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閻魔様って、どんな人?
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「今から閻魔様に会いにいくぞ。」
トクに言われ、非現実のオンパレードにめまいがする気がして、頭を押さえながら雅紀は、着いていくことにした。
トクの後を着いていきながら、雅紀はキョロキョロと見渡した。
部屋を出て、廊下を歩いて行くが雅紀たち以外の人は見当たらないし、なんとなく人気も感じない。
廊下を歩いて行くと、他にも部屋があり、ここはテレビやドラマに出てくる会社みたいな建物なのかなっと思った。
しかし、やはり不思議なことが、たまに見える霧がかった風景だ。
そこには、人もいて雅紀に気づくことなく、すれ違ったり、何か作業していたりと普段の生活風景だ。
なんか、マジックミラーから見てる気分になってきた……。
「ここが閻魔様のお部屋だ。」
トクが止まり教えてくれた。目の前には、映画館の扉のような重厚感のある扉があった。
雅紀は無意識に緊張したのか、ごくっと唾を一口のみゆっくりと扉を開けた。
扉は見た目よりもさらに重く、雅紀は全身で押すように扉を開けると部屋の中から甲高く甘い声が響きく。
「や~ん。やっと来たのね~。」
ばふん!!ぎゅぅ~
声が聞こえたのとほぼ同時に、雅紀の顔は何か柔らかいものにつつまれた。
雅紀は目の前が急に真っ暗になり、頭のなかは真っ白。何が起きたか分からずフリーズ状態。
「はぁ~。閻魔様…。」
それを見ていたトクがため息混じりに声をかけた。
「あら~。ごめんなさぃ。」
トクのおかげで、顔を覆っていた柔らかいものがなくなった。ん?離れたのか?
目の前は明るくなったが、身体は動かない。
それもそのはず。目の前には、雅紀よりも一回り以上大きい女性がいて、雅紀を抱き締めている。
そして、顔のそばには、大きな身体以上にインパクトのある豊満な膨らみが2つ。
身体の大きさの違いから、雅紀の顔はちょうど胸の谷間に収まってしまったのだ。それに気づいた雅紀は、顔を真っ赤にし、さらに硬直してしまった。
「あらあら~。可愛い~。」
真っ赤になった雅紀を見て、閻魔はさらに抱き締めた。
一通り雅紀を可愛がり満足したのか、閻魔はやっと雅紀から離れ、自分の椅子へ戻り、雅紀は促された立派なソファーにぐったりとしている。
閻魔と呼ばれている女性は、身長こそ大きいがモデルのようなスラッと伸びた手足。誰もが魅了されそうな整った顔。服装はスーツを着こなしていて、仕事が出来るキャリアウーマンのようだ。
雅紀が持っていた閻魔大王のイメージとはかけ離れていた。
「うふふ。つい、可愛いくってね~。」
「閻魔様…。お遊びはほど程にしてお話を。」
「もう、トクは真面目ね~。まぁ、そこがまた可愛いのだけど。」
トクが、マイペースに話を切り出していく。
「そうね~。まずは、雅紀ちゃんに謝らないといけないのよ。」
「え?」
閻魔は真面目な表情をして雅紀を見つめた。
「実は…。死ぬ順番間違えちゃった!」
エヘ!っと可愛く首をかしげながら、閻魔から爆弾発言が飛び出した。
「あの時、本当はトラックの運転手が亡くなるはずだったの。それが何故か、あなたが巻き込まれて…。今、原因は調べているのだけど、まだ何故なのか分かってないのよね。で、あなたは、事故に遭う瞬間にトクをみたのは間違いない?」
「トクを?確かに、あの時に黒猫はよけたけど。」
雅紀は確かに、事故の直前飛び出してきた猫を、よけた記憶があった。
「そうか…。あの時の猫はお前だったのか。」
無事だっただろうかと、心配していたので、雅紀はホッと安心し、自然と隣にいたトクの頭を優しく撫でた。
ふいに優しく撫でられたものだから、トクはゴロゴロと喉をならしてしまった。
トクははっとし、雅紀の手にまた猫パンチをおみまいし、「フン!」とそっぽを向いた。
閻魔は、そのやり取りを見て優しく微笑んでいる。
「仲良しさんで良かったわ~。でね、話を戻すけど、本当にトクを見たのよね?」
念を押すように再度、閻魔からきかれた。しかし、何度きかれてもあれはトクで間違いないので雅紀は頷く。
「それがおかしいのよね~。本来は死ぬ予定の人か、死んでないと見えないはずなのに。トクも目があったって言うし…。トクの役割は、死んだひとの魂の案内なのだけど………。」
閻魔は片頬にてを添えて、ん~、ん~、と考えてしまった。
その間に、こそっと雅紀はトクに質問した。
「なあ?お前の役割ってどう言うこと?」
「ん?私は、閻魔様直属の部下で、魂の回収、案内を行っている。お前たち風に言えば、死神になる。」
トクの言葉を聞いて、雅紀はまた驚いた。
ここの世界に来て驚いてばかりで、きっと驚いた数の最高記録を更新し続けているだろう。
ん?でも、死神って鎌持ってなかったけ?!
