女神に嫌われた俺に与えられたスキルは《逃げる》だった。

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覚悟は決まった

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 力無く開けられた口からだらりと舌を出して、荒い呼吸と涎を吐き続ける敵は完全に脱力していた。前後の穴を《洗浄》し、抵抗を増しても喘ぐ声に力が無い。何度も達し、潤いを増して行くが、それでも煙に変わらない。ドアが開く事は無い。
何かが違うと気付くのに、俺は三回子袋を満たしていた。快楽に溺れながらも必死に考える。抱き合っておっぱいに吸い付くと、力無く、それでも必死に脚を絡ませに来る敵に愛しさを感じてしまう。
出来れば煙に等したくない。

「お前が、欲しい…」

「ハッ…ハフ…アァ……アムゥ…」

舌を絡め、更に腰を振ると、ビクビクと痙攣させた敵は潮を噴いて応える。

俺の覚悟は決まった。

敵を駅弁スタイルに持ち上げて、俺は来た道を戻る。敵も、離れまいと腕の力を強め、積極的に舌を絡めて来る。精液と愛液を垂れ流しながら、湧き直した雑魚を煙に変えて進み行く。
階段も、三匹のゴーレムが居たエリアボスの部屋も何事も無く移動出来るこの敵は、やはり普通じゃない。普通の敵は階段を昇り降り出来無いし、ボス部屋の出入りも出来無い筈なのだ。転位させられた階層を抜けて引き返した階層へ。下向きの階段を降りる。前後左右を三角形にした《威圧》の壁で囲い飛んで行く。見栄えのしない巨人が通路を塞ぐように大挙して押し寄せるが、その全てを左右の壁に押し付けて煙にする。こんな奴等に構っている暇は無い。
俺は目の前の女と愛し合うのに忙しいんだ。
自分と敵に回復を掛けながら階層を降り続け、セックスを楽しむ。すっかり雌の顔になった女は、自ら腰を振り俺の精を搾り取る。そして満たされる度に幸せそうな笑顔で唇を塞ぐようになった。


 そしてその時は訪れる。目の前にあるドデカい扉は今迄通って来たどのボス部屋の扉よりも大きく、この先に待つ何かへの不安を煽る。だが俺は気にしない。扉に女の背を凭れさせ、尻穴と子袋に大量の子種を吐き出した。

「…行くぞ」

こくりと頷き腕に力を込める女。

「お前は俺のモノだ」

「クシ…」

自惚れで無ければ同意の意味だと思う答えを聞き、俺はドデカい扉を押し開けた。

 扉の大きさに比較して、部屋の広さは普通かそれ以下か。部屋の中央にぽつんと置かれた椅子に目が行く。物言わぬ椅子が明らかに座れと言っている。

「ンヒッ、アッ……」

ゆっくりと二本のアイツを引き抜き、女の足を地に着ける。少しふら付いた体に手を添えて支え、椅子の手摺に掴まらせた。切なげな鳴き声を上げる女の二穴に再びアイツが添えられると、ピュッと俺の名残を噴き出してアイツを濡らした。あんなに挿れ続けていた二つの穴だが、始めた頃より締りの良い、まさに名器となっていた。

「此処に、座れば良いんだな?」

「ンク、ンッ、キュウゥ…」

双丘を揉みながら脚を浮かせ、俺は慎重に椅子に座る…。

その瞬間、尻と股間に衝撃を受けた。《威圧》を纏っていなければ尻穴と股間が大変な事になっていただろう。俺の玉とアナルバージンを奪おうとしたソレは、二本の刃物であった。刃渡りは十ドン程だろうか。刃は厚く、幅は差程無い、槍の穂先のような形状で、それでも肛門括約筋や精管を破壊するには充分な武器である。

「…まさか?」

《収納》から取り出した二本の得物、コケシとペニスサックを二本の刃物に差し込んだ。すっぽり嵌った得物をグリグリチェックし、女をそこに座らせた。念の為に回復は欠かさない。

「ン…、ンク……アアアアアア」

これは、七十何階かに居た女達と同じだ。彼奴等は煙になってしまったが、此奴もなのか?祈る気持ちで女の手を握る。

「アアアアッ!アアアアアアーッ!」

クッと力が籠り、そして抜けた。
開かれたその目には感情が失せ、真っ直ぐ遠くを見詰めていた。

椅子の奥に光が現れたのはその直ぐ後だった。光は魔法陣となり、何となくだが俺は帰れると思った。

「これは、貰って行くぞ…」

物言わぬソレを《収納》し、俺は魔法陣の中へ消えた。

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