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9.人妻の手料理とか……好き。
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俺がDPで出した電磁調理器を使って、バルロイ族の女達が炊き出しをしている。
ちなみに電力は船の屋根に設置したソーラーパネルから延長コードで引いている。
DPに余裕ができたらソーラーパネルをあちこちに設置したい。
「いやー、悪いね。俺までご馳走になっちゃって」
「いえいえ、600人分作るのも601人分作るのも変わりませんから。それに、もとよりこの食料はヒナタ様にいただいたものです。みんな感謝しています」
「いやいや、感謝だなんて、でれへっへへ。お、お互い様だよ」
やばいよ、女の子と話すのなんて久しぶりだから挙動不審でなんかやばいヤツみたいになっちゃってるよ。
いや、でも女の子はやっぱりいいね。
見てるだけで癒される。
ああ、女の子とおしくらまんじゅうしたかった。
女の子と合法的におしくらまんじゅうする機会なんてもうないじゃん。
なにしてくれてんのおっさん&じいさんズ。
おしくらまんじゅうしたいよー。
人妻おしくらまんじゅうしたいよー。
ふたつのお饅頭で圧迫されたいよー。
「ヒナタ殿、これからどうするつもりだ?」
なんだよじいさん邪魔するなよ。
今、じいさんの娘の人妻を眺めて叶わぬ夢を見ていたというのに。
しかし、これからか。
これからどうしようか。
「とりあえずDPを溜めてスキルを取得したいから、しばらくはこのままのんびり暮らすかな」
何をするにも相応の強さというものが必要になるだろう。
生物の少ない北の地ではレベル上げは難しいけれど、スキルだけは取って練習しておきたい。
「ふむ、我らとしてはこの地でヒナタ殿と共に暮らすのも悪くはないのだが、何もせずに飯が食えるというのも少し居心地が悪い。そのうち集落を取り戻したいところだな」
「そうだな。みんなの故郷だもんな。でもどうやって取り返すんだ?」
「あのダンジョンは単純に数の暴力に頼ったダンジョンだ。準備があればどうとでもなる。それこそヒナタ殿の水魔法を鍛えて水没させるという手もある」
「おお、俺が強くなれば集落を取り戻す一助になれるということか」
「まあそこまで手伝ってもらうのも気が引けるが、あれだけの数の魔物だ、ヒナタ殿のダンジョンに吸収させれば相当なDPになるだろう」
なるほど、俺にもしっかりと利があるというわけだ。
「そいじゃあその方向で」
「相分かった。戦士達も腕を鈍らせないよう訓練しておく」
そっちの方向で話が纏まったタイミングで、人妻さんから料理ができたと伝えられた。
「たくさんあるのでおかわりして食べてくださいね」
「は~い」
交易で手に入れたらしいどこだかの伝統工芸の器に盛り付けられた料理が皆に配られている。
綺麗に削られて磨かれた木の器はつやつやしていて、日本のろくろ細工みたいだ。
料理は炊き出しらしくスープと五目御飯だ。
スープのほうはバルロイ族の家庭料理らしい。
五目御飯は俺が教えたものだ。
皆一口目はなじみのスープを飲んでほっと息をつき、二口目は五目御飯を食べて驚いている。
このあたりは穀物が育たない気候なので穀物は貴重だ。
特に米は温暖な気候じゃないと育たないので食べるのが初めての者が大半だろう。
あれやこれやと議論しながら食べている。
俺にとっては食べなれた味なのでバクバク食べる。
くぅ、うまいよう。
久しぶりにまともな料理だ。
バルロイ族の家庭料理のスープも飲む。
おお、食べたことのない味だ。
塩だけではなく、何かで出汁をとっているような深みのある味わいだ。
残念ながらそこまで味の違いの分かる舌ではないので何がなんだかよくわからんが、うまいことだけはわかる。
柔らかく煮えた肉や野菜の旨みが、え~となんて言うんだろう、渾然一体?テレビの食レポでよく聞く表現だけど、そんな感じだ。
う~ん、宝石箱、宝石箱やね。
ああ、あったまるな、人妻の作った料理は。
これは間接的に人妻に暖められていると思ってもいいのではないだろうか。
間接添い寝と言ってしまっても過言ではないな。
ありがとう人妻。
美味しくいただくよ人妻。
さあ、人妻に暖めてもらった後はスキルの取得だ。
先ほどからDPがたくさん入ってくる。
これは多くの人のトイレ使用によるものだろう。
食事の後トイレに行きたくなる人は結構多いからね。
ありがたやありがたや。