トクに言われ、非現実のオンパレードにめまいがする気がして、頭を押さえながら雅紀は、着いていくことにした。
トクの後を着いていきながら、雅紀はキョロキョロと見渡した。
部屋を出て、廊下を歩いて行くが雅紀たち以外の人は見当たらないし、なんとなく人気も感じない。
廊下を歩いて行くと、他にも部屋があり、ここはテレビやドラマに出てくる会社みたいな建物なのかなっと思った。
しかし、やはり不思議なことが、たまに見える霧がかった風景だ。
そこには、人もいて雅紀に気づくことなく、すれ違ったり、何か作業していたりと普段の生活風景だ。
なんか、マジックミラーから見てる気分になってきた……。
「ここが閻魔様のお部屋だ。」
トクが止まり教えてくれた。目の前には、映画館の扉のような重厚感のある扉があった。
雅紀は無意識に緊張したのか、ごくっと唾を一口のみゆっくりと扉を開けた。
扉は見た目よりもさらに重く、雅紀は全身で押すように扉を開けると部屋の中から甲高く甘い声が響きく。
「や~ん。やっと来たのね~。」
ばふん!!ぎゅぅ~
声が聞こえたのとほぼ同時に、雅紀の顔は何か柔らかいものにつつまれた。
雅紀は目の前が急に真っ暗になり、頭のなかは真っ白。何が起きたか分からずフリーズ状態。
「はぁ~。閻魔様…。」
それを見ていたトクがため息混じりに声をかけた。
「あら~。ごめんなさぃ。」
トクのおかげで、顔を覆っていた柔らかいものがなくなった。ん?離れたのか?
目の前は明るくなったが、身体は動かない。
それもそのはず。目の前には、雅紀よりも一回り以上大きい女性がいて、雅紀を抱き締めている。
そして、顔のそばには、大きな身体以上にインパクトのある豊満な膨らみが2つ。
身体の大きさの違いから、雅紀の顔はちょうど胸の谷間に収まってしまったのだ。それに気づいた雅紀は、顔を真っ赤にし、さらに硬直してしまった。
「あらあら~。可愛い~。」
真っ赤になった雅紀を見て、閻魔はさらに抱き締めた。
一通り雅紀を可愛がり満足したのか、閻魔はやっと雅紀から離れ、自分の椅子へ戻り、雅紀は促された立派なソファーにぐったりとしている。
閻魔と呼ばれている女性は、身長こそ大きいがモデルのようなスラッと伸びた手足。誰もが魅了されそうな整った顔。服装はスーツを着こなしていて、仕事が出来るキャリアウーマンのようだ。
雅紀が持っていた閻魔大王のイメージとはかけ離れていた。
「うふふ。つい、可愛いくってね~。」
「閻魔様…。お遊びはほど程にしてお話を。」
「もう、トクは真面目ね~。まぁ、そこがまた可愛いのだけど。」
トクが、マイペースに話を切り出していく。
「そうね~。まずは、雅紀ちゃんに謝らないといけないのよ。」
「え?」
閻魔は真面目な表情をして雅紀を見つめた。
「実は…。死ぬ順番間違えちゃった!」
エヘ!っと可愛く首をかしげながら、閻魔から爆弾発言が飛び出した。
「あの時、本当はトラックの運転手が亡くなるはずだったの。それが何故か、あなたが巻き込まれて…。今、原因は調べているのだけど、まだ何故なのか分かってないのよね。で、あなたは、事故に遭う瞬間にトクをみたのは間違いない?」
「トクを?確かに、あの時に黒猫はよけたけど。」
雅紀は確かに、事故の直前飛び出してきた猫を、よけた記憶があった。
「そうか…。あの時の猫はお前だったのか。」
無事だっただろうかと、心配していたので、雅紀はホッと安心し、自然と隣にいたトクの頭を優しく撫でた。
ふいに優しく撫でられたものだから、トクはゴロゴロと喉をならしてしまった。
トクははっとし、雅紀の手にまた猫パンチをおみまいし、「フン!」とそっぽを向いた。
閻魔は、そのやり取りを見て優しく微笑んでいる。
「仲良しさんで良かったわ~。でね、話を戻すけど、本当にトクを見たのよね?」
念を押すように再度、閻魔からきかれた。しかし、何度きかれてもあれはトクで間違いないので雅紀は頷く。
「それがおかしいのよね~。本来は死ぬ予定の人か、死んでないと見えないはずなのに。トクも目があったって言うし…。トクの役割は、死んだひとの魂の案内なのだけど………。」
閻魔は片頬にてを添えて、ん~、ん~、と考えてしまった。
その間に、こそっと雅紀はトクに質問した。
「なあ?お前の役割ってどう言うこと?」
「ん?私は、閻魔様直属の部下で、魂の回収、案内を行っている。お前たち風に言えば、死神になる。」
トクの言葉を聞いて、雅紀はまた驚いた。
ここの世界に来て驚いてばかりで、きっと驚いた数の最高記録を更新し続けているだろう。
ん?でも、死神って鎌持ってなかったけ?!
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