女神に嫌われた俺に与えられたスキルは《逃げる》だった。

もる

文字の大きさ
50 / 1,519

褒めて伸びる子

しおりを挟む


 朝一番にトイレに行く者が葉っぱを用意する事になり、今葉っぱを摘んでいます。
畑の血止め草は元気に見えるがまだ摘まず、俺好みの柔らかいのを十枚程摘んでおいた。

蟹も元気にツマツマしてる。臭いもほぼ感じない。よしよし、餌の時間だよー。

血止め草が使えなくてイゼッタが解せぬ顔をしているがもう少し待つのだ。
朝飯食って食休み、鏨や諸々カバンに詰めていざ岩へ。

 半ばまで切れ込みの入った岩に着く。イゼッタ頑張ったな。先ずはこいつを割ってしまおう。
楔を何本か差し込み、順番にハンマーで叩いてく。
割るのを失敗した割り箸のように、L字に割れてしまった。まあこれはしょうがない。本番はここからだ。
魔法で切った平な面に、墨で真っ直ぐ線を引く。ここから鏨で均等に穴を掘って行く。
大変ですマジで。墓石みたいな硬い岩に穴を掘るんですよ。半ばまで切ったイゼッタ凄いな。魔法凄いな。ドリルマジ欲しい!

愚痴を垂れ流しながら穴を掘り、昼まで掛かって穴を開けた。もうおうちかえる。

イゼッタに抱き着いて癒される。

「カケルちゃんは甘えん坊ちゃんでちゅねー」

「カケルちゃま、お肉でちゅよー」

テイカまでママみを出して来たのでアーンしてオギャっとく。

「イゼッタ様、カケル様はどうしたのですか?」

「多分疲れてる」

「カケル様、おっぱい揉みますか?」

揉んだ。手がプルプルしてるのでおっぱいもプルンプルンした。
三時間ほど昼寝して、今度こそ岩を割ってやる!

 鏨の穴に楔を差して、カンカン叩いて楔を足して、更にカンカン叩いてく。三つ追加した辺りで楔と楔の間に亀裂が生じた。横から見ると両側共やや斜めに亀裂が入ってる。板を作るだけだからこのくらいなら問題ないな。更に楔を追加した所で端の岩が割れ始め、掛矢の柄を梃子にしてグイグイやったら重い音と共に端の岩が倒れた。もうむりおうちかえる!

水浴びて、飯食って、動けないので寝るしかない。ダブルママイゼッタ&テイカがお腹ポンポンしながら子守唄歌ってくれた。
流石にそんな歳じゃ…zzz


 朝、筋肉痛で目が覚める。背中と腕がバッキバキ。イゼッタに光魔法で血流を良くして貰い、昼前迄ぐったりしてた。一発糞して岩をやっつけてやるか!

やる事は昨日と同じ。鏨で穴開け、楔で割る。
気分は古代エジプト人。お風呂で三人イチャコラするのを夢見て煩悩を叩き付けていると現場監督イゼッタが昼飯持って見回りに来た。
前世は俺がそっち側だったんだよな…。
現場監督の労い回復魔法を受けて、もう少し頑張れる。

午後からの俺は凄かった。何せ疲れたら後ろから回復魔法が飛んでくるからな!塩水飲み飲み岩を叩き割ってやったぜ。

凸凹してるが平行に割れたので大満足。石版を背負って家に戻った。その後の事は覚えて無い。水浴びて飯食って寝たと思うのだが…。
朝、玄関前に石碑の如く佇む石版があった。それにしてもこれ、優に百ナリはあるよね。どうして持って帰れたの?

「カケルはすごい」

ありがとう、俺は褒めて伸びる子なんだ。
イゼッタを後ろから抱き締めて石碑を眺めているとテイカから飯の知らせを受ける。
朝飯食ったらコイツの加工だ。

 風呂場の広さを確認し、石の大きさと比較する。風呂場は二×三.五ハーン。石の方は一.七ハーンのD型。四角したら一ハーンくらいかな。この大きさで後五枚必要なのか。
気が遠くなる。

本日は休みにした。心折れてる訳でなく、街で建具を受け取る為だ。心折れてる訳では断じて無い。

二人を連れて街まで飛んで、女子はゆっくりお買い物。俺はせっせとドア運び。今日でドアの納品が終わった。窓は一つ出来てるそうなのでもう一往復行っちゃうぞ。


「おつかれカケル」

「カケル様、おっぱい揉みますか?」

そこまで疲れてないから大丈夫。でも吸っちゃう。二人と合流したら買い物の数が事の他多く、おかげで島に着いた頃には腕に乳酸が溜まって動かなくなってしまったのだ。なので揉めない。なので吸う。
背中に抱き着いてきたイゼッタが回復魔法を掛けてくれた。
愛おしい二人の為に、明日も俺は頑張れる。
しおりを挟む
感想 6

あなたにおすすめの小説

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました

蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈ 絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。 絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!! 聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ! ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!! +++++ ・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)

目を覚ますと雑魚キャラになっていたけど、何故か最強なんです・・・

Seabolt
ファンタジー
目を覚ますと雑魚キャラに何の因果か知らないけど、俺は最強の超能力者だった・・・ 転生した世界の主流は魔力であって、中にはその魔力で貴族にまでなっている奴もいるという。 そんな世界をこれから冒険するんだけど、俺は何と雑魚キャラ。設定は村人となっている。 <script src="//accaii.com/genta/script.js" async></script><noscript><img src="//accaii.com/genta/script?guid=on"></noscript>

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

魔力0の貴族次男に転生しましたが、気功スキルで補った魔力で強い魔法を使い無双します

burazu
ファンタジー
事故で命を落とした青年はジュン・ラオールという貴族の次男として生まれ変わるが魔力0という鑑定を受け次男であるにもかかわらず継承権最下位へと降格してしまう。事実上継承権を失ったジュンは騎士団長メイルより剣の指導を受け、剣に気を込める気功スキルを学ぶ。 その気功スキルの才能が開花し、自然界より魔力を吸収し強力な魔法のような力を次から次へと使用し父達を驚愕させる。

レベルアップは異世界がおすすめ!

まったりー
ファンタジー
レベルの上がらない世界にダンジョンが出現し、誰もが装備や技術を鍛えて攻略していました。 そんな中、異世界ではレベルが上がることを記憶で知っていた主人公は、手芸スキルと言う生産スキルで異世界に行ける手段を作り、自分たちだけレベルを上げてダンジョンに挑むお話です。

【完結】ポーションが不味すぎるので、美味しいポーションを作ったら

七鳳
ファンタジー
※毎日8時と18時に更新中! ※いいねやお気に入り登録して頂けると励みになります! 気付いたら異世界に転生していた主人公。 赤ん坊から15歳まで成長する中で、異世界の常識を学んでいくが、その中で気付いたことがひとつ。 「ポーションが不味すぎる」 必需品だが、みんなが嫌な顔をして買っていく姿を見て、「美味しいポーションを作ったらバカ売れするのでは?」 と考え、試行錯誤をしていく…

処理中です...