私·····またまた悪役令嬢ですか〜〜

システィーナ

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フォーレンス学園一年生

不気味な噂

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フォーレンス学園に入学して一週間、幸せな日々を送っています!私が学びたかったことが全て詰まった授業に美味しいご飯!!最高です!!
·····でも女友達がいない·····いないのよ!!
周りにラルク様、ルー兄様、カイト様がずっといて、全然友達が作れない·····逃げようといつも試みるんだけどなぜかすぐに捕まってしまう·····なんで??

ある日、授業中に布を織った。それはとっても軽くてサラサラでこんなにステキな布ってあるんだ!って思ったの!こういうのをいっぱい学んでいつか服屋をオープンしてみせるわ!!
この布には少し魔力が入っているの!私は魔法が使えないから魔法石を使っていれた、自分の魔法を込められたらいいのに·····これでルー兄様の上着でも作ってあげよう!
そうと決まれば裁縫室にレッツゴー!!
ルー兄様が見ていないのを確認して走って裁縫室へと向かった

「結構混んでるわね」
裁縫室はほぼ満席、座れたらいいけど·····
「やっぱり空いてないなぁ~」
どうしようかと裁縫室をブラブラしていたら
「エルサ公爵令嬢様が困ってらっしゃるわよ!」
「え、エルサ公爵令嬢様!どうぞこの席にお座り下さい!」
「えっ、でも·····」
「たった今、作業が終わりましたので·····どうぞ!」
「ありがとう!」
良かったぁ~座れた
「エルサ公爵令嬢様は何を作られるのですか?」
「えっとね、上着でも作ろうかなって」
「凄いですね!」
「ありがとう」
「「「女神の微笑みありがとうございます!」」」
「えっ·····いや·····あの·····」
この女の子たちはどうしてこんなにせまってくるのかしら·····
「こ、今度私の家のお茶会に来てください!」
「ちょっと!私の家に来てください!!」
「いえ、私の!」
「ちょ、ちょっと落ち着いてぇ·····」
「エルサ公爵令嬢様、どうか私をあなたの友人にしていただけないでしょうか!」
「私が!!」
「私!!」
「うぅ·····」 
「ちょっと!!あなた邪魔しないでちょうだい!」 
「それは私のセリフよ!」
「あなたたち!消えてちょうだい!!」
「お、落ち着いて!!」
目の前で喧嘩を始める三人の女の子たちをとめた
女の子たちは、はっと気づいたように私に向き直った
「「「すみません」」」
「落ち着いて良かった」
「エルサ公爵令嬢様と仲良くなりたくて·····このようなことに·····」
「エルサでいいよ、どうして私と仲良くなりたかったの?」
「それはもちろん尊敬しているからですわ!」
「エルサ様は美しく、聡明で、心優しい方ですもの!」
「そのような方と仲良くなりたいのは当然ですわ!」
「あははは·····」
この子たちの勢いは本当に凄いな·····
「私で良ければ友達になってくれる?」
「ほ、本当ですか?!嬉しい·····」
「ここは天国·····なの·····」
「私もう死んでもいいわ·····」
「三人とも落ち着いて~!」
私は女友達をゲットしました!


今日はラルク様たちをおいて、新しく出来た友達とご飯を食べます
「えっと·····ソフィア様、シャーロット様、フィーネ様でよろしかったかしら?」
「はい!!」
三人とも明るい人達で見ていると凄く面白い
「エルサ様、どのようなお話がお好きですか?」
「どういうこと?」
「いや~私たち、情報収集が趣味でして」
「なのでお役に立てたらと」
「凄いわね!でも情報目的であなた達といるわけじゃないわ、楽しそうだからよ」
「「「なんなんですか、この女神は·····」」」
いい子達なんだけど、大袈裟な気がする·····
「では、好きに話させていただきます」
「えぇ、そうして」
ペラペラと話す彼女たちを見てるだけでなんかすごく楽しい
「エルサ様はアカリ様と仲がよろしかったですよね?」
「えぇ、そうよ!」
まさかこんなことが噂になっているなんて貴族は怖いわね·····でも嬉しい!
「最近も会っていらっしゃるのですか?」
「それが最近会えてないのよ·····連絡がとれなくて·····」
「·····言いにくいのですがエルサ様·····最近、アカリ様の国、ペルーザ国が荒れているとお聞きしましたわ」
「えっ·····詳しく聞かせてくれない·····?」
どういうこと·····そんなの物語にはなかった·····
「それが·····別の国ですので情報があまりこないんですよ·····お役にたてず申しわけありません·····」
「··········」
ナナちゃんの国が荒れているなんて·····ラルク様たち、教えてくれなかった·····
「おーい、エルサ!私もまぜてよ!」
「ラ、ラルク様?!なんでここが分かったの??」
ラルク様に場所をふせてたのに!
「それはいいとして·····エルサをもらっていいかな?」
「「「どうぞ!!」」」
「えっ·····みんな?!」
「「「噂通りだったね!」」」
「噂ってなに?!みんな?!ちょっとした·····」
「さぁ、エルサ!行こう!」
ラルク様に手を引かれて私は中庭にきた
「ラルク様·····」
「彼女たちにペルーザ国のこと聞いたよね·····」
やっぱりラルク様は知ってたんだ····· 
「どうして教えてくれなかったの?」
「言えなかったんだよ·····エルサが悲しむ姿を見たくなかったから·····」
「ルー兄様も知ってるの?」
「うん·····」
「·····教えて欲しかったよ·····」
みんなが知っていることを自分だけが知らなかったという事実が辛い·····
「エルサ·····」
涙が出そうになる
「·····ちょっと行くところがあるから·····じゃあね、ラルク様·····」
「エルサ!!待って·····」
私はラルク様から逃げるように走り出した
ラルク様の前から立ち去りたい、このまま泣いてしまうなら·····私が魔法を使えたら·····もっと強かったら·····話してくれたかもしれない·····ラルク様たちが憎いんじゃない·····私は私自身がとてつもなく憎くて悔しい·····
言って欲しかった、友達なんだから·····隠し事をして欲しくなかった·····
心が落ち着かない·····悲しみと怒りでぐちゃぐちゃになってしまった·····
私はどうしてこんなに弱いの·····?
私は·····強くなりたい·····今度こそ友達を守りたい·····

私は前、ラルク様から教えてもらった秘密の抜け穴から学校の外に出た
もう·····みんなには頼らない!自分で、自分の力だけでやらなくちゃ!!そのためにまず、ペルーザ国の情報収集だ!一人でやってみせる!
エルサは目元を拭いながら学園から一番近い町へ向かった
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