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6.チートスキル
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『魔力を消費することで粘魚は人間に存在する器官を生成することができ、スキル所持者はその感覚を共有することができる。』
この部分を試してみようと思う。
感覚の共有ということは、この魚が見ているものを見たりすることができるということか。
俺は魚の目を覗き込んで感覚の共有を使った。
すると頭の中にもう一つの視界が出てきた。
冴えないおっさんが覗き込んでいる映像だ。
俺だなこれ。
ウロボロスの影響でちょっと若返ったかもと思ったが、脳内補正の見せた幻想だったか。
確かに肌や髪などは綺麗になっているが、元来の老け顔まではスキルでも治せないみたいだ。
しかし脳内に2つ視界があるというのは混乱するな。
自分の目のほうは閉じておくか。
感覚を共有するということは、自分の意思で魚を操ることもできるということだ。
俺はしばし魚になったつもりで部屋の中を遊泳した。
VRでドローンを操縦しているみたいで結構楽しい。
動きはめっちゃ遅いがな。
魚に耳を生やして音も共有してみる。
電子機器なんかとは比べ物にならないクリアな音で盗み聞きができるな。
しかし魚の背中に真っ黒な人間の耳が生えているのはどうなのか。
クトゥルフは何気ないことでSAN値を削ってくるな。
俺は魚を分裂させて動かしたりもしてみる。
4匹に分裂した時点でかなり脳が混乱する。
音も視界も4つあるのだ。
わけがわからなくなってきた。
脳も作るか。
魚1匹1匹の中に脳を生成させ、音と視界を処理させる。
魚の頭のあたりが風船のように膨れて人間の脳が内包されるという今までで一番気持ち悪い姿になったが、脳を共有したおかげでかなり考えがスムーズになった。
並列思考というやつがナチュラルにできている。
脳がいくつもあるのだから当然か。
これも地味にすげーことだな。
魚に手生やしてネトゲやらせれば一人でパーティ作れるじゃねえかよ。
ゲーマー垂涎の能力だな。
このまま最後のスキルの詳細見るか。
たくさんの脳で考えたほうがいいスキルの使い方を思いつくかもしれないしな。
俺は最後のスキルである【バロール】の詳細を表示させた。
バロール:【パッシブ効果】暗視。動体視。魔力視。気配察知。即死攻撃無効化。物理障壁常時展開。魔眼開眼時、視界内にいる全ての生物に全能力低下デバフ付与。【アクティブ効果】魔眼開眼時、魔力を消費することで千里眼を発動することができる。千里眼はすべてを見通す。魔眼開眼時、魔力を消費することで闇の霧を発動することができる。闇の霧内はスキル所持者のテリトリーとなり、すべての動向が手に取るようにわかる。闇の霧内の生物は生命力を吸い取られ、スキル所持者に還元される。魔眼開眼時、魔力を消費して【闇玉】を放つことができる。闇玉に触れた物質界のものは消滅する。
「すげー」
すげーが、同時に恐ろしいスキルでもある。
特に最後のやつだ。
『闇玉に触れた物質界のものは消滅する。』
触れただけで消滅する攻撃とかやばすぎるだろ。
単純にパッシブ効果だけでもどれだけの数の能力があるんだよ。
ひーふーみーよー、7つだ。
魔眼開眼時というのがよくわからないが、おそらく魔眼が開眼するんだろうな。
俺は遥か昔に置き去りにしてきた中学二年の心が戻ってくるのを感じた。
魔眼、かっこいいな。
魔眼はバロールという神の一番有名な能力だからな。
俺もウィキ〇ディアで初めて知ったが、魔眼のバロールはみんな大好きクー・フーリンのお父さんのルーの祖父、つまりクー・フーリンのひいおじいちゃんなのだ。
個人的には俺はクー・フーリンよりも好きかもしれない。
魔眼はやっぱり中二心に響く。
俺は魚の視界を使ってしっかりと自分の姿を見て、魔眼を開眼した。
「あ?」
ぐらり、と身体が傾いていくのがわかる。
魚の視界も霞んでいき、粘魚自体が消えようとしているのを感じた。
全身に倦怠感が圧し掛かり、意識が朦朧とする。
消えゆく魚の視界には、自分の額に黄金の瞳が光るのが一瞬だけ映った。
「うっ、いってぇ……」
二日酔いのような頭痛がする。
なんだってんだよ。
確か魚の目で見ながら魔眼を使って、そこから記憶が無かった。
最後に何か黄金の瞳のようなものが自分の額に見えた気がしたのだが、額を触ってみてもつるりとした少し広めのでこっぱちが広がっているだけで何もない。
魔眼はまだ俺には早いってことなのかね。
ネット掲示板にも必要MPが足りなくてスキルが使えなかったという書き込みがあったな。
突然の倦怠感と失神、目覚めたあとの頭痛なども魔力が枯渇した時の症状と一致する。
つまりMP不足か。
魔力値を上げない限りはこのスキルの力は使えねえな。
まあパッシブ効果に関しては魔眼開眼時のもの以外は発動している気がするので、それでも十分だ。
暗いところでも本が読めたりする暗視の能力などは電気の来ていないこの街での夜の行動には便利かもな。
危険だからなるべく夜は出歩きたくはないが、食料が無くなってくればそんなことを言ってられる状況でもなくなる。
