13 / 18
母の手に咲いた花ー前編
しおりを挟む
王都の裏通りは、冬の風が容赦なく吹き抜けていた。
石畳の路地は冷え切っていて、陽の光が届かない場所では、昼でも夜のような暗さがあった。
人通りはまばらで、風の音だけが壁と壁の間をすり抜けていく。
その路地の片隅に、ひとりの少年が蹲っていた。
名は――リアム。十歳。 外套は薄く、裾は擦り切れていて、膝を抱えたまま身じろぎもしない。
風が吹くたび、肩が小さく震えた。 それでも、声を上げることはなかった。
黒薔薇商会のアラン・ヴァルモントは、その姿に足を止めた。
少年の背中を見た瞬間、胸の奥に鈍い痛みが走った。
かつての自分を見たような気がした。
誰にも頼れず、誰にも見つけられなかった頃の、自分の姿を。
「こんなところで、何をしてる」
声をかけると、リアムはゆっくり顔を上げた。
その瞳には、疲れと諦めが滲んでいた。
けれど、怯えはなかった。
それが、アランには余計に胸を締めつけた。
「母さんが……仕事に行ったまま、帰ってこないんだ」
リアムの声はかすれていた。
「来ちゃダメって言われてるけど、もう三日も帰ってこない。だから……」
言葉の続きを飲み込むように、リアムは視線を落とした。
その小さな手が、ぎゅっと外套の裾を握りしめていた。
「場所、知ってる。案内するから……でも、僕は入れない」
その言葉には、母への信頼と、禁忌を破ることへの葛藤が混ざっていた。
アランは、しばらく黙っていた。
この街の裏側を知る者として、リアムの言葉の意味を理解していた。
“仕事場”――それがどんな場所なのかも。
「わかった。俺が行く。君は、ここで待ってろ」
そう言いかけて、アランは言葉を飲み込んだ。
この路地に、子どもをひとり残すことが、どれほど危ういかを知っていたからだ。
「いや、やっぱり一緒に行こう。何があっても俺がそばにいる」
アランの声は静かだったが、確かな力があった。
リアムは、少しだけ安心したように頷いた。
その瞳には、まだ母を待つ希望の光が残っていた。
そして、ふたりは歩き出した。 王都の闇の奥へと、静かに。
* **
マリー――リアムの母。
十一年前のある夜、彼女は薬を盛られ、意識を失った。
目覚めたときには、すべてが終わっていた。
部屋の空気は冷たく、肌に残る違和感だけが、何が起きたのかを物語っていた。
相手の顔も、声も、何も覚えていない。
記憶は、まるで最初からなかったかのように、空白だった。
医師に告げられた妊娠。 マリーは、リアムを産むべきか、何度も迷った。
だが、彼女には家族がいなかった。
頼れる親も、兄弟も、親戚もいない。
天涯孤独の身。 誰にも相談できず、誰にも寄り添ってもらえなかった。
「この子が、私の最後の繋がりかもしれない」
そう思った。だから、産んだ。
それは、自分の家族を持てるという期待からだった。
だが、子どもを抱えた身寄りのない女が働ける場所など、限られていた。
昼間の仕事は、保育所も保証もない者には門を閉ざす。
夜の街だけが、彼女に居場所を与えた。
娼館――それが、唯一の選択肢だった。 マリーは、リアムにだけはその場所を見せなかった。
「仕事場には来ちゃいけないよ」
そう言って、毎朝、彼の髪を撫でて出かけていった。
リアムは、母の言葉を守った。
けれど、三日も帰ってこない母を待つには、十歳の心はあまりにも小さかった。
窓の外の風が鳴るたびに、彼は耳を澄ませた。
扉の音に、足音に、母の気配を探した。 けれど、何も聞こえなかった。
そして、彼は立ち上がった。
母の言葉を破ることになると知りながら。
誰かに頼ることもできず、誰にも見つけてもらえないまま、 彼は、小さな足で、王都の裏へと踏み出した。
* **
黒薔薇商会ーエリスとアランは、報告書の束を前に、長い沈黙を保っていた。
部屋の空気は凍えるほど冷えていたが、それ以上に、ふたりの胸の内に広がるものが重かった。
