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15.常時クエスト
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死なばみな仏。
罪を憎んで豚を憎まず。
俺は倒れ伏す巨大イノシシ、ジャイアントボアの子供の亡骸に向かって静かに手を合わせた。
「こんな出会い方じゃなけりゃ、俺たち友達になれてたかもしれなかったのにな……」
どんな出会い方をしても巨大なイノシシと人間が仲良くなれるとは思えなかったが、なんとなく言ってみただけだ。
まあこいつを倒して魔力値も5上がったし、これから肉を頂くわけだからそれなりの敬意は払わなければならないだろう。
俺はもう一度手を合わせて拝み倒し、牛刀を取り出す。
JK神様に捧げる魔石を取り出し、肉を食べるにはこいつを解体しなければならない。
狩猟関係の本によってイノシシの捌き方は予習済みだが、果たして役に立つのだろうか。
本によればまず放血、つまり血抜きだ。
心臓か頸動脈を切ることにより、体中の血を抜いて肉の臭みを減らす作業である。
これは死後すぐに行わなければ血が固まってしまってうまくいかない。
なんなら生きているうちにやれと本には書いてある。
無理だっての。
その他にも興奮状態でと殺すると肉の臭みが強くなるので落ち着いた状態で殺せとかも書いてある。
無理だっての。
平静状態の巨大イノシシを一撃必殺できるんだったらサラリーマンなんかやってねえよ。
俺は狩猟関係の本の著者にぶつくさ文句を言いながらイノシシの胸のあたりに牛刀を突き入れる。
想像通り毛皮は相当防御力が高いようでグングン牛刀を跳ね返す。
しかし全く刃が立たないというわけでもないようで、少しずつ刀身は沈んでいった。
そして2センチほど沈んだあたりで一気に突き刺さる。
皮膚を貫通することさえできれば、どうやら中の肉は鉄より硬いとかそういうわけではなさそうだ。
分厚い筋肉の鎧も死して力を失った後は弛緩して柔らかくなっている。
俺はぐっと牛刀に力を込めてイノシシの胸を深く切り裂いた。
牛刀の刃はどこぞの重要血管を傷つけたようで、すぐに堰を切ったように血が溢れ出てくる。
服を身に付けていたら汚れてしまっていただろう。
全裸でよかったぜまったく。
夜は更け、全裸の男の狂気の解体ショーは続いた。
名 前:オクモト
年 齢:28
魔力値:28
スキル:【火弾lv2】【石工lv1】【体毛操作lv1】【アイテムボックス(小)lv1】【通販(微)lv2】
神 託:新着0件
女神クエスト:残り1件
【常時クエスト】①魔石を奉納しよう
S P:32
血だらけの全裸の男が朝日を前に黄昏ている。
俺だ。
イノシシとの死闘を終え、解体を経て俺の中の何かが変化したようなそんな気分だった。
まあ気のせいなんだがな。
徹夜明けでハイになっているだけだ。
先ほど巨大イノシシの解体が終わり、魔石、毛皮、肉、それ以外に分けることができた。
内臓や骨の中の骨髄なんかも食べる人はいるというが、傷んでしまうまでには到底食べきれる気がしなかったので捨ててしまうことにした。
食品ロスもったいないという気持ちもないわけではなかったが、自然界というのはそういうところだ。
俺が食べなくても別のなにがしかの生物が食べる。
この星の上にあって、食べ物が全くの無駄になるということなどはないのだ。
つまり食品ロスなどというものは完全に人間視点の考え方であり、本当はこの世に存在しない。
いかんな、この徹夜のテンションは。
芸能人が妙な思想をSNSに垂れ流してしまう気持ちがよくわかる。
この島にネットが繋がっていなくてよかったな。
67人のフォロワーに妙な考えを垂れ流してしまっていたかもしれない。
ちなみにいいねしてくれるのは平均して2人くらいである。
