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第23章「宰相の末路」
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翌日、評議会が開かれた。
議題は、バルドの処分。
バルドは鎖に繋がれ、評議会の中央に立たされていた。
かつては権力の頂点にいた男。
今は、ただの囚人。
「バルド、お前の罪状を読み上げる」
法務官ダニエルが立ち上がった。
「第一に、国王毒殺未遂の共謀。第二に、王女暗殺未遂の共謀。第三に、国家反逆罪の共謀。第四に、公文書の改竄。第五に、職権濫用」
ダニエルは長い巻物を読み上げた。
罪状は、十以上に及んだ。
「これらの罪に対し、お前はどう答える」
バルドは顔を上げた。
痩せた顔。疲れた目。
だが、まだ鋭さは残っている。
「全て認めます」
バルドは静かに言った。
「私は、ロベルト殿下に協力しました。全ての陰謀に」
どよめきが起こった。
「なぜだ」
父王が問うた。
「お前は優秀な宰相だった。なぜ、裏切った」
バルドは長い間、沈黙していた。
やがて、口を開いた。
「陛下、私は三十年、この国に仕えました」
「ああ」
「その間、私は全ての記録を管理しました。税収、判決、契約、全て」
バルドは自分の手を見た。
「記録を管理する者は、真実を管理する。そう、私は思っていました」
「それがどうした」
「ですが、気づいたのです」
バルドは顔を上げた。
「記録を管理しても、権力は得られない。決定を下すのは、常に王です」
彼の声に、苦さが混じった。
「私は影でした。常に王の影。王が決め、私が実行する。それが私の役割でした」
「それが宰相の務めだ」
「わかっています」
バルドは頷いた。
「ですが、私は影でいることに飽きたのです」
彼は拳を握った。
「ロベルト殿下が近づいてきた時、私は誘惑に負けました。殿下は言いました。『お前が本当の権力を持つべきだ』と」
「それで、裏切ったのか」
「はい」
バルドは認めた。
「私は、記録を改竄し、証拠を隠蔽し、陰謀に加担しました。全ては、権力を得るために」
セリーヌが立ち上がった。
「バルド、あなたは多くの人を傷つけました」
「存じております」
「父を毒殺しようとし、私を殺そうとしました」
「はい」
「後悔していますか」
バルドは長い間、セリーヌを見ていた。
「後悔」
彼は呟いた。
「わかりません。後悔とは何でしょうか」
「罪を悔いることです」
「ならば、していないかもしれません」
バルドは正直に答えた。
「私は、ただ権力が欲しかった。それを得るために、手段を選ばなかった。それだけです」
セリーヌは悲しくなった。
この男は、権力に魂を売った。
だが、最後まで正直だった。
嘘をつかなかった。
それが、わずかな救いか。
「バルド、お前には家族がいたな」
父王が言った。
「はい。妻と、二人の娘がおります」
「彼女たちは、どう思うだろうな」
バルドは顔を伏せた。
「申し訳なく思っております」
「ならば、後悔しているのではないか」
「それは」
バルドは言葉に詰まった。
「家族には、申し訳ないと思います。ですが、陛下や殿下には」
彼は顔を上げた。
「後悔はしていません。私は、自分の意志で選びました。その結果を受け入れます」
父王は深く息をついた。
「わかった」
評議会が審議を始めた。
バルドの処分について。
死刑を主張する者もいた。
終身刑を主張する者もいた。
議論は長く続いた。
やがて、結論が出た。
「バルド、お前を終身刑に処す」
父王が宣言した。
「ただし、家族には罪はない。彼女たちの財産と地位は保証する」
バルドは頭を下げた。
「ありがとうございます」
「そして」
父王は全員を見回した。
「宰相職を廃止する」
ざわめきが起こった。
「廃止、ですか」
グレン侯爵が驚いた。
「ああ。一人に権力を集中させすぎた。それが、今回の事件の原因だ」
父王は真剣な顔をした。
「これからは、評議会の権限を強化する。複数の者が、互いに監視し合う体制を作る」
「賛成です」