「十一年前……ラウルもリリアナも、まだ子どもだったな」
アランがぽつりと呟いた。
それは、誰かに語りかけるというより、自分自身に向けた問いのようだった。
エリスは、視線を落としたまま、静かに言葉を継いだ。
「…ということは、彼らが関わる前から、すでにこの組織は存在していた。 ラウルとリリアナは、ただの“些末”だったのかもしれない」
そのとき、扉が静かに開いた。
ユリウス・グレイが、書類の束を抱えて入ってきた。
彼の顔には疲労の色が濃く、目の奥には、抑えきれない焦燥が滲んでいた。
「すみません、少し……お時間をいただけますか」
ユリウスは一礼し、手にした資料を机の上に置いた。
その動きには、迷いも、ためらいもなかった。
「例の譜面の解析が進みました。兄が残した旋律の中に、通貨コードだけでなく、複数の送金ルートが隠されていたんです。 その一部が、十五年前の王都と隣国を結ぶ“灰の回廊”に繋がっていました」
アランが顔を上げた。
「灰の回廊……あのとき、俺たちが見落としたルートか?」
ユリウスは頷いた。
「ええ。しかも、送金先の名義に“ノアール”の名がありました。 セドリック・ノアール――隣国の元大公。 今は表舞台から姿を消していますが…」
アランはその名を聞くと、過去に調べていた資料を引き出し、もう一度目を通した。
紙の端に残る書き込みが、かすかに手を震わせた。
「そのルートを手繰り、資金の流れを辿れば……奴の動きが見える?」
エリスは、ふたりの報告書に目を通しながら、静かに言った。
「やはり……この組織の根は、王都の外にまで伸びている。 リアムの存在が、それを証明している。 十年以上前から、誰にも知られずに動いていた。 ラウルもリリアナも、ただの“枝葉”。 本当の根は、もっと深く、もっと古い」
ユリウスは、譜面の一節を指差した。 そ
の指先は、わずかに震えていた。
「兄は、これを命懸けで残しました。 この旋律は、ただの記録じゃない――告発です」
部屋の空気が、ひときわ静かになった。
誰も言葉を発さず、ただ譜面の上に視線を落とす。
黒薔薇商会がこれまで暴いてきたのは、あくまで“見える部分”だった。
貴族の名を冠した帳簿、偽装された慈善事業、密売ルート。
それらは確かに腐敗の証だったが、あくまで表層に過ぎなかった。
リアムの出生―― それは、十年以上前に仕掛けられた闇の痕跡だった。
薬を盛られ、意識を失った母マリー。
誰にも知られず、誰にも守られず、ただひとりで命を宿し、育てた。
その事実が示していたのは、組織の根が、王都の歴史よりも深く、静かに張り巡らされていたということだった。
そして、今回、ある名が浮かび上がった。
セドリック・ノアール。隣国の元大公。
今は表向きには隠居しているとされているが、王都の裏側に影を落とす存在。
「容易には手出しできない」
エリスの声は低く、しかし揺るぎなかった。
「でも、見逃すわけにはいかない」
アランは頷いた。かつて家族を失い、路頭に迷った自分とリアムの姿が重なった。
――それは、男の決意だった。
石畳の路地は冷え切っていて、陽の光が届かない場所では、昼でも夜のような暗さがあった。
人通りはまばらで、風の音だけが壁と壁の間をすり抜けていく。
その路地の片隅に、ひとりの少年が蹲っていた。
名は――リアム。十歳。 外套は薄く、裾は擦り切れていて、膝を抱えたまま身じろぎもしない。
風が吹くたび、肩が小さく震えた。 それでも、声を上げることはなかった。
黒薔薇商会のアラン・ヴァルモントは、その姿に足を止めた。
少年の背中を見た瞬間、胸の奥に鈍い痛みが走った。
かつての自分を見たような気がした。
誰にも頼れず、誰にも見つけられなかった頃の、自分の姿を。
「こんなところで、何をしてる」
声をかけると、リアムはゆっくり顔を上げた。
その瞳には、疲れと諦めが滲んでいた。
けれど、怯えはなかった。
