女神に嫌われた俺に与えられたスキルは《逃げる》だった。

もる

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規格外

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「で、魔王の封印は地下にあるのか?」

「結界と封印がなされているわ。行くならリュネ様達と行く事ね。で、行ってどうするの?」

エンメロイは行く体で答えるが、どうしてやろうかねぇ…。確かに地下に《感知》を向けると偉く悪そうな感情が漏れている。更生させるのは無理なんじゃ無かろうか。
王族であっても立ち入り禁止なその場所に近付いたせいで、皇帝を含む貴族の一部がおかしくなったと言う。魔族達はそもそもこの土地を安住の地としており、魔王が復活しても外に出てまでなんとか…とは考えて居なかったそうだ。

「力ある者に従いたいのは魔族の本能よ。皇帝は人の中では中々と思っていたけど、規格外を目にしたら霞むわね」

「スキルが無きゃ唯の女好きだよ」

「そう言う所もよ。早く代わってよぉ!」


 楽しい福利厚生を終えてリュネを呼ぶ。外から飛んで来たので城の外に居たようだ。

「何してたの?」

「カケルさんが人の子とエッチラホッチラしてるのを見たくなかっただけですーっ」

体は貸したけど嫉妬はするようだ。頬っぺた膨らましてるよ。愛い奴め。

「背中、乗ろうか?」

「んもう!出来の悪い姉じゃ無いんですからぁ…。帰るならもう帰りましょう」

「取り敢えず勇者対策だけで済みそうだし帰ろうか」

「ならさっさと帰りますよー」

ふわっと外に飛び出したリュネは光を帯びて巨大な姿に変わった。背中、乗せたいんじゃん。ブルンブルン振れる尻尾は凶器でしか無い。
メイド達にまた来ると告げて、リュネの背中にしがみ付く。スベスベで掴まる所が無いんだよな。
バフーッと羽撃き上空へ、そのまま島に飛んでった。

 リュネの背中に五体投地でくっ付いて、うとうとしてたら島に着いた。久々のリュネドラを見に皆が集まってるな。先に降りると光を放ってリュネも降りて来た。

「おかえりなさいませ、カケル様、リュネ様」

「ただいま。夕飯食べたら報告するから。それまで昼寝する」

《洗浄》して赤ちゃん達の様子を見たら寝室に籠って昼寝の続きをした。

 夕飯になり、食堂ではネーヴェが捕まえて来たバジャイに抱き着き飯を食う。その反対側をカラクレナイが抱き着いててバジャイは食べ難そうだ。寝盗られ感がパない。

「なあネーヴェ、浄化の魔石のデカいのを作りたいんだがお願い出来るか?」

「ん。魔石出してくれたらやっとく」

魔王に関してはこれで様子を見るとして、取り敢えず飯を食った。食事が終わり、居間に移動。ベタベタくっ付く龍達に解放されて、俺の膝掛けになって眠るバジャイを撫でながら、魔王についての報告と、勇者召喚の対策を練る。

「魔王についてはさっきネーヴェに頼んだヤツでどうなるかを見ようと思う。問題は勇者召喚の件だ」

「フーッて、します?」

「俺がしたいから、教えてリュネ先生」

「はぁ~い」

「でだ。一度、召喚するって国に行こうかと思う」

「ウルルゲンのタイメワノール」

「イゼッタとシャリーには付いて来て欲しいんだが、二人共行けるか?」

「ん。久しぶりにカケルと一緒」

「奥様のお世話係ですね、了解です」

ネーヴェにトカゲの魔石を渡し、加工をお願いしたら今夜は解散。バジャイを抱えて寝室へ…。バジャイのベルベットおっぱいにスリスリしたいが少しだけお出掛けだ。


 クリューエルシュタルトのヤリ部屋から外に出て待つ。階段に腰掛けて待っていると態とらしい人の気配を気付かされた。ガチャっとドアの鍵が勝手に開けられ、入って来るのは三人か。丁寧に鍵を閉め直し、静かに階段を上がって来た。

「カケル様、お待たせしました」

「カケル様、お股でしたいです」

「報告は中で、勿論その後も中で、お願いします」

「お前と貴様は暫くだったな。まあ中で話そう」

 俺とジョンがシューンシューンズデーゲンに来た事はやはり見られていたようで、勇者召喚についてもお婆ちゃんに言った内容程度は諜報出来たようだ。





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