女神に嫌われた俺に与えられたスキルは《逃げる》だった。

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赤ちゃん語

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 買い物を済ませ、寝具店で昼飯をご馳走様して帰路に着く。サミイとは此処で一旦お別れだ。カラクレナイも、誰が偉いのか判るようになりママ上殿に抱き着いてギャーギャー言っている。

「カララちゃんはサミイの事が好きなのね」

「クアー!」

「だったらまた会いにいらっしゃい。今度は家に泊まると良いわ。狭いからサミイと二人で寝る事になるけれどカララちゃんは平気かしら?」

「クアッキャウーキャー!」

「なら今日はママの所に帰らないと。お泊まりのお許しを貰わなきゃ行けませんからね」

「キャー」

ママ上殿もカラクレナイと話せるのか?スキルで龍語を理解出来る俺ですら解らないのに…。

「子を持つ親なら解るようになりますよ」

だって。親父殿は解って無さそうだぞ?赤ちゃん語のスキルは男にはサポートされていないようだ。少なくとも《理解》では理解出来ん。

「旦那さま、売る土台は任せて下さい。カララさま、今度はお庭で焼肉パーティーしましょう!」

 笑顔で門出を送られて、シクシク泣いてる空の上。友との別れを知ってまた一つ大人になったな。パパ貰い泣きしちゃう。
泣き疲れた子龍を抱きあやし、帰宅したのは夜。出迎えに来たリュネがカラクレナイの可愛さに精神異常を起こしたが、それ以外は通常運転で、飯食って風呂。ミーネが愛娘の服を保管する箱を欲しがったので明日テイカが作る事になった。今夜は脱衣籠に入れといてくれ。俺は早朝から鉄材確保に行く予定なので、リアのおっぱいをちゅーちゅーれろれろして寝た。
目覚めると、上でフラーラが腰を振ってたので二度寝…っていかんいかん、鉄板集めるんだった。

「おはようご主人、もう直ぐ夜明けだ」

「気持ち良く二度寝する所だったぜ…」

「私はずっとしてても良いぞ?」

「俺もそうしたい。鉄板集めたら少しゆっくりしよう」

朝の濃いのを注いだら、食堂に向かって飯を食い、お弁当に薄切りにした干し肉をソーサーに挟んでもらって身支度を整える。何時もの装備に、この間作った陶製タワーシールドを携えて空に上がった。
盾のおかげで空気抵抗は増えたが、その分風避けになって寒さは抑えられてる気がする。一人移動用にロケット型の乗り物でも作ろうか?盾が壊れないギリギリの速度で飛んで、鉄鉱の湧く火山島に到着した。鉄の含有量の多い所を探しながら昼飯のソーサーを齧る。今度も溶岩の中に溶けてるみたいだな。《集結》で集めて《伸縮》で地表に露出させると真っ赤な鉄柱が地面を割って生えて来た。熱いので盾に隠れて出し切るまで出したら一ドン厚に伸ばし広げ、鉄の密度にまで《集結》させて空に上げる。次の場所、次の場所と作業する事五ヶ所。明らかに集まる時間が長くなったのでこの島での採集は終了とした。円盤はまだ熱々なので飛んで冷ましながら帰ろう。

「クルルァー!!」

冷めた円盤を《収納》しながら島に戻ると、カラクレナイが飛んで来た。正面から絡み付かれて翼で包まれべろべろべろべろ。俺が浮いて無ければ落っこちてるぞ?

「クルァー!ギャグァワラー!」

「ただいま。お仕事から帰って来たんだよ。カラクレナイと居られなくて寂しかったよー」

べろべろべろべろ。何処かの巨大財閥の御曹子親子のようである。

「おかえりなさいカケル様。ご無事で何よりです」

お迎え二番に甘んじたテイカであるが、飛べないから仕方無いね。

「夕飯迄に帰って来ないから何処ぞで女でも犯してるのかと思ったぞ?」

「女の匂いはしませんね。ちゃんと働いて来たのでしょう。カララちゃんいらっしゃ~い」

酷い。一日じゃヤり切れない程女が居るのにそんなコトシナイヨ?食堂で一人飯を食べるのをウォッチされ、お風呂で皆に搾り取られた。兎十六人と人六人と龍二匹。一晩じゃ全然足りない。
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