全くのスルーのときも多い。
サラリーマンのSNSなどはそんなものだ。
俺は興奮した脳を鎮めるように、血まみれの身体を冷たい水で洗っていく。
以前は身体を洗うには小川に行かなければならなかったが、小川は石壁の外なので少し不安だった。
そこで石造りの水路で壁内に水を引き入れた。
原始的な水道のようなものだ。
これにより、安全な場所で身体を洗うことができるようになった。
バシャバシャと体に水をかける度に水が真っ赤になって流れていく。
いまさらながら、全裸で血を浴びたのはあまりよくなかったかもしれないな。
動物の血液というのは細菌の塊だ。
小さな傷や粘膜から危険なウィルスや菌が入り込む可能性もある。
怖くなり俺は念入りに血を洗い流した。
ゴシゴシ擦ると小さな傷ができて感染してしまうかもしれないから優しくだ。
環境汚染への懸念から普段はあまり使っていなかった石鹸も使った。
優しく泡立ててそっと撫でるように洗った。
身体の汚れが落ちてくると少し気持ちが落ち着いてきた。
先ほどまでの浮ついた気持ちもだ。
同時に眠くなってきた。
眠る前にスキルのレベルアップだけは済ませてしまうとしよう。
俺は32ポイントまで増えたSPをタップした。
初期クエストをすべてクリアしたご褒美なのか、それとも奉納したジャイアントボアの子供の魔石がとても良い物だったのか増えたポイントは30ポイントだったのだ。
これならアイテムボックスのスキルレベルを上げた後に火弾のレベルをもう一つ上げることもできる。
更には魔石の奉納が常時クエストというものに変化していた。
常時というからには何度でもこのクエストに挑戦することができるということだろう。
何度でも魔石を奉納してスキルポイントを頂くことができるのであればこんなにうれしいことはない。
因縁のモンスターとも決着をつけたことだし、明日からは常時クエストをこなしてSPを稼いでいくことにしよう。
俺はSPを使い、アイテムボックスと火弾をレベルアップさせた。
罪を憎んで豚を憎まず。
俺は倒れ伏す巨大イノシシ、ジャイアントボアの子供の亡骸に向かって静かに手を合わせた。
「こんな出会い方じゃなけりゃ、俺たち友達になれてたかもしれなかったのにな……」
どんな出会い方をしても巨大なイノシシと人間が仲良くなれるとは思えなかったが、なんとなく言ってみただけだ。
まあこいつを倒して魔力値も5上がったし、これから肉を頂くわけだからそれなりの敬意は払わなければならないだろう。
俺はもう一度手を合わせて拝み倒し、牛刀を取り出す。
JK神様に捧げる魔石を取り出し、肉を食べるにはこいつを解体しなければならない。
狩猟関係の本によってイノシシの捌き方は予習済みだが、果たして役に立つのだろうか。
本によればまず放血、つまり血抜きだ。
心臓か頸動脈を切ることにより、体中の血を抜いて肉の臭みを減らす作業である。
これは死後すぐに行わなければ血が固まってしまってうまくいかない。
なんなら生きているうちにやれと本には書いてある。
無理だっての。
その他にも興奮状態でと殺すると肉の臭みが強くなるので落ち着いた状態で殺せとかも書いてある。
無理だっての。
平静状態の巨大イノシシを一撃必殺できるんだったらサラリーマンなんかやってねえよ。
俺は狩猟関係の本の著者にぶつくさ文句を言いながらイノシシの胸のあたりに牛刀を突き入れる。
想像通り毛皮は相当防御力が高いようでグングン牛刀を跳ね返す。
しかし全く刃が立たないというわけでもないようで、少しずつ刀身は沈んでいった。
そして2センチほど沈んだあたりで一気に突き刺さる。
皮膚を貫通することさえできれば、どうやら中の肉は鉄より硬いとかそういうわけではなさそうだ。
分厚い筋肉の鎧も死して力を失った後は弛緩して柔らかくなっている。
俺はぐっと牛刀に力を込めてイノシシの胸を深く切り裂いた。
