女神に嫌われた俺に与えられたスキルは《逃げる》だった。

もる

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貴族もそう変わりません

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 朝、出掛けようとしたらイゼッタにくっ付かれた。

「何処行くの?」

「ギルドに行って生理痛を和らげる薬を調べて来ようかと」

「カケル様はイゼッタ様の為に出て行かれるのです。良い子にして待ちましょう」

出て行くって言葉に刺があるぞテイカよ。
必ず此処へ帰って来ると、見送る二人へ笑顔で応え飛び立った。

 で、街に着いてギルドの二階、図書室で資料を漁る。薬草関係の分厚い本三十三冊中、痛み関係は二冊だけだった。《痛みに効く薬草大全》と《薬品指南中級編ー抗痛痒薬ー》の二冊だ。
調合は無理そうなので、先ずは《痛みに効く薬草大全》からペラペラ捲ってく。

痛みを止めるだけでも沢山あるのな。
傷を治す物、麻痺させる物、痛みの元を散らす物。色々あるけど生理痛に効くとは何処にも書いてない。こう言う本を書くのも男だろうし気に掛けて無いのだろうな。二冊とも著者はグエンデルターク・デベルクスキ。男だなこりゃ。ヤメヤメ。
本を返し、部屋を出た所でメルゲルの兄であるギルマスにばったり。

「お、カケル、やるか?」

「何を?」

またしても素で聞いてしまった。コイツ何時もそのネタ使ってるのか?もはや挨拶レベルなのか?

「ギルドマスター、早く行かないと休憩時間が無くなりますよ?」

「そう言う訳だ。ではな」

どう言う訳だ?だが藁をも掴む思いが言葉を紡ぐ。

「あの」

「何だ?やん「後ろの女性の方」」

「私ですか?
私はカロ・メリクヒャー、メリクヒャー男爵家次女二十四歳独身結婚願望旺盛好きなタイプは私に声を掛けてくれる殿方です。
…何か?」

「妻について相談が「誓います」違います!」

「これで晴れて寿「違いますからね!」…では、他に何か?」

「ギルドマスターに聞かせたくない話なのですが…」

「分かりました。個室へどうぞ」

ギルマスそっちのけで人気の無い個室に連れ込まれた。ここ尋問室とか呼びませんか?
椅子に座らされ、横から来る。

「で?私にぬか喜びさせて何を聞きたいのですか?対価も無く」

美人の目力はいつも凄い。顔近い。キスしたくなる距離感。

「我が妻、イゼッタの事はご存知ですか?」

「勿論。大陸が違うので詳しくは判りませんがナーバーグ家三女、と。それで?」

「妻が生理なんです」

「生理中の妻の代わりを探していたと?」

「しないですよ?しても良いならしますけど?生理痛を抑える薬なり対処法を教えて貰おうと思っただけです」

「…そうでしたか。軽率な発言でした。御容赦下さい…」

「平民は我慢だそうで」

「貴族もそう変わりません。お茶を飲んでゆっくり治まるのを待つだけです。以前カケル様の持ち込まれたスキンクテールを加工したお茶でしたら街の雑貨屋でも購入出来ますね」

「あれって鎮痛薬だったのですか…」

「痛むと言っても月の物、女性であれば仕方ないのです。私も先日終えたばかりで…」

「今なら中に子種を出しても孕み難いですね」

立ち上がって正面からにじり寄った。背丈は俺の方が少し高い。上目遣いが泳いでる。

「対価を。メリクヒャー嬢…」

「カロとお呼び下さい」

名前を呼んで舌を入れた。声を出すのを禁じて激しくしたら凄く気持ち良くて三回も出してしまった。嫁にするかは置いといて、何れまた必ずと念を押し、尻を揉みながら外に出た。
ギルドを出る時凄くしおらしくて惚れそう。普段からあれならモテモテだろうに。

スキンクテールのお茶とお土産買って帰ったら即バレた。嫌な事を言われたので仕方ない、と言い訳したがあまり納得出来ないようなので上書きセックスで血塗れにしてやった。俺のコレを。
痛みも上書きされたみたいで良かった。
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