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16.島のモンスター
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スキルレベルが上がり、火弾は更に威力が上がった。
依然として爆発したりはしないものの、貫通力が段違いだ。
どうやら火弾は魔法スキルの中でも貫通力に特化したスキルのようだ。
レベル3に上がったこの火弾ならば、巨大イノシシと正面からでもやりあえる可能性だってある。
怖いからやらないけどな。
レベルアップさせたもう一つのスキル、アイテムボックス(小)は当然ながら容量が増えた。
コーラ4本がギリギリ入らなかった以前のアイテムボックスはもういない。
今はコーラ20本入れてもまだ余裕がある。
21本目は入るが22本目が入らなかったことから推測するに、容量は12、3リットルというところだろう。
着々とチートの道を歩んでいる。
熱々の料理を見せびらかす日も近い。
とりあえず今は、暑いと溶けちゃうキャラメルや劣化しやすい調味料類なんかを保管するのに容量の大半を使用している。
コーラの保管量は3本から4本に増えただけだ。
まあコーラはお金があればいくらでも手に入るからね。
醤油とか傷ませちゃったらショックで寝込むかもしれない。
俺の料理の腕前はなかなか上達しないが、カラス貝なんかは焼いて醤油をかけるだけでも十分美味いのだ。
今の生活から醤油が失われたらと考えるとぞっとする。
できるだけ早い通販スキルのレベルアップが必要だ。
醤油は調味料の中で一番使用頻度が高く減りも早い。
おそらくあと半年ももたないだろう。
早く女神クエストをこなしてスキルポイントを稼がなくては。
俺はこの島で見かけたモンスターをすべて思い浮かべる。
この島には確認できただけでも数種類のモンスターがいるということがわかっている。
まずは先日倒したジャイアントボアだ。
俺のポテチを口にしたことにより味をしめ、何度も俺の食料を狙ってきた厄介な奴だった。
あの大きさで子供だっていうんだから大人はどのくらい大きいのか想像もつかない。
JK神様のメッセージによればあのイノシシの大人がこの島の生態系の頂点に君臨しているらしい。
まあ納得だ。
次に、スライム。
実はこの島にもいたんだよスライムが。
正確には俺がそう呼んでいるだけだが、動く粘液のような生き物なんてスライムに間違いないだろう。
スライムは日当たりの悪いジメジメした場所でお花を摘んだりすると、どこからともなく現れて排泄物に群がり始める性質を持っている。
この島の掃除屋のような存在だ。
襲い掛かってくるようなどう猛さも見られないし、生ごみなんかも一晩とかからず綺麗に掃除してくれるので益虫ならぬ益モンのような一面もある。
増えすぎたら問題となるだろうが、今のところはあまり駆除する必要は感じない。
ということでスライムは獲物候補から外す。
次にコボルト。
こいつもコボルトっぽいからそう呼んでいるというだけだ。
人間の子供くらいの体格で犬のような顔をしている。
柴犬のような可愛いらしい感じの犬ではなく、飢えたイタリアングレーハウンドのようなどう猛そうな顔だ。
どうやら大規模な群れがこの島に生息しているようで、夜になると遠吠えが聞こえることがある。
実際に見かけたのは一度だけで、満月の夜に興奮したコボルトが壁に体当たりをしているのを振るえながら追い払ったときだけだ。
壁の中にいればそれほど脅威を感じなかったが、群れで囲まれたら簡単に殺されてしまうだろうな。
ただ単体の脅威度はそれほど高くないので候補に入れておく。
最後はゴブリンだ。
こいつも例に漏れず俺がそう呼んでいるだけ。
だが姿はまんまゴブリンだ。
コボルトよりもなお小柄な体格に醜悪な顔、浮浪者のような匂い、腰に巻いた毛皮。
ゴブリン以外のなにものでもなかった。
ただこの島には俺の他に人間もエルフも女騎士もいない。
エロ同人のような方法を用いなくとも繁殖することが可能なのは意外だった。
優しい世界だ。
まあコボルトのメスがもしかしたらエロ同人みたいなことをされている可能性もなくはないが。
このゴブリンもまた、大きな群れを形成している可能性は高い。
森に生ごみなどを捨てに行く際、5匹程度のグループで歩いているのをよく見かけるからだ。
ゴブリンは脚が遅いので走って逃げればすぐに振り切れるのでそれほど困ってはいない。
だがファンタジー小説などでは得てしてこの最弱のモンスターゴブリンが無双している。
繁殖能力に長け、すごい早さで増える。
大群を形成し、集落を作る。
長生きすると知能が上がり、道具を使うようになる。
進化するとホブゴブリンになる。
さらに進化し続け最終的にキングかロードになる。
すべてよくある話である。
この島のゴブリンがそうならない保証はない。
JK神様がこの島の生態系の頂点はジャイアントボアだと言っていたので、それよりも強い生き物がすでに誕生しているという可能性は低いだろう。
しかしこれからもそうだという保証にはならないのだ。
ゴブリンは最優先討伐対象だ。
まあ最初に狩るのはゴブリンで決まりだな。
コボルトも見かけたら狩る。
この島の先住民である彼らには悪いが、この島に人間を呼び込むという俺の目的のためには生活を脅かすモンスターの駆除は必要不可欠なのだ。
