女神に嫌われた俺に与えられたスキルは《逃げる》だった。

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ベッドの完成

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 今日の作業は引き続きフェルトシート作りとベッドの嵩上げだ。
フェルトシートは王女とメイドに任せて、俺とイゼッタとテイカはベッドの嵩上げ。とは言っても二段底にするだけなのですんなり終わる。
テーブルとソファーを作るのが俺達のメインだ。
一度作った物だし、癒着で固定出来るので作業が早い。テーブルとソファーの骨組み二つを作り上げた。

昼飯にはだいぶあるので更に一仕事。
家の横に更地を作り、木を四本植林して成長させる。剪定しながらある程度まで伸ばしたら蔦で先端を一つに纏めて癒着させ、更に成長させたら枝を全て払って高さ二十ハーン程の塔にした。
木と木の間に溝を彫り、壁となる板を嵌めて癒着させていく。
壁から入口を切り取り、蔦などで加工して簡易的なドアを作り、天井に穴を開け、側の完成。
角材を物干し竿のように癒着で取り付ければ巨大な燻製器の完成だ。
切株の竈では燃えてしまうので、石を並べて直火にする。

テイカに魚の干しかけを持って来てもらい燻製器の中に干して行く。
石を敷いて焚き火を熾し木っ端を沢山べて部屋を出た。建物の天辺から煙がもくもく上がってるので消えたら一度見て見よう。

昼飯時で帰って来た王女達も煙を吐く塔に興味深げだが、入ると死ぬかも、と注意しておく。

 昼飯食って、午後からは全員でフェルト作りに取り掛かる。

昨日の三枚に、今日の一枚が干し上がり、更に4枚干場に掲げられた。今ある五枚はカットした後シーツで包んでソファーのクッションにした。
文化的な生活に戻ったぞ!
ベッドの完成は…多分二日後だ!

夕方になり、燻製器の煙が消えていたので慎重に中を覗くと焚き火は全て熾火になっていた。息を止め、下の方に干してある干物を幾つか取って夕飯にしてもらう。炙って食ってみよう。

そんな訳で、夕飯は魚の燻製とスープとソーサーとなった。
煙の匂いが染み付いて干物のままより深い味わい。

「香りが良いですね…。煙を味として感じるとは驚きです」

「お酒飲みたい」

「カケル様はあまり飲みませんね」

「好きじゃないんだ。酔うのも酔っ払いの相手するのも」

「わかる!けど私は飲むぞ」

  「私もあまり飲めません…」
酒云々は置いといて、概ね好評だった。魚も肉も燻製に出来るし、味のレパートリーが増えた。


 今日からフェルトの大きさをベッドに合うよう二×三ハーンに縮小して貰う。四枚ずつ二段に敷けば良いようにしたのだ。とっとと終わらせベッドで寝る為全員で取り掛かる。
フェルト作りは同じ事の繰り返し。単純作業で時間も掛かる。今まで乾燥係だったイゼッタも今日はフェルトを踏み、皆より重い俺も加減して踏んでシートの数を増やして行った。

とにかく量が多い。前回は一匹で三×三ハーンが十三枚も取れたのだ。今回は倍になり、サイズも縮小したので二十六枚ではきかないだろう。
二十六-五=二十一で、二枚で一枚だから十枚と半分。計三十六.五枚也。
二匹も狩らなきゃ良かった…。

休憩を挟み挟み踏んで行く。
並べて、踏んで、干場に干して、並べて、踏んで、干場に干して…。
夕方までに七枚が干場に掲げられた。
このペースで行けば明日にはベッドが完成するだろう。夕飯食って風呂に浸かって、疲れ果てて寝た。


 今日のシフトはイゼッタが乾燥係に戻り、メイドと王女はフェルト踏み。俺は乾いたフェルトの搬入と設置とフェルト踏みの手伝い、となった。
とにかくベッドの分を作ってしまい、余った物はサミイにくれてやるか、最悪捨てても良い覚悟で臨む。
乾いたもじゃりは沢山あるからな。

最後の一枚を踏み終えて、干場に掛けると先に昨日分を乾燥させ終えたイゼッタにもう一頑張りしてもらう。
俺は乾いたフェルトを持ち帰り、ベッドに敷いて馴染ませておく。
乾くまで時間もあるし、甘い物でも取ってきてやろう。ナイフとカバンを引っ提げて、一番甘い食べ物を指示して飛び上がった。


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