それが、アランには余計に胸を締めつけた。
「母さんが……仕事に行ったまま、帰ってこないんだ」
リアムの声はかすれていた。
「来ちゃダメって言われてるけど、もう三日も帰ってこない。だから……」
言葉の続きを飲み込むように、リアムは視線を落とした。
その小さな手が、ぎゅっと外套の裾を握りしめていた。
「場所、知ってる。案内するから……でも、僕は入れない」
その言葉には、母への信頼と、禁忌を破ることへの葛藤が混ざっていた。
アランは、しばらく黙っていた。
この街の裏側を知る者として、リアムの言葉の意味を理解していた。
“仕事場”――それがどんな場所なのかも。
「わかった。俺が行く。君は、ここで待ってろ」
そう言いかけて、アランは言葉を飲み込んだ。
この路地に、子どもをひとり残すことが、どれほど危ういかを知っていたからだ。
「いや、やっぱり一緒に行こう。何があっても俺がそばにいる」
アランの声は静かだったが、確かな力があった。
リアムは、少しだけ安心したように頷いた。
その瞳には、まだ母を待つ希望の光が残っていた。
そして、ふたりは歩き出した。 王都の闇の奥へと、静かに。
* **
マリー――リアムの母。
十一年前のある夜、彼女は薬を盛られ、意識を失った。
目覚めたときには、すべてが終わっていた。
部屋の空気は冷たく、肌に残る違和感だけが、何が起きたのかを物語っていた。
相手の顔も、声も、何も覚えていない。
記憶は、まるで最初からなかったかのように、空白だった。
医師に告げられた妊娠。 マリーは、リアムを産むべきか、何度も迷った。
だが、彼女には家族がいなかった。
頼れる親も、兄弟も、親戚もいない。
天涯孤独の身。 誰にも相談できず、誰にも寄り添ってもらえなかった。
「この子が、私の最後の繋がりかもしれない」
そう思った。だから、産んだ。
それは、自分の家族を持てるという期待からだった。
だが、子どもを抱えた身寄りのない女が働ける場所など、限られていた。
昼間の仕事は、保育所も保証もない者には門を閉ざす。
夜の街だけが、彼女に居場所を与えた。
娼館――それが、唯一の選択肢だった。 マリーは、リアムにだけはその場所を見せなかった。
「仕事場には来ちゃいけないよ」
そう言って、毎朝、彼の髪を撫でて出かけていった。
リアムは、母の言葉を守った。
けれど、三日も帰ってこない母を待つには、十歳の心はあまりにも小さかった。
窓の外の風が鳴るたびに、彼は耳を澄ませた。
扉の音に、足音に、母の気配を探した。 けれど、何も聞こえなかった。
そして、彼は立ち上がった。
母の言葉を破ることになると知りながら。
誰かに頼ることもできず、誰にも見つけてもらえないまま、 彼は、小さな足で、王都の裏へと踏み出した。
* **
黒薔薇商会ーエリスとアランは、報告書の束を前に、長い沈黙を保っていた。
部屋の空気は凍えるほど冷えていたが、それ以上に、ふたりの胸の内に広がるものが重かった。
「十一年前……ラウルもリリアナも、まだ子どもだったな」
アランがぽつりと呟いた。
それは、誰かに語りかけるというより、自分自身に向けた問いのようだった。
エリスは、視線を落としたまま、静かに言葉を継いだ。
「…ということは、彼らが関わる前から、すでにこの組織は存在していた。 ラウルとリリアナは、ただの“些末”だったのかもしれない」
そのとき、扉が静かに開いた。
ユリウス・グレイが、書類の束を抱えて入ってきた。
彼の顔には疲労の色が濃く、目の奥には、抑えきれない焦燥が滲んでいた。
「すみません、少し……お時間をいただけますか」
ユリウスは一礼し、手にした資料を机の上に置いた。
その動きには、迷いも、ためらいもなかった。
「例の譜面の解析が進みました。兄が残した旋律の中に、通貨コードだけでなく、複数の送金ルートが隠されていたんです。 その一部が、十五年前の王都と隣国を結ぶ“灰の回廊”に繋がっていました」