人間というのはどこまでもエゴイスティックな生き物だな。
依然として爆発したりはしないものの、貫通力が段違いだ。
どうやら火弾は魔法スキルの中でも貫通力に特化したスキルのようだ。
レベル3に上がったこの火弾ならば、巨大イノシシと正面からでもやりあえる可能性だってある。
怖いからやらないけどな。
レベルアップさせたもう一つのスキル、アイテムボックス(小)は当然ながら容量が増えた。
コーラ4本がギリギリ入らなかった以前のアイテムボックスはもういない。
今はコーラ20本入れてもまだ余裕がある。
21本目は入るが22本目が入らなかったことから推測するに、容量は12、3リットルというところだろう。
着々とチートの道を歩んでいる。
熱々の料理を見せびらかす日も近い。
とりあえず今は、暑いと溶けちゃうキャラメルや劣化しやすい調味料類なんかを保管するのに容量の大半を使用している。
コーラの保管量は3本から4本に増えただけだ。
まあコーラはお金があればいくらでも手に入るからね。
醤油とか傷ませちゃったらショックで寝込むかもしれない。
俺の料理の腕前はなかなか上達しないが、カラス貝なんかは焼いて醤油をかけるだけでも十分美味いのだ。
今の生活から醤油が失われたらと考えるとぞっとする。
できるだけ早い通販スキルのレベルアップが必要だ。
醤油は調味料の中で一番使用頻度が高く減りも早い。
おそらくあと半年ももたないだろう。
早く女神クエストをこなしてスキルポイントを稼がなくては。
俺はこの島で見かけたモンスターをすべて思い浮かべる。
この島には確認できただけでも数種類のモンスターがいるということがわかっている。
まずは先日倒したジャイアントボアだ。
俺のポテチを口にしたことにより味をしめ、何度も俺の食料を狙ってきた厄介な奴だった。
あの大きさで子供だっていうんだから大人はどのくらい大きいのか想像もつかない。
JK神様のメッセージによればあのイノシシの大人がこの島の生態系の頂点に君臨しているらしい。
まあ納得だ。
次に、スライム。
実はこの島にもいたんだよスライムが。
正確には俺がそう呼んでいるだけだが、動く粘液のような生き物なんてスライムに間違いないだろう。
スライムは日当たりの悪いジメジメした場所でお花を摘んだりすると、どこからともなく現れて排泄物に群がり始める性質を持っている。
この島の掃除屋のような存在だ。
襲い掛かってくるようなどう猛さも見られないし、生ごみなんかも一晩とかからず綺麗に掃除してくれるので益虫ならぬ益モンのような一面もある。
増えすぎたら問題となるだろうが、今のところはあまり駆除する必要は感じない。
ということでスライムは獲物候補から外す。
次にコボルト。
こいつもコボルトっぽいからそう呼んでいるというだけだ。
人間の子供くらいの体格で犬のような顔をしている。
柴犬のような可愛いらしい感じの犬ではなく、飢えたイタリアングレーハウンドのようなどう猛そうな顔だ。
どうやら大規模な群れがこの島に生息しているようで、夜になると遠吠えが聞こえることがある。
実際に見かけたのは一度だけで、満月の夜に興奮したコボルトが壁に体当たりをしているのを振るえながら追い払ったときだけだ。
壁の中にいればそれほど脅威を感じなかったが、群れで囲まれたら簡単に殺されてしまうだろうな。
ただ単体の脅威度はそれほど高くないので候補に入れておく。
最後はゴブリンだ。
こいつも例に漏れず俺がそう呼んでいるだけ。
だが姿はまんまゴブリンだ。
コボルトよりもなお小柄な体格に醜悪な顔、浮浪者のような匂い、腰に巻いた毛皮。
ゴブリン以外のなにものでもなかった。
ただこの島には俺の他に人間もエルフも女騎士もいない。
エロ同人のような方法を用いなくとも繁殖することが可能なのは意外だった。
優しい世界だ。
まあコボルトのメスがもしかしたらエロ同人みたいなことをされている可能性もなくはないが。
このゴブリンもまた、大きな群れを形成している可能性は高い。
森に生ごみなどを捨てに行く際、5匹程度のグループで歩いているのをよく見かけるからだ。
ゴブリンは脚が遅いので走って逃げればすぐに振り切れるのでそれほど困ってはいない。
だがファンタジー小説などでは得てしてこの最弱のモンスターゴブリンが無双している。
繁殖能力に長け、すごい早さで増える。
大群を形成し、集落を作る。
長生きすると知能が上がり、道具を使うようになる。
進化するとホブゴブリンになる。
さらに進化し続け最終的にキングかロードになる。
すべてよくある話である。
この島のゴブリンがそうならない保証はない。
JK神様がこの島の生態系の頂点はジャイアントボアだと言っていたので、それよりも強い生き物がすでに誕生しているという可能性は低いだろう。
しかしこれからもそうだという保証にはならないのだ。
ゴブリンは最優先討伐対象だ。
まあ最初に狩るのはゴブリンで決まりだな。
コボルトも見かけたら狩る。
この島の先住民である彼らには悪いが、この島に人間を呼び込むという俺の目的のためには生活を脅かすモンスターの駆除は必要不可欠なのだ。
人間というのはどこまでもエゴイスティックな生き物だな。
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