人妻が便器に座っている姿を想像して、祈りを捧げながら使わせていただこう。
リストにずらっと並ぶスキル。
俺がまず取得したいのはパッシブスキルだ。
常時発動し、能力値や耐性を高めてくれるスキルを取得して、地力を高める計画だ。
パッシブスキルにはスキルレベルがない。
その代わり、効果が強いスキルほどDPが高い。
魔王の強さの秘訣の一端は、このパッシブスキルだと俺は思っている。
魔王であってもスキルレベルは地道に上げるしかない。
なのに世間一般の魔王共は皆一様に強いという。
それはおかしい。
スキルを取得したばかりでスキルレベル1の魔王が強いはずはない。
それを覆せるスキルが3種類ほど思い浮かぶ。
1つ目はスキル習熟速度上昇系スキル。
これはスキルの習熟を早め、スキルレベルの上昇を促すスキルだ。
これはDPが高いのでまだ俺には早い。
2つ目は経験値上昇系スキル。
これは敵を倒したときの経験値が増加し、レベルの上昇を促すスキルだ。
これもDPが高いし、倒す生物もいないので却下だ。
そして3つ目がパッシブスキルだ。
これはATKならATK系の、HPならHP系の系統別のパッシブスキルが各五段階になっていて、段階が上のスキルほど上昇する能力値は大きくなり、取得するためのDPも高くなる。
段階が下の方のスキルなら、今の俺のDPでも1つくらいは取得できそうなので、俺はこのパッシブスキルを取得しようと思ったのだ。
ただ、悩むのがこのパッシブスキル、取得できる個数に限りがあるのだ。
各パラメータ別の五段階のほかに、各種耐性、各種無効化、各パラメータ系スキルの上位に存在する複合系統スキル、クセの強そうな特殊系スキル、そして気になる魔王専用スキル。
合計すると300以上あるパッシブスキルの中から、取得できるのは半分ほどの150個。
パッシブスキル全部とって最強魔王だ、みたいなことができないようになっている。
器用貧乏を取っても全部取得するのは無理みたいだ。
なかなかにパワーバランスが考えられている。
しかし、だからこそ悩む。
おそらくステータスを満遍なく伸ばすと中途半端になるだろう。
いや、でもそれはそれでレベルを上げまくれば強いような気がする。
うーん、悩む。
スキル強奪系とかのスキルは俺のリストには見当たらないけど………。
ないよね?
この世界には無いと信じたい。
ちなみに電力は船の屋根に設置したソーラーパネルから延長コードで引いている。
DPに余裕ができたらソーラーパネルをあちこちに設置したい。
「いやー、悪いね。俺までご馳走になっちゃって」
「いえいえ、600人分作るのも601人分作るのも変わりませんから。それに、もとよりこの食料はヒナタ様にいただいたものです。みんな感謝しています」
「いやいや、感謝だなんて、でれへっへへ。お、お互い様だよ」
やばいよ、女の子と話すのなんて久しぶりだから挙動不審でなんかやばいヤツみたいになっちゃってるよ。
いや、でも女の子はやっぱりいいね。
見てるだけで癒される。
ああ、女の子とおしくらまんじゅうしたかった。
女の子と合法的におしくらまんじゅうする機会なんてもうないじゃん。
なにしてくれてんのおっさん&じいさんズ。
おしくらまんじゅうしたいよー。
人妻おしくらまんじゅうしたいよー。
ふたつのお饅頭で圧迫されたいよー。
「ヒナタ殿、これからどうするつもりだ?」
なんだよじいさん邪魔するなよ。
今、じいさんの娘の人妻を眺めて叶わぬ夢を見ていたというのに。
しかし、これからか。
これからどうしようか。
「とりあえずDPを溜めてスキルを取得したいから、しばらくはこのままのんびり暮らすかな」
何をするにも相応の強さというものが必要になるだろう。
生物の少ない北の地ではレベル上げは難しいけれど、スキルだけは取って練習しておきたい。
「ふむ、我らとしてはこの地でヒナタ殿と共に暮らすのも悪くはないのだが、何もせずに飯が食えるというのも少し居心地が悪い。そのうち集落を取り戻したいところだな」
「そうだな。みんなの故郷だもんな。でもどうやって取り返すんだ?」
「あのダンジョンは単純に数の暴力に頼ったダンジョンだ。準備があればどうとでもなる。それこそヒナタ殿の水魔法を鍛えて水没させるという手もある」
「おお、俺が強くなれば集落を取り戻す一助になれるということか」
「まあそこまで手伝ってもらうのも気が引けるが、あれだけの数の魔物だ、ヒナタ殿のダンジョンに吸収させれば相当なDPになるだろう」
なるほど、俺にもしっかりと利があるというわけだ。
