女神に嫌われた俺に与えられたスキルは《逃げる》だった。

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護岸工事

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 冒険者の朝は早い。が、俺達は少し遅めに起き出して朝食を食べる。

「所でネーヴェよ、ゴーレムのパーツは出来たのかい?」

「出来た。後でみんなと作る」

今日もこれからテッチー達の家に遊びに行くそうだ。

「えー、ネーヴェちゃんい~な~。おかぁさぁ~ん」

ティータも遊びに行きたいみたいで女将に甘えた声でお強請りしてた。

「おーい、カケル居るかー?」

飯を食い終え水を飲んでいると、食堂の入口に赤い影。

「居ないぞー」

「居ないかー。おはようございますネーヴェ様」

「おはよ」

テーブルの対面へどっかり座ったジョンに、女将が空かさずお茶を出す。

「何だよ朝から」

「ちょっと仕事してくれよ。壕の護岸工事だ。やるべきだと思うだろ?ん?」

「それなら、私がやる」

「ネーヴェ様が出る程の事じゃ無いですよ。それに遊びに行くんでしょ?」

「何処から聞いてたんだ。まあネーヴェにやらせる訳には行かんから俺がやるよ」

「そう来なくっちゃな。橋も見て来たぞ。あれと同じ感じで構わん」

「壁はそっちで建てろよ?俺にやらせるなら金取るぞ?そこまで時間は無いからな」

 女将の許しを捥ぎ取ったティータと共に、ネーヴェは遊びに行っちゃった。俺も仕事をしてやるか。

「お前はギルドに戻れよ」

「戻ってもやる事ねーよ」

お飾りマスターめ。東の門を抜けて、そこからは飛んで行く。それを必死に跳んで付いて来るジョン。障害物があるで無し、別に跳ばなくても良いと思うのだが。

「お前が飛んでるのに俺が地べたに居るのは腑に落ちん」

だそうだ。程無くして橋の袂に到着した。橋の真ん中で見物する体勢のジョンに見守られ、俺の仕事が始まった。
橋の端から溝をコの字に削り、コの字に加工した巨大U字溝を嵌めて行く。壕は円形なので外側に隙間が出来るが、柔らかい煉瓦で目地塗りして固めてやると強固な壕が出来て行く。

「手伝ってやろーかー?」

「暇ならそう言えよ。目地塗りやってみっか?」

「それ以外やれる気がしねーよ」

左官道具に煉瓦の板を出してやる。盛り付けたモルタル状の煉瓦を、煉瓦の板でキレイに塗り込んでもらう事になった。ジョンは体を動かす事に抜群のセンスがあるな。差程時間も掛けず目地塗りをマスターしていた。これでギルドを抜けてサボってた言い訳が出来ると喜んでいた。
ジョンは楽しそうだが作業効率は落ちている。柔らか煉瓦はモルタルじゃ無いので勝手に固まらないのだ。俺が溝を掘り、U字溝を敷設して柔らか煉瓦を盛る。それをジョンが撫で付けて、その間に敷設を進め、戻って固める。昼前までやって五百ハーン程敷設したが、総距離三十キロハーンもあるので今日は終わりにした。
そして初めて、男と二人で飯を食った。今は座って食べる飯屋に居るのだが、老若男女問わずすげー見られるしこっち来るし話し掛けられるのでとても落ち着かない。やはり女と食べたいぜ。
食休みはヤリ部屋でするのでジョンとは此処でおさらばだ。食料品店で色々買って、飯を作りながら過ごしていると、今日も女がやって来る。

「午前中に来たんだけど、居ないって言われちゃってね」

誰にかと問うと、顔馴染みの無い女だったと言う。きっとお前か貴様だろう。お詫びの言葉と共に、ジョンと一緒に仕事してたと言うと中々の食い付きを見せた。そしてアイツにもねっとりたっぷり食い付かれた。その後も入れ替わり激しく…、とは言え部屋の中ではゆとりを持って女達と楽しんだ。

「お楽しみのようですね」

夕方になり、お前と貴様がヤリ部屋を訪れた。

「午前中に来た女を案内してくれたようだな」

「ジョンと出掛けたのを確認しましたので、それとなく捌いておきました」

「ジョンと食事をしてるのを確認したので、それとなく空いてる時間を吹聴しときました」

「助かるよ。夕飯の時間まで抱いてやる」

「「御意」」

リクエストがあったアソコへのレロレロを念入りにしてやった。
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