セリーヌが言った。
「権力は分散されるべきです。一人の手に集まれば、必ず腐敗します」
他の評議員も頷いた。
「では、宰相職に代わる制度を」
「評議会議長を設けます」
セリーヌが提案した。
「議長は評議員の中から選ばれ、任期は三年。再選は一度まで」
「それで、権力の集中を防げるのか」
「完全ではありませんが、バルドのような事態は防げます」
評議会は提案を承認した。
バルドは連行された。
去り際、彼はセリーヌを見た。
「殿下」
「何ですか」
「お前は良い王になる」
バルドは静かに言った。
「私のようにはなるな」
「ならないように努めます」
バルドは微笑んだ。
「では、さようなら」
彼は牢獄へ連れて行かれた。
セリーヌは複雑な気持ちだった。
バルドは悪人だった。
だが、最後に良い言葉を残した。
それは、偽善か。
それとも、本心か。
わからない。
だが、一つだけ確かなことがある。
権力は、人を変える。
良い人間も、悪い人間に変えてしまう。
だから、権力を持つ者は、常に自分を戒めなければならない。
セリーヌは、そう心に刻んだ。
評議会が終わり、セリーヌは父のもとへ行った。
「父上、宰相職の廃止、良い決断でした」
「お前の提案があったからだ」
父は疲れた顔をしていた。
「セリーヌ、私は多くの過ちを犯した」
「父上」
「ロベルトを信じすぎた。バルドを信じすぎた。そして、お前を守れなかった」
父は涙を浮かべた。
「父親として、王として、失格だ」
「そんなことはありません」
セリーヌは父の手を握った。
「父上は優しすぎるのです。だから、利用されました」
「優しさは、弱さか」
「いいえ」
セリーヌは首を振った。
「優しさは強さです。ただし、それだけでは足りません。知恵と勇気も必要です」
父は微笑んだ。
「お前は本当に成長したな」
「父上のおかげです」
二人は抱き合った。
長い戦いが、ようやく終わりに近づいている。
だが、まだ最後の試練が残っている。
東国の侵攻。
それを防がなければ、全てが無駄になる。
セリーヌは決意を新たにした。
国を守る。
民を守る。
父を守る。
それが、セリーヌの使命だ。
議題は、バルドの処分。
バルドは鎖に繋がれ、評議会の中央に立たされていた。
かつては権力の頂点にいた男。
今は、ただの囚人。
「バルド、お前の罪状を読み上げる」
法務官ダニエルが立ち上がった。
「第一に、国王毒殺未遂の共謀。第二に、王女暗殺未遂の共謀。第三に、国家反逆罪の共謀。第四に、公文書の改竄。第五に、職権濫用」
ダニエルは長い巻物を読み上げた。
罪状は、十以上に及んだ。
「これらの罪に対し、お前はどう答える」
バルドは顔を上げた。
痩せた顔。疲れた目。
だが、まだ鋭さは残っている。
「全て認めます」
バルドは静かに言った。
「私は、ロベルト殿下に協力しました。全ての陰謀に」
どよめきが起こった。
「なぜだ」
父王が問うた。
「お前は優秀な宰相だった。なぜ、裏切った」
バルドは長い間、沈黙していた。
やがて、口を開いた。
「陛下、私は三十年、この国に仕えました」
「ああ」
「その間、私は全ての記録を管理しました。税収、判決、契約、全て」
バルドは自分の手を見た。
「記録を管理する者は、真実を管理する。そう、私は思っていました」
「それがどうした」
「ですが、気づいたのです」
バルドは顔を上げた。
「記録を管理しても、権力は得られない。決定を下すのは、常に王です」
彼の声に、苦さが混じった。
「私は影でした。常に王の影。王が決め、私が実行する。それが私の役割でした」
「それが宰相の務めだ」
「わかっています」
バルドは頷いた。
「ですが、私は影でいることに飽きたのです」
彼は拳を握った。
「ロベルト殿下が近づいてきた時、私は誘惑に負けました。殿下は言いました。『お前が本当の権力を持つべきだ』と」
「それで、裏切ったのか」
「はい」
バルドは認めた。
「私は、記録を改竄し、証拠を隠蔽し、陰謀に加担しました。全ては、権力を得るために」
セリーヌが立ち上がった。
「バルド、あなたは多くの人を傷つけました」