夜の方が夜目の効かないモンスター相手には有利に立ち回れるかもしれない。
あと即死攻撃無効化とかも心強いな。
そんな攻撃してくる奴がいるのが恐ろしくてしょうがないけど。
この部分を試してみようと思う。
感覚の共有ということは、この魚が見ているものを見たりすることができるということか。
俺は魚の目を覗き込んで感覚の共有を使った。
すると頭の中にもう一つの視界が出てきた。
冴えないおっさんが覗き込んでいる映像だ。
俺だなこれ。
ウロボロスの影響でちょっと若返ったかもと思ったが、脳内補正の見せた幻想だったか。
確かに肌や髪などは綺麗になっているが、元来の老け顔まではスキルでも治せないみたいだ。
しかし脳内に2つ視界があるというのは混乱するな。
自分の目のほうは閉じておくか。
感覚を共有するということは、自分の意思で魚を操ることもできるということだ。
俺はしばし魚になったつもりで部屋の中を遊泳した。
VRでドローンを操縦しているみたいで結構楽しい。
動きはめっちゃ遅いがな。
魚に耳を生やして音も共有してみる。
電子機器なんかとは比べ物にならないクリアな音で盗み聞きができるな。
しかし魚の背中に真っ黒な人間の耳が生えているのはどうなのか。
クトゥルフは何気ないことでSAN値を削ってくるな。
俺は魚を分裂させて動かしたりもしてみる。
4匹に分裂した時点でかなり脳が混乱する。
音も視界も4つあるのだ。
わけがわからなくなってきた。
脳も作るか。
魚1匹1匹の中に脳を生成させ、音と視界を処理させる。
魚の頭のあたりが風船のように膨れて人間の脳が内包されるという今までで一番気持ち悪い姿になったが、脳を共有したおかげでかなり考えがスムーズになった。
並列思考というやつがナチュラルにできている。
脳がいくつもあるのだから当然か。
これも地味にすげーことだな。
魚に手生やしてネトゲやらせれば一人でパーティ作れるじゃねえかよ。
ゲーマー垂涎の能力だな。
このまま最後のスキルの詳細見るか。
たくさんの脳で考えたほうがいいスキルの使い方を思いつくかもしれないしな。
俺は最後のスキルである【バロール】の詳細を表示させた。
バロール:【パッシブ効果】暗視。動体視。魔力視。気配察知。即死攻撃無効化。物理障壁常時展開。魔眼開眼時、視界内にいる全ての生物に全能力低下デバフ付与。【アクティブ効果】魔眼開眼時、魔力を消費することで千里眼を発動することができる。千里眼はすべてを見通す。魔眼開眼時、魔力を消費することで闇の霧を発動することができる。闇の霧内はスキル所持者のテリトリーとなり、すべての動向が手に取るようにわかる。闇の霧内の生物は生命力を吸い取られ、スキル所持者に還元される。魔眼開眼時、魔力を消費して【闇玉】を放つことができる。闇玉に触れた物質界のものは消滅する。
「すげー」
すげーが、同時に恐ろしいスキルでもある。
特に最後のやつだ。
『闇玉に触れた物質界のものは消滅する。』
触れただけで消滅する攻撃とかやばすぎるだろ。
単純にパッシブ効果だけでもどれだけの数の能力があるんだよ。
ひーふーみーよー、7つだ。
魔眼開眼時というのがよくわからないが、おそらく魔眼が開眼するんだろうな。
俺は遥か昔に置き去りにしてきた中学二年の心が戻ってくるのを感じた。
魔眼、かっこいいな。
魔眼はバロールという神の一番有名な能力だからな。
俺もウィキ〇ディアで初めて知ったが、魔眼のバロールはみんな大好きクー・フーリンのお父さんのルーの祖父、つまりクー・フーリンのひいおじいちゃんなのだ。
個人的には俺はクー・フーリンよりも好きかもしれない。
魔眼はやっぱり中二心に響く。
俺は魚の視界を使ってしっかりと自分の姿を見て、魔眼を開眼した。
「あ?」
ぐらり、と身体が傾いていくのがわかる。
魚の視界も霞んでいき、粘魚自体が消えようとしているのを感じた。
全身に倦怠感が圧し掛かり、意識が朦朧とする。
消えゆく魚の視界には、自分の額に黄金の瞳が光るのが一瞬だけ映った。
「うっ、いってぇ……」
二日酔いのような頭痛がする。
なんだってんだよ。
確か魚の目で見ながら魔眼を使って、そこから記憶が無かった。
最後に何か黄金の瞳のようなものが自分の額に見えた気がしたのだが、額を触ってみてもつるりとした少し広めのでこっぱちが広がっているだけで何もない。
魔眼はまだ俺には早いってことなのかね。
ネット掲示板にも必要MPが足りなくてスキルが使えなかったという書き込みがあったな。
突然の倦怠感と失神、目覚めたあとの頭痛なども魔力が枯渇した時の症状と一致する。
つまりMP不足か。
魔力値を上げない限りはこのスキルの力は使えねえな。
まあパッシブ効果に関しては魔眼開眼時のもの以外は発動している気がするので、それでも十分だ。
暗いところでも本が読めたりする暗視の能力などは電気の来ていないこの街での夜の行動には便利かもな。
危険だからなるべく夜は出歩きたくはないが、食料が無くなってくればそんなことを言ってられる状況でもなくなる。
夜の方が夜目の効かないモンスター相手には有利に立ち回れるかもしれない。
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