「そいじゃあその方向で」
「相分かった。戦士達も腕を鈍らせないよう訓練しておく」
そっちの方向で話が纏まったタイミングで、人妻さんから料理ができたと伝えられた。
「たくさんあるのでおかわりして食べてくださいね」
「は~い」
交易で手に入れたらしいどこだかの伝統工芸の器に盛り付けられた料理が皆に配られている。
綺麗に削られて磨かれた木の器はつやつやしていて、日本のろくろ細工みたいだ。
料理は炊き出しらしくスープと五目御飯だ。
スープのほうはバルロイ族の家庭料理らしい。
五目御飯は俺が教えたものだ。
皆一口目はなじみのスープを飲んでほっと息をつき、二口目は五目御飯を食べて驚いている。
このあたりは穀物が育たない気候なので穀物は貴重だ。
特に米は温暖な気候じゃないと育たないので食べるのが初めての者が大半だろう。
あれやこれやと議論しながら食べている。
俺にとっては食べなれた味なのでバクバク食べる。
くぅ、うまいよう。
久しぶりにまともな料理だ。
バルロイ族の家庭料理のスープも飲む。
おお、食べたことのない味だ。
塩だけではなく、何かで出汁をとっているような深みのある味わいだ。
残念ながらそこまで味の違いの分かる舌ではないので何がなんだかよくわからんが、うまいことだけはわかる。
柔らかく煮えた肉や野菜の旨みが、え~となんて言うんだろう、渾然一体?テレビの食レポでよく聞く表現だけど、そんな感じだ。
う~ん、宝石箱、宝石箱やね。
ああ、あったまるな、人妻の作った料理は。
これは間接的に人妻に暖められていると思ってもいいのではないだろうか。
間接添い寝と言ってしまっても過言ではないな。
ありがとう人妻。
美味しくいただくよ人妻。
さあ、人妻に暖めてもらった後はスキルの取得だ。
先ほどからDPがたくさん入ってくる。
これは多くの人のトイレ使用によるものだろう。
食事の後トイレに行きたくなる人は結構多いからね。
ありがたやありがたや。
人妻が便器に座っている姿を想像して、祈りを捧げながら使わせていただこう。
リストにずらっと並ぶスキル。
俺がまず取得したいのはパッシブスキルだ。
常時発動し、能力値や耐性を高めてくれるスキルを取得して、地力を高める計画だ。
パッシブスキルにはスキルレベルがない。
その代わり、効果が強いスキルほどDPが高い。
魔王の強さの秘訣の一端は、このパッシブスキルだと俺は思っている。
魔王であってもスキルレベルは地道に上げるしかない。
なのに世間一般の魔王共は皆一様に強いという。
それはおかしい。
スキルを取得したばかりでスキルレベル1の魔王が強いはずはない。
それを覆せるスキルが3種類ほど思い浮かぶ。
1つ目はスキル習熟速度上昇系スキル。
これはスキルの習熟を早め、スキルレベルの上昇を促すスキルだ。
これはDPが高いのでまだ俺には早い。
2つ目は経験値上昇系スキル。
これは敵を倒したときの経験値が増加し、レベルの上昇を促すスキルだ。
これもDPが高いし、倒す生物もいないので却下だ。
そして3つ目がパッシブスキルだ。
これはATKならATK系の、HPならHP系の系統別のパッシブスキルが各五段階になっていて、段階が上のスキルほど上昇する能力値は大きくなり、取得するためのDPも高くなる。
段階が下の方のスキルなら、今の俺のDPでも1つくらいは取得できそうなので、俺はこのパッシブスキルを取得しようと思ったのだ。
ただ、悩むのがこのパッシブスキル、取得できる個数に限りがあるのだ。
各パラメータ別の五段階のほかに、各種耐性、各種無効化、各パラメータ系スキルの上位に存在する複合系統スキル、クセの強そうな特殊系スキル、そして気になる魔王専用スキル。
合計すると300以上あるパッシブスキルの中から、取得できるのは半分ほどの150個。
パッシブスキル全部とって最強魔王だ、みたいなことができないようになっている。
器用貧乏を取っても全部取得するのは無理みたいだ。
なかなかにパワーバランスが考えられている。
しかし、だからこそ悩む。
おそらくステータスを満遍なく伸ばすと中途半端になるだろう。
いや、でもそれはそれでレベルを上げまくれば強いような気がする。
うーん、悩む。
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ないよね?
この世界には無いと信じたい。
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