牛刀の刃はどこぞの重要血管を傷つけたようで、すぐに堰を切ったように血が溢れ出てくる。
服を身に付けていたら汚れてしまっていただろう。
全裸でよかったぜまったく。
夜は更け、全裸の男の狂気の解体ショーは続いた。
名 前:オクモト
年 齢:28
魔力値:28
スキル:【火弾lv2】【石工lv1】【体毛操作lv1】【アイテムボックス(小)lv1】【通販(微)lv2】
神 託:新着0件
女神クエスト:残り1件
【常時クエスト】①魔石を奉納しよう
S P:32
血だらけの全裸の男が朝日を前に黄昏ている。
俺だ。
イノシシとの死闘を終え、解体を経て俺の中の何かが変化したようなそんな気分だった。
まあ気のせいなんだがな。
徹夜明けでハイになっているだけだ。
先ほど巨大イノシシの解体が終わり、魔石、毛皮、肉、それ以外に分けることができた。
内臓や骨の中の骨髄なんかも食べる人はいるというが、傷んでしまうまでには到底食べきれる気がしなかったので捨ててしまうことにした。
食品ロスもったいないという気持ちもないわけではなかったが、自然界というのはそういうところだ。
俺が食べなくても別のなにがしかの生物が食べる。
この星の上にあって、食べ物が全くの無駄になるということなどはないのだ。
つまり食品ロスなどというものは完全に人間視点の考え方であり、本当はこの世に存在しない。
いかんな、この徹夜のテンションは。
芸能人が妙な思想をSNSに垂れ流してしまう気持ちがよくわかる。
この島にネットが繋がっていなくてよかったな。
67人のフォロワーに妙な考えを垂れ流してしまっていたかもしれない。
ちなみにいいねしてくれるのは平均して2人くらいである。
全くのスルーのときも多い。
サラリーマンのSNSなどはそんなものだ。
俺は興奮した脳を鎮めるように、血まみれの身体を冷たい水で洗っていく。
以前は身体を洗うには小川に行かなければならなかったが、小川は石壁の外なので少し不安だった。
そこで石造りの水路で壁内に水を引き入れた。
原始的な水道のようなものだ。
これにより、安全な場所で身体を洗うことができるようになった。
バシャバシャと体に水をかける度に水が真っ赤になって流れていく。
いまさらながら、全裸で血を浴びたのはあまりよくなかったかもしれないな。
動物の血液というのは細菌の塊だ。
小さな傷や粘膜から危険なウィルスや菌が入り込む可能性もある。
怖くなり俺は念入りに血を洗い流した。
ゴシゴシ擦ると小さな傷ができて感染してしまうかもしれないから優しくだ。
環境汚染への懸念から普段はあまり使っていなかった石鹸も使った。
優しく泡立ててそっと撫でるように洗った。
身体の汚れが落ちてくると少し気持ちが落ち着いてきた。
先ほどまでの浮ついた気持ちもだ。
同時に眠くなってきた。
眠る前にスキルのレベルアップだけは済ませてしまうとしよう。
俺は32ポイントまで増えたSPをタップした。
初期クエストをすべてクリアしたご褒美なのか、それとも奉納したジャイアントボアの子供の魔石がとても良い物だったのか増えたポイントは30ポイントだったのだ。
これならアイテムボックスのスキルレベルを上げた後に火弾のレベルをもう一つ上げることもできる。
更には魔石の奉納が常時クエストというものに変化していた。
常時というからには何度でもこのクエストに挑戦することができるということだろう。
何度でも魔石を奉納してスキルポイントを頂くことができるのであればこんなにうれしいことはない。
因縁のモンスターとも決着をつけたことだし、明日からは常時クエストをこなしてSPを稼いでいくことにしよう。
俺はSPを使い、アイテムボックスと火弾をレベルアップさせた。
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