750 / 1,519
規格外
しおりを挟む「で、魔王の封印は地下にあるのか?」
「結界と封印がなされているわ。行くならリュネ様達と行く事ね。で、行ってどうするの?」
エンメロイは行く体で答えるが、どうしてやろうかねぇ…。確かに地下に《感知》を向けると偉く悪そうな感情が漏れている。更生させるのは無理なんじゃ無かろうか。
王族であっても立ち入り禁止なその場所に近付いたせいで、皇帝を含む貴族の一部がおかしくなったと言う。魔族達はそもそもこの土地を安住の地としており、魔王が復活しても外に出てまでなんとか…とは考えて居なかったそうだ。
「力ある者に従いたいのは魔族の本能よ。皇帝は人の中では中々と思っていたけど、規格外を目にしたら霞むわね」
「スキルが無きゃ唯の女好きだよ」
「そう言う所もよ。早く代わってよぉ!」
楽しい福利厚生を終えてリュネを呼ぶ。外から飛んで来たので城の外に居たようだ。
「何してたの?」
「カケルさんが人の子とエッチラホッチラしてるのを見たくなかっただけですーっ」
体は貸したけど嫉妬はするようだ。頬っぺた膨らましてるよ。愛い奴め。
「背中、乗ろうか?」
「んもう!出来の悪い姉じゃ無いんですからぁ…。帰るならもう帰りましょう」
「取り敢えず勇者対策だけで済みそうだし帰ろうか」
「ならさっさと帰りますよー」
ふわっと外に飛び出したリュネは光を帯びて巨大な姿に変わった。背中、乗せたいんじゃん。ブルンブルン振れる尻尾は凶器でしか無い。
メイド達にまた来ると告げて、リュネの背中にしがみ付く。スベスベで掴まる所が無いんだよな。
バフーッと羽撃き上空へ、そのまま島に飛んでった。
リュネの背中に五体投地でくっ付いて、うとうとしてたら島に着いた。久々のリュネドラを見に皆が集まってるな。先に降りると光を放ってリュネも降りて来た。
「おかえりなさいませ、カケル様、リュネ様」
「ただいま。夕飯食べたら報告するから。それまで昼寝する」
《洗浄》して赤ちゃん達の様子を見たら寝室に籠って昼寝の続きをした。
夕飯になり、食堂ではネーヴェが捕まえて来たバジャイに抱き着き飯を食う。その反対側をカラクレナイが抱き着いててバジャイは食べ難そうだ。寝盗られ感がパない。
「なあネーヴェ、浄化の魔石のデカいのを作りたいんだがお願い出来るか?」
「ん。魔石出してくれたらやっとく」
魔王に関してはこれで様子を見るとして、取り敢えず飯を食った。食事が終わり、居間に移動。ベタベタくっ付く龍達に解放されて、俺の膝掛けになって眠るバジャイを撫でながら、魔王についての報告と、勇者召喚の対策を練る。
「魔王についてはさっきネーヴェに頼んだヤツでどうなるかを見ようと思う。問題は勇者召喚の件だ」
「フーッて、します?」
「俺がしたいから、教えてリュネ先生」
「はぁ~い」
「でだ。一度、召喚するって国に行こうかと思う」
「ウルルゲンのタイメワノール」
「イゼッタとシャリーには付いて来て欲しいんだが、二人共行けるか?」
「ん。久しぶりにカケルと一緒」
「奥様のお世話係ですね、了解です」
ネーヴェにトカゲの魔石を渡し、加工をお願いしたら今夜は解散。バジャイを抱えて寝室へ…。バジャイのベルベットおっぱいにスリスリしたいが少しだけお出掛けだ。
クリューエルシュタルトのヤリ部屋から外に出て待つ。階段に腰掛けて待っていると態とらしい人の気配を気付かされた。ガチャっとドアの鍵が勝手に開けられ、入って来るのは三人か。丁寧に鍵を閉め直し、静かに階段を上がって来た。
「カケル様、お待たせしました」
「カケル様、お股でしたいです」
「報告は中で、勿論その後も中で、お願いします」
「お前と貴様は暫くだったな。まあ中で話そう」
俺とジョンがシューンシューンズデーゲンに来た事はやはり見られていたようで、勇者召喚についてもお婆ちゃんに言った内容程度は諜報出来たようだ。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
暗殺者から始まる異世界満喫生活
暇人太一
ファンタジー
異世界に転生したが、欲に目がくらんだ伯爵により嬰児取り違え計画に巻き込まれることに。
流されるままに極貧幽閉生活を過ごし、気づけば暗殺者として優秀な功績を上げていた。
しかし、暗殺者生活は急な終りを迎える。
同僚たちの裏切りによって自分が殺されるはめに。
ところが捨てる神あれば拾う神ありと言うかのように、森で助けてくれた男性の家に迎えられた。
新たな生活は異世界を満喫したい。
魔力0の貴族次男に転生しましたが、気功スキルで補った魔力で強い魔法を使い無双します
burazu
ファンタジー
事故で命を落とした青年はジュン・ラオールという貴族の次男として生まれ変わるが魔力0という鑑定を受け次男であるにもかかわらず継承権最下位へと降格してしまう。事実上継承権を失ったジュンは騎士団長メイルより剣の指導を受け、剣に気を込める気功スキルを学ぶ。
その気功スキルの才能が開花し、自然界より魔力を吸収し強力な魔法のような力を次から次へと使用し父達を驚愕させる。
目を覚ますと雑魚キャラになっていたけど、何故か最強なんです・・・
Seabolt
ファンタジー
目を覚ますと雑魚キャラに何の因果か知らないけど、俺は最強の超能力者だった・・・
転生した世界の主流は魔力であって、中にはその魔力で貴族にまでなっている奴もいるという。
そんな世界をこれから冒険するんだけど、俺は何と雑魚キャラ。設定は村人となっている。
<script src="//accaii.com/genta/script.js" async></script><noscript><img src="//accaii.com/genta/script?guid=on"></noscript>
【完結】ポーションが不味すぎるので、美味しいポーションを作ったら
七鳳
ファンタジー
※毎日8時と18時に更新中!
※いいねやお気に入り登録して頂けると励みになります!
気付いたら異世界に転生していた主人公。
赤ん坊から15歳まで成長する中で、異世界の常識を学んでいくが、その中で気付いたことがひとつ。
「ポーションが不味すぎる」
必需品だが、みんなが嫌な顔をして買っていく姿を見て、「美味しいポーションを作ったらバカ売れするのでは?」
と考え、試行錯誤をしていく…
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる