女神に嫌われた俺に与えられたスキルは《逃げる》だった。

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謝罪会見

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 五日だと思ったら六日だった?

「ん?ダンジョンで三泊して三本槍の宿で一泊、セカンドハウスで一泊だから五日だと思うんだが…?」

ダンジョンで羽目を外したが、延滞金はちゃんと全裸で支払ったし三日なのは確定だ。

「あ。時差か」

「いえ、五泊六日です」

そっちかー、完全に忘れてたぜ。今日は六日目だったのか。

「まぁ、一日はセカンドハウスに居たので許してあげても良いですが…。色んな女として来ましたね?」

リュネの笑顔が怖い。珍しいな。

「申し訳ございません」

素直に謝るのが吉と見た。

「人の子と致す事にはヤキモチを妬くだけですが、人以外とするのはちょっと…妬けますね」

どっちも妬いているのだが、妬け方が違うのだろうか。ミディアムなのか、レアなのか。だが何となく、何を言いたいのかは分かるので大人しく白状する。

「どうしても直してもらいたいゴーレムが居てな。持って来ちゃった」

「「やっぱり」」

リュネはともかく、テイカも気付いたの!?謎感知が龍レベルってどう言う事なのよ。テイカとリュネに両腕を捕まれ食堂へ。そして全員集合の中、謝罪会見を開いた。

「カケル、ドジっ子」

「ゴーレム、見たい!」

イゼッタとネーヴェが許してくれたので皆ホッとして解散となる。後で仰向けになって尻に敷かれてやろう。

「で?旦那様よ。妹が嫉妬するゴーレムとはどんな見て呉れをしているんだ?」

「カララも見たいの」

龍達はゴーレムに興味があるようで、お土産のフルーツそっちのけで詰め寄って来る。

「取り敢えず、寝室に行こうか」

「お風呂の方が近い。カケル、はよ」

ネーヴェに引き摺られて浴室へ。フルーツの乗った皿を持って人種もゾロゾロ付いて来た。歩きながら食うな。

「ダンジョンから持って来たゴーレムって、どんな人なんでしょうかね?」

  「サミイ様、ゴーレムは人ではありませんよ?」
サミイの言葉に反論するノーノだが、俺が取り出したゴーレムを見て訂正せざるを得なくなる。なんたって人にしか見えないからな。

「コレがカケルさんを惑わした物ね?」

「人なの」

「ダンジョンを出て形を維持出来ているとはな」

「我は初めて見るが、確かに抜け殻のようだな」

「中身、見てい?」

「中身はダメだぞ?けど、直せるなら直して欲しいんだ」

近くに寄って凝視する龍の圧で人種は割り込めない雰囲気だ。

「カケル、なんか入ってる」

「ああ、それは…」

コケシとペニサックだ。ネーヴェが引っこ抜くと空かさずリュネが引ったくる。

「そう言うオイタをしてたんですねぇ…」

「正しい使い方だよ。それしないと帰れなかったんだ」

まあ確かに、普通ならそう言う使い方をする物なんだが。

「成程な。ソレは鍵で、其奴は差し詰め錠前と言った所か」

刃物の飛び出た椅子にそれ等を仕込んで座らせる事で転移の魔法陣が出て来た旨を説明すると、リームは成程と口を開く。

「そんな趣味の悪いダンジョンなんて壊しちゃいましょう」

コケシを握り、リュネが物騒な事を言う。住民の生活の場だからダメだと言って宥めるも、あまり納得してない様子。海竜の魔石とミスリルナゲットを供物に捧げる。

「皆に説明するので遅れてしまったがお土産取って来たんだ」

「…んもう、仕方無いですねぇ」

「カララも欲しいの!」

「よしよし、魔石をあげよう。ミーネ達にもあるぞ~」

皆にも供物をお供えし、何とか許しを得られたよ。で、金属ナゲットやら売り残さざるを得なかったドロップの素材等を使って、ネーヴェが直してくれると言う。自分より大きいゴーレムを触るのが嬉しいようで、俺の素材を掻っ攫い、スタコラサッサとゴーレムを仕舞って浴室を出てってしまった。

「あ、…もう。カケルさん、私も行きますねぇ」

「リュネも直すの手伝ってくれるのか?」

「興味があるだけですっ」

抱き寄せチュッチュして感謝を述べるとデレてくれるリュネはチョロ可愛い。
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