アランが顔を上げた。
「灰の回廊……あのとき、俺たちが見落としたルートか?」
ユリウスは頷いた。
「ええ。しかも、送金先の名義に“ノアール”の名がありました。 セドリック・ノアール――隣国の元大公。 今は表舞台から姿を消していますが…」
アランはその名を聞くと、過去に調べていた資料を引き出し、もう一度目を通した。
紙の端に残る書き込みが、かすかに手を震わせた。
「そのルートを手繰り、資金の流れを辿れば……奴の動きが見える?」
エリスは、ふたりの報告書に目を通しながら、静かに言った。
「やはり……この組織の根は、王都の外にまで伸びている。 リアムの存在が、それを証明している。 十年以上前から、誰にも知られずに動いていた。 ラウルもリリアナも、ただの“枝葉”。 本当の根は、もっと深く、もっと古い」
ユリウスは、譜面の一節を指差した。 そ
の指先は、わずかに震えていた。
「兄は、これを命懸けで残しました。 この旋律は、ただの記録じゃない――告発です」
部屋の空気が、ひときわ静かになった。
誰も言葉を発さず、ただ譜面の上に視線を落とす。
黒薔薇商会がこれまで暴いてきたのは、あくまで“見える部分”だった。
貴族の名を冠した帳簿、偽装された慈善事業、密売ルート。
それらは確かに腐敗の証だったが、あくまで表層に過ぎなかった。
リアムの出生―― それは、十年以上前に仕掛けられた闇の痕跡だった。
薬を盛られ、意識を失った母マリー。
誰にも知られず、誰にも守られず、ただひとりで命を宿し、育てた。
その事実が示していたのは、組織の根が、王都の歴史よりも深く、静かに張り巡らされていたということだった。
そして、今回、ある名が浮かび上がった。
セドリック・ノアール。隣国の元大公。
今は表向きには隠居しているとされているが、王都の裏側に影を落とす存在。
「容易には手出しできない」
エリスの声は低く、しかし揺るぎなかった。
「でも、見逃すわけにはいかない」
アランは頷いた。かつて家族を失い、路頭に迷った自分とリアムの姿が重なった。
――それは、男の決意だった。
12
あなたにおすすめの小説
【完結】義姉上が悪役令嬢だと!?ふざけるな!姉を貶めたお前達を絶対に許さない!!
つくも茄子
ファンタジー
義姉は王家とこの国に殺された。
冤罪に末に毒杯だ。公爵令嬢である義姉上に対してこの仕打ち。笑顔の王太子夫妻が憎い。嘘の供述をした連中を許さない。我が子可愛さに隠蔽した国王。実の娘を信じなかった義父。
全ての復讐を終えたミゲルは義姉の墓前で報告をした直後に世界が歪む。目を覚ますとそこには亡くなった義姉の姿があった。過去に巻き戻った事を知ったミゲルは今度こそ義姉を守るために行動する。
巻き戻った世界は同じようで違う。その違いは吉とでるか凶とでるか……。
悪役令嬢に仕立て上げたいなら、ご注意を。
潮海璃月
ファンタジー
幼くして辺境伯の地位を継いだレナータは、女性であるがゆえに舐められがちであった。そんな折、社交場で伯爵令嬢にいわれのない罪を着せられてしまう。そんな彼女に隣国皇子カールハインツが手を差し伸べた──かと思いきや、ほとんど初対面で婚姻を申し込み、暇さえあれば口説き、しかもやたらレナータのことを知っている。怪しいほど親切なカールハインツと共に、レナータは事態の収拾方法を模索し、やがて伯爵一家への復讐を決意する。
【完結】時戻り令嬢は復讐する
やまぐちこはる
恋愛
ソイスト侯爵令嬢ユートリーと想いあう婚約者ナイジェルス王子との結婚を楽しみにしていた。
しかしナイジェルスが長期の視察に出た数日後、ナイジェルス一行が襲撃された事を知って倒れたユートリーにも魔の手が。
自分の身に何が起きたかユートリーが理解した直後、ユートリーの命もその灯火を消した・・・と思ったが、まるで悪夢を見ていたように目が覚める。
夢だったのか、それともまさか時を遡ったのか?
