ここにエロゲのスキルが3つあります。無双できますか?

兎屋亀吉

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24.ノーパンタイツ

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 ゴブリナの集落は木で作られた家が10軒ほど建ち並び、先を尖らせた木の杭を組んで作られた防護柵で囲われた小さな砦のような立派なものだった。
 建物や防護柵の作りなどは貧しい人間の村よりも頑丈なのではないだろうか。
 さらに驚いたことに、集落のあちらこちらで魔道具が使われていた。
 魔道具とは魔力のエネルギーで動く家電のようなものだ。
 この世界の魔法はスキルがないと使えないけれど、魔法の他にも魔力を使って現象を引き起こす方法は存在する。
 それが魔術だ。
 魔法が完全に個人の能力であるのに対して、魔術は学問だ。
 学べば誰でも使うことができる技術。
 いや、誰でもというのは言い過ぎたかもしれない。
 触媒や呪文、魔法陣などの複雑怪奇で難解な知識を理解することができる頭がなければ使えないし、大体の魔術師は知識を秘匿するから教えてくれる人を探すのも難しい。
 だから多くの人は魔術というものに関わりがないのだけど、その技術を使って作られた道具は金持ちの間では結構普及している。
 それが魔道具だ。
 ゴブリナたちが使っている魔道具はおそらく人間から奪ったものだろうけど、完璧に使いこなして豊かな生活を営んでいたあたりゴブリンとは隔絶した知能の高さが伺える。
 まあみんな僕のチ〇ポの犠牲になって死んでしまったけどね。

「はぁ、くっさいなぁ」

 色々な汁で身体中がベトベトで、酷い匂いを放っている。
 ゴブリナの死体が浮かぶ白濁の海と化した部屋はもう掃除しようという気にもなれない。
 僕はとりあえず水の魔道具でバケツに水を溜め、身体を洗う。
 ワイバーンとの戦闘と大空からの自然落下によって僕の身体はボロボロになっていたはずなのだけど、いつの間にか怪我は全て癒えていた。
 それどころか手足に嵌っていた枷や首輪なんかも千切れて転がっていた。
 金属製のそれらをまるで粘度のように千切ったのは僕ではないと思いたい。
 ゴブリナの体液を無理やり飲まされて我を失った僕はただ腰を振るだけのセッ〇スマシーンと化してしまっていたようで、その間の記憶が全くない。
 だからユニークスキル無双した僕がいったいどうなってしまったのかはわからない。
 もしかしたら光る星を手に入れた配管工のごとく無敵になっているのかもしれないし、房中術的な何かでメスの生命力を無際限に吸い取り己の力に変換するような存在になってしまうのかもしれない。
 セッ〇スして強くなるとか、そんなところまでエロゲっぽい仕様にしなくてもいいのにな。

「えっと、服、服と」

 部屋の中を探すも、ろくな服がない。
 僕が着ていた奴隷の服はビリビリに破けていたし、ゴブリナたちの服は汁だくでベトベトだ。
 辛うじて壁際に無事のまま落ちていた服は女物のワンピースだった。
 ゴブリナサイズのワンピースなんか人間の女性にはダブダブだろうからこれは自分たちで作ったものかもしれない。
 本当に知能の高い魔物だ。
 それはそれとして、こんなビッグサイズのワンピースなんか8歳児の僕にはただの巨大な布の塊でしかない。
 あちこちを縛って服っぽい感じに整えると、ようやく僕が着られるようになった。
 ノーパンでワンピースを着るという変態的な恰好にも少し興味はあるのだけれど、さすがに防御力に問題がありそうなので下に厚手のタイツを履くことにした。
 ストッキング魔法で生み出せる最大の厚みの450デニールタイツに、保温、脚力強化、防御力強化の3つの能力を付与する。
 前は付与できる能力は一つだけだったのだけれど、なんとなくできる気がしてやってみたら簡単にできてしまった。
 ストッキング魔法とローション魔法のレベルは攫われる前で大体どちらも30手前くらいだったのだけど、使ってみた感じ10か20くらいは上がっているかもしれない。
 これもマジカルチ〇ポの影響なのだろうか。
 ただ一晩セッ〇スしていただけだというのに、すごい成長度合いだ。
 ローション魔法やストッキング魔法のレベルが上がり便利になるごとにチートだチートだと喜んでいたけれど、本当にチートなのはマジカルチ〇ポただ一つだったようだ。
 僕はユニークスキルの力に軽く恐怖を覚えながら、久しぶりのタイツを履き込んでいく。
 この下半身全体を包み込むような抱擁感と滑らかな肌触り。
 久しぶりにひと心地つけたような気分になる。
 慣れるとタイツを履いていないことが気になって落ち着かなくなるんだよね。
 奴隷は当然タイツなんか履かせてもらえないからずっと股間がそわそわしていたのだ。
 下着が無いせいでノーパンタイツという変態的な恰好になってしまったが、別に誰に見られるわけでもない。
 ゴブリナが全滅した以上、ここには僕以外誰もいないのだ。
 そう思うと少し不安になったけれど、同時に楽しくもなってきた。
 秘密基地を手に入れた子供のような気分だ。
 実際子供だしね。
 家族が心配していると思うし家には一度帰りたいけれど、この場所が村から近かったら本当に秘密基地にしたいな。

「そのためにも、やっぱり掃除はしないといけないか」

 僕は服を着て白濁の海の片づけを始めた。
 我ながら何をどうやったらこんなにベトベトになるのか、色々研究が必要だね。

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