「存じております」
「父を毒殺しようとし、私を殺そうとしました」
「はい」
「後悔していますか」
バルドは長い間、セリーヌを見ていた。
「後悔」
彼は呟いた。
「わかりません。後悔とは何でしょうか」
「罪を悔いることです」
「ならば、していないかもしれません」
バルドは正直に答えた。
「私は、ただ権力が欲しかった。それを得るために、手段を選ばなかった。それだけです」
セリーヌは悲しくなった。
この男は、権力に魂を売った。
だが、最後まで正直だった。
嘘をつかなかった。
それが、わずかな救いか。
「バルド、お前には家族がいたな」
父王が言った。
「はい。妻と、二人の娘がおります」
「彼女たちは、どう思うだろうな」
バルドは顔を伏せた。
「申し訳なく思っております」
「ならば、後悔しているのではないか」
「それは」
バルドは言葉に詰まった。
「家族には、申し訳ないと思います。ですが、陛下や殿下には」
彼は顔を上げた。
「後悔はしていません。私は、自分の意志で選びました。その結果を受け入れます」
父王は深く息をついた。
「わかった」
評議会が審議を始めた。
バルドの処分について。
死刑を主張する者もいた。
終身刑を主張する者もいた。
議論は長く続いた。
やがて、結論が出た。
「バルド、お前を終身刑に処す」
父王が宣言した。
「ただし、家族には罪はない。彼女たちの財産と地位は保証する」
バルドは頭を下げた。
「ありがとうございます」
「そして」
父王は全員を見回した。
「宰相職を廃止する」
ざわめきが起こった。
「廃止、ですか」
グレン侯爵が驚いた。
「ああ。一人に権力を集中させすぎた。それが、今回の事件の原因だ」
父王は真剣な顔をした。
「これからは、評議会の権限を強化する。複数の者が、互いに監視し合う体制を作る」
「賛成です」
セリーヌが言った。
「権力は分散されるべきです。一人の手に集まれば、必ず腐敗します」
他の評議員も頷いた。
「では、宰相職に代わる制度を」
「評議会議長を設けます」
セリーヌが提案した。
「議長は評議員の中から選ばれ、任期は三年。再選は一度まで」
「それで、権力の集中を防げるのか」
「完全ではありませんが、バルドのような事態は防げます」
評議会は提案を承認した。
バルドは連行された。
去り際、彼はセリーヌを見た。
「殿下」
「何ですか」
「お前は良い王になる」
バルドは静かに言った。
「私のようにはなるな」
「ならないように努めます」
バルドは微笑んだ。
「では、さようなら」
彼は牢獄へ連れて行かれた。
セリーヌは複雑な気持ちだった。
バルドは悪人だった。
だが、最後に良い言葉を残した。
それは、偽善か。
それとも、本心か。
わからない。
だが、一つだけ確かなことがある。
権力は、人を変える。
良い人間も、悪い人間に変えてしまう。
だから、権力を持つ者は、常に自分を戒めなければならない。
セリーヌは、そう心に刻んだ。
評議会が終わり、セリーヌは父のもとへ行った。
「父上、宰相職の廃止、良い決断でした」
「お前の提案があったからだ」
父は疲れた顔をしていた。
「セリーヌ、私は多くの過ちを犯した」
「父上」
「ロベルトを信じすぎた。バルドを信じすぎた。そして、お前を守れなかった」
父は涙を浮かべた。
「父親として、王として、失格だ」
「そんなことはありません」
セリーヌは父の手を握った。
「父上は優しすぎるのです。だから、利用されました」
「優しさは、弱さか」
「いいえ」
セリーヌは首を振った。
「優しさは強さです。ただし、それだけでは足りません。知恵と勇気も必要です」
父は微笑んだ。
「お前は本当に成長したな」
「父上のおかげです」
二人は抱き合った。
長い戦いが、ようやく終わりに近づいている。
だが、まだ最後の試練が残っている。
東国の侵攻。
それを防がなければ、全てが無駄になる。
セリーヌは決意を新たにした。
国を守る。
民を守る。
父を守る。
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