女神に嫌われた俺に与えられたスキルは《逃げる》だった。

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地球ならめっちゃ怒られる

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 しっかり食って、しっかり寝た。そして朝食もしっかり食べて、出す物出したら準備万端だ。

「カケルさん、この先ってもしかしてトカゲ出るの?」

「否、此処からはゴーレムが出る。皆にはドロップ拾いを頑張ってもらおうか」

「ゴーレムって、あの人型の?強いの?」

シトンはトカゲの後だから少しビビってるな。ワーリンは強さが気になるようだ。因みにペルマはあまり強くないから戦おうとするなよ?

「人型以外も居るぞ。強いかどうかは分からんが石とか金属だから硬いな」

「親父のナックルパクッて来りゃ良かったな」

鉄の爪付いてるヤツか。キキラもワーリンもガントレットで殴るから、ちゃんとした格闘武器を用意してやりたい。

 見える範囲のゴーレム共を蹴散らしながら階段を降りて降りて五十階。此処に来るまで何度か友恋フレンズに戦わせてみたが、此処のゴーレムには魔法抵抗があるようで、アズは支援に徹する事となった。シトンは剣が欠けるので峰や柄で殴っていたが、硬さには勝てなかった。ワーリンとキキラはスピードでは圧倒していたものの、やはり拳が痛いそうで、ゴーレムを投げて壁や敵同士ぶつけ合って何とか倒していた。

「やれそうだが、武器が無いな」

「やっぱ、鈍器とか持つかなー」

「親父のナックルじゃ折れちまいそうだよ」

「予備に一本、欲しくなっちゃった。カケルさん、良いの無い?」

「私は鈍器に振られそうだから遠慮するわ」

「次はボスだから見学してもらうが、鉄の棒で良ければ作ってやろう」

「「「おおー」」」

グリップは雑木紙を長細くして巻けば良いとして、長さは八十五ドンもあれば充分か。根元は細めに、胴から先端は六ドン程で良いだろう。何処に当てても均等なダメージになるよう円柱型にして、重過ぎるので中空に。滑り止めの為のグリップエンドは膨らみを持たせて一本完成した。
うん、金属バットだ。

「それ鉄?見してー」「持たせてー」

「待て待て。使えるか分からんから俺が試しに振ってみるから、待てって」

グリップを両手持ちしてみると、前に作った木製バットより少し重い。肉抜きが足りなかったか。バランスを見てみると芯に近いな。威力はありそうだ。
構え直して振ってみる。最初はゆっくり、そして力を込めて行く。

「何で横振り?」

「様にはなってるけど」

「音は凄いね」

「殴られたら死ぬわ私」

「ふぅ…。重さと振り易さに注文あれば言ってくれ」

代表してシトンに渡すと、縦横無尽に振り回し始めた。地球ならめっちゃ怒られるけど、此処はこう使う場所だからな…。

「あたいはこれくらいで良いかも」

「「貸して貸してー」」

キキラは重め、ワーリンからは短め重めの注文を受けてそれぞれ作ってやった。振り回すブンブンが少し怖い。

「取り敢えずボス戦は見学だからな?」

「「あーい」」「「はーーい」」

 休憩を終えてボス部屋の扉を潜る。魔法陣から現れる金色の頭に三人が飛び掛った。見学の意味とは…。

「うわっ、硬ってぇ」

「手がっ」

「凹んでるからいけるいける!」

「男の子達みたいな事しないでよ!支援掛けるわよーっ!」

一匹なら何とかなるか?全身が出てダメそうなら助けてやるか。俺は出て来た胴体を《収納》し、外に出して煙に変えた。

「少年隊もこんな事するのか?」

「彼らの名誉の為に弁解するけど、流石にこんな相手にはしないわよ?ゴーラとかブフリムね?」

肉を狩りに行く時はこんな感じらしい。アズの隣で見学すると、全身を顕にしたゴーレムを速度で圧倒し始めた。
正面にシトンを捉え両腕を上げるゴーレムの左右から、大きく振り被ったフレンズの横振りが膝裏にジャストミート。膝カックン所か膝が飛び、膝を折って仰向けに倒れた。そしてシトンとキキラは執拗に脛を狙い、ワーリンは頭を狙って振り下ろす。ワーリンを狙って振り回される両腕は空を切り、合図と共に間合いを取った。

「「「むーーりーーー」」」

核壊さなきゃ倒せんもんな。
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