迷いながらもユートリーは動き出す。
サスペンス要素ありの作品です。
設定は緩いです。
6時と18時の一日2回更新予定で、全80話です、よろしくお願い致します。
“いつまでも一緒”の鎖、貴方にお返しいたします
柊
ファンタジー
男爵令嬢エリナ・ブランシュは、幼馴染であるマルグリット・シャンテリィの引き立て役だった。
マルグリットに婚約が決まり開放されると思ったのも束の間、彼女は婚約者であるティオ・ソルベに、家へ迎え入れてくれないかというお願いをする。
それをティオに承諾されたエリナは、冷酷な手段をとることを決意し……。
※複数のサイトに投稿しております。
処刑台の皇妃、回帰して復讐を誓う ~冷酷公爵と偽りの婚約者~ おまえたちは許さない!
秦江湖
ファンタジー
皇妃エリアーナは、夫である皇帝アランと、たった一人の親友イザベラの策略により、無実の罪で処刑される。
民衆に罵られ、アランの冷酷な目とイザベラの嘲笑を「始まりの景色」として目に焼き付けながら絶命した彼女は、しかし、処刑の記憶を持ったまま三年前の過去に回帰する。
「おまえたちは許さない」
二度目の人生。
エリアーナの目的はただ一つ、自分を陥れた二人への完璧な復讐。
彼女はまず、アラン(皇太子)からの婚約内示を拒絶。そして、アラン最大の政敵である「北の冷血公爵」ルシアン・ヴァレリウスに接触する。
1周目で得た「未来の知識」を対価に、エリアーナはルシアンに持ちかける。
「貴方様には帝国の覇権を。わたくしには復讐の舞台を。そのための『契約婚約』を――」
憎悪を糧に生きる皇妃と、氷の瞳を持つ公爵。
二人の偽りの婚約の行く末は……
遺産は一円も渡さない 〜強欲な夫と義実家に捨てられた私、真の相続人と手を組み全てを奪い返す~ (全10話)
スカッと文庫
恋愛
「お前の価値なんて、その遺産くらいしかないんだよ」
唯一の肉親だった祖父を亡くした夜、夫の健一と義母から放たれたのは、あまりにも無慈悲な言葉だった。
四十九日も待たず、祖父が遺した1億2000万円の遺産をアテに贅沢三昧を目論む夫。だが、彼には隠し通している「裏切り」があった――。
絶望の淵に立たされた由美の前に現れたのは、亡き祖父が差し向けた若き凄腕弁護士・蓮。
「おじい様は、すべてお見通しでしたよ」
明かされる衝撃の遺言内容。そして、強欲な夫たちを地獄へ叩き落とすための「相続条件」とは?
虐げられてきた妻による、一発逆転の遺産争奪&復讐劇がいま幕を開ける!
婚約破棄上等!私を愛さないあなたなんて要りません
音無砂月
ファンタジー
*幸せは婚約破棄の後にやってくるからタイトル変更
*ジャンルを変更しました。
公爵家長女エマ。15歳の時に母を亡くした。貴族は一年喪に服さないといけない。喪が明けた日、父が愛人と娘を連れてやって来た。新しい母親は平民。一緒に連れて来た子供は一歳違いの妹。名前はマリアナ。
マリアナは可愛く、素直でいい子。すぐに邸に溶け込み、誰もに愛されていた。エマの婚約者であるカールすらも。
誰からも愛され、素直ないい子であるマリアナがエマは気に入らなかった。
家族さえもマリアナを優先する。
マリアナの悪意のない言動がエマの心を深く抉る
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる