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警告
しおりを挟む今日は荷車を作成する。
先ずは車軸。丈夫さが必要なので真っ直ぐな丸太の、芯の良い所だけ使う。十五ドン四方、長さ三ハーンを二本切り出す。
軸のセンターを出したら端から二十ドンの長さで直径十ドンの円柱を削った。取り敢えず一本ずつ一箇所だけ削り、柔らか目の樹液で耐水加工をして乾燥待ち。
次は車輪だ。五ドン厚の板を縦横に重ねて樹液を使って接着し、厚い板にするのを三ハーン四枚。接着が乾いたらパテ盛りするので、車輪は暫く触れない。
そして箱。一×三×一ハーンの蓋の無い箱を2つ作る。
接着しながら鉄釘を打ち込み、角材を多めに使って補強した。
今度は三角。箱を作る要領とほぼ同じ感じで、三角柱を横にした形を二つ作る。
初めに角材で直角を作り、板張りした時二×一×一.七三ハーンになるように調節しながら組んだ骨組みを六つ作って板張りした。こちらも乾燥待ちで、今日はここまで。
昼飯食って食休み。午後は二人に休憩がてらお留守番してもらい、木のモンスターを拉致しに行った。
黒っぽい森への道は随分太くなって、小屋を作り出していた。軌道に乗るのはもう少し先かな?
森の奥から状態の良いのを四本縛って飛び上がる。だいぶ力が付いた気がする。それでも風の抵抗はキツいし木の状態も考えて、少し速度を落とし気味で帰った。
家に着いて木を降ろし、イゼッタに抱き着かれて夕飯となった。
翌日は雨。箱がお風呂になってしまうのでひっくり返しておいた。ビシャビシャ…。
荷車のパーツはこれから作ろうと思ってる物も含め、ドアよりデカいので車軸しか入らない。
即ちやる事が無い。
「カケルー」
「何だ?」
「もっと早くしたい」
パンツ一丁で体を拭っている俺に、マシンを持ってそんな事言う四駆女子。早くなぁ…。
「軽量化したらどうだ?」
「軽く?」
「本物には使えないが、車体や車輪に穴を開けたりして軽くするんだよ」
「やってみる」
「待てー。ここでやるとおが屑出るだろうが」
「ん、あっちでやる」
キッチンの方に駆けてった。
残った俺とテイカは、ソファーの上で自然とおっぱいを吸い吸われの状態になっていた。
だってイゼッタが居なくなった途端上着をペロンとしたんだぞ。しかもノーブラ。吸わない男が何処に居る!?
立った物を収めてギシギシしていると、イゼッタに気付かれた。
「ずるい!私も!」
結局三人でソファーをビシャビシャにしてしまった。
マットとシーツを風呂場で洗い、おかげで今夜の夕飯はフェルトの絨毯に座って食べる。文化レベルが下がってしまった。
まあ、日本ではこれが普通だったけどな。
三人並んで夕飯食べて、風呂とベッドでイチャコラして寝た。
今日は三人で街に来てる。
面倒事に巻き込まれたくないので目的を果たしたら直ぐに帰るつもりだ。
武器屋にて、注文した板バネと専用の釘、更に鉄釘を買った。
「小僧、何やらかしたんだ?」
「金を稼いだら妬まれた。多分そんな感じ」
「何だ冤罪か」
「ギルドから追っ手を掛けられています」
「その為のソイツか。出るなら早ぇ方が良いな」
「そうするよ」
目的は達成したのでギルドに寄る。
ギルドに入ると視線が集まる。金に目が眩んだ者の目だ。受付で話を聞いてやる。
「なあ、俺らを狙ってる?」
あからさまに狼狽えてるな。
「お前らこそ何したんだ?」
後ろから。この声はメルゲルだな。
「多分冤罪だと思うんだがな?この間買取の馬鹿に迷惑掛けられたろ?」
「まさか兄貴まで馬鹿だったのか!?」
「解らん。コレを見る限り、依頼として出てそうだがなー」
「ナルシア、お前ちょっと来い!」
「待て待て、その子自体は悪くないだろ」
「あ…ああ、確かに…。ちょっと行ってくる。カケルも来るか?」
「面倒だから止しておくよ」
受付嬢に向き直り、
「用事があって街を出るから処理を頼む」
とギルド証を渡すと、震える手で処理してくれた。その足で買取カウンターへ向かい、水飴の瓶二つ売った。階段に隠れてメルゲルが見てるので文句言えまい。
ギルドへの警告も終わったのでとっとと家に帰ろう。厭らしい視線を向けてた奴等は追っては来なかった。まあその内来るだろう。
串焼きくらい買っておけば良かった…。
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