女神に嫌われた俺に与えられたスキルは《逃げる》だった。

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家の完成

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 昼まで寝ていた俺達は遅い昼飯を食べ終え作業を進める。残った窓を取り付けるのだ。
浴室と、キッチンと玄関の部屋の間に一つずつ付ける予定。しかし玄関の部屋は用途が無くて勿体ないな。
イゼッタに厚めで幅のある板を発注した。が、厚みはともかく幅が無いと言う。
二枚合わせて接着する運びとなった。

イゼッタは製材、俺は組み上げ、テイカはドアを外してもらう。玄関の部屋を居間として使うならドア要らないと思うし、それなら裏口作った方が良さそうだ。トイレの葉っぱを取りに行きやすいしな。

 樹液を取って放置して、製材が終わるまでテイカの手伝い。外れたドアは裏口予定の壁に立て掛けておく。

厚い板が出来たのだが、接着するにはもう少し時間が掛かる。手持ち無沙汰なテイカが器用な事をしてくれた。
板を合わせてナイフで溝を掘りだしたので、すぐさまのみとハンマーを渡した。
接着する時に溝の中に鎹を打ち付ければ直ぐに動かせると言うのだ。更にパテ盛りすれば鎹は隠れてしまうナイスっぷり。

そうこうしてるとドアの枠が来たのでドアの取り付けに向かう。目算できっちり寸法を合わせてくるイゼッタも凄いな。鉄釘で打ち付けて素早く完成した。

樹液に粘りが出たので厚い板を接着し、鎹を打ち付ける。その上から木の粉を混ぜたパテで盛って幅広の板が出来た。

キッチンの壁を切り、余ったパテを壁に塗り付け厚い板を乗せる。その上から枠を組んで鉄釘で止めればカウンターの完成だ。おしゃれ。

最後に浴室とキッチンに窓を付けて本格的な家の完成となった!

「立派になった」

「素晴らしいです」

「これからもっと良くするぞ」

まだまだやる事一杯あるからな、俺達の家作りはまだ始まったばかりだ!

いや、もうすぐ終わると思う。
正面と裏口の階段、屋根の防水処理、家具の入手。
こんなモンだしな。

明日は街に行くので風呂でイチャイチャして早めに寝た。


 早めに寝た反動で、翌日はベッドの激しい使用テストをする事になった。主に女子主導。
街に着いたのは昼になってから。今日は買い物メインなのでバラけて行動する。二人は何をするのやら?俺は武器屋に来ていた。

「よう、小僧」

「鎹と鉄釘を買いに来たぞ」

「そうか、待っとれ」

「それと、鋸はあるか?」

「ハンドメイドに目覚めたか」

「うちのメイドがな。もちろん俺もやるつもりだ」

「鋸は高いぞ?」

「だろうなー。一本見せてくれ」

地球なら鋸なんぞホームセンターに行けば五百円から買えるのだが、シルケでは全て手作りだ。安い筈が無い。
渡された鋸を揺らしてみる。

「随分硬いんだな」

「柔らかかったら曲がっちまうだろ」

押して使うタイプか。これだと折れたり曲がったりするだろうな。

「刃を逆にして引いて使えば曲がらないと思うぞ?」

「何!…いやまさか…三日くれ!」

「せめて値段を言ってくれ」

三日後に受け渡しとなった。
昼飯の串焼きを食べつつぶらぶらしていると、買い物中のサミイに出会でくわした。

「あ、旦那さまぁー」

「よう妻よ」

最近始めた安物のセット売りが中々に好評で忙しい日々を送っているらしく、今は食料品の買い出しだそうな。親も薄利多売に共感を得た様で、足が出ない程度の良品を仕入れに行っているのだとか。

「久しぶりに家でゆっくり…しませんか?」

断る理由はない、妻だもの。
サミイの部屋で夕方までたっぷり可愛がった。

「こんばんはー。カケル様はいらっしゃいますよねー?」

居る確定で来てるからなあの子は。

「ここに居るぞー」

「浮気現場」

いや妻だから。

「いらっしゃいませイゼッタさま、テイカさん」

仲良くお茶飲んで帰りましたよ。家で更に搾り取られましたが。


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