を触媒である魔獣の皮紙に描き写す。
『運動能力を20パーセントアップ』
詠唱の感じも他の四属性の魔法とは違っている。
この魔法は詠唱のとおり肉体の運動能力を20パーセントアップさせる魔法のようだ。
20パーセントのところをいじってみたくなるが、たぶんこの魔法を考えた人もなんの理由もなく20パーセントに定めたわけではないだろう。
運動能力を無理矢理上げている魔法なだけに、効果終了後になんらかのフィードバックが来るのが怖い。
20パーセントでも大丈夫なのかと思ってしまうくらいだ。
俺はビビッてあまり動かないまま10分ほどの時間が経ち、魔法の効果が切れた。
効果時間は10分ほどか。
特に倦怠感もないし筋肉が引きつるとかもない。
俺が動いてないからかもしれないが、なんとなく激しく動いてもそれほど身体には負担がかからないだろうと思った。
この魔法は筋肉や脳に干渉して身体に無理をさせている類の魔法ではないだろう。
人間の身体に内包されている魔力というのは、全てが身体能力を強化することに使われているわけではない。
全く余剰の魔力が無いのならば魔法なんて使えないからな。
おそらく身体能力の強化に使われている魔力というのはほんの少しなのだ。
この魔法はそれを無理矢理増やすという魔法なのではないだろうか。
光属性の魔法は、人体の魔力に干渉することのできる魔法なのかもしれない。
だが、身体強化スキルというのは光属性の魔力を持っていなければ身につけることができないものではないようだ。
ということは、身体能力のための魔力を増やすことは本来自分の身体であれば魔法を使わずともできることなのかもしれない。
そしてそれを極めた先が身体強化スキル。
なるほど、大体どうすれば身体強化スキルを習得できるのか